【アッサラーム】

Last-modified: 2024-03-08 (金) 20:45:12

DQ3

【ロマリア】のはるか東方にある【町】。現実世界の中東に位置する。現在のイラクの首都・バグダッドがモデルだろうか。
なお、アッサラームとはアラビア語で「平安」という意味。「アッサラーム・アライクム」で「こんにちは」にあたる挨拶となる。
SFC版【公式ガイドブック】での英語表記はAssalam。英語版での地名はNES版ではAssaram、GBC版ではAshalam、スマホ版ではAsham。
 
タイミングとしてはアリアハン大陸を脱出した直後から訪問できるが、標準的な攻略ルートとしては【シャンパーニの塔】【ノアニール】の後に来る所である。
ストーリー的には目を覚ましたノアニール住民からオルテガがアッサラームに向かったという話が聞けるようになるので、その後に来る形になる。
ちなみに、クリアに必須のイベントはないのでスルーすることは可能だが、【ノルドの洞窟】が近いほかネクロゴンド地方へ上陸する際にも近いので、訪れて【ルーラ】で来られるようにしておくのが普通。
ここから西に行くと広大な砂漠になっており、【ピラミッド】がある。また、わかりにくいがオアシスには【イシス】の国がある。
 
中世アラビア商人の商魂のたくましさを反映してか、とにかくカネと歓楽に溢れた賑やかな町である。
宿屋・教会に加えて道具屋が2軒、武器と防具の店が3軒もある。
昼と夜で違った顔を持つ町であり、武器と防具の店のうち1軒は夜にしかやっていない。
そして道具屋1軒と武器と防具の店1軒はそれぞれ【ぼったくり商店】になっている。おお!わたしのともだち!
また、FC版ではぼったくりではない店でも78000Gというとんでもない価格で【あぶないみずぎ】を売っている。
まだノアニールの【みかわしのふく】2900Gがちょっと高くて手が出ないと思っているような時期に数万Gも請求してくる店が複数あるのだ。
ほかに【ベリーダンス】の劇場があったり、【ぱふぱふ】ができる小屋があったりする。なんともいかがわしい。
 
だが、それ以上に印象的なのは、周辺に出現する【あばれザル】【キャットフライ】などのモンスターの強さ。
装備が充実するまではかなりの苦戦を強いられ、ここで全滅したプレイヤーは数知れない。
ロマリアから迂闊に【橋】を渡ると憂き目に遭う。
戦力が整っていないうちは、無理せず逃げるのも作戦の一つと言いたいところだが、本作では1回目の逃走成功率は五分五分(リメイクに至っては1回目にほぼ失敗する)なので、結構ダメージを受けることは覚悟した方がいい。
ただ、橋というオブジェクトがあることで、この先は別大陸で一気に敵が強くなるぞということは前作や前前作の経験者はすぐに気付くので自然とカザーブに行くようには配慮されている。
今作品が初プレイの場合でもロマリアで兵士の一言を聞けば来ることはないような配慮もされている。
ちなみに何気に海に面した港町でもあり船を入手後に【ルーラ】でこの町に飛ぶと1歩ですぐに乗れる位置に船が来てくれるのだが、沖合い(現実世界で言うペルシア湾や紅海の領域)が【ネクロゴンド】へと通じているため【ガメゴン】やら【テンタクルス】やらが棲む魔境である。こんな危険地帯でも大きな街が発展したのはやはり現実世界と同じく貿易の要衝、重要な交通路ゆえか。
船入手直後に【テドン】を目指す場合は距離的にここから行く選択肢もありうるが、上述の難敵ぞろいでレベルが低いうちは全滅覚悟の船旅になるので避けた方が無難だろう。
逆にストーリーを進めて【ガイアのつるぎ】も手に入れ【ネクロゴンドの洞窟】へ向かう際には便利な最寄りとなる。
 
【てつのオノ】などの強力な装備を購入できるが、この町の周辺でお金を貯めるのはあまり効率的ではない。
また、ぼったくり商店ではちょっとイイものも売っているが、通常の2倍の価格で買うメリットは少ない。
ただしFC版では【てつかぶと】が売られているのはここだけ。
この時点では破格の守備力を誇り、【僧侶】【賢者】の最強装備にあたる。
ここで購入する以外では、宝箱で1個しか入手できず、あとは【ガメゴン】のドロップを狙うしかない。ちなみにそのガメゴンは、上述の通りここから船出した狭い海域にも出現する。
 
【まほうのかぎ】入手後は北西の民家に入れるが、夜になるとその家に魔物が進入しており、話しかけると【ベビーサタン】と戦闘になる。
本来の生息地は【ムオル】近辺なので一応格上のモンスターだが必ず単体出現な上、MP0による呪文の空撃ち(実質無駄行動)が多いので、適性のレベルでもあっさり倒せるだろう。
ステータスもHPが多少高めなこと以外は、大体この周辺のモンスターと大差ないので尚更。
本当は【猫】に化けるつもりだったらしく、うっかり魔物の姿のままでいたとのこと。さすがのマヌケぶりである。
逆に、主人公一行が【へんげのつえ】で魔物に変身しているとあっさり見破ってくるが、戦闘にはならずに済む。
なお裏技で変化の杖を残した場合、【幽霊船】のミニデーモンでも同じ反応を見ることができる。
 
余談になるが、商人が元値からだいぶ吹っかけた価格で商品を売りつけ、それを客が値切っていくのは、多くの国の市場や歓楽街、特にアッサラームのあるイスラム圏ではよく見られる光景である。

リメイク版

夜になるとBGMが【ピラミッド(曲名)】となり、ますます異国情緒溢れる空間となる。
これは南西にある劇場から流れている音楽で、劇場に近付くにつれて音量が大きくなるという手の混んだ演出もある。
また、昼間に寝ている武器屋の誰もいないカウンターに話しかけると

*「ぐがーぐがー……!

といういびきが聞こえるようになった。
他の作品でも昼間寝ている店は出てくるが、わざわざこんな設定をされているのはかなり珍しい。
 
鉄兜は他の場所でも買えるようになったが、代わりに新アイテムの【きんのネックレス】がぼったくり商店限定になっている。
金のネックレスも割と強力な装備なので、やっぱりこの町の人間は商売が上手い。
危ない水着は買えなくなったものの、終盤では【ドムドーラ】【レナ】と話した後に劇場の【座長】に話しかけると、【まほうのビキニ】をもらえる。
エロスと【セクハラ装備】には事欠かない町だ。
 
なおベビーサタンのいる民家2階の床、加えてスマホ版では劇場の隅の床から【ちいさなメダル】が拾える。

ゲームブック版

原作と異なり、【カンダタ】と戦いに行く前に、魔法使いマニィが【スクルト】の呪文を教えてもらうために訪れることになる。
逆にこの町を無視してカンダタを倒した場合は、訪れることができなくなる。
ゲームブック版ではカンダタ戦から敵のステータスが一気に跳ね上がるので、ここでスクルトを習得しておかないと苦戦する。
 
原作同様のぼったくり商店がある。値下げはしてくれるが、この時点ではとても手が出るような値段ではない。
しかし、【商人】のトランを仲間にしていると普通の値段で買えるようになる。

小説版

【アリアハン】を中心とした「九ヶ国同盟」の一国。すなわち町ではなく国という扱いになっている。
 
【商人】サバロと【遊び人】ロザンの出身地でもある。
また【僧侶】のモハレも初登場時にアッサラーム出身と名乗っていたはずだが、なぜか後に【バハラタ】出身ということになっていた。

ロトの紋章

蜃気楼の塔での修業が終わった後、今後の旅に備えて準備をするため立ち寄った。
ここでは拳王【ヤオ】との出会い、【魔剣ネクロス】に魅入られた剣王【サーバイン】との戦い、その中で知る【キラ】の出生の秘密、そして【ルナフレア】の死と、序盤の重大な出来事が数多く起こった町だった。
アッサラーム編で、【アルス】・キラ・ヤオの3人はそれぞれ、アルスはルナフレアとの死別、キラは【ギラン】の戦線離脱と自分の出生の秘密を知ったこと、ヤオは仇討ちを成し遂げ祖父【ファン】と別れアルス達に同行することで「親(あるいはそれに近い存在)離れ」を奇しくも経験することとなる。

ロトの紋章 ~紋章を継ぐ者達~

【鷹の師団】が盗品をバハラタの骨董屋が閉まっていて売れなかったことから、代わりに売りに行った場所。