一画面勇者２

概要

一画面勇者２
https://game.nicovideo.jp/atsumaru/games/gm23156 （公開終了）
https://plicy.net/GamePlay/168954 （現在もプレイ可能）
作者：いしみず
（作者Twitterアカウント：https://twitter.com/rockystream）
公開日：2021/11/12
プラットフォーム：RPGツクール

• ゲームアツマールの終了により一時期プレイ不能になっていたが、2023年11月22日にPLiCyで再び公開された。

一画面に凝縮された世界が舞台のRPG・一画面勇者の新作。
世界を蝕む病魔を根絶すべく、誓約の勇者と使徒たちが戦いを挑むのが今作の物語である。
なお「このゲームはフィクションです　現実の出来事や実在の団体とは一切関係ありません（作中の原文ママ）」。

イベントや戦闘が一回限りというシステムは前作と同じ。
「２」と銘打ってあるが、ストーリー面におけるつながりは一切ない。

• 例えば「なぜ『一画面』なのか」の舞台設定からして、前作とは全く違うものになっている。作中で確かめよう。

難易度は概ね普通だが、レベル上げ、金稼ぎ、MPなどが有限なのでいわゆる「詰み」が発生する恐れがある。
不安ならセーブデータは適度に分けて記録するとよい。

今作の特徴

• 「病気との闘い」がメインテーマと思われる今作では、病気が様々な場面で登場する。
  病魔という敵キャラだけでなく、状態異常も全て病気（病状）になっているのが大きな特徴。
  これらは治す手段が限られているため、どう対処していくかが要点となっている。
  一方プレイヤー側は、基本的には状態異常＝病気を一切行使することができない（方法はある）。
   
• MPを回復するアイテム・魔法水が、前作と違い完全非売品になっている。
  このため先々を考慮したリソース管理がより重要になっている。
  • といっても魔法水は店での買い物のおまけ等でちょくちょく手に入り、また宿屋の軒数も前作より増えている。そこまで深刻に構える必要はない。
     
• 登場する敵の強さが配置ごとの固定ではなく、全ての敵が戦闘回数に応じて段階的に強くなる形式になっている。
  どの敵も最初は弱いので、いきなりの遠出も可能など進行の自由度がとても高くなっている。
  • 逆に終盤は誰と戦っても強敵しか出なくなるので、アイテム等が枯渇しているとジリ貧になりやすい。
     
• 今作では戦闘に参加していない控えメンバーも経験値を得られる。戦闘不能になったキャラも経験値を得られるのは前作と同じ。
  経験値の配分を気にすることなく、いつでも好きなパーティーを編成できる。

基本解説

イベントと「誓約」

世界に密集している人々（動物・人外などを含む）や敵キャラに話しかけ、「はい」を選ぶとイベントが起きたり戦闘に突入したりする。
それらが終わると人々や敵キャラは消滅する。

• 最初の選択肢で「いいえ」を選べば間違いなくキャンセルできる。人々は消滅しない。
• 道具屋や宿屋といった店も、「はい」を選んだ時点で消えることが確定される。例え何も売買せず、ただ品揃えを見ただけでもである。
  イベントが発生する条件を満たさず（お金が足りないなど）、何も起きなかった場合でも容赦なく消滅する。

病魔ではない者たちに話しかけて「はい」を選び、イベントや戦闘の終了時にそれらが消滅することを「誓約を果たす」と呼ぶ。
仲間になるキャラに話しかけてパーティー入りさせたり、NPCとの勝負に勝つことも「誓約」に含まれる。
四天王を含め、病魔を倒して消滅させる行為はこれには含まれない。
なぜ「誓約」なのか？　それは登場人物たちの名前を見回すと察しが付くかも知れない。

状態異常としての病気

病気はいずれも永続で、戦闘後も残り続ける。
病気を治す回復魔法は一切存在せず、宿屋に泊まっても状態異常は治癒されない（例外あり）。
基本的には病気に合った薬を使うのが唯一の治療方法となる。

• ちなみに戦闘不能も今作では戦闘後も残り続ける。HP1での自動蘇生は無い。
  蘇生させるにはアイテムか回復魔法、宿屋を利用する必要がある。

その他戦闘関連

• 通常攻撃のダメージの計算式は「攻撃者の攻撃力/2-対象者の防御力-4」。
  魔法攻撃のダメージの計算式は「攻撃魔法の基本威力+攻撃者の魔法力/4-対象者の魔法力-8」。いずれも多少ランダムに上下する。
  回復魔法の回復量は、使用者だけでなく対象者の魔法力も影響する。
• 会心の一撃は通常の3倍ダメージ。
  今作ではおそらく全ての敵に会心率が設定されており、低確率で会心の一撃を行う。
• 明確な数値は非公表だが、狙われ率というパラメータも存在する。高いほど敵の単体攻撃の標的にされやすい。
  狙われ率は特定の装備品によってのみ変動する。無装備時の率はおそらく全員同率。
  • 狙われ率を上下させる装備品を複数装備した場合、最終的な率は掛け算で計算される。
    狙われ率が5倍増えた場合、4人パーティーなら60%以上の率でそのキャラが狙われる（作中情報）。
    最多で30倍まで率を高められるが、それでも100%確実にそのキャラだけが狙われる訳ではない。
     
• 今作では防御コマンドで様々な恩恵を得ることができる。
  防御したターンは通常攻撃と魔法攻撃で受けるダメージが半減するだけでなく、回避率が上がり（実測で10%程度？）、敵からの会心の一撃を確実に防止。さらに各種病気の発症率も下がる。
  また防御した次のターンは命中率と会心率が25%アップ。さらに普段の半分の消費MPで魔法を使用できる（厳密には防御した瞬間から次のターンの終了時まで）。
  これらは全て敵の防御にも適用される。
   
• 普通の敵からは初手から100%確実に逃走できる。逃げた場合は敵は消滅せず仕切り直しとなる。
  ボス戦（四天王・NPCとも）では絶対に逃げられない。罠宝箱の敵からは逃げられる。
  • 逃走不能な戦闘では始めに「この戦いは逃げられない！」と表示が出る。
• 戦闘勝利時にはパーティーメンバー全員が例外なく経験値を得られる。
  戦闘勝利時に戦闘不能だったキャラも、戦闘に参加していないキャラも満額得られる。

全体マップ

世界は17マスx13マスの計221マスで構成されている。
当ページではスタート地点である中心のマスを±0,±0とし、X座標（横）とY座標（縦）の増減でマスの座標を表す。

• 例として+3,-5は、中心から右に3マス、上に-5マス（＝下に5マス）の位置。
• マップ左端のY座標表示（+6～-6）をクリックすると、その段にあるイベント一覧の項目へ飛べる。

• 茶色のマスは山、水色のマスは海を表す。それぞれ進入不可（海は船があれば移動可）。
• 売◆は販売のみの店、店◆は買取可能な店を表す（買取専門も含む）。休◆は宿屋を表す。
• ★は特定の仲間が関係するイベントを表す。
  青は戦士ロート、緑は祈祷師ファイザー、赤は戦巫女オオツカ、黒は忍者タケダ、オレンジ色は爆闘士アステラス、紫は魔王アストラゼネカを表す。
• スペースの都合上、一部の人物の肩書や宝箱のアイテム名は判別可能な程度に省略する。

イベント

• 仲間が関係するイベントは、その仲間が出撃メンバーにいる必要はない。パーティーに加入さえしていればOK。
• 名前が**で囲まれたアイテムは「物品」カテゴリのアイテム（いわゆるキーアイテム）。

1段目（±X,+6）

2段目（±X,+5）

3段目（±X,+4）

4段目（±X,+3）

5段目（±X,+2）

6段目（±X,+1）

7段目（±X,+0：中央の段）

8段目（±X,-1）

9段目（±X,-2）

10段目（±X,-3）

11段目（±X,-4）

12段目（±X,-5）

13段目（±X,-6）

仲間キャラ

• 下表はゲームクリアが視野に入ってくると思われるレベル10での値。最高レベルは15。
• 「フ」はフレイル、「指」は指輪、「帽」は帽子の略。
  護符は全員が全てのものを装備できる。
• 命中率は基本値であり、実際は相手の回避率も絡む。タケダの命中率は100%だが無条件で命中する訳ではない。
• 覚える魔法の「Ev」は特定のイベントによる習得。レベルアップでは習得しない。

勇者コバヤシ
初期レベル1　初期装備：なし
初期：ヒール　Lv2：スパーク　Lv4：リバイブ　Lv7：デカ・ヒール　Lv9：ライトニング
Lv11：デカ・リバイブ　Lv13：ゴッド・サンダー　Ex：パラマセティカル

主人公。パーティーから外すことができない。
能力値は敏捷性がやや高いが、他は平均的にもほどがあるパッとしないもの。
もっともイベントで若干補強され、最終的には隙のない強さになる……かどうかはプレイヤー次第だが。
今作では雷魔法も出番が増えているので、杖を持たせるなどして魔法特化に仕立てるのもよい。
必殺技パラマセティカルもれっきとした攻撃魔法なので、剣より杖の方が威力が上がる。

戦士ロート
居場所：(-1,+1)　初期レベル1　初期装備：なし
初期：ガード　Lv5：リバイブ　Lv9：ディフェンダー　Lv15：デカ・リバイブ

典型的重戦士。パーティー中最多のHPと高い腕力、重装備で攻守共に活躍できる。
今作では狙われ率を高める装備が複数あるので、これで身を固め仲間を守るタンク役として適任と言える。
もちろん殴り合い重視も上等。鈍足は速攻の護符で、斧の外れやすさは必中の護符などでフォローできる。
防衛や復活の魔法も習得する。そう度々は使わないだろうが頭には入れておこう。

祈祷師ファイザー
居場所：(+1,+3)　初期レベル2　初期装備：普通のフレイル
初期：ヒール/リカバー　Lv3：ガード　Lv5：リバイブ　Lv7：デカ・ヒール　Lv9：ディフェンダー
Lv11：デカ・リカバー　Lv12：デカ・リバイブ

いわゆるヒーラー、回復役。単体および全体回復と蘇生、防衛をこなし、パーティーの守りの要となる。
できることは少ないが、防御からリカバーを繰り返すだけで充分貢献してくれるだろう。
それでも物足りないなら英雄の盾を与えてパワーでも唱えさせるか、攻撃の護符で殴りもやらせるか。
また出撃パーティーに入れておくと、初見の敵の特徴や攻略法を教えてくれる。一度は見ておこう。

戦巫女オオツカ
居場所：(-2,-2)　初期レベル2　初期装備：普通の指輪
初期：ファイア/スパーク/パワー　Lv4：フレイム　Lv6：ライトニング　Lv8：ストロンガー
Lv10：ヘル・バーナー　Lv12：ゴッド・サンダー

攻撃魔法のエキスパート。彼女一人の加入で雑魚戦が見違えるほどスムーズになる。
MPの管理には注意が要るが、状態異常を使う敵などにはどんどん使って片付けた方が消耗が少なく済む。
魔法使いの常でHPは低く、装備品も限られる。狙われ率を操作するなどして守ってあげよう。
装備は魔法力に特化させてもいいが、先手で敵数を減らせるよう敏捷の護符などを与える手もある。

忍者タケダ
居場所：(+4,+0)　初期レベル2　初期装備：普通の剣
初期：スパーク　Lv4：リカバー　Lv9：ライトニング　Lv12：デカ・リカバー　Lv15：ゴッド・サンダー

高い敏捷性と全体回復・攻撃の魔法が特徴。先制パンチや緊急時の対応に強い。
ただ消費の激しい魔法ばかりなのに本人のMPは少なめなのが難点。時には出し惜しみも必要になる。
MPを節約したい時の運用法も何か考えておくべきだろう。上位のフレイルがカギになるかも知れない。
回避率は高いといっても10%、先手を取ってくる敵も今作では多い。前作のアラレとは色々別物と考えよう。

爆闘士アステラス
居場所：(+2,-4)　初期レベル3　初期装備：戦士の斧/普通の衣
初期：ファイア/パワー　Lv7：フレイム　Lv11：ストロンガー　Lv15：ヘル・バーナー

攻撃特化型の戦士。HPや防御力はロートに負けるが、敏捷性は大きく突き放しパーティー中第2位。
命中率や会心率も若干ロートより高く、斧との相性が特によくなっている。
さらに攻撃魔法も習得する。相手を選べば通常攻撃より強力かつ確実なダメージを与えることも可能。
直接火力のみを追求した装備にするか、魔法やスピードも欲張るか。プレイヤーの好みが問われる。

魔王アストラゼネカ
居場所：(-6,+0)　初期レベル3　初期装備：術師の杖/普通の鎧
初期：リカバー/ファイア/パワー　Lv4：ガード　Lv6：フレイム　Lv8：デカ・リカバー
Lv9：ストロンガー　Lv10：ディフェンダー　Lv11：ヘル・バーナー

回復・攻撃・援護と多種多様な魔法を覚える万能型。膨大なMPでその全てを存分に振り回せる。
一方で敏捷性はロート以下の最下位。ただ「後出しリカバー」が行えるなど利点がない訳でもない。
状態異常に弱い（必ず掛かる？）という弱点もあるが、これはそこまで問題にはならないはず。
重装備も可能だが、鎧以外は魔法力が犠牲になる。どこまで固めるかは状況や好みで判断したい。

魔法

• (済)は仲間になった時点で習得済みであることを表す。アストラゼネカはゼネカと略す。
• ＊はそのアイテムを装備中のみ一時的に使用できることを、※はそのアイテムを使って習得することを表す。
• 強化/防衛魔法の「1段階増加」とは数値の1.25倍、「2段階増加」は1.5倍を指す。
  1段階増加している状態でさらに強化/防衛魔法を掛けると2段階増加になる。それ以上にはならない。
  • 持続の項目の「T」はターン数の意味。重ね掛けにより有効ターン数をリセットできる。
    ターン数リセットは重ね掛けする意味がない（値が増えない）状況でも可能。

アイテム

• 売却価格は販売価格の半額。
  価格が()で囲まれているアイテムは非売品。売却価格を2倍したものを定価として載せる（「----G」は売却不可）。
• 所在は店の商品は省略する。商店一覧を参照のこと。
  複数の選択肢の中から選ぶことになるアイテムは紫字で、イベントの失敗によって手に入る「はずれアイテム（魔法少女エーザイの普通の杖など）」は薄い字で表記する。

武器

• 杖は魔法力、フレイルは防御力も同時に上がる（攻撃力の欄に併記）。

防具

• 帽子は魔法力も同時に上がる（防御力の欄に併記）。
  指輪は防御力は上がらず、魔法力だけが上がる（防御力の欄に記述。注意）。
• 超電磁テクターは誰でも装備できる。

護符

• 全て非売品・一点もの（売却価格は一律100G）。

耐性装備早見表

複数手に入る物は太字で表記する。

道具

物品（キーアイテム）

• 下表では作中の並び順ではなく、おおまかな用途や売価別で羅列している。
• 今作では多くのキーアイテムが売却できる。

商店

店主の名前の頭に「＊」が付いている店は、所持品の売却も可能。これ以外の店では売却は行えない。

（薬＆下位装備販売店）

（中位装備販売店1~2、買取専門店）

（薬専門店1~4）

（剣・斧・フレイル専門店、衣/鎧専門店1）

（盾・指輪・兜・帽子専門店）

（薬専門店5、上位武器＆薬販売店）

（復活水専門店、衣/鎧専門店2、準最強武器&頭/体防具販売店）

（薬＆準最強装備販売店）

宿屋について

各宿屋の宿泊プランは共通して、
「大部屋：10Gを支払い、HP&MPが50回復」
「個室：100Gを支払い、HP&MPが150回復」
「スイート：1000Gを支払い、HP&MPが全回復」の3項目となっている。
出撃・控えの両メンバー全員が回復可能。戦闘不能からも復活できるが、各種の病気は治癒されない。

• 所持金が10Ｇ未満の時に大部屋に泊まろうとすると、お情けにより有り金だけで大部屋に宿泊できる。

仲間が二人以上いる状態で宿泊すると、仲間同士の会話イベントを見ることができる。
宿泊1回につき3ペア分を閲覧可能。一度選んだ組み合わせのイベントは再度見ることはできなくなる。

• 組み合わせは全部で15通り。宿屋は5軒あるので、ちょうどワンプレイで全部見られるようになっている。

攻略のヒント

• 初めは無装備で仲間もおらず、かなり無力な状態である。まずは4人パーティーを目指して仲間を集めたい。
  特に今作では状態異常の治療が不自由であり、掛かる前に倒すのが最大の対策となる以上、戦力の充実は序盤の最優先課題となる。
  • コバヤシはLv1から回復魔法ヒールを唱えられる点をお見逃しなく。HPが減ってきたら回復させよう。

• 特定の仲間がいると収穫が増えるイベントはいずれも重要（とてもおいしい）。
  仲間の人数分だけアイテムをもらえるイベントも中にはある。仲間は早めに全員集め切りたい。

• 今作ではMPの回復手段（回数）がより少ないので、きちんと節約していくことが大事になる。
  そう神経質になり過ぎることはないが、
  会う敵会う敵に思考停止でコバヤシやタケダにスパークを撃たせてないか？
  他のキャラで一発殴れば止めをさせそうなのに、わざわざオオツカやゼネカにファイアを使わせてないか？
  戦闘後にいちいち全員を満タンまで回復させてないか？
  控えにまだHPもMPも充分ある仲間がいるのに宿屋に泊まってないか？　辺りはチェックしてみてもよいだろう。
  • 一方で使うべき時は惜しまず使うのも肝心である。
    例えば先述のように状態異常を阻止すべく、死霊系を攻撃魔法で瞬殺するのは立派な必要経費に当たる。
  • 小技として、リカバーなどの全体回復は移動中に行うと控えメンバーも含めた全員に効果がある。
    また戦闘不能から復活すると、状態異常も全て解除される。

• お金の使い方をよく考える。
  今作では各種の薬が必需品なので定期的に買い足す必要があり、その予算も確保しておかなければならない。
  序盤から無理に全員の全箇所の装備を買い揃える必要はない。装備欄に空きが多くても序盤の内ならさほど苦戦することはない。
  各地を回るだけでも色々揃う。「アイテム→所在」の項目を参照。店ではこの項目に無い＝拾えない装備品を優先して買うのもよい。
  • 序盤でまとまったお金が欲しいなら、ある程度仲間を集めてから(-2,+4)にいる大王キョウワか、(-4,+2)の山師サンノーバから発掘スコップをもらった後(+1,-1)の名犬サノフィの所へ行くといった方法がある。
  • 装備は7人全員の分を揃えるのではなく、戦闘に出る4人分だけに留める。
    パーティーチェンジの際には装備も外して使い回し、装備代を節約したい。

• 一般の病魔と戦う際は、効率の良い（より多くの人々と接触できる）ルート取りを意識して相手を選ぶ。
  闇雲に敵を倒しまくって勝利回数を増やした結果、まだ話す相手が大勢残っているのに強敵だらけになってしまった――というのは避けるべきである。
  • 一般病魔の内容はランダムなので、厄介そうなものは逃走で避け、倒しやすい組が出るまで待つ手もある。あまり徹底すると面倒なのでほどほどに。

• いくらかプレイしてキャラの配置や攻略手順がつかめてきたら、一度最初からやり直してみるのも手。
  前回よりも無駄を省いた余裕のあるプレイができるようになっているはず。

• 強敵との戦いを恐れないこと。特に四天王。
  倒すと手に入る状態異常魔法には非常に有用なものもあり（中でも支配のアスラのスロート・ペイン）、早めに習得できれば通常病魔との戦いも格段に楽になる。
  装備の収集などプレイの充実度にもよるが、一般病魔がDかCランクになった辺りが挑戦のし頃だろう。
  • 四天王はそれぞれ特定の状態異常を多用してくる。治療に手番を割かれるだけでなく、薬そのものの消費が激しくなるのも問題となる。
    発症を防ぐ防具や護符で対抗しよう。これらは最後まで役立つのでなるべく売らずに取っておくとよい。
  • 状態異常魔法を誰に習得させるのがベストかは意見が分かれると思われる。
    筆者はタケダをおすすめする。最速で敵を封殺できる、消費MPの多い魔法ばかり覚える彼女にはうれしい小技であるなど相性が良い。アラレの再現ともいう。
    次点は同様にそこそこ素早く、かつ常に出撃メンバーにいるコバヤシか。

装備Tips & 考察

• 今作では狙われ率を上げる装備が陽動の護符（5倍）に加え、陽動の鎧（3倍）に衛士の盾（2倍）、衛士の護符（2倍）と多数登場している。
  衛士の盾・陽動の鎧・陽動の護符を装備させると、約9割の確率で敵の単体攻撃が集中するようになる。
  そのおとり役に仕立てたキャラを防御させっ放しにしておけば、他のキャラは単体攻撃はほとんど受けなくなる。おとり自身もダメージ半減・回避率増・会心防止で長持ちできる。
  実測データ

  ロートに3点セットを装備させ、攻撃ラットに300回通常攻撃をさせた結果、ロートが274回、他の3人のいずれかが26回狙われた（約91.3%）。
  またロートを狙った274回中、49回攻撃がミスになった（約17.9%）。
  ロートの素の回避率が4%、攻撃ラットの命中率は不明。多くの自キャラの命中率である96%を仮に当てはめた場合、17.9≒18%-4%-(100-96)%=10%が防御による回避率補正と推測される。
  ガバ計算なのであまり真に受けないこと。

  • 状態異常魔法も単体攻撃なので、粗方引き受けてくれる。防御で発症率が下がる点もポイント。
  • 兜は自由に選べるので、炎王の兜を装備させれば炎魔法にも対応可能（これも全て単体攻撃）。
    綿布の帽子や仮面の兜で状態異常対策もある程度行える。敵に合わせて使い分けたい。
  • 全体攻撃には意味がないので注意。最後の最後では通用しない戦術なのが玉にキズ。

• 攻撃回数が増す追撃の護符や倍身の護符は、各種の斧や超電磁ブレードなど会心率が上がる装備との相性が良い。
  倍身の護符はバーストを使ったターンから確定会心の一撃を1発浴びせることができる。
  追撃の護符は行動順が遅くなるが、先にパワーを掛けてもらってから殴るという行動を確実に行える利点もある。
  • 流星のフレイルと追撃の護符を同時に装備した場合、攻撃回数は3回になる。4回にはならない。
  • 倍身の護符は先述のタンク役との同時運用により比較的安全に利用できる。全体攻撃はどうしようもないが。
    通常戦なら状態異常の2連発で敵の半分を制圧し、それなりの安全を確保できる（可能性がある）。
    • 1回目の行動だけ防御すると被ダメージ倍増を相殺しつつ、防御の様々な効果を得た上で2回目の行動を取れる。
      命中率増加や消費MP半減といった、本来なら防御した次のターンから得られる恩恵も即時活用が可能。
      ただし倍身の護符で防御＋αを行うと、防御は最速発動ではなく通常の敏捷性通りの行動順となる。
      防御前に攻撃を受けるとしっかり倍ダメージになるので注意。2回とも防御なら最速発動できる。

• 速攻の護符は通常戦で高い効果を発揮する。一方ボス戦ではそこまでの優位性はない。
• 今作では属性耐性装備の軽減効果が総じて小さく、ほとんどが-25%止まりとなっている。
  雷半減は避雷の護符が1個だけ。炎半減は炎王の兜が複数買えるが、兜を被れないキャラには1つもない。
  効果の大きい炎王の兜はともかく、他は固執する必要はないかも知れない（あるに越したことはない）。

敵キャラ

病魔（一般の敵）

• 病魔は獣/虫/竜/死体/霊体の5系統に分類され、それぞれの中でさらに4段階の強さに分かれている。
  竜系はトカゲや蛇、亀といった爬虫類全般を含む。
• 前作と違い、一般の病魔は倒した際にアイテムを一切落とさない。

特技欄の会心の一撃は、特に出す率が高いと思われる敵のみ記載する。
（筆者の肌感覚なので実態と異なる可能性もある）

◆下位病魔

攻撃のラット（獣）　HP10　Exp7　5G　特技：なし

最初に必ず戦う敵。このレベルの敵では攻撃力は一応最強だが、それ以上にHPが少ない。
再序盤でこれを楽に倒す秘訣は、アサダーメからもらった普通の剣をコバヤシではなくロートに持たせること。
これで確実に一撃で一匹倒せる。スパークでも一掃できるがさすがにMPがもったいない。

電撃のスパイダー（虫）　HP22　Exp10　5G　特技：スパーク

スパークで全体攻撃を繰り出す序盤の強敵。できればファイアで一気に燃やしたい。
ただおそらく使うのは1回だけなので、先手で使われたら後回しにしても構わない。

火炎のリザード（竜）　HP20　Exp9　5G　特技：ファイア

こちらはファイアをおそらく2回まで唱えてくる。現時点ではこれといって突ける弱点もない面倒な敵。
基本的には普通に殴り倒すのみ。2体現れるか他にウィスプでも出たらスパークでまとめて弱らせる手もある。

痛覚のウィスプ（霊）　HP16　Exp11　5G　特技：ヘッド・ペイン/マッスル・ペイン

2種類の状態異常を繰り返し仕掛けてくる。どちらも通常攻撃を妨害するもので、特に最序盤では痛手となる。
スパークの使い手がいれば即片付く。いないならコバヤシがLv2になるまでは逃げるのも一案。

腐臭のコープス（死）　HP18　Exp12　5G　特技：ストマ・ペイン/スロート・ペイン

こちらも状態異常を2種類使用。最序盤から薬を浪費させられたくはないのでファイアに頼ろう。
使い手が不在なら異常に掛からないことを祈りつつ、集中攻撃でなるべく手早く済ませるしかない。

◆中位病魔

会心のラビット（獣）　HP34　Exp18　20G　特技：会心の一撃

名前の通りしばしば会心の一撃を出す。初見ならダメージは45程度、素早く先手も取られやすい。
HPを高く保っておくこと。このランクではまだマシな方なので、他に中位の敵がいたら後回しでよい。

轟雷のビートル（虫）　HP40　Exp28　20G　特技：ライトニング/ヘッド・ペイン

全体攻撃を3回も使う・防御力が高い・死霊でもないくせに状態異常を操る……など、ろくでもない敵。
真っ先に倒したい。ファイアと通常攻撃か、状況次第ではフレイムを使うことも考える。

灼熱のコブラ（竜）　HP40　Exp27　20G　特技：フレイム

フレイムを3回まで使用。35前後のダメージを気軽によこしてくるのはなかなか痛い。
状態異常という弱点はあるが、こちらが扱えるかはまだ微妙なはず。無ければ引き続き正攻法で戦うのみ。

肺炎のゴースト（霊）　HP34　Exp30　20G　特技：ファイア/スロート・ペイン

状態異常と攻撃魔法の両方を使用。もっとも異常よりは攻撃魔法を使ってくれた方がうれしかったりする。
スパークでも魔法力が低いと瞬殺とはいかない。通常攻撃との二段構えで仕留めたい。

腐肉のゾンビ（死）　HP35　Exp30　20G　特技：ストマ・ペイン/マッスル・ペイン

こちらは相変わらず複数の状態異常を高頻度で使ってくる。
病気漬けにされる前に始末してしまいたい。ここまでならファイア一発でまず片付くはず。

◆上位病魔

必殺のタイガー（獣）　HP60　Exp42　50G　特技：会心の一撃

上位ラビット。会心の一撃は55前後のダメージ、敏捷性とHPまでかなりのものを持つ。
そろそろ状態異常もいくつか扱える頃のはず。頭痛や筋肉痛にすれば敵ではない。

回復のパピヨン（虫）　HP56　Exp50　50G　特技：ヒール

回復担当。高い魔法力でヒールの回復量は50前後、敏捷性もありよく先手で全回復されてしまう。
高魔法力のせいかファイアでもあまりダメージが通らない。急ぎなら迷わずフレイムを。

強化のトータス（竜）　HP43　Exp48　50G　特技：パワー/ガード

こちらは援護担当。亀だけに防御力が高く、ガードが掛かるとびくともしなくなる。
攻撃魔法でもいいが、可能なら状態異常も使ってみたい。のど痛や腹痛が特に急所となる。

脳腫のファントム（霊）　HP45　Exp60　50G　特技：ヘッド・ペイン/マッスル・ペイン

再び状態異常に一本化。HPも順当に上がっており、一撃で散らすならライトニングが必要。
こちらからの状態異常は中位まで以上に効きにくくなっている。死霊系にはほぼ無駄と考えてよい。

臓腐のグール（死）　HP68　Exp59　50G　特技：ストマ・ペイン/スロート・ペイン/会心の一撃

状態異常に加え肉体面もかなり向上。HPは上位最多、通常攻撃も妙に会心の一撃が出る印象がある。
フレイムの一発にすら耐えてくることがあるので、もう一発殴るくらいの用心が要るかも知れない。

◆最上位病魔

業火のケットシー（獣）　HP70　Exp68　80G　特技：フレイム/ヘル・バーナー

打って変わって攻撃魔法を担当。炎魔法最強のヘル・バーナーは60近いダメージが出ることもある。
のど痛さえ決まれば問題ないが、真っ先に処理するかどうかは他の最上位次第。

再生のアラクネア（虫）　HP80　Exp72　80G　特技：リカバー/リバイブ

引き続き回復役。リカバーはこれまた約50回復、リバイブと併せて戦闘を長引かせてくる。
最優先で片付けたい。フレイムを含めた集中攻撃か、ヘル・バーナーが使えれば簡単に焼き尽くせる。

雷鳴のバジリスク（竜）　HP90　Exp75　80G　特技：ライトニング/ゴッド・サンダー

雷魔法最強のゴッド・サンダーを当たり前のように使用。全員に40程度のダメージが飛んでくる。
もっとも竜系ゆえのど痛が簡単に効いてしまう。使い手が不在ならとにかく全力で叩き潰すしかない。

高速のスペクター（霊）　HP74　Exp76　80G　特技：ヘッド・ペイン/ストマ・ペイン/スロート・ペイン

3種類の状態異常を使ってくるが、問題は名前通りの素早さ。そしてHPと回避率の高さにある。
コバヤシと誰かでWライトニングが一番楽。打撃戦なら防御で命中率を補う手もあるが、どのみち長引く。

剛腕のヴァンパイア（死）　HP100　Exp81　80G　特技：防御/マッスル・ペイン

3桁のHPに高攻撃力というまさにパワータイプ。防御でヘル・バーナーすら凌がれることもある。
そして防御の後は100ダメージ前後の会心の一撃が来る。こちらも防御して会心をブロックしよう。

敵パーティーと戦闘回数

今作では出現する一般病魔の内容は一定ではなく、複数用意されている組み合わせから毎回ランダムで選出される。
組み合わせは強さによって6つのランクに大別される。開始直後はFランクから始まり、一般病魔に8回勝利するごとにワンランク上の組が出るようになる。
これらはフィールド上の全ての病魔に同時に適用される。

• 下表では最下位のFランクを除き、そのランクが初登場となる敵は太字で表記する。
• 最初の戦闘は必ず「攻撃のラット/攻撃のラット/攻撃のラット」が登場する。

NPC

病魔とは関係のない、この世界の強者たち。勇者たちの力を試すべく挑んでくる。
勝つと戦闘後に何らかのアイテムをくれる一方、お金は全く手に入らない。

• 多くのNPCは1ターン目が始まる前に、先手で特定の行動を取る。
• 特に記述のある者を除き、共通して炎や雷の効きは普通。状態異常も全て高確率で効く。
  頭痛やのど痛だけでほぼ無力化できてしまう者も多いので、下記ではあえて触れないことにする。
  またMPは多くても150程度しかなく、強力な魔法の使い手ほど防戦するとすぐMP切れになる。手強い相手がいたら試すのもよい。
  この病気にもろい設定は「作中世界の住人は根本的に病魔には太刀打ちできない」ことの表れなのかも知れない。

聖剣士デンカ　HP90　80Exp　特技：パワー/ガード（本文参照）/会心の一撃

先制行動では魔法で自身を強化する。コバヤシのレベルによって使う魔法と回数が変動するのが特徴。
Lv3以上ならパワー、Lv6以上でガード、Lv9以上でもう1回パワー、Lv12以上で再度ガードを使う。
戦闘中は魔法は使わずただ斬ってくるだけだが、そこそこの率で会心の一撃が出るので注意。
パーティーの頭数さえ揃っていればレベル2程度でも充分勝利できる。戦利品は上質の剣。

剛腕僧侶アダプトゲン　HP115　55Exp　特技：ヒール　通常攻撃回数+1

流星のフレイルを装備しているため、通常攻撃が2連続になっている。先制行動でも1回（2回？）殴ってくる。
攻撃力自体もかなり高く、守りが甘いと毎ターン25程度x2のダメージを受け続けることになる。
頻度は低めだがヒールも使うので、攻めも意識して行う必要がある。戦利品もこの流星のフレイル。

雷剣士トリー　HP120　70Exp　特技：スパーク/ライトニング/ゴッド・サンダー

最強のゴッド・サンダーを含めた雷の魔法を多用。先制行動もライトニングを使う。
全体攻撃の連発に備えリカバーの使い手を用意したい。敏捷性が高いので回復は早め早めに。
戦利品は避雷の護符。戦闘中も自分で装備しているらしく、雷は効きが悪い。

獣闘士ミノファーゲン　HP130　70Exp　特技：防御/会心の一撃

肉弾戦特化型。攻撃力はアダプトゲンと同程度だが、回避率や会心率がいくらかある。
たびたび防御を行い、次のターンで会心の一撃に繋げるのを常套手段としている。先制行動も防御。
攻撃魔法はMPの無駄になりやすいので、パワーを掛けて地道に殴るのが堅実。戦利品はスーパー魔法水。

戦闘狂アサヒ　HP130　75Exp　特技：フレイム/ヘル・バーナー/会心の一撃

先制行動はフレイム。その後も炎魔法最強のヘル・バーナーなどを惜しまず唱えてくる。
トリーと違い通常攻撃も多用し、会心の一撃が出ることも少なくない。
炎耐性の防具、特に炎王の兜があると格段に耐えやすくなる。戦利品は武神の兜。

天星獣アンジェス　HP200　80Exp　特技：デカ・ヒール/ゴッド・サンダー/ディフェンダー

このNPCは先制行動は行わない（変身が先制行動？）。ディフェンダーは3ターン目にのみ使用。
敏捷性は比較的低く、回復は間に合いやすいはず。高HPにデカ・ヒールも使うため長期戦は必至。
獣系ということで雷が有効になっている。戦利品は聖約の剣。

義賊ステラ　HP150　80Exp　特技：スパーク/フレイム/デカ・ヒール/会心の一撃　常時2回行動

四天王さながらに1ターンで2回行動してくる。先制行動は行わない。
敏捷性はタケダにも悠々先制するほど。多様な攻撃手段にHPが減るとデカ・ヒールまで使う。
会心率を高めるなどして大回復に対抗したい。戦利品は意志の盾。

宝箱病魔

一部の宝箱の中から ああっと！ と出没する病魔。下手なNPCより強いが逃走は可能。
それぞれ勝つと希少なアイテムが手に入る。

幻獣のライガー（獣）　HP150　Exp100　100G　特技：ヘル・バーナー/ゴッド・サンダー

最強の攻撃魔法を雑に連射してくる。NPC勢と違いMPも豊富なのでガス欠は望めない。
敏捷性もあるが攻撃力はやや高い程度。のど痛さえ掛かれば敵ではない。倒すと*幻獣革*が手に入る。

凶龍のティラノ（竜）　HP150　Exp100　100G　特技：会心の一撃

こちらは物理担当。一撃ごとに大体50以上、会心の一撃でその3倍のHPが一気に減る。
敏捷性も同じく高い。まずは頭痛や筋肉痛にして猛攻を抑えたいところ。倒すとスーパー魔法水をゲット。

創成のクイーン（虫）　HP110　Exp100　100G　特技：防御/リバイブ
突撃のソルジャー（虫）　HP60　Exp30?　20G?　特技：防御
支援のヒーラー（虫）　HP48　Exp30?　20G?　特技：ヒール/パワー/ガード
雷光のメイジ（虫）　HP42　Exp30?　20G?　特技：ライトニング

パーティー戦。配下がやられるとクイーンが復活させてくる。
燃やすかのど痛にでもしたいところだが、クイーンは防御することも多くそう簡単にはいかない。
まずは適当な配下をフレイムで焼き払い、リバイブを使う気を起こさせよう。
そのターンは当然防御を行わないため、攻撃や状態異常が通りやすくなる。倒すと*水晶の花*がもらえる。

病魔四天王

4体の大型病魔。全員が1ターンにつき2回行動する。
残りHPが半分を切るとセリフと共に攻撃が激化する（下記で☆の付く特技を使い始める）。

• 戦利品は一律150Exp・500G。さらにそれぞれが使用する状態異常魔法の「処方」が手に入る。
  ゴライアスとアスラは魔法水を、ケルベロスとファフニルはスーパー魔法水をさらに落とす。
• 今作では状態異常も低確率ながら通用する（支配のアスラを除く）。

暴虐のゴライアス（虫）　HP350
　特技：マッスル・ペイン/会心の一撃/☆通常攻撃回数+1

攻撃力と防御力、会心率に優れた肉弾戦特化型。
HPが半減すると通常攻撃が2連撃に。頭痛になっていた場合はこのタイミングで自力治療する。
攻撃が全て単体対象なので、狙われ率を高めたキャラをおとりにする戦法が刺さる。
頑丈な上に筋肉痛で会心の一撃も阻んでくる。最初から炎魔法だけで攻めた方が早いだろう。

蹂躙のケルベロス（獣）　HP360
　特技：ヘッド・ペイン/ファイア/フレイム/☆ヘル・バーナー

炎魔法のエキスパート。配下も炎魔法の使い手で固めてくる。
HPが半減するとファイアをやめてヘル・バーナーを解禁。同時にのど痛を自力で治療する。
ゴライアスと同じく単体攻撃しかしないので狙われ率の操作が有効。炎耐性装備も欲しい。
通常攻撃で攻めるなら頭痛対策が必須となる。それが面倒なら雷魔法メインで。

殺戮のファフニル（竜）　HP340
　特技：ストマ・ペイン/スパーク/ライトニング/☆ゴッド・サンダー

雷魔法のスペシャリスト。毎ターンのように全体攻撃が飛んでくる。
HPが半減するとスパークをやめてゴッド・サンダーを解禁。同時にのど痛を自力で治療する。
竜系ゆえに他の四天王よりも状態異常が効きやすい。のど痛など可能なものを片っ端から掛けてしまおう。
言い換えれば他の四天王（特にアスラ）を先に倒しておくことが推奨される。一番手はおすすめしない。

支配のアスラ（霊）　HP340?
　特技：スロート・ペイン/ガード/パワー/デカ・リバイブ/☆ストロンガー/☆ディフェンダー

支援特化型。自身ではあまり攻撃せず、配下の援護や蘇生に徹してくる。
HPが半減すると毎ターンの最後に、さらに強化魔法か防衛魔法を1回唱えるようになる。
状態異常は全く効かないためパワー併用の腕力で押し負かすか、雷魔法なら配下も一緒に蹴散らせて便利。
だがそれを見越したように相手ものど痛を仕掛けてくる。発症率を下げる装備が欲しいところ。

四天王の配下について

四天王は戦闘開始時に、配下として数体の一般病魔を出現させる。
配下の内容は今挑んでいる四天王が何体目かで変化する。後の四天王ほどより強い病魔を大勢呼び出す。

四天王を撃破しても、配下が残っている間は戦闘は終わらない。きちんと全滅させること。

最終戦

四天王を2体倒すと(+0,+0)の位置（スタート地点）に次元の歪みが出現。
ここに入ると最終戦が始まる。後戻りはできないので充分準備をしていくこと。
特に状態異常に強い防具を決戦メンバーに揃えておきたい。属性耐性はあまり重視しなくても構わない。

歪みに入ると病魔の巣との戦いとなる。

病魔の巣　HP約450

攻撃目標。これ自体は一切何もしてこない。状態異常は無効。
始めに必殺のタイガー・灼熱のコブラ・火炎のリザードが出現。これらは倒されても新たな病魔が補充される。
場に残っている病魔が0~1体なら1ターン後、2体なら3ターンまたは5ターン後のそれぞれ最後に1体新たに出現する（1ターン早まる場合がある）。
一度に存在できる病魔は上位・中位・下位が1体ずつと決まっている（位置が上から順に上・中・下で固定）。

 

一般病魔とまともにやり合っていても仕方がない。病魔の巣をとにかく集中攻撃しよう。
病魔は頭痛やのど痛で黙らせ、状態異常が効かない死霊系だけ攻撃魔法で片付けていけばよい。

この最終戦は次元の歪みに入った際の様々な状況によって、展開が大きく変わる。
四天王を2～3体だけ倒している場合は、病魔の巣を倒すとゲームクリア。エンディング1が始まる。

四天王を全員倒している場合は最終戦の背景が変化。
最初に登場する病魔が業火のケットシー・臓腐のグール・轟雷のビートルに変わる。
場に残っている病魔が0~1体なら1ターン後、2体なら3ターン後の最後に1体補充。現れる病魔も最上位・上位・中位にランクアップする。

病魔の巣のHPが残り半分を切ると、病魔の巣が亜空の触手に変化する。
場に残っていた一般病魔はそのまま戦闘を続行。引き続き同じ条件で増殖もし続ける。

亜空の触手　HP約670
　特技：防御/ヘッド・ペイン/ストマ・ペイン/スロート・ペイン/マッスル・ペイン

常時2回行動・状態異常無効。攻撃はまれで状態異常のばらまきをメインに動く。
一般病魔さえ状態異常で封殺してしまえば、これもほとんど嫌がらせしか能のない置物と化す。
たまに防御からの会心の一撃が来ることがあるのでそれだけ注意。後は同じように集中攻撃で追い詰めていく。

亜空の触手を倒すとゲームクリア。エンディング2が始まる。
（亜空の触手が倒れると一般病魔も全て消滅する）

四天王を全員倒し、かつ99全ての制約が果たされているとさらに展開が変化。コバヤシ自身を含めると丁度100。
亜空の触手を倒すと一旦戦闘が終了し、メニューが開く。
メンバーチェンジやアイテムでの回復、装備の変更など、必要に応じて最後の準備を行いたい（セーブは不可）。
これを終えると最後の敵・次元異生体アクーとの決戦となる。

次元異生体アクー　HP約1000
　特技：フレイム/ライトニング/ヘッド・ペイン/ストマ・ペイン/スロート・ペイン/マッスル・ペイン/☆イルネス

　感染の炎霊（霊）　HP100　ヘル・バーナー/スロート・ペイン
　汚水の雷蛇（竜）　HP110　ゴッド・サンダー/ストマ・ペイン
　衰弱の凶骨（死）　HP120?　ストロンガー/マッスル・ペイン
　病原の妖獣（獣）　HP100　ディフェンダー/ヘッド・ペイン
　媒介の害虫（虫）　HP90?　デカ・リカバー/ディフェンダー

 

アクーは常時2回行動・状態異常無効。
開始直後は単独だが、残りHPが約3/4を切るとイベント発生。配下として感染の炎霊と汚水の雷蛇が現れる。
また一定ターン（？）終了時に別の病魔も追加で出現する。
アクー自身は無属性攻撃魔法イルネスを解禁。全体に約50ダメージと複数のランダムな状態異常を与える。

 

配下の対策は今まで通り。基本はのど痛で黙らせ、死霊系のみ攻撃魔法で片付けていく。
イルネスは運が悪いと連続で来ることもある。のど痛でリカバーが阻止されて窮地に陥ることも。
薬のALL版をいくつかでも用意しておくと不測の事態に対応しやすい。

 

後は物資が尽きる前に、アクーにいかに効率よくダメージを与えて倒し切れるかに尽きる。
パラマセティカルやヘル・バーナーといった攻撃魔法、ストロンガーやバースト併用の通常攻撃など、持てる手段を尽くして4桁のHPを削り尽くしたい。
状態異常や通常攻撃ばかりという楽なターンもしばしばある。負けてもあきらめず何度でも挑戦しよう。

次元異生体アクーを倒すとゲームクリア。エンディング3が始まる。

エンディング後

エンディング3を迎えると、デバッグモードの解禁方法が開示される。いわゆる公式チート。
具体的な方法は作者の意向により非公開とする。自分の目で確かめること。
また後述の理由から、今まで使っていたセーブデータとは別の所にデータを作ることを勧める。

デバッグモードでは支給されるデバッガーを使い、以下のサービスを受けられるようになる。

• レベルや所持金額を自由に操作できる
• ほとんどの回復アイテムや装備を無限に購入できる
• あらゆる地形やキャラをすり抜けて自由に移動できるようにできる
  • 魔法水や各種護符といった非売品の多くも購入できる。
    　超電磁ブレードと超電磁テクター、倍身の護符、各種の強化/習得アイテムは購入不可。
  • 船に乗っている間はすり抜けのONとOFFが反転するので注意（乗る必要もなくなるが）。

またチートビームというアイテムも入手できる。
戦闘中に使うと敵1体に100ダメージ（防御で軽減可能。今作では相手を選択できる）。何度でも使える。

デバッグモードではさらに、最終戦の展開も変化する。
亜空の触手を倒した後、メニューに入る前に自動的にデバッガーが起動。これによる最後の補充が可能になる。
これを終えるとデバッガーが失われると共に、通常の展開と同じくメニュー画面に移る。

また次元異生体アクーと遭遇した際、チートビームを没収される。同時にアクーが大幅に強化される。
HPは倍の2000程度に増加し、他の能力値も上昇。約100ダメージの会心の一撃もしばしば見るようになる。
さらに常時3回行動となる。使用魔法はフレイムはヘル・バーナーに、ライトニングはゴッド・サンダーに変更。
イルネスは開始直後から使用を開始。奪ったチートビームも低頻度ながら自分で使ってくる。
病魔の増援が出現し始める条件は通常モードと同じだが、同じタイミングでイルネスの使用頻度が急増。
それまで1ターン中に1回までだったのが2回、最悪の場合3回全てイルネスというターンも発生する。

• 今作ではチートビームは売却できなくなっている。
  そのため一度デバッグモードにすると、通常のアクーと戦うことは不可能になる。
  エンディングも一部端折られるので、再度見たい人はセーブデータを分けておくこと。

デバッグモードでエンディング3を迎えると、オマケ部屋へ行くことができる。
右下のハロルドに話しかけるとセーブができ、いつでも閲覧可能になる。当然だがオマケ部屋以外のどこへも行けないデータとなるため、必ず既存のセーブデータとは別にセーブすること。
戦闘が発生した際、勝敗に関係なく戦闘後は全員が全回復する。万一負けても全滅はしないのでご安心を。

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