【タゲ下がり】

Last-modified: 2023-12-30 (土) 09:59:51

概要

DQ10における戦術の一つ。「ターゲットされたら下がる」こと。
 
敵のターゲットに一直線に向かう性質を活かし、ターゲットされた人物が敵から距離を取りながら逃げ、他3人が【相撲】を取り被害を避ける方法。
左右いずれかに動いてみて、敵の視点が追従したら自分がターゲットされているとみてよい。
 
敵はターゲットを射程に捉えることができずに時間が経ち【ターンエンド】を迎えると、本来行おうとしていた行動を中断し、代わりに【押し合い反撃】として設定されている行動をするため、それまでは壁役は敵を殴り放題になる(もちろん壁と両立させなければ意味が無いが)。
また、複数回行動のモンスターであっても、押し合い反撃を行うと残りの行動回数に関わらず【ターンゲージ】がリセットされるという性質があるため、本来複数回動けるところを押し合い反撃一回に抑えられるというメリットもある。
特に【怒り】状態だとターゲットがわかりやすいのでこの戦術がよく行われる。
また怒り状態の間はターゲットが切り替わらないので【たいあたり】などでノックバックを発生させハメ続けるという戦法もある。
 
ターゲットが下がりきれなかったり壁に失敗したりして、ターンエンド前にターゲットが射程内に入ってしまった場合、通常の行動の直後に押し合い反撃も行うため非常に危険。タゲ下がりをするなら下がり切るのが基本である。
しかし、【紅殻魔スコルパイド】【翠将鬼ジェルザーク】等では、あえてターンエンド前にターゲットが近づいたり壁役が壁を外すことで、通常行動を実行させその直後に押し合い攻撃を誘発させるという戦法(主に「エンド誘発」と呼ばれる)もある。
注意してほしいのは、これは最後まで壁をしていると押し合い反撃を避け切るのが難しく当たると致命的という状況で、壁で行動を遅延させ押し合い反撃をさせて行動回数を減らすというメリットをある程度残しつつ、通常行動の隙に押し合い反撃へ対処する余裕を作るという目的の上で行う戦法であるということ。そうでない相手に行っては自殺行為に他ならないため気を付けよう。
 
また、攻撃の種類によって発動できる射程が違うためとるべき距離も注意が必要である。
ターゲットとその周囲が範囲となる攻撃や帯状の範囲を持つ攻撃を持つ相手にタゲ下がりで対処する場合、通常よりも維持する距離を長くとらなければならない。
前者は【海冥主メイヴ】【どろはき】、後者は【大魔王ゾーマ】【滅びの愉悦】がその最たる例である。
当然ながら怒り状態でのタゲ下がり中は【ロストアタック】厳禁。事前に打ち合わせる等しておこう。

前衛・中衛・後衛

本作における「前衛」「中衛」「後衛」の概念は、タゲ下がりと密接に関係している。

  • 前衛は、【戦士】【魔剣士】などの鎧防具や、【武闘家】【バトルマスター】などの道着防具の近距離アタッカー職が主に該当。
    自身がタゲでなければ積極的に壁になる。その間は壁更新や押し合い反撃に注意する必要があるものの近距離技を比較的安全に使えるため、近距離攻撃特化の職は必然的に前衛を務めることになる。
    もちろん、敵が範囲攻撃や自身をタゲっている素振りを見せたらを素早く下がる必要もあり、いわゆる【後だしジャンケン】の意識が特に求められる。
    下がっている間は自己バフの更新などやれることを済ませておくとよい。
    被弾機会の多いポジションであるため、道着職は耐久調整が厳しくなることも少なくない。
  • 中衛は、【魔法戦士】【どうぐ使い】【レンジャー】などの服装備のサポーター職が主に該当。
    前衛の一人がタゲられている場合は代わりに壁となり、前衛2名で壁が成立している場合は範囲攻撃や次の行動で壁が成立しないリスクを抑えるために下がることを求められやすい。
    これらの職は様々な射程・効果範囲の攻撃手段と補助技を併せ持っていることが多く、下がっている時に遠距離から飛ばせるバフ、前に出られる時に前衛に近づく必要のあるバフや近距離攻撃という立ち回りが基本となる。
  • 後衛は、【魔法使い】【僧侶】【賢者】などのローブ装備の遠距離アタッカー・ヒーラー職や、服装備だが遠距離アタッカーに特化している【海賊】が主に該当。
    積極的に壁に入らないことが推奨されるが、前衛・中衛の枚数が少ない構成や前衛・中衛が動けない事故発生時には必要に応じて壁になる。
    攻撃・回復手段の多くが遠距離技であり、後ろにいて役割を失うことは無いが、それゆえに壁役の動きに合わせて下がることを疎かにしがちなポジションでもあり注意が必要。