【デッドエンペラー】

Last-modified: 2024-03-10 (日) 05:01:15

概要

DQ5にて初登場。
死せる皇帝がなお生と権力に執着し、ゾンビとして徘徊するようになった魔物。
SFC版の【公式ガイドブック】によれば、「死霊たちを統率している」という。
ボロボロの衣服と王冠をまとい、王笏を杖にさまよう姿は大変痛ましい。当初のイラストでは下半身が服に隠れていたが、DQ11やトレジャーズの3Dモデルでは靴を履いていない。
上位種に【ワイトキング】がいる。同じく初登場した上位種の方は、DQM1・2にも登場している。
さらにDQ8以降でワイトキングが別デザインで登場して常連化した影響からか、忘れ去られてしまった存在だったが、DQ11においてDQ5仕様のデザインでそのまま復活。その他の色違いに【どくろ大臣】が加わった(こちらは細部が異なるデザイン)。
 
ワイトキングの下位種であるが、キング(「king」)は「一国の王」、エンペラー(「emperor」)は「各地の国を束ねる皇帝」でありキングより上位なのだが…。
「デッドエンペラー」は死霊を束ねる皇帝なのではなく、皇帝がただのゾンビになっただけなのだろうか。
デッドエンペラーを「元皇帝というだけのゾンビ」、ワイトキングを「死霊を束ねる王」だと解釈すれば、後者のほうが上位であっても不自然ではない。
加えてDQ11においては、明らかに皇帝でも何でもないのに死後に無理矢理この姿にされた者も登場する。ワイトキングと違って誰かに死体を使役されるだけの哀れな死者なのかも知れない。
なお、英語版においては、"Wight Prince"という、ワイトキングの下位種であることを分かりやすく表現した名前になっている。

DQ5

【チゾットへの山道】の洞窟エリアと、【グランバニアへの洞窟】の上層に出現する。とくに前者での出現率は高く、何度も出くわすことになるだろう。
2~3体で現れたり、【しにがみへい】を引き連れてくる。このあたりに彼らの王国でもあったのだろうか?
 
呪文は一切使わず、通常の打撃攻撃のほかに、【いかずちのつえ】を道具として使って攻めてくる。
威力は【ベギラマ】と同じだが、呪文ではないので【マホトーン】で封じることはできず、【マホカンタ】で防ぐこともできない。
さらに防具の耐性「呪文・ブレス」とは関係ない攻撃のため、防具でダメージを軽減するのも不可能。
【スライムナイト】【ドラゴンキッズ】のように、炎に耐性を持つ仲間モンスターに入れ替えて戦うといい。
なお、PS2版でのみ、いかずちの杖の威力が味方が使うベギラマと同じ30~42ダメージとなっている。つまり、敵の(呪文としての)ベギラマよりも強いうえに、SFC版と同様に防具の耐性を貫通してくる。
攻撃力も高めで、引き連れているしにがみへいともども、癖のある相手。
【メラ系】呪文に耐性が無く、【メラミ】の呪文が効果大。【ラリホー】【あまいいき】も効くので、眠らせておくと安全(ほかに【デイン】系呪文も有効だが、初めて出会った時点で覚えている仲間はいない)。
 
SFC版では最大HPが130と割と高めだったが、リメイク版では115に減っている。
4人パーティーになったバランス関係でHPがリメイク版で強化されているモンスターがほとんどであるなか、このモンスターはHPが下げられた。
なお、この系統と【ゆうれいせんちょう】系統はリーダーとしてのプライドか、2匹以上のグループを組まない。が、それゆえにグループ呪文で攻めるのは効率が悪く、えらい迷惑。
いかずちのつえを使う行動自体は【制限行動】になっているのだが、この仕様のせいで全く機能しておらず、1匹・1匹・1匹と出た時なんかは非常に面倒なことになる。これで3体が次々にいかずちのつえを振りかざしてくることもしばしば。耐性が無い仲間は瀕死状態にされかねない。
 
DS版では仕様が変更され、2匹以上のグループを組むようになり、防具の耐性でいかずちの杖のダメージを軽減できるようになったので、少し対処しやすくなった。
【みずのはごろも】を装備していれば、いかずちの杖のダメージをほぼシャットアウトできる。
 
いかずちの杖を「1/128」の確率で落とす。

小説版

原作通り、チゾットへの山道にて登場。死神兵(小説本文では漢字表記)を従えて現れ、いかずちの杖にも言及されている。
手下を率いてリュカ一行を襲撃するも、【マーリン】の指摘通り「亡者どもを浄化するのは炎」という指示のもと、火責めにされて倒される。

DQ11

25年ぶりの本編再登場で、【天空の古戦場】に出現する。
【討伐モンスターリスト】によると、かつて存在した帝国の帝王が闇のチカラで蘇ったもので、忘れられない過去の栄光を追い求めているらしい。
いかずちの杖のアイデンティティはそのままで、さらに【ザオリク】【ドルモーア】が使用可能になった。
さらに仲間呼びまで習得し、【じごくのきし】【ドラゴンゾンビ】を呼び出す。地獄の騎士を呼び出す頻度の方が高いようだ。
 
余談だが、追いかけてくるモーションでは杖を突きながら左足で飛び跳ねており、右足が不自由な様子がうかがえる。
特にPS4版等の天空の古戦場では、カツンカツンと音を立てながら坂道をゆっくり登っており、まるで頑張って登山に励むお爺ちゃんのような光景が見られる。
ドロップアイテムは【いかずちのたま】でレアが【いかずちのつえ】。いかずちへの愛情が強いようだ。
 
【冒険の書の世界】のクエスト【魔王復活の儀式】にも【バラモス城】の敵として登場。
こちらに登場するのは【キングプリースト】に操られているネクロゴンド王国の死者達で、倒すとキングプリーストの呪縛から解放された事についての感謝を口にしながら成仏する。地獄の騎士を呼ぶのは良いとして、ドラゴンゾンビはどこから呼び出した?
少なくともこちらに登場する個体達は帝王のゾンビではなさそう。

邪ver

クリア後の天空の古戦場に出現。行動パターンはなぜか、【ザオラル】に変わっているが、やはり雷の杖を使用する。
仲間呼びも、【じごくのきし・邪】【ドラゴンゾンビ・邪】になっている。

トレジャーズ

運べるお宝の数は2、お宝ガード率は100%。【探索れんけい】は地面にもぐる。【ロマン技】【しりょうのうたげ】?
特技は【ジバリア】(→【ジバリカ】【ジバリーナ】)、【ホイミ】(→【ベホイミ】【ベホマ】)、【こおりのいき】(→【こごえるふぶき】【かがやくいき】)、【しょうげきのじん】?【はいよるえんこん】?【あくりょうのまい】?を覚える可能性がある。
特性はスカスカボディ、安全第一、スタンの反撃、どくの反撃、かがみのこえ、のいずれか。
 
落とすアイテムは【まりょくの粉】【せいじゃのはい】
生息地は【セナック火山島】(夜)、【テーリア氷雪島】【竜玉の迷宮】

ライバルズ

第5弾カードパック「勇気の英雄譚」にて実装。魔剣士専用のノーマル。

4/1/3 ゾンビ系
死亡時:4/4のじごくのきしをこのマスに出す
スキルブースト:攻撃力+1

死亡すると4/4のじごくのきしを出すため、実質的なスタッツは4/5/7と強力。
それでいて本人の攻撃力もテンションの回転とともに上がるうえ、同パックにはテンションの回転を助けるカードが多く追加されたため、その筆頭である【勇者エイト】を用いたデッキで大活躍。
そうで無くても前述の通りシンプルに強いため、先行闘技場は「デッドエンペラーを多くピックできた奴が勝ち」とまで言われた程。