【ドラゴンのつえ】

概要

DQ5で初登場した緑の竜を杖全体で象った派手な杖。
シリーズの象徴であるドラゴンの名を冠する装備だけあって、いずれの作品でも終盤近くで手に入る強力な性能の武器となっている。

DQ5

攻撃力は125。
【主人公】の【専用装備】で、【おうじゃのマント】【ひかりのたて】【たいようのかんむり】と並ぶ四大装備の一角。
これまで世に出た数あるRPG作品の主人公専用武器の中では恐らく史上初の杖の武器である。ほとんどのRPG作品の主人公専用装備は大抵は剣になっているだろう。百歩譲って槍や刀とかあるかもしれないが、杖なのは恐らくDQ5くらいだ。
【メタルキングのけん】（+130）と【はかいのてっきゅう】（+125）を除けば主人公の最強武器となる杖。【ボブルの塔】内の巨大な【ドラゴンの像】の内部の、【フックつきロープ】を使って降りた先の一室に無造作に置かれている。
攻撃力が【メタルキングのけん】と5しか変わらず、主人公には杖が似合うということでこっちを装備させる人も多い。
というより仲間全員分のメタルキングのけんを用意するには長時間のカジノ通いが必要、はかいのてっきゅうの入手はクリア後なので、普通に手に入る強力な武器として重宝することができる。
初登場である本作のみ、道具として使用すると【ドラゴラム】の効果がある。
本作のドラゴラムの性能は過去作と比べて強力とは言い難いが、ノーコストで使用できるなら話は別。
主人公が道具使用する機会はあまりないだろうが、ギラ系の攻撃手段のない【女の子】あたりに持たせておくとAIが適宜使用する。
一方で、AI任せにしているとボス戦でも後先考えずに使用することがあるので注意。
　
青年時代後半になると、【オラクルベリー】の宿屋2Fに宿泊中の商人からその噂を聞ける他、【オラクル屋】でもこの武器のことを教えてくれる。話を総合すると「【てんくうのつるぎ】より強くて、巨大な竜に変身できる」という、概ねこの武器の情報を集められるので、こまめに情報収集をしているならばこの最高クラスの武器を求めてあちこち回ったプレイヤーもいるのではないだろうか。
　
ちなみにこのドラゴンの杖、PS2版ではバグにより2本入手可能となっている。正規品を取る前にグラフィックの下付近を調べると、なぜかそこにもドラゴンの杖が落ちている。
もっとも先述のように主人公の専用装備なので、2本あってもドラゴラムの代わりにしか使えない。一応、特技に乏しいキャラに持たせて攻撃のレパートリーを増やす使い方もある。
……とはいえ、PS2版ではどんなアイテムも好きなだけ増殖できるバグ技があるため、2本拾えることを知らなくともやろうと思えば2本どころか100本でも200本でも入手できてしまうのだが。
　
PS2版がベースのDS版では流石にバグが修正されて1本しか入手できなくなったが、ドラゴラムの仕様が変更（詳細はドラゴラムの項を参照）。そのため、【ミルドラース】低レベル撃破などのやりこみの際に脚光を浴びることになった。

小説版

ゲマ戦のあとにリュカが入手した。ちなみにこの直前まで装備していたのはメタルキングの剣。上述のように、ゲームでの設定上はメタルキングの剣の攻撃力が+１３０、ドラゴンの杖が+１２５、なので単純に比較すればランクダウンしてしまっているのだが……
「竜神の魂を宿した杖で、持つものの魂を善悪どちらもまとめて高めてしまうため、人の身で杖を無事に持てるものは滅多にいない」という伝説がある。千年ほど行方知れずだった神秘の品で、マーリンも本物を見るのは初めてだという。
天空の剣と同様持ち主を選ぶようで、触ろうとしたティミーは杖に弾かれてしまっている。また、ミルドラースとの決戦でマーサの命を賭した祈りに応えるようにドラゴラムの効果が発動。その様は【マスタードラゴン】が降臨し、リュカにその全存在を仮託したとも描写されている。DQ5の主人公専用の最上級装備である4つの武具のうち登場できたのはこの武器だけ。他の3種の防具【おうじゃのマント】、【ひかりのたて】、【たいようのかんむり】は端折られてしまっている……と言うか全体を通して、名前がハッキリ出てくる装備はほぼ武器の類のみで、防具類は殆ど出てこない。天空の武具シリーズは、シナリオ進行上のイベント・キーアイテムという側面が強いので例外中の例外だが

DQ9

表記は「ドラゴンの杖」。攻撃力は88で、MP吸収率は7.5％。
こちらではクエストNo.137【悪魔の呼ぶ声】の報酬で手に入る他、宝の地図の洞窟にあるランクBの青い宝箱からでも入手可能。【Wi-Fiショッピング】で販売されていたこともあり、1度目と2度目は43000G、3度目は半額の21500Gで購入できた。
売却価格は21500Gとかなり高価。
DQ9にはドラゴラムが登場していないため、「ドラゴンの炎で焼き払う」効果になっている。道具使用により敵全体に約20～30の炎属性ダメージを与えることができる。杖の中では攻撃力・MP吸収率ともに高い方ではあるが、入手可能な時期が実質本編クリア後であり、その時期に道具使用で約20～30のダメージは力不足。
加えて、攻撃魔力の付いた【けんじゃの杖】系列の杖や、回復魔力が付き、なおかつ攻撃力で勝る【ひかりの杖】系列の杖に比べると見劣りしてしまう。
【まさゆきの地図】でも取れるので、その気になれば船入手直後でも取れるが、この時点でさえもやや力不足気味。しかもこの時点で行ったら強過ぎる敵ばかりで、うっかり触れてしまったら全滅もありうるのでそんなリスクを犯して取りに行く価値があるかは疑問。
ただ、DQ9ではドラゴンの杖以外にもDQ5の主人公専用装備（【ひかりのたて】を除く）やDQ5主人公のコスプレ装備が登場している。これらの装備品に身を包んでDQ5の主人公気分を味わうのも一興か。

DQ10オフライン

主人公（【魔法使い】、【魔法戦士】、【賢者】）、【フウラ】が装備可能な両手杖。
戦闘中にどうぐとして使うと、敵1体に23～33の炎属性ダメージを与える。

【ふしぎな鍛冶】で作成可能。レシピは【ドラゴンの杖の作り方】に記載。
必要な素材は、【炎の樹木】x20、【ドラゴンのホネ】x1、【ドラゴンの皮】x1、【レッドオーブ】x1、【かがやきの樹液】x10。

DQ10オンライン

レベル65以上で装備可能な両手杖に分類されているので、しっかり攻撃魔力が上昇する。道具使用の効果は弱いのはしょうがない。
Ver.1.x時代最強の杖であった。
詳しくは【ドラゴンの杖】を参照。

DQ11

【ベロニカ】、【ロウ】が装備可能。うち直しに必要な宝珠は16個。
道具として使用すると、敵グループに100～116の炎属性ダメージと、効果は改善されている。

【ふしぎな鍛冶】にて作成可能。レシピ【極ドラゴン装備図鑑】に記載。
必要な素材は【ほのおの樹木】x2+【赤い宝石】x2+【ドラゴンのツノ】x2+【かがやきの樹液】x2。
　
入手時期は【ケトス】に乗れるようになってからだが、各地をこまめに回るプレイヤーならすぐにレシピを入手できる。
だが各地をこまめに回るような探索を怠らないプレイヤーなら同時期に【女神の杖】のレシピも手に入れるだろう。
女神の杖の方が圧倒的に回復魔力は高いので、実質的にロウ専用のこの時期であれば作るのは微妙なところ。
一方で攻撃魔力の高さは評価できるものがあり、鍛冶による+補正も考慮すれば良い性能になるので、予めレシピを回収しておき、後にベロニカに再会できた頃に作ってあげると良いだろう。
発動効果は時期的には威力不足ではあるが、両手杖装備の通常攻撃よりかは明らかに強いので瀕死状態の敵へのトドメには使える。

イルルカ

【ドークの館】に、コレクションとして展示されている。
他が重要アイテムである中、これだけただの強力な装備品。
DQ5の象徴的アイテムであるリングは区別が難しいからだろうか。

DQMSL

5周年記念イベントで実装された杖。当初は一品物だったが、後のDQMオールスターズイベントにて最大3本まで入手できるようになった。
ウェイト5で、装備すると攻撃力が55上がる。
固有効果は「【？？？系】の息ダメージを7%アップ」。
強化することで攻撃力が+1ずつ増えていき、+7まで強化すると固有効果が「？？？系の息ダメージを10%アップ」に変化する。

バトルロード2レジェンド

よみがえる伝説から登場。
上昇するステータスはかしこさ+45　みのまもり+15　すばやさ+7。使える技は「ドラゴンブレス」と「ベギラマ」。
前者は敵一体を殴りつけて動きを封じ、巨大な火球をぶつける。属性は打撃・爆発。後者は灼熱の呪文で敵全体を攻撃。
どちらの技も威力が高く、「ドラゴンブレス」は確率こそ低めだが会心も出る。
　
普通に使っても強いが、【マジックダブルスキャン】でこれを2枚目にするとかしこさ+100&灼熱耐性という超効果。
【マジカルメイス】のフールブレイクと組み合わせると400ダメージ超えを普通に叩き出すことができるという壊れ性能を発揮するのである。
【りりょくの杖】のフールストライクとの組み合わせができればさらに凶悪だったが、さすがに製作者側も考えているのか、この組み合わせだと赤色の賢者の杖になる。残念でした。
　
ちなみに伝説の魔物使いことDQ5の主人公もこれを持っているが、性能は全くの別物。

ヒーローズ2

魔力54、最大MP+30と店売り最強の杖。
本編クリア後のクエスト【まだ見ぬ武器のために　その３】をクリアすると武器屋で売られるようになる。価格は223500G。
2周目以降をするなら買って損はないだろう。

ウォーク

2021年9月12日開始のDQ5イベントと共に開始の2周年記念ふくびきで、他の主人公専用装備とともに登場。
（ただし【ひかりのたて】は「王者の盾」と、名前は違えど見た目が全く同じSP装備として初期から登場しているので、これだけ「たいようの盾」という別物に変わっている）
　
レベル15で最大MPの15％を消費してしゅび力と攻撃呪文の威力を2段階上昇し、メラとギラ系の耐性を上げてターン開始時HP回復効果を得る「ドラゴンパワー」。
レベル20で単体にバギ系の呪文ダメージを与えてたまに攻撃力を1段階下げる「竜の暴風」、レベル30でドラゴラムを修得する。
　
そして、レベル50にすると初登場のいきなりスキルで【まもりのたて】の効果を2ターン得る「まもりの竜鱗」を得られる。
まもりのたてを使う手間が省け、特に魔力の高い相手に【メダパニ】を使う【バアルゼブブ】への対策にピンポイントで有効。
これの発動には毎回MPを5使用する。MPが不足している場合は発動しない。
当初は発動しないように設定することは出来なかったが、2022年1月20日の更新から設定が可能になった。
必要にならない場合はOFFにして無駄なMP消費を節約できる。