【ミスリル銀】

Last-modified: 2023-04-21 (金) 20:35:01

概要

ファンタジーRPGでよく登場する架空金属【ミスリル】のこと。
一般に【オリハルコン】と並び称されることが多いが、オリハルコンは超硬度、ミスリルは魔法の力を帯びた金属とされることが多い。
現在は「ミスリル」だけで通用するが、90年代前半までは「ミスリル銀」表記が多かった。
 
出典は近代ファンタジーの父と呼ばれる束教授ことJ・R・R・トールキンの小説にしてTRPGの発祥として名高い『指輪物語』(The Lord of the Rings)および前作『ホビットの冒険』(Hobbit)。近年はトールキン財団の版権管理が厳しくなったせいで英語圏では取り分け差し換えが進んでいるようだ。
 
DQ1発売当時すでにRPG界隈では基本用語となっており、攻略本や【アイテム物語】等のアンソロジー本等ではよく使われた。
使用例としては『【ファミコン神拳 奥義大全書】巻の二 ドラゴンクエストのすべて』が最も古いほか、『アイテム物語』では下述の通り、世界におけるオリハルコンとミスリル銀の分布図まで作られた。
ただしゲーム内に「ミスリルぎん」という言葉が登場したことはナンバリング作では一度もない。
 
他方、FFシリーズで「ミスリル~」という名称の武器・防具が多用された結果「ミスリル」だけで通じるようになり、DQ3SFCリメイクで【ミスリルヘルム】が登場するに至ったが、DQではその後も「ミスリル」を冠するアイテムはあまり登場していない。
なおDQ8以降の錬金システムにおいて素材として注目された結果、DQ9、DQ11には【ミスリルこうせき】、ビルダーズに【ミスリル】が登場するに至った。詳細は各項目にて。
なお、その際の合成レシピは下記『モンスター物語』『アイテム物語』中での記述とは必ずしも一致していない。

モンスター物語

【モンスター物語】では、【メタルスライム】は、【みかわしのふく】にくるまれた【スライム】が、溶けたミスリルをあび、冷えて固まったことにより生まれた新種とされている。
各地にミスリルの鉱山があり、人間と【モンスター】で争奪戦になっている設定で、
メタルスライムが生まれる原因になった鉱山はモンスターが制圧しており、【トロル】が採掘していた。当然モンスターたちも武器に利用していた。
そのなかで、ミスリルの用途を【ひかりのつるぎ】【みかがみのたて】【がいこつけんし】の剣、【あくまのきし】の斧に使うと解説がある。
 
キャラバンハートではこの設定を採用したのか、モンスター図鑑でメタルスライムを「体がミスリル銀で覆われている」と説明している。

アイテム物語

同作では「流白銀」と書いてミスリルと読ませ、銀の一種と解説されている。
また、巻末にDQ2・DQ3世界における、ミスリルをはじめ金属の生産地図が掲載され、銀の一種と解説されている。
各地に鉱山があり、武器の素材として、人間と【モンスター】で争奪戦になっているという設定である。

また、【ゆうしゃのたて】【みかがみのたて】もミスリルを素材に製造していることが語られている。
「『最高の』ミスリルで~」という表現などから、両者は同じ素材を用いつつも、純度や製法などに違いがあると思われる。

蒼天のソウラ

1巻で登場。
アズリア用の鎧の素材。
最初はソウラマルチナのパーティが発見するもカティ達に横取りされた【宝箱】に入っていた。
ソウラがカティ達を助けた事で譲り受け、裸であったアズリアの装備となり、その後長く使用される。