Hatred and Discipline 2

Last-modified: 2012-05-30 (水) 04:05:39
 

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Ellis Halstaffは、娘の容態のことで頭が一杯だった。

 

Sahmanthaは1階の寝室で寝ている。濡らしたタオルで頭を冷やしているが、息は荒い。

 

Sahmanthaが叫び声を上げて眼を覚ましたのは昨夜のことだ。
長いこと掛かってなんとか落ち着かせた後、Ellisは一体どうしたのかと尋ねた。
「頭の中に、気持ち悪いものが居るの」
と娘は答えた。

 

次の日の早朝、Bellik ―Havenwoodの治療師― が往診に来た。
鎮静剤を処方し、可能なようなら水浴させるように、とのことだった。

 

今のところ、Sahmanthaの様子は落ち着いているようだ。それに、弟のRalynもお腹を空かせている。
日が暮れる前に、幾つか家事を片付けておかないと。

 

―夫が居たころはこんなに苦労はしなかったのに。
 一言も、書置きさえも残さずに居なくなってしまった。
 そして、戻ってくることは無かった。

 

Ellisは娘を見下ろし、先日の誕生日を思い出した。
7歳になり、娘は自信たっぷりに「自分のことは自分でやるわ。てきぱきとね」と宣言した。
曰く、私がやるから、Ellisはこまごまとした家事をやらなくても済むんだそうだ。

 

娘の無邪気な、大きな笑い声。
何日か前には、Joshua Grayのとこの息子に首ったけなんだと打ち明けてきた(目が気に入ったんだそうだ)。

 

一頻り物思いに沈んだ後、Akaratに祈った。
娘が良くなるように、良い夢を見られるように、怖い思いをしなくて済むように。

 
 
  • Akaratって誰よ? 前作のアカラ? -- ページ作者? 2012-05-17 (木) 23:58:10