【こっちへ おいでよ…。】

Last-modified: 2023-07-23 (日) 10:12:52

DQ4

一章【古井戸の底】にて聴こえてくるメッセージ。
奥にある重要アイテム【そらとぶくつ】がある方向へと導く謎の声。
 
井戸の入り口と、洞窟内の分かれ道に差し掛かったときに聞こえてくる。
具体的にどっちへ行けばいいのかは言わないが、違う方の道へ踏み込むと、即座に「そっちじゃないよ」「そっちへいくと かえっちゃうよ……」と言ってくれるので、そこで引き返せば正しい道へと進める。
また、「こっちへおいでよ」の声は曲がるべき場所でしか聞こえてこず、交差点でもまっすぐ進めばいい場合では何も言わない。ただし、そこで曲がろうとすると「そっちじゃないよ」と言われる。
ちなみに、空飛ぶ靴を入手すると聞こえなくなるが、「そっちへいくと かえっちゃうよ」だけは入手後も聞こえる。
井戸の中では空飛ぶ靴が使えないので、帰り道を教えるためだろう。何気なしに怖い。
余談だが、「でぐち(かえりみち)だよ」ではなく「かえっちゃうよ」なので、やや意味が取りづらい表現となっている。
特に【ホイミン】を連れている場合、あたかもホイミンが「あなたがそっちに行くなら私は元の居場所に帰りますよ」と発言しているように取れなくもない。
 
誰の声なのかは不明だが、空飛ぶ靴が【湖の塔】に迷い込ませるためのものであったことを考えると、この声も、子供たちを空飛ぶ靴へと誘うためのモンスターの仕業であると思われる。
その証拠に、古井戸の底ではこの声に従う限りモンスターは出てこない。
だからこそ、子供たちは危険な井戸の中をケガひとつせずに歩くことができたのだろう。
この声に従わずに別の道を進むと、モンスターが出現し始める。シリーズ中に類を見ない、細かい演出である。
 
だが、リメイク版では声に従ったルートでも敵と遭遇するようになった。
遊び場にする場所にモンスターが出没しては子供たちが恐れて近寄らなくなり、空飛ぶ靴で子供をおびき寄せる作戦としては逆効果である。
誘拐という段階を踏まずに直接殺す目的だとしても、子供が誰も近寄らなくなれば元も子もない。
それに、仮に勇者予定の子が知らずに偶然迷い込んで井戸のモンスターに襲われて死んでくれたとしても、それだと勇者を処分できたのか判断できず、延々とこのトラップを維持し続けなければならない。
このように設定面できちんと根拠のある仕様だったのに、何故か変更されてしまった。
おそらく、FC版とはエンカウント方式が変わったことで、敵の出るマスと出ないマスを分けるのがシステム上困難だったというのが真相だろう。
 
【ホイミン】の声と勘違いしているプレイヤーもいるが、ホイミンの声ではない。
ホイミンは塔の魔物の仲間ではないこと、途中でこの声に逆らわないとホイミンのいる場所にはたどり着けないこと、また、DS版・スマホ版ではホイミンを見つける前にそらとぶくつを入手した場合「だれか…誰かいるの?ボクを見つけて…ボクも連れていってほしいな…」とこちらの存在を認知していなかったらしい台詞が出てくる事(そらとぶくつのあるフロアに居るキャラクターはホイミンしかいないので、この台詞は100%ホイミンのもの)などがその根拠。
 
リメイク版では声を聴いた直後にホイミンと【仲間会話】すると恥ずかしがり屋な洞くつの妖精さんの声と言うが、あくまでホイミンの想像でこの台詞に根拠はない。
 
小説版は誰のセリフかどうかは曖昧だが、ホイミンを仲間にしたときから声は鳴り響かなくなる。
 
CDシアター版はホイミンの声という設定になっており、ホイミンを仲間にしてからホイミンの案内で空飛ぶ靴の在り処へ辿り着くという話になっている。

DQ11

【プチャラオ村】につながる橋より少し北側にある看板に

←こっちへ おいでよ プチャラオ村 そっち じゃないよ→

と書かれている看板がある。
DQ4同様、行き先となるプチャラオ村では恐るべき誘拐計画が進行しつつある……。