【ナムジン】

Last-modified: 2018-12-27 (木) 06:30:18

DQ9

【カルバドの集落】の遊牧民の長・【ラボルチュ】の息子。母、【パル】は既に故人。
名前の由来はおそらくモンゴル帝国初代皇帝チンギス・ハーン(ジンギスカン)の本名テムジンからであろう。
英語版での名前はBatzorig。
 
登場当初は魔物の襲撃の際に隅っこで震えているような、臆病でダメな奴として描写された。
周囲からも意気地なしとして見られており、ラボルチュや他の遊牧民も、次期族長としての彼の器を不安に思っていた。
 
とまあ、【ホルス】【3バカ】【チャゴス】【ファーリス】辺りの系譜かと思いきや、実際にはそれらは全て演技である。
彼はシャルマナを逸早く不審に思い、早期から隙を突いて化けの皮を剥がそうと奮闘していた。
また、度々集落を襲っているという魔物の正体は、彼が心を通わせた【マンドリル】【ポギー】である。
このマンドリルはラボルチュを狙っていると思われているが、実際にはシャルマナの命を狙っている。
魔物の襲撃のとき、怯えるフリをして戦おうとしなかったのもそのせい。
更にはシャルマナを油断させるために、敢えてダメな奴を演じ、甘えるフリをしていたのである。
そうした彼の演技力は凄まじく、シャルマナや周囲の遊牧民はおろか、実父であるはずのラボルチュすら完全に欺くことに成功していた。
 
ポギーとの絶妙な連携プレイにより、シャルマナに隙を作り正体を暴く。
本来は度胸もあり、正体を現した【呪幻師シャルマナ】にも、彼とポギーだけが怯まず立ち向かった。
また、力を失ったシャルマナにとどめを刺さずに許し、逆に気持ちを汲んでポギーを友達にしてやるという寛容の精神を見せた。
この通り実際は、度胸・行動力・器の広さと三拍子揃った傑物であった。
 
事件解決後には誰もが次期族長の器と認めるようになり、そのまま族長を継ぐことになる。
敵を欺く為に馬鹿を演じているキャラクターは、ドラクエでは結構レアケースだったりする。
他の例といえばジョーカーの【カルマッソ】会長と(敵を欺くためではないが)7の現代の【コスタール王】くらい。
 
なお、ストーリー中は主人公に対しては丁寧な口調だが、クリア後は族長としての自信がついたのか、タメ口かつややくだけた口調になる。