おなじみの3体だよ~

Last-modified: 2018-09-21 (金) 00:52:16

会議が始まる…

 

「では蟹座君、本日の議題をよろしく」
「はい蠍座さん。本日の議題は苦手な相手とその対策についてです。
蠍座さんと射手座さんと僕がそれぞれ苦手な勇者を挙げる、その対策を三人で考えるという形式で進行したいと思います」
「よしわかった」

 

会議は続く…

 

「まずは蠍座さん発表お願いします」
「私が苦手なのはこいつだな【色素薄い美少女勇者】。
そもそも遠距離戦が苦手なのだがそのうえあれだけちょこまかと動かれては一撃必殺が全く通用しない」
「蠍座の攻撃は単調だしなあ」
「返す言葉も無い…」
「一撃の重さは蠍座さんが一番なんですから落胆する必要は無いですよ。
では【色素薄い美少女勇者】の対策ですが」
「俺が後方の広範囲を絨毯爆撃してやればなんとかなるか?
前方の警戒はお前達二人でなんとかなるだろうし」
「…そうだな。恩に着る」
「では【色素薄い美少女勇者】の対策は後方を射手座さん、前方を僕と蠍座さんでカバーし逃げ場を無くす。
ということで良いですね」
「「異議なし」」

 

会議はまだ続く…

 

「次は射手座さん発表お願いします」
「俺はそうだな…【ちっこい偉そうな勇者】と【オカン力高い勇者】は苦手かもしれないな。
懐に入り込まれると威力のある攻撃を繰り出すのが難しくなってしまって、多少の攻撃ではびくともしない奴らは正直厳しい」
「私とはちょうど逆の悩みか」
「まあそうだな…」
「ではその二人の対策ですが、攻撃が特別苛烈なわけでは無いので僕のシールドが間に合うと思います」
「やるな、蟹座君。
私も攻撃を当てさえすればその二人だろうがなんとでもなるが…」
「…俺の攻撃を囮に使うという方法はどうだ?」
「射手座さんの火力を甘く見た奴らを蠍座さんが消し飛ばすんですね」
「試してみよう。射手座には損な役回りを押し付ける事になるが」
「元々俺の苦手を議論してるんだろ?損だろうが何だろうが構わないさ」

 

会議はまだまだ続く…

 

「次は僕ですね…僕は【少年っぽい二丁斧勇者】が苦手です。
とにかく攻撃が苛烈でシールドを貼ろうにも間に合わない事が多くて…」
「蟹座君は戦線を整えてからは頼れるんだが崩されると脆いからな」
「すみません…」
「いや、責めている訳では無い。失言だった」
「【少年っぽい二丁斧勇者】は多分俺が何とか出来るぞ」
「射手座さん、何か策があるんですか?」
「あれはとにかく突っ込んで来て何も考えずに殴って来るタイプ、
死角から不意打ちしてやれば案外ちょろいもんだと思う」
「頼りになります。
では【少年っぽい二丁斧勇者】は射手座さんお願いします」

 

会議はまだまだまだ続く?…

 

「では苦手と対策を共有したところで本日の会議は…」
「…いやちょっと待ってくれ…」
「えーと…」
「(どうしよう。みんなあの勇者の話題避けてるような気がする…)」
「(ただ議題に挙げたところであいつの対策って…)」
「(避けては通れないとは言ってもなあ…)」
「「「(誰かあの【海人勇者】何とかしてくれぇ~!!)」」」

 

会議は終わらない……