【アークマージ】

Last-modified: 2024-02-27 (火) 08:47:49

概要

DQ3で初登場。
紫のローブと覆面を纏った怪人系モンスター。
【アークデーモン】と同じく冠する「アーク」とは「頭領」や「最上級」の意味で「首位魔術師」といったところか。英語では「Arch Mage」。
しかしその名前に反して、FC版DQ3以外では別に最上位でもなかったりする。そんなところもアークデーモンと同じ。
 
色違いに【まほうつかい】【エビルマージ】【デビルウィザード】、イベントモンスターとして【ひるのていおう】【おしおきソーサラー】がいる。
FC版では両手から波動らしきものを出しているが、リメイク版ではなくなっている。

DQ3

【ラダトーム】北東や【ラダトーム北の洞窟】【ゾーマの城】周辺及びその内部に出現する。
下位種と異なり、GBC版以外は4匹同時に出ることはない。
ゾーマの城以外では必ず単体で現れる。
城内部のみパーティーを組み、最大3匹同時に出現することもある(GBC版では4匹グループもある)。
 
攻撃は【イオナズン】や9~20ダメージの吹雪(リメイク版では【つめたいいき】)、補助で【ザオリク】を使う。
しかもザオリクは味方が死んだターン内で即使用という、高判断力特有の行動パターンを持つ。
FC版では、【ランダムエンカウント】のモンスターでイオナズンを唱えてくるのはこのアークマージのみ(一応【ベビーサタン】も唱えてはくるが、MPを持たないため発動せず、使われる心配は無い)。
ザオリクに至ってはボスを含めても他に使用者がいないという、まさにその名にふさわしい貫禄があった。
DQ2の【あくましんかん】の系譜を継ぐ、最高級の攻撃呪文と蘇生呪文を使いこなす魔術師系最強モンスターという位置づけ。
 
しかし、これだけ多彩な呪文のレパートリーにも関わらず、最初に遭遇する頃はそこまで脅威ではない。
まず、アレフガルドのフィールドで出会った場合、必ず単独で現れる。イオナズンは脅威だが、この場合ザオリクを気にする必要が無い。
ラダトーム北の洞窟にも登場するが、敵味方ともに呪文が使用不可であり、こいつがここに現れた場合、行動パターンが無駄行動のイオナズンと低威力の吹雪という、ほぼベビーサタンと同じレパートリーと化す。
フィールドはともかく、ラダトーム北の洞窟になぜこいつが生息しているのか。
 
こいつが真価を発揮するのは、周囲の仲間に恵まれるゾーマの城内部である。
【行動パターン】が偏向型で、死者がいるとザオリクを最優先するため、ゾーマの城で2,3体で現れると「倒す→ザオリク→倒す→ザオリク」の繰り返しパターンにハマりやすい。
ザオリクでMPを枯渇させればイオナズンが来なくなるというメリットはあるが、MPが比較的豊富なのでイオナズンとザオリクは両方合わせて計5回まで唱えることができる。
蘇生される対象は同種・【はぐれメタル】【だいまじん】とゾーマの城のみ出現の4種(【マントゴーア】【バルログ】【ドラゴンゾンビ】【ソードイド】)の計7種。
【マホトーン】の効きもあまり良くなく、見た目の割に守備力も150と結構硬い。ちなみにこれはゾーマの城の雑魚敵の中でははぐれメタルを除けば断トツの数値。
瞬殺するには【バイキルト】を併用する必要があるだろう。
また、【魔法使い】の攻撃呪文には強耐性なので、呪文で攻めるなら【バギ系】【デイン系】で攻めよう。
 
ちなみに前作の悪魔神官と同じく、はぐれメタルとともに出現して蘇生させる場合がある。だが、DQ3の仕様では、蘇生したモンスターの経験値は0なので、逃げられる可能性が生まれるだけ無駄。
また、前作と異なり、復活モンスターは元のステータスのままで蘇生する。
 
下位種のエビルマージと比較すると、アークマージよりは呪文の威力は弱いがブレスが強く、補助呪文も種類が多いうえに厄介なものを揃える。補助呪文使用による隙はあるが遭遇時期的に攻撃面はかなり強く、そしてそれを4匹(アークマージは3匹)同時に現れて連打してくる。
 
一方でアークマージはブレスの威力は弱いが、最大ダメージのイオナズンはエビルマージより遥かに強い。
また、エビルマージより攻撃力が低い上、エビルマージと違い通常攻撃を仕掛ける場合もあり、そのときはサービス行動と言っていい。
つまり気分次第で被害にムラがあり、最大出現数も少ないため、運がいいと大した被害も無く倒せる。
しかし運が悪かった場合、イオナズンを連発されて酷い目に遭うのはもとより、ザオリクのせいで戦闘がなかなか終わらなくなる。
パターンにはまってしまうと戦闘終了までにアークマージを10匹近く倒していた、なんてこともあり得る。
 
効果範囲が変更されることが多い【格闘場】では、コイツのイオナズンも例に漏れず単体攻撃化している。とはいえ、ダメージ量が単体攻撃としても十分高く、連発してくれれば勝てる。
しかし吹雪や打撃ばっかりして負けることも結構あり、運試しと言っていい安定性の無さである。
ザオリクで対戦相手を生き返らせるなんて真似は流石にしないが。
 
落とすアイテムは【さざなみのつえ】
FC版ではコイツのドロップ以外の入手方法がないレアアイテム。
確率だけなら低めとはいえ1/128なのだからそれほど難しくはなさそうだが最後に倒さなければならないというのが厄介。ゾーマの城では他のモンスターを蘇生させるため、そのモンスターを倒しまくってザオリクを使いまくらせるか【アストロン】を何度も使って枯渇させる必要がある。
フィールドでの単体はエンカウント率が低いとあって確率以上に入手障壁が高く超レア級。
それだけに入手できた喜びもひとしお・・・と思うだろうが【らいじんのけん】のような剣と違って杖系武器はRPGでポピュラーながらわりと地味臭い存在なので、やり込みプレイヤーでなければあまり喜ばれないだろう。
もちろん性能が低いというのもあるが、使いようでは道具使用が役に立つ。
 
なお、経験値は2850で、4人で割ると712。
これは偶然にもFC版DQ2の【アークデーモン】と同じ数値である。

小説版

元々は【バラモス】と同格の大幹部である【ゾーマ八魔将】の内の一匹。
しかし主人公のアレル達が【アレフガルド】に到着した時点で既に【オルテガ】に倒されていたため出番はなかった。
 
小説版オリジナルキャラの【チコ】に翻弄されつつも、戦闘ではパーティを全滅寸前に追い込んだエビルマージとは良くも悪くも扱いが異なる。

DQ11

今作では下剋上され、エビルマージの下位種になってしまった。アークなのに系統では下から2番目である。
同じ場所に出現する【デュラハーン】にも似たようなことが言える(しかも後述のDQM3のラストダンジョンに両方とも出演してるところまで共通している)。
世界に異変が起きた後の【デルカダール城】内に出現する。2Dモードでは【ソルティアナ海岸】【名もなき地】【忘れられた塔】北西、【クレイモラン城下町】北)にも出現する。
下剋上されたのに合わせて使用呪文もワンランクダウンし、【イオラ】【ザオラル】となっている。
MPがたった14しかなく、どちらか1回だけしか呪文を唱えられないものの、イオラは高頻度で暴走し、無耐性だと100前後のダメージを受ける。おまけに【れんけい技】【クロスイオラ】を使うこともあり、こちらも暴走イオラと同じ位のダメージを受ける。
初登場地域のデルカダール城ではほぼ単体で出現するので危険度はさほど高くないのだが、3DS版のソルティアナ海岸では最大3体まで同時に出現するので、パーティメンバーが【主人公】【グレイグ】の二人しかいない時期にエンカウントしてしまうと危険。この辺りはDQ3を彷彿とさせる。
一応イオラは【制限行動】ではあるものの、行動パターン上イオラと暴走イオラが別物として扱われており、同一ターン内に各1回ずつ使える。
 
ドロップアイテムは【まほうのせいすい】、レアが【わだつみの杖】
FC版DQ3を意識したのか、このわだつみの杖もこいつのドロップ限定品である。
なお【屍騎軍王ゾルデ】撃破後はデルカダール城内の敵はいなくなる関係上ここでは出会えなくなる。
その後は3DS版や2Dモードでは他の場所で会うことができるが、PS4版等ではここで戦っておかないと二度と出会えなくなる。
【討伐モンスターリスト】を埋めるだけならクリア後に出てくる邪バージョンを倒せば無印の方も登録されるが、その場合はリストの討伐数が0になってしまうため、気になる人は忘れずに出会っておこう。
 
また、わだつみの杖を異変後で使いたい場合は、この時期にこいつからドロップするしかない。
しかし、【ぬすむ】【お宝ハンター】【スーパールーレット】も使えず、この時点で装備可能なアイテムドロップ率を上げられるアイテムは、【うさぎのしっぽ】×2のみ。公式ガイドブックを買っていれば【ラッキーベスト】も付けられるが、主人公とNPC状態のグレイグしかいないので、入手にはひたすら手間が掛かる。
 
【連武討魔行】弐の試練の2戦目「魔法大合戦」でも登場。この個体は【ドルクマ】【バギマ】ザオラル【ザオリク】を使う。
しかし大幅に強化されているモンスターが多い連武討魔行にあってこいつはHPが通常版より低い144しかなく、真っ先に倒すのは比較的容易。

邪ver

【デルカダール地下水路】に出現。
デビルウィザードと同等くらいの強さになったがまほうつかい・邪とエビルマージ・強が上位種になっている。
呪文はDQ3の時と同じくイオナズンとザオリクにパワーアップ。また、連携で【クロスイオナズン】を使う。
 
が、デルカダール地下水路は、【ドラゴンスレイヤー】の称号を入手し忘れていた時以外では時期的に行く必要のない場所であり、こいつはここにしか出現しないため、ひたすら存在が地味である。
アイテムフルコンプを目指していたが、異変後で【わだつみの杖】をドロップできなかった場合は、狩る必要があるが・・・。

DQM3

悪魔系Bランクとしてモンスターズ初参戦。
【パッゴイ邪教団】の信者の大半はコイツ。見た目的にもとても合っている。
系統配合ではBランクの悪魔系とスライム系の組み合わせで、特殊配合では【サンダーシャウト】【きめんどうし】の組み合わせで生まれる。
ただしそんなことをしなくても覇王城の魔界上級の覇王城で野生モンスターとして普通にエンカウントするのでそこでスカウトしてもいい。
 
特性は【氷結のコツ】【爆発ブレイク大】(Lv20)・【ときどきインテ】(Lv40)・【1~3回行動】(Lサイズ)・ピンチで魔力暴走(Lサイズ)・爆発のコツ(Lサイズ・Lv60)。
ステータスは賢さが高く、次いで素早さがやや高めだが他は並。やはり攻撃力は低め。
所持スキルは【ソーサラー】
 
特性が優秀で、Lサイズ化した個体は【イオグランデ】使いとしてはかのアークデーモンに並ぶ。氷結のコツも持つので【マヒャデドス】との相性も悪くない。
しかし、逆に言えば氷結のコツで1枠潰してしまっているとも言え、より特化したイオ使いではアークデーモンや【コアトル】、ヒャド系使いでは【リーズレット】【ゾーマ】等の強力な競合先いるせいでどうにも振るわない。
 
覇王城の野生個体は、ドロップアイテムは【エルフののみぐすり】、レアドロップは最強のかしこさ強化アクセサリーである【魔王のネックレス】
このアクセサリーをドロップするのはコイツのみ。言うまでもなく狩られる運命にあり、今日もどこかで狩られていることだろう。
 
【まおうのつかい】との配合で【あくましんかん】【ロックちょう】との配合で【ゲルニック将軍】が生まれる。
どちらもS、Xランクモンスターの足掛かりになるモンスターのため配合素材として確保しておきたい。

ライバルズ

第5弾カードパック「勇気の英雄譚」にて実装。魔法使い専用のレア。

6/2/7
この対戦中に味方のヒーロースキルが発動した回数分、攻撃力+1
このユニットの攻撃力が5以上ならさらに特技ダメージ+2

収録された弾から登場したシステムである、ヒーロースキルに関連した能力。
当初は乱発はできないヒーロースキルばかりだったため活躍させるのは難しかったが、乱発可能なヒーロースキルを持つ新英雄の実装が進むにつれ活躍するようになった。
特技ダメージ+2を発動できればとても強力で、ダメージがメラはメラミ相当に、メラミはメラゾーマ相当に化ける。
こうなると本人のスタッツもかなりのものになり、殴り合いも十分にこなせるようになる。魔道士とはいったい。

ライバルズエース

一人用モード「ソロバトルアドベンチャー」にて通常モンスターとして、ゾーマ城などに出現。
【いのりのゆびわ】でのMP回復を交えて、【メラゾーマ】【地這い大蛇】などの特技を連発する。
ただしいのりのゆびわは必要なくても手札にあるもの全部を毎回使うという下手なやり方であり、無駄遣いしては無意味に壊したり、【まじゅつし】の特技回収のプールを汚すこともしばしばある。
特技ダメージを防ぐ術があると格段に戦いやすくなるだろう。

ドラけし!

常設ステージ「バラモス城」の後半であるゾーマの城周辺に生息。
星3の赤属性で、スキルは円形範囲の敵を呪文攻撃する「イオラ」。