【魔公王イシュラース】

Last-modified: 2020-01-21 (火) 20:41:11

概要

【ドラゴンクエスト 蒼天のソウラ】に登場するオリジナルキャラクター。
500年前における【太陰の一族】の長で、【魔公子イシュマリク】の父親にあたる。
眼鏡をかけた薄味の優男で、イシュマリクと同じ鎧を纏っている。
【守護者ラズバーン】からの依頼で【ヴェリナード城】攻略に向かう過程で【真の太陽】と戦う。強さのインフレで明らかにラズバーンより強い。
【ライセン】【ゴオウ】ほか複数の魔族を側近とし、強力なモンスターたちを従えている。乗馬はファントムシャドウのもの。
剣術・魔法共に一流の使い手であるが、さらに身に纏ったマント「三日月の深淵(アビスモ・デ・クレシェンテ)」により、伝説の魔王や魔神の力の一部を引き出すという特殊能力を持っている。ただしこれは一時的にしか使えないようで、接近戦で攻めつつ不意に放つ攻撃で隙を作る戦法を得意とする。
作中では闇竜、道化師、天魔王、大魔王の力を使用している(詳細は後述)。
 
元々は太陰の一族の長として魔界の辺境で細々と暮らしていたが、【神殿レイダメテス】事件と同時期に発生した地殻変動で住み処を失い、手柄を立て領地を奪うためラズバーンと契約した。
現在の【イシュナーグ海底離宮】を拠点に攻勢を強めているが、全体の趨勢を左右しない局地戦であること、真の太陽とは戦力が拮抗していることから、密かに【シャクラ】と内通し、消耗戦を避ける戦い方をしている。
戦闘中常に緊張感を漂わせるイシュマリクに比べ【ソウラ】は大らかさを感じており、配下の死を嘆いたり敵味方両方の犠牲を最低限にするよう努力するなど、シャクラをして「どちらが魔王か分からない」と言わしめるほど優しく甘い。だが立場上恨まれる機会が多く苦労人である。
 
シャクラとの和平を結ぶべく数体のリザードマンとセリカ、ギャレリオのみを連れて向かう途中、戦火の拡大を狙うラズバーンの策略で【ヴェリナード城】からの精鋭を率いる真の太陽副団長・アスキスの不意討ちを受ける。闇竜を出してもなお撤退しないアスキスに説得を試みるものの不可能と判断し、アスキスに致命傷を負わせるが、その直後タイミング悪くラズバーンが【ユルール】に倒されてしまい、粉砕したレイダメテスの破片を利用したアスキスの最期の攻撃を受け、「決して消えずスリップダメージが入り続ける炎」が着弾し敗北を悟る。
セリカに他の配下たちや息子(+生き残った配下1人)を任せ、ギャレリオと共にヴェリナード軍を再起不能にすると、道化師の茨を以てイシュナーグ城全域を石化させて海底に沈め、戦線離脱させる。戦いを見届けるべく追ってきたシャクラに自らがもうすぐ死ぬことを伝えるが、シャクラ自身の願いにより一対一の決戦を行うこととなる。
天魔王大魔王を召喚し、大魔王の氷の呪文でソウラをゲームオーバーにするなど、伝承に描かれた通り「天地を裂く大対決」を行い、地形を大きく変えた戦いの果てに何と勝利。魔王であるにもかかわらず勝ったことへの感慨とシャクラへの感謝、イシュマリクへの想いを抱きながら、シャクラと共に海底へと沈み死亡した。
 
イシュラースが登場した通称RPG編は、ちょうど時空の旅を描いたVer.4の時期に掲載されていた話であり、ゲーム本編に勝るとも劣らないほど非常に良くできたストーリーとなっている。イシュラースはその中心人物として充分に役目を果たしたと言える。

使用呪文・特技

他にも魔界の王が吐く灼熱を放ったり、破壊と殺戮の神らしき奴が【ゼタ】を斬ったりしている。
また、表紙のみでの登場だが魔族の王暗黒神の姿も見せているため、彼らの力を借りた特技も使用できると思われる。

配下

なお、アスキスの村を焼いた【くびかりぞく】【ベレス】【ソルジャーブル】モーザレッサーデーモンへびこうもりはレイダメテス降臨前に仕掛けているため、太陰の一族とは関係ないと思われる。