【ジプシー・ダンス】

概要

【勇者の仲間たち】の中の1曲であり、DQ4で使用される戦闘曲の1つ。
　
【すぎやまこういち】は本曲を手掛けるにあたって、ジプシー音楽の安易なパロディにならない様、ジプシー音楽（ロマ音楽）を徹底的に勉強してから作曲したと語っている。
それらしく作るのは相当大変であったとのこと
　
構成＝Intro:2小節、A:9小節、B:16小節、C:6小節
調＝イ短調（Am）
BPM＝144（NHK交響楽団）
拍子＝3/4
　
ゲームではイントロ無しで単純にA→B→Cの順に流れるだけだが、
オーケストラでは「Intro→A→B→C→B→C→A→B」の順に演奏されるのが通例。
　
外伝作品やオンライン系作品のイベント等では、バルザックと戦闘する際にかなりの確率で使われるため、今ではバルザックのテーマのようになってしまっている。
もちろん、リメイク版DQ4のバルザック戦でこの曲が流れるのは、言うまでもなく仇に挑むマーニャやミネアの目線に立ったチョイスである（DQ3の【勇者の挑戦】に似ている）。
マーニャやミネアが登場していないのにこの曲を流しても、単なるミスマッチであろう。

DQ4

DQ4の通常戦闘音楽は基本的に【戦闘～生か死か～】に統一されているのだが、例外的に【マーニャ】と【ミネア】が主役となる第4章の通常戦闘と、第5章でマーニャとミネアを2人とも1・2番手で並べて戦闘になった場合のみこの曲が流れる。
特定のキャラ限定で戦闘曲が変わるという、破格の扱いを受けている曲である。
「5章でこれを聴いて戦う」＝「極端にHPが低いミネアと守備力とHPが低めなマーニャを常に前衛で打撃の嵐にさらす」なので、中盤以降は苦行の旅になること必至だが、序盤に限っていえば【838861枚】技で【はぐれメタルのたて】を入手すると姉妹の方が打たれ強くなるため、自然と姉妹を先頭に配置することになりこの曲を聞くことになったプレイヤーも多いかもしれない。
リメイク版であれば戦闘開始直後に【そうがえ】してしまえばノーリスクでこの曲を聴きながら戦えるが、戦闘開始直後と戦闘終了後に毎度毎度入れ替え作業が発生するため煩わしい。
また、リメイク版限定になってしまうが、カジノの【格闘場】でのBGMも変更されるので、こちらでは(マーニャのギャンブラー気質も相まって)安全に雰囲気を演出できるだろう。
特殊なケースとしてFC版では【裏切りの洞窟】でマーニャとミネアと1・2番手に配置した状態で【勇者】と分断されると、その洞窟で行われる【ベロベロ】・【うらぎりこぞう】戦は勇者1人のはずなのに、この曲になる。
(FC版のみ、リメイク版では中ボス専用曲が設定された為解消)
　
【堀井雄二】は、当初マーニャのテーマ曲（つまりイベントorフィールド用）を発注していたのだが、曲が完成した際、堀井はあまりの出来の良さに感銘を受け、「戦闘曲に使おう！」という提案をしたのだとか。すぎやまもこの提案に同意したため、第4章の戦闘曲になった。
破格の扱いも納得のエピソードである。
ちなみにもう一つの姉妹のテーマ曲【ジプシーの旅】はミネアをイメージして作られたとか。
曲調も、ドラクエらしからぬ異国情緒と情熱に溢れていて、扱いに恥じない人気がある。
　
リメイク版では第5章での【バルザック＋】との戦いでもこの曲が流れる。
戦闘中以外では、第4章の冒頭や、夜の【モンバーバラ】の劇場でも聞くことができる（5章で【パノン】がネタ見せをしている期間を除く）。
　　　
上述の通り5章でもこれを聴きながら戦うことはできるがトルネコが歌ったり、時間が止まったり、勇者が【まじんのかなづち】や【もろばのつるぎ】を手に取ったり（この時律儀にあの曲が流れる）して曲を途切れさせてしまうと、曲が再び流れ出すと同時に本来の「戦闘～生か死か～」に戻ってしまう。

DQ10オンライン

Ver.2よりイベントBGM、【バルザック】（すごろく）など一部ボス戦で使用される。
詳しくはこちらを参照。

いたストDS

カジノマスのミニゲームで【銀のタロット】が出た時に流れる。

ヒーローズ1

【海底神殿】でマーニャ登場後から【光の番人】戦まで流れるほか、マーニャ編でも流れる。

ヒーローズ2

マーニャ戦、ミネア＆マーニャ編で流れるほか、パーティメンバーにミネアとマーニャがいる時の悪鬼の隠れ家の地図でも流れる。
ミネア＆マーニャ編で登場する敵は【キングレオ】で悪鬼の隠れ家の地図はバルザックと戦える地図であり、DQ4の再現と言えるだろう。

シアトリズム

解放チャレンジIV-3クリアでミュージックプレイモードに追加されるBMS。
背景は平原・砂漠・森・塔内部などがランダムで登場。

ビルダーズ2

【オッカムル島】の【ゴージャスプール】が完成した後のパーティで流れる。
他には【楽譜】などで【からっぽ島】の曲を変えることが出来る。

DQMSL

マスターズGP「9周年杯」の4週目に行われた格闘場ルール（命令・戦闘中の作戦変更が出来ないルール）で使用されていた。

ライバルズ

「バルザック」「マーニャ」「踊り子マーニャ」の登場時に流れる。