【ドラゴラム】

Last-modified: 2024-04-07 (日) 11:40:15

概要

DQ3で初登場した戦闘用の【呪文】
唱えた者は巨大なドラゴンに変身し、操作不能になって暴れ回る。
変身中は作品によっては元々の装備や耐性も無視され、ドラゴラム専用のステータスに変化する。
作品ごとに強さは異なるが、概ね力や炎耐性は高いが素早さが低い傾向にある模様。
基本的には戦闘終了するか、【いてつくはどう】を食らうか、死ぬかしないと解除されない。
 
立ち位置としては【魔法使い】または【魔物使い】が覚える高位の呪文で、初登場のDQ3ではかなり高威力だが、登場作品を重ねるごとに吐く息が弱体化。
使用者のレベルに応じてブレスも強化されるような仕様にもなっておらず、末期には中級の呪文と同威力程度の息しか吐けなくなってしまった。
DQ8ではグラフィックの問題もあるのか削除された。竜に変身できる一族【竜神族】の血を引いている【主人公(DQ8)】もこの呪文は覚えず、その代わりに彼には海外版・3DS版で【ドラゴンソウル】がある。
 
その後、3D化した外伝作やスマホゲームでは一旦ドラゴンに変身して、攻撃を行った後すぐ戻るといった純粋な攻撃技になっていることが多かったが、DQ10オンラインではゾーン技(必殺技の一種)としてプレイヤーが使用できるようになった。同作では【エステラ】など一部の竜族が使用する【竜化の術】も登場するが、ボス戦前のイベントムービーでドラゴンに変身した状態から始まり、戦闘終了後人型に戻るという形がとられている。
 
プレイヤーには実行できないが、戦闘だけではなく鍛冶や冶金にも使われているという設定がある。詳しくは【はぐれメタルのけん】を参照。
 
英語版においては"Puff"と呼ばれ、語感が全く異なる。
これはピーター・ポール&マリーの曲"Puff, the Magic Dragon"から引用していると思われる。"Puff"は歌詞に登場するドラゴンの名前。

DQ3

初登場。魔法使いと【賢者】がLv34以降、【かしこさ】に関係なく1/2の確率で習得する。
消費MPは24。【勇者】専用呪文を除けばMP消費が最も大きい。
全体でも【ベホマズン】(62)、【ギガデイン】(30)に次ぐ3番目。
竜に変身し【ほのお】を吐く。同時にステータスも変化し、素早さ62・守備力75で敵の【ドラゴン】と同じになる。
この呪文によって、今までは敵だけしか使えなかったブレスを初めて味方側が使えるようになった。
 
ステータスが敵のドラゴンと同じなら戦い方もドラゴンと同じなのかというとそうではなく炎を吐くだけになる。
そしてその炎の威力があまりにも破格。敵のドラゴンが吐く中位の炎とは比べ物にならない。
無耐性ならば170~189ダメージの、メラ・ギラ・イオと同様の炎属性のダメージを敵全体にもたらす。
これは【バラモス】の吐く高位の炎の2倍の威力である。
また、DQ3の呪文では唯一のダメージ系の貫通性能を持つ。つまり、DQ5以降の作品と同じように、相手の耐性に応じて与えるダメージが減っていくのである。
だがその耐性貫通力はDQ史でもトップクラスで、炎に完全耐性を持つ敵でも50%までしかダメージを軽減できない。
炎に完全耐性を持つ【はぐれメタル】や、【闇ゾーマ】にも平気でダメージが通るのはこれが理由である。
炎が発動した時点で残りHPが85以下の敵は撃破確定。
DQ3では数少ないメタルへの対抗手段であり、群れで出たはぐれを狩るのにかなり使える。他にも、高い守備力&マホカンタ&高い回避率が強烈な【ガメゴンロード】への数少ない対抗策として有用。
 
弱点は行動の遅さであり、変身したターンには行動できず、しかも素早さが低くて次のターンの炎も後出しになりがち。上記の通り守備力もかなり下がるので、炎を吐く前に攻撃されて死亡ということもある。
 
消費の激しさも相俟って雑魚戦では使いづらく、ボス戦でも操作不能キャラを1人抱えるほどの余裕はない。
はぐれメタル相手に稼ごうにも、ヤツは素早さ150なのでよく先行逃げ切りされる。
ただし1ターン目で他の仲間が【まだらくもいと】を使い、ヤツが逃げなければ100%2ターン目で倒すことができる。
運が良いと最大7匹倒すことができるものの、2匹以上倒しても経験値がカンストしてしまう仕様があるため集団を狩ってもさほど効率はよくない。
【ピオリム】【スカラ】による上昇量は元のステータスに依存するので、仲間と上手く連携しよう。
 
なお、FC版ではドラゴラムを使った直後に店で買い物をし、ドラゴラムを使った仲間に買った物を持たせると、
武器防具屋では「じゃあ どうぐぶくろに いれておくぜっ」、道具屋では「では ○○さんの どうぐぶくろに いれておきます。」と通常と違うメッセージになるという謎の仕様がある。ドラゴンの姿のまま買い物に参加してるのか?と思わせる描写である。
これは戦闘終了時にドラゴラム状態だったキャラの状態異常コードが戦闘終了後にも解消されず、この状態では買い物時の受け取りのメッセージが「麻痺」と同じになっていることが原因である。
ただし、【わたす】では麻痺状態とは異なる通常のメッセージが採用される。
このドラゴラム状態フラグは次の戦闘が開始されるか、ゾーマの【いてつくはどう】を受けるときに解除される。

また、【メダパニ】が絶対効かず、たとえ【パルプンテ】で全員混乱させてもドラゴラムを唱えたキャラクターにだけは効かないようになっている(逆にパルプンテによる全員混乱は、メダパニに完全耐性があるモンスター(【おばけキノコ】等)でも絶対に混乱する)。

リメイク版

メッセージが【もえさかるかえん】になっているが、超強力な威力は同じである。
FC版と同様、敵のドラゴンの「もえさかるかえん」など比べ物にならず、明らかに【しんりゅう】の吐く【しゃくねつ】以上である。
 
GBC版では「【はやぶさのけん】を装備してドラゴラムを唱えると1ターンに2回炎を吐く」というバグだか仕様だかわからない変更がなされた。これが世に言う【はやぶさドラゴラム】であり、しんりゅう戦での秘密兵器として実戦で活用される。

小説版

女魔法使いのリザが【ゾーマ】戦で切り札として使用。己か敵のどちらかが倒れなければ人間の姿に戻ることができない究極の呪文だといわれている。
この呪文のおかげで戦況は逆転したものの、彼女は自身のを再認識することになった。
メタな話だと、リザにドラゴン属性を付与する(エピローグの、己の出自を気に病んで失踪した彼女を探す旅に出る件に「竜を探す旅」の意味を持たせる)ためのサイドストーリーの集大成として使用されたと言える。
…ゾーマが凍てつく波動の使い手であったことが災いして読者にはそのことの方を突っ込まれがちになってしまうのは惜しい。

DQ4

【マーニャ】がLv30で習得。
消費MPが18に減り、唱えたターンから炎を吐き始める点は強化された。また、DQ3と違ってステータスは変化しない。
一方で、吐く炎が【はげしいほのお】になり、ダメージは80~100に大幅ダウン。
前作同様「効くか効かないか」ではなく、相手のギラ耐性に応じてダメージが変化する。
ただし、当然ながら【マホカンタ】【マホステ】を貫通し、攻撃呪文の中で唯一必中性能を持ち、ギラ系に完全耐性を持つ敵にも必ず1ダメージは与えるという点には高い信頼をおける。
メタル狩りでは前作ほどの威力は期待できないが、1ターン目から確実に1ダメージを与えられるため、マーニャは【じゅもんつかうな】【じゅもんせつやく】【いろいろやろうぜ】以外の作戦のとき、メタル系を見ると優先的にドラゴラムを唱えるようプログラムされている。
作戦が【ガンガンいこうぜ】ならメタル系相手には確実に唱える。
ガンガンいこうぜ以外でも、メタルキングがいれば確実に、はぐれメタルは複数匹残っていれば確実に唱える。
ちなみに、本作ではドラゴラムの行動用のデータがあり、6個のスロットのうち2個が激しい炎、残り4個が通常攻撃になっている。
ランダム行動(偏向型)で激しい炎が極端に選ばれやすい思考になっているので通常攻撃はめったに選ばれることはないが極まれに打撃を選択してミスすることもある。逆に会心の一撃が出ることもある。
なお、攻撃力は本人の攻撃力のままなのでマーニャが普通に殴っているだけのハズレ行動となるが、特殊武器の効果もそのまま発揮されるので【どくばり】を装備させておけば確定1ダメージで急所を突くこともあるのでデメリットを抑えられる。
 
また、本作以降の【パルプンテ】の効果に「味方全員にドラゴラムがかかる」というものが追加された。
本作では仲間が先に行動した後にパルプンテを唱えてこの効果が発生すると、既にそのターン内での行動を終えた仲間も変身直後に炎を吐いて再度攻撃ができるため、稀に【メタルキング】を会心で倒した後に4人掛かりの炎で残りの【はぐれメタル】を焼き払うなどの幸運に恵まれることもある。
パルプンテで時間が止まっていて仲間が行動できない最中も、この効果が発動すると変身したターンだけは味方全員が炎を吐く。次のターンから時間が動き出すまでの間は行動できる勇者本人しか炎を吐かなくなる。
ちなみに変身中でも【トルネコの特殊行動】は発動する。ドラゴンの姿で足払いをしたり、指をくるくる回したりするさまを想像すると、なかなかシュールである。
DQ4・DQ5にはこれとは別に【光り輝く竜】に変身する効果もあるが、本作のこれはドラゴラムとは関係ない。データ内では【ホワイトドラゴン】と呼ばれている。

リメイク版

マーニャの他に【ピサロ】がLv49で習得する。
変身中はステータスが変化するようになり、攻撃力130、守備力100、素早さ55となる。耐性も変化し、炎ブレスや【マダンテ】に対して完全耐性が付く。また、7~10ターンで効果が切れるようになっている。
 
しかし、肝心の炎による攻撃がメタル系に全く効かなくなってしまった。
また、敵の炎耐性がダメージと命中率の両方に影響するようになったため、ダメージの安定性もかなり悪い。
自身に耐性が付くといっても命令できなくなるデメリットの方が遥かに大きく、しかも終盤のマーニャのステータスを考えると、守備力や素早さが激減するデメリットもかなり大きいと言える。
DQ3のリメイクでは原作準拠の性能になっていただけに、余計に残念さが滲む仕様変更である。
 
元々メタル狩りのために存在していたような呪文なので、コストパフォーマンスを考えても、もはや存在価値はほぼなくなってしまったと言える。せいぜい初期【マホカンタ】状態と高回避率が煩わしい【デーモンスピリット】に使うくらいだろうか。
 
ちなみにFC版では炎の攻撃属性及び敵の炎耐性が完全に【ギラ系】と同一だったが、リメイクに伴い別個の属性及び耐性が設けられており、敵のギラ系耐性と炎耐性が微妙に食い違っている点については注意が必要。
敵の炎耐性は基本的にFC版のギラ系耐性を踏襲しているが、ギラ系を含む敵の呪文耐性はリメイクに伴い一部変更されており、ギラ系耐性は引き下げられたものの、炎が相変わらず効き難い、といったパターンが多い。
また、【謎のダンジョン】に出現する追加モンスター達はDQ7の頃の耐性をそのまま踏襲しているため、ギラ系耐性と炎耐性の食い違いパターンが多く見受けられる。

小説版

【エスターク】戦でマーニャが使用。戦闘の余波で崩落しかかる坑道を支えた。
突如現れたドラゴンに勇者たちは驚くが、【ミネア】の言葉でマーニャの変身だと知る。
マーニャ(ドラゴン)もその発言に、ウインクし腰を振って応えている。
灼熱の空間で眠っていたエスタークに炎ブレスは効果が薄かったが、火炎放射の勢いで隙を作ることはできた。

DQ5

【女の子】がLv32で習得する他、仲間モンスターでは【ドラキー】【スライムベホマズン】が覚える。消費MP18。
前作と違って行動パターン用のモンスターデータはなく、必ず炎を吐くようになった。
その影響か、メッセージは前作と違ってDQ3と同じ「ほのおを はいた!」になっている。
 
激しい炎と同等の炎を毎ターン吐くが、ダメージはさらに弱体化して65~85。【炎系】の仕様変更により、メタル系に必中の性能もなくなってしまった。
一応、【ギラ系】を覚えない女の子の唯一の炎属性の攻撃手段ではあるが、この性能は魔法キャラが後半に覚える呪文としてはあまりにもショボい。
前作同様、AIは【メタル系】を見ると積極的にこれを唱えるが、必中ではないので大量に出てきたとき以外ではそれほど有効な手段とは言えない。
本作では【ホワイトドラゴン】の行動パターンデータが存在しないため、【パルプンテ】のまばゆい光が降り注ぐ効果で運よく耐えて【光り輝く竜】になっても、ドラゴラムと全く同じ行動パターンになってしまった。ただし【いてつくはどう】で解除されないという違いがある。
 
【ドラゴンのつえ】の道具使用効果もこの呪文と全く同じである(誰でも使用可能)。
消費MP0で使うならばそこまで悪い効果ではないので、雑魚を一掃するのに使いたい。
終盤はドラゴンの杖&嫁の【ベギラゴン】とセットで【キラーマシン】を焼き払うのに地味に役立つ。
また、本作のAIは命令不能になるリスクを考えてか、メタル系相手以外にはドラゴラムを唱えることはないのだが、なぜかドラゴンのつえの道具使用はボス戦であっても積極的に行うので持たせる場合は注意が必要。
 
通常使ってくる敵はいないが、【はぐれ毒針ハメ】等で登場するバグモンスター「きせきのつるぎ」が使用する。
しかしその効果は通常とは異なり「こちらのメンバーの誰かを強制的に竜に変身させる」というとんでもないもの。
さらに、竜にされたメンバーはそのターンだけは味方に炎を吐く(次ターン以降は通常通り敵に吐く)。
なお、きせきのつるぎはギラや炎に完全耐性を持つため、竜になったキャラクターは役立たずになる。
詳しくは【きせきのつるぎが敵として出現するバグ】を参照。
公式ガイドブック下巻の呪文大全に、女の子がドラゴンに変身する瞬間のイラストが描かれている。
ドラゴンの姿は、スカイドラゴンやドラゴンボールの神龍と同じようないわゆる中国・日本風の竜で、全体的にむらさき色系のカラーリング。

リメイク版

【コロマージ】も覚える。
ブレス系特技の仕様変更により、耐性貫通力の割合が攻撃呪文と同じになり、しかも完全耐性の相手(メタル系含む)に全く効かなくなった。
 
一方で、激しい炎の他に「鋭い爪で攻撃」するようになった。普段の通常攻撃+60のダメージの物理攻撃となる。
PS2版のみ、メタル系を物理攻撃で即死させることが可能。
かなり強力だが、任意に繰り出せるわけでもなく、魔法使い系の娘が唱えるのにはますます向かなくなった。
 
光り輝く竜にあらためて専用の行動パターンが付与されたので、ドラゴラムとは異なる効果になった。

DS版以降

ドラゴラムorドラゴンのつえを使ってドラゴン化したキャラクターには炎・ギラ系に対する完全耐性が付く。
ただし、【イエティ】の「ヒャド・吹雪無効」といったキャラ固有の耐性はなくなる。
要するに耐性を上書きするのだが、炎以外(特にザキ系など)に著しく弱くなるので注意。
雄々しく巨大な竜に変身しておきながら混乱させられたりザキで即死したりするのはなんとも情けない。
元々耐性が皆無の【スライム】【ドラキー】なら影響はない。

DQ6

【魔物使い】マスターで習得できる。消費MP18。
ステータスが攻撃力190、守備力180、素早さ72になり、攻撃回避率は0%になる。
通常攻撃すれば時期的にかなり強いのだが、下級職での習得になったためか、吐くブレスが【かえんのいき】または【こおりのいき】とさらに弱体化。
消費MPの多さも相まって非常に使い辛い、というか弱い。
そもそもDQ6やDQ7では転職によって人間キャラでも誰でも普通に特技としてブレスを吐けるようになったため、MPを2ケタ消費してまでこの呪文を使う意義はほぼない。
さらに言えば、火炎の息は魔物使い★6で習得済み。
制御不能になるというデメリットを考えるなら、こんなものを唱えるよりも【ベギラマ】やら【ヒャダルコ】やらを唱えた方が絶対に良い。
【遊び人】に転職したキャラに使わせると遊ばなくなるというメリットがあるが、魔物使いをマスターしてから遊び人に転職するなんてこと自体まずないだろう。
当然、ドラゴラムを唱えようとしたら遊んでしまって失敗というパターンもある。
 
なお、【バーバラ】【カルベローナ】住人曰く「竜の姿になれるほどの魔力」らしいが、その割にはドラゴラムを自然習得したりはしない。
恐らく【黄金の竜】の正体がバーバラという初期設定(ボツ設定?)に絡んだ話なのだが、ドラゴラムとはどう違うのだろう。
さらに言えば、ドラゴン属の【ドランゴ】にドラゴラムを使わせることもできる。
ドランゴなら普通に戦った方が強いだろうが、竜から竜に変身する姿はなかなかシュールである。

リメイク版

削除された魔物使いに代わって【魔物マスター】マスターで習得。リメイク版DQ5と同じように「鋭い爪で攻撃」するようになった。
DQ5のときとは違い攻撃力の高いキャラクターも使用できるが、相変わらずブレスが弱いのが問題。
また耐性も増えており、メラ系、ギラ系、イオ系、ヒャド系、炎系、吹雪系、パワー系の受けるダメージが半減、メダパニ系とマホトラ系、そして意味はないがマホトーン系とおどりふうじが無効になる。
ただし、敵の【ドラゴンぎり】によって受けるダメージが1.5倍になってしまうようになった。

DQ7

【魔物ハンター】もしくは【ドラゴスライム(職業)】をマスターすることで習得可能。
前作と違って習得できる職業に就くのが少し難しくなったからか、はげしいほのおを吐けるようになったが、相変わらず使えない。
他の補助呪文と同じく、6~8ターンで効果が切れるようになった。

リメイク版

変身時のグラフィックは【キースドラゴン】に似た姿になる。
魔物ハンターでは仕様変更で★6で覚える。また【勇者】★4でも覚えられるようになった。通常攻撃のエフェクトは必ず痛恨の一撃となる。
【すれちがい石版】のボス戦で使うといつもより大きな姿に変わる。これは【へんしん】も同じ。モンスターのグラフィックを巨大化する処理でもしているのだろう。

漫画版

賢者【ベゼル】がアルス達の実力を確かめるために使用。ドラゴンになった姿でアルス達を圧倒していた。

DQ8(没)

【没呪文】としてデータ上では存在している。戦闘で使用しても効果はない。
「(対象者)は おおきな 竜に姿をかえた!」という没メッセージもある。
本作から主人公サイドの容姿も戦闘中に表示されるようになったため、ドラゴラムを使用するならドラゴンの姿のデータも必要になるのが没の理由だと思われる。
キャラ設定を考えるのなら想定されていた使用者は【主人公】だった可能性が高い。

DQ10オンライン

Ver.7.0で登場した新職業【竜術士】のゾーン技として登場。
青い【グレイトドラゴン】の姿に変身し、専用の特技を駆使して一定時間戦えるが、職業クエストで契約したドラゴンの特性から【土属性】メインである。コマンドで自発的な解除も可能。
詳しくはこちらを参照。
 
これの派生として、仲間【ドラゴンキッズ】が自身を巨大化させる「コドラゴラム」、人間が【ドラキー】に変身する呪文「ドラキュラム」、設定上ではあるが魔物が人間に変身する呪文「ニンゲーラ」の存在が確認されている。

DQM・DQM2

ステータスと覚える特技を変化させる呪文。
ステータスは最大HP999、最大MP300、攻撃力300、守備力200、すばやさ286に変化。特技は激しい炎と凍える吹雪だけになる。
歴代のドラゴラムとは違い、素早さも高い。最大HPが999なので、【ベホマ】【ベホマズン】を掛けてやるとHPが999まで回復する。
ストーリー上では、ボス戦で意外な威力を発揮するかもしれない。
対戦ではさすがにステータスが低く特技も弱いので使えないだろう。
 
なお、変身後の姿はなんと竜王(変身後)。
【やぼうのとびら】のボスとして登場する【りゅうおう】は、途中でドラゴラムを唱えてこの姿に変身してくる。
かなり原作をリスペクトした行動と言えるだろうが、実際には普通のドラゴラムなので、いてつくはどうを使うと元に戻る。せっかく原作を再現しているので、ここは解除せずにそのまま戦おう。
仕様上、元からドラゴンであるグレイトドラゴンやアンドレアル、そして全く同じ姿であるドラゴン形態の竜王でもこの呪文は使える。ほとんど意味はないかもしれないが。むしろ弱体化してしまう…
なお、竜王ドラゴン形態は【オリハルゴン】との配合で【しん・りゅうおう】にできるが、このときにドラゴラムを使うとランクダウンしたように見えて中々にシュールである。もっとも、この段階までドラゴラムを残すことなどほとんどないだろうが……。

バトルロード2

第三章から登場。
同名のSPカードをスキャンすると発動し、【マーニャ】が巨大な竜に変身して炎を吐いて敵チームを攻撃。
よく見ると竜になったマーニャは永遠の巨竜に似た姿だが、髪飾りやピアス、腕輪が残っている。目つきもどこか違う。
「炎」と吐くが、実際の属性は灼熱。VJの小冊子に「炎属性」と書かれていたため騙されたプレイヤーは多いはず。
ブレス技なので【水のはごろも】【王者のマント】で防がれる点にも注意。

スキャンバトラーズ

ドラゴンの杖の技として登場。星ドラと同様、主人公がドラゴンに変身して炎を吐いてすぐ戻る。
変身するドラゴンは二足歩行タイプで、主人公が付けている頭飾りのデザインがドラゴン時にも反映される。

その後新5弾ではバトルロードのようにマーニャのSPチケットとして登場した。使用SPは2で★4のギガレア。
以外にも単体攻撃で、キングレオに使うと【超絶決戦】?が発動する。

クロスブレイド

【マイ勇者】が、ドラゴンの杖を装備すると使用できる必殺技。
ドラゴンの見た目はバトルロードシリーズやスキャバトシリーズと同じく永遠の巨竜にそっくりだが、カラーリングが異なる。
今作ではアバンの変身したドラゴンと同じく赤色ベースの色で、既存のモンスターでは【Vロン】に近い。

【マーニャ】の必殺技としても登場。踊った後にドラゴンに変身する。
DQMB2と同様、髪飾り等の装飾品が残っており、目つきも異なる。

ヒーローズ1

【マーニャ】の必殺技。巨大な竜に変身して炎を吐いて周囲を攻撃する。大体の演出はDQMB2と同じ。

ヒーローズ2

引き続きマーニャの必殺技。変身した直後の演出以外の大体の演出・性能は前作と同じ。
今作では【クレティア】でマーニャと戦うが、【クレティア女王】の助力を借りて一定時間ごとにドラゴラムを放ってくる。
防御で防ぐしか軽減手段がないので変身したら大人しく防御しよう。

星ドラ

ドラゴンの杖のメインスキルで、Aランクの攻撃呪文。
威力が使用者の攻撃魔力に左右されない炎ブレス属性であり、「使用者が上空(画面外)へ跳び上がり、直後にドラゴンの口先が出てきて炎が吐かれる」という演出になっている。
杖をそうび錬金すると氷の息を吐く「ドラゴザム」という亜種に変化する。こちらは【スノードラゴン】のような東洋系の竜に変身して飛び去りながら冷気を吐く。

ウォーク

ダイの大冒険コラボでアバンが使用していたのが初出だが、2周年で登場したドラゴンのつえをレベル30以上に強化すると修得。消費MPは50。
 
こちらは竜に変身して炎を吐いて敵全体にメラ系の呪文特大ダメージを与え、更に踏みつけて追加で無属性呪文小ダメージを与える。
この踏みつけには一部の作品でメタル系に有効だったのを再現したのか、メタル系に10ダメージが通る。やまびこ時は半減した5ダメージ、踏みつけ部分の魔力が暴走すると会心の一撃のように固定値以上の大ダメージを与える。
メタル狩りの際に打つ手がなく、無理矢理別の武器に変えさせられたり暇をもてあましがちだった魔法使いや賢者でもこれなら得意の呪文で役割を持てる。呪文なので唱えさえすれば基本必中であるのも利点。
呪文でありながらブレスや踏みつけ攻撃を行うが、上記の通りどちらも呪文ダメージであるため、マホカンタで反射される。
 
ちなみに変身する竜はアバンの変身したドラゴンと同じく赤色ベースの色で、こちらの見た目は【禍乱の竜アンテロ】に近い。

タクト

Aランクとくぎとして登場。消費MP137
「自分のHPを大回復しドラゴンになり とくぎが切り替わる 効果3ターン」
さらにドラゴラム状態の3ターンの間は一部の状態異常を無効にし、受けるダメージを30%軽減する。
【マーニャ】が使用可能。

また、2023年のエイプリルフールイベントではそれまでの夢オチから脱却したいモナンが猛特訓の末身につけた「モナゴラム」を使用する。
こちらも超ステータスのドラゴンに変身する凄まじい奥義だが、力と引き換えに自我を失ってしまう。さらに戦闘後、もう二度と使えそうにないと本人が語っている一度きりの奥義でもある。

ドラけし!

【マーニャ】のスキルとして登場。
スキル使用可能回数・7回
「呪文で巨大なドラゴンに変身しブレス攻撃で上方向範囲にダメージを与える」
れっきとした呪文だが、本作での攻撃種別はブレスである。

魂の絆

原作通り【アバン】の奥義として実装。言語切り替え時の英語表記は上述の通り「Puff!」。
限定ガチャにのみラインナップされる【ブレイズソード】を引き当てる事で修得できる。
 
遠距離広範囲に熱属性物理ダメージで5回攻撃し、一定時間「敵の熱属性耐性ダウン」と「味方全体のCT回復速度アップ」の効果を与える。
会心率が高めに設定されているので【メタル狩り】に活用しやすい奥義となっている。
 
使用時の演出では、【絆の勇者】が使用した場合は髪の毛の色に応じた色のドラゴンに変身する。
 
一部のイベントではドラゴラム状態のアバンが【ボス級モンスター】として登場するが、この場合は単に「アバン」表記であり、(ドラゴラム)といった追記補足は行われていない。

ダイの大冒険

漢字表記で『火竜変化呪文』。
古代より魔法使いの間で伝わってきた攻撃呪文だが、現在では使い手はほとんどいない幻の呪文と言われている。
例によって消費魔法力が大きく、並の呪文の3・4倍とされる。(実際にDQ3ではMP消費が高くなっている)
 
本作では知識が万巻にも及ぶ勇者【アバン】が修得しており、物語初頭、【デルムリン島】【ダイ】【海波斬】を修得させるために使用。
形無き炎等を切り裂くこの技の特訓で火竜と化したアバンが容赦なく襲い掛かったが、厳しい修行の末にダイが見事その技を修得して、顔に傷を付けると同時にアバンは元の姿に戻った。
どうやら任意で元に戻れるか、ある程度のダメージを受けると呪文の効果が切れる仕様になっている模様。
後述の外伝作品における描写を見る限りでは、ダイから受けた程度のダメージで効果が切れるとは思えないのでおそらく前者だろうか。
変身後の姿は二本の角や頬のヒレ、翼のデザインなどほぼ竜王第二形態そのままである。鼻先の角がない点が大きく異なるか。ただし、竜王よりも漫画的にスケールアップされているため各パーツのバランスが異なっており、全体的にスマートな印象を受ける。
体色は新アニメ版では赤系統の色となっている。
ちなみに使用者が眼鏡を掛けたアバンだったためか、眼鏡を掛けたドラゴンという変わった姿になっている。
 
修行初日に【ガーゴイル】を切り伏せた一撃が海を割っていたことから、ダイにはすでに海波斬を使える素質があると見立てての荒療治であり、実際アバンのこの呪文がダイの成長に繋がったのだが、折悪くこの直後に【ハドラー】が襲撃してきたため、MPの大量消費が響いて劣勢に立たされることとなってしまった。
 
旧アニメ版ではポップ相手にも使ったことがあることが彼自身の口から語られたが、ポップによると「ドラゴラムでドラゴンになった先生は、心までドラゴンのようになってしまう」とのこと。
原作ではドラゴラムを使ったアバンはちゃんと自我を保った上で人語で会話をすることもできているので、これはゲームでドラゴラムを使うと敵を全滅させるまで一切制御ができなくなることに準じた旧アニメ版のみのオリジナル設定だと思われる。
新アニメは漫画原作準拠で、アバンはドラゴンになった状態でも普通に会話しながらダイに稽古をつけていた。

勇者アバンと獄炎の魔王

【ヨミカイン魔導図書館】から本を回収した【ガンガディア】が使用。奇しくもダイ本編のアバンと同じく、「眼鏡をかけたドラゴン」になっている。
ブレスを吐くだけでなく、尻尾や爪による肉弾戦や、翼による飛行も披露。【マトリフ】に敗北したガンガディアは本をマトリフに託し、これがダイ本編でアバンがドラゴラムを使える理由として繋がる。
なおこの作品独自の設定で下位呪文に【竜腕変化呪文】【竜頭変化呪文】があることが明かされた。
本作におけるドラゴラム系統は【マトリフ】でさえ実在を疑っていたほどの幻の呪文であり、ガンガディアの死後はアバンに渡すようにと彼から呪文書を託され、本編でアバンがドラゴラムを使える理由となった。

ロトの紋章

初代賢王【カダル】、そして2代目賢王【ポロン】が使用。
作者のお気に入りなのか、たびたび登場。
 
カダルは蜃気楼の塔を目指していたアルス達にレッドドラゴンの姿を模して襲いかかり、彼らの実力を見極めようとした。火炎ブレスだけでなく、【ヒャダルコ】【マホトーン】といった呪文も使用。
ポロンは【やまたのおろち】戦でドラゴラム同士を合体させた【合体魔法】「双竜変化ドラゴラム×2」で翼の無い二足歩行の双頭のドラゴンに変身して火を吹いたり殴ったり、サイド・ヘッドロックをかけたり回転して尻尾を叩きつけたりして怪獣大決戦(この時のサブタイトル)をくり広げた。
ローラン城突入時には【バギクロス】と合体させたバギグラムで翼のある嵐竜に変身し、ラーミアに代わって勇者一行を背に乗せた。

アベル伝説

なんとラスボスであるバラモスが使用。
こちらでは、某ハンター漫画のように肉体から竜を模ったオーラを形成し、対象に放つような格好となっておりドラゴラムというよりは攻撃呪文よりの魔法である。
【カイザーフェニックス】のドラゴン版と言えばわかりやすいだろう。

蒼天のソウラ

ドラゴラムは未登場だが、前述の「コドラゴラム」が7巻で登場。