【ランシールバグ】

Last-modified: 2024-01-20 (土) 03:36:24

DQ3(FC版)

数あるFC版3の裏技の中でも特に有名な裏技。
ランシールの【ちきゅうのへそ】のシステムを利用することでアイテムの増殖やキャラのコピーができる。
だが、やり方を間違えるとセーブデータに影響が及ぶ危険な技でもある。

ランシールバグ状態の特徴

後述の方法でランシールバグ状態になると、以下のような状態になる。

  • ルーラやキメラの翼が使えなくなる。
  • たとえルイーダの店で仲間を加えたとしても、戦闘終了後に自動的に一人パーティになる。
  • 戦闘後いなくなった仲間は「最後にセーブしたときの状態で」ルイーダの店に戻っている。
    • なお、一人になるのはランシールに訪れたキャラではなく戦闘終了後に先頭にいたキャラである。
  • 町やダンジョンのバリアや毒の沼で全滅すると、その場で復活できる場合がある。
  • 【レムオル】【きえさりそう】を使っても【透明】状態にならず、何も起こらない。

後述のように例外はあるが、普通にランシールバグを起こした場合は、戦闘中に全滅するとランシールの神殿に戻される。
並び替えなどの結果、【さいごのかぎ】【アバカム】の無い仲間だけになってランシール神殿に戻されてしまい、神殿から出られなくなってしまう場合もある。
その場合はあらためて神父に話し掛けて正規の手段でちきゅうのへそ側へいったん1人で出向き、戻ってくればちきゅうのへそ側からランシール外部に脱出できるようになるので、【ハマり】では無い。
 
なお、バグ状態であるか否かはルーラによって判別できる。
バグ状態であると、ルーラを使用しても全く効果がない。
したがって、この状態で【バラモス】を倒すとハマる。
実質単騎撃破する必要はあるが、バグ技で【はやぶさのけん】を先行入手していたり、賢者が補助技でガチガチに固めたりすれば、そう難しくはない。
 
ランシールバグ中は透明になれないので【エジンベア】に入れず、この間は【かわきのつぼ】も入手できなくなるが、わざわざランシールバグの最中に入手する必要もないだろう。

ランシールバグ状態にする方法

注意点として、バシルーラでいなくなったままの状態の仲間がいると、その仲間が失われる可能性が高い。
すなわちバシルーラを使った【アイテム増殖・保持技】【宝箱復活バグ】)および【一歩歩くだけでレベルアップ】とは同時に行わないほうがよい。
このため、事前準備としてまずセーブしておく(バシルーラ状態を解除する)ことが推奨される。
 
初期ROMと後期ROMで多少事情が異なるが、まず初期ROMでは以下のようになる。

  1. ランシールに「一人」で訪れる(最後のカギまたはアバカムが必要)
  2. 神殿の神父の問いに「はい」と答える
  3. 地球のへそ側でなく町の入り口から出る
    この手順を踏むことで、内部的に「地球のへそに一人でいる状態」と認識される
  4. ルーラが使用できなくなり、戦闘終了後に自動的に一人パーティになる、ということが起こるようになる

普通にプレイしていると気付かないが、やり方自体は非常に簡単である。
最後のカギ入手後はいつでも実行可能だが、
海を一人で移動中に【しびれくらげ】のマヒで全滅することがよくあるため、
予備の【冒険の書】は必ず用意しておこう。
レベル28以上なら【せいすい】【トヘロス】で出現を抑えられる。
ただ後に戦闘する性質上(細かいことを言えばバグを引き起こす「だけ」なら戦闘する必要はないが)若干面倒なことになってしまうが。
【ラーミア】を入手してからのほうが安全。
 
後期ROM(Wii版に収録されているバージョン)だと対策されているために通常の方法では不可能。
具体的には(地球のへそ側の出入り口以外から)普通にフィールドに出るとランシール状態が解除されるようになった。要するに【一人旅】【アッサラーム】【ぱふぱふ】をOKしてルーラ不可状態まで進んでおきながら直前で引き返したときとほぼ同じ挙動である。同じようなシステムなのになぜ最初から同じ対策をしなかったのかは不明。
しかし毒状態になっておいてフィールド上で死ぬことでランシールバグを起こすことができる。
 
1.あらかじめ毒を食らっておき、ちきゅうのへそ側(砂漠)へ行く。
2.ランシールの街と座標が等しくない場所で自滅する(街からずれている場所ならどこでもいい)。
3.通常の場所とは違う場所(バグったマップ)に棺桶状態で復活するので、ランシールの質問に「はい」と答えた直後、すぐ右へ1歩進む。
4.更に左に1歩進むとフィールドに出る。最初は岩に埋まっているが、右に1歩進めば岩から脱出できルーラ不能状態のまま地球のへその外側に出ることができる。
5.ここから移動するにはラーミアが必要。
 
なお、上記の方法でランシールバグを起こすと、状況的に【棺桶バグ】が発動する可能性がある。
場合によってはそのキャラの憶えている呪文が消えてしまったり、ルーラの行き先が減っていたりするという不具合も起こり得る。
後者のケースは、その町へ行き直せば再登録できるが、前者のケースは起きるとシャレにならないので、セーブする前にステータス画面を開いてチェックをしておく必要がある。
それでもルイーダの店にいる仲間にまで影響が及ぶ場合もあるので確実では無い。
できるだけ棺桶状態での移動は短く済むように工夫する必要がある。
 
逆に、覚えていない呪文が追加されたり、行っていない場所がルーラ登録される場合もある。
ただし呪文の場合、3ページ目の呪文を覚えていても2ページ目の呪文がすべて未修得だと戦闘中にページがめくれないので使えない。

ランシールバグの解除

冒険を終えたい時は再びランシールへ出入りし、
地球のへそ側から戻ってきて神父に話し掛けることでまずバグ状態を終了することができる。
 
このとき仲間を連れていた場合は仲間の表示位置がおかしくなることがある。
また、ランシールバグを起こした時点では1人パーティだったためか、終了した時点で連れていた仲間が(最後にセーブしたときの状態で)ルイーダの店に戻され、先頭1人だけのパーティになる。
 
ランシールバグの最中にルイーダの店などでセーブしていると下記の通りセーブデータに異常が発生するため、あらためてランシールバグ解除後にセーブしてから冒険を終了すること。
が、そのセーブデータの異常を利用したバグ技も存在する。
もしもバグを解除せずに、もしくは解除してもセーブする前にリセットしてしまった場合は、以下のような現象が起こるので解除方法もそちらを参照のこと。

冒険の書をランシールバグ状態にする

もう1つの基本事項として、ランシールバグにはセーブデータに異常状態が起こることも重要な特徴である。
ランシールバグ状態のままルイーダの店を利用すると結果的にセーブされてしまうが、各所の王様や大臣にセーブしてもらった場合も同様である。
こうなるとリセットなどでその冒険の書で再開したときに、以下のような挙動が追加される。
これらも含めてランシールバグと呼ばれることがあるが、神父の質問に「いいえ」と答えてランシール状態を終了させても、セーブして冒険を終了するまでは以下のバグ状態が続く。

  • 冒険の書を選択して再開した時にバグ画面となり、ランシール神殿の神父の「(略)もういちど やってみるか?」の台詞から始まる。
    • 質問に答えた後すぐに十字キーを左に入れるとアリアハン前のフィールドに出られる。
    • バグ画面時にラナルータ等で昼夜変更するのは危険で、フリーズするおそれがある。
  • 船やラーミアが見当たらない。ただし神父の質問に「いいえ」と答えていればルーラやキメラの翼で呼ぶことはできる。
  • 夜になったり、HPが瀕死・死亡状態でもテキストウィンドウやマップ上の白い部分の色が変化しない(変化してもすぐ白に戻る)。
  • 【幽霊船】がいる場合、ロマリア近海にはおらず、フィールドマップの端(次作でいう透明気球の位置)にいて動かない(向きは変わる)。
    • この場合、右下から(左上に進む形で)画面をスクロールさせて幽霊船に近付いたときだけその姿が確認でき、上方向や左方向から来た場合は姿が見えないので、海上を進んでいたら突然画面が幽霊船内に切り替わって驚くことがある。
  • この状態になると、ランシールバグ状態か否かによらず、全滅するとタイトル画面に戻される。全滅の原因が戦闘かダメージ床・毒かは問わない。
  • その後、同じ冒険の書を選んで再開すると、全滅した場所から再開できる場合がある(条件によってはランシールに戻されることもある)。ただしフィールド上で全滅した場合は、フィールドに応じたバグ画面での再開となる。

ここで言う「バグ画面」とは、よく見るとフィールドのマップ配置であり、ダンジョンや町などのマップチップが適用されているに過ぎない。
ただし屋内扱いなので、適当に動き回るとあらためてフィールドに出ることが多い。
出られなかったり操作できなくなることもあるが、神父の質問に「いいえ」と答えていればルーラやキメラの翼で脱出できる。
再開時に脱出できなかった場合、あらためてリセットすれば上記の通りアリアハン前からの再開となるので、左へ進めば出られる。
 
普通のランシールバグでは戦闘で全滅した場合、仲間がいなくなって1人でランシールからの再開となるが、こちらの場合は全滅後に場所以外は最後にセーブした状態から再会されるので、ルイーダの店で仲間を加えていたのであれば仲間のいた状態でその場所から再開できる。
また全滅も無かったことになるので、ゴールド半減のペナルティも無い。
 
一方で全滅すると前回セーブ以降に稼いだものもすべて無かったことになる。
得られたものを持ち帰るという目的では【デスルーラ】できないというデメリットもある。
 
また、戦闘終了後にルイーダの店に戻るメンバーの挙動が、通常時とは少し異なるようである。
これを利用した【キャラクター増殖】も知られる。
 
こうした冒険の書の異常状態を解除するには、神父の質問に「いいえ」と答えた状態でセーブし、いったん冒険を終了またはリセットすればよい。

ランシールバグの利用と応用

アイテムの複製・消去

ランシールバグで一番有名なバグ技はアイテムの複製であろう。
単にランシールバグといえばこれを指すことが多い。
 
戦闘後いなくなった仲間は「最後にセーブしたときの状態で」ルイーダの店に戻っている。
これを利用して、

  1. あらかじめルイーダの仲間に増やしたいアイテムを持たせておく
  2. ランシールバグを行う
  3. ルイーダで仲間を加え、アイテムを預かる or 預かり所に預ける(アイテムは手元に残る)
  4. 戦闘を行なうと上記4のルールでパーティから仲間が消え、ルイーダは「仲間がいた状態」に戻る

という手順でアイテムを増殖することが可能。
 
船入手前に失われる【まほうのたま】【くろこしょう】はこの手順のみで増殖させることはできないが、
ランシールバグを起点に【棺桶バグ】を起こすこともできるので、それを併用するならばその限りではない。
ただし、そちらのバグは危険度も格段に高まるため冒険の書のバックアップがより強く推奨される。
 
預かり所の使い方が、バシルーラを使ったアイテム増殖とはまったく逆であることにも注意されたい。
もしも戦闘終了後に消える仲間に預かり所のアイテムを渡せば、逆にそのアイテムが失われてしまう。
 
同様に、操作中のキャラクターが持っているアイテムを2人目以降の仲間に持たせてから戦闘することでも、そのアイテムを消すことが可能。
【それを すてるなんて とんでもない!】と言われるアイテムも消すことができる。
【預かり所】の容量がいっぱいになったら、【とうぞくのかぎ】など、不要になったイベントアイテムを消してしまおう。
当然ながら、まだ使用していないイベントアイテムを消すとハマリになる。
前述の棺桶バグを利用すればアイテム変換が可能なので完全なハマリではないが。
また、バシルーラを使ったアイテム増殖・保持技の対象アイテムであれば再入手できる可能性もある。

クリア前に勇者をパーティから外す

ランシールバグの最中は戦闘後に先頭1人だけの状態になることから、ルイーダの店で仲間を加えた後に勇者を後衛に並び替えることで、クリア前でも【勇者】を外すことができる。
 
ただし、これには重要な注意点がある。
戦闘中に死亡などで予期せぬ並び替えが起きたとき、先頭にいるはずのキャラと戦闘後消えるキャラの情報が乱れ、戦闘後にキャラが上書きされて消える可能性がある。
念のため、並び替えたあとにもセーブしておいたほうが良いかもしれない。
 
むろん意図的に行えばキャラのコピーを行うこともできる(詳細は【キャラクター増殖】を参照)。
しかしアイテム増殖や勇者離脱を行う際に意図せずに引き起こしてしまうと面倒なことになりかねない。
勇者が消えてしまうと(正攻法では)二度と勇者を作ることはできないので大問題である。
逆に勇者が2人以上に増えてしまうとクリアまでパーティから外せないので、当面ランシールバグを行うことができなくなる。
そうでなくとも全く同じ名前のキャラが複数いる状況は、結構ややこしい。
慣れないうちは冒険の書をバックアップしておくことが望ましい。

自走式棺桶

先頭キャラを死亡状態にしておけば、戦闘後には死亡状態の棺桶1人で動き回れる状態にもできる。
詳細は【自走式棺桶】【棺桶バグ】を参照。
 
この場合は通常のランシールバグ状態を利用する必要がある。
セーブデータ異常の状態では、戦闘後に自動的に生きているキャラが先頭になるような並び替えが起こり、キャラの上書きが起きてしまう可能性がある。
詳細は【キャラクター増殖】を参照。
 
棺桶バグはランシールバグ以外に【ゆめみるルビー】でも起こせることが知られるが、そちらに比べてランシールバグではアッサラーム以外に移動できるので様々な応用が利くことが利点だが、最後のカギが(したがって船も)必要になる点が異なる。
しかし、その経緯から棺桶バグを含めてランシールバグと呼ばれることもあるので注意を要する。

Lv0で名前の無い勇者

棺桶バグなどで時々、レベルを含む全ステータスがゼロで名前がバグる勇者(♂)が出現することがあるが、ランシールバグとバシルーラを組み合わせることでも、このバグ勇者を意図的に出現させることができる。

  1. ランシールバグでない状態で、バシルーラの使えるメンバー(【さいごのかぎ】を持たせておく)と消してよい仲間だけのパーティにする。
  2. エンカウントして戦闘に入り、消してよい仲間を全員バシルーラで飛ばして、1人になる。
  3. そのままセーブせずにランシールへ行き、ランシールバグを起こす。
  4. アリアハンに戻り、酒場メンバーのステータスを確認するか、もしくは仲間を加える。
  5. ランシールに戻り、正規の手段でランシール状態を終了する。
  6. ルイーダの店の名簿には、消してよい仲間の代わりに、レベル0で名前の無い男勇者がいる。

つまり、バシルーラで【アイテム増殖・保持技】を行った直後にランシールバグを行うと、意図せずキャラクターが消えてしまう可能性があるので、注意を要する。
 
もしも間違えてそのような状態になってしまった場合、ランシール状態を解除後にセーブすると手遅れなので、その前にリセットすればよい。
あるいはバシルーラで飛ばした仲間が1人だけならば、そのキャラを先頭にしてランシールバグを終了させるという手もある。
ただし後者の場合でも、すぐにルイーダの店(登録所含む)を利用すると操作中のキャラがレベル0の名無し勇者に化けることがある。
一旦どこかでセーブして(ルイーダの店でセーブした場合は一旦キャンセルして)から利用すると良さげか。

このバグ勇者の特徴や、育て方のコツについては【棺桶バグ】を参照。

キャラクター増殖

詳細は【キャラクター増殖】を参照。
これを応用することで、冒険の書の名前(として表示されるキャラクター)を変えたり、勇者を消したりすることもできる。

仲間と会話する

DQ3では、DQ2のように先頭キャラを無理矢理仲間のほうに向けただけでは、仲間と会話することはできなくなっている。
しかしランシールバグ状態を利用すると移動中・戦闘中を問わず全滅してもその場で復活できるようになるため、直後に「はい」を選んで仲間3人と別れると、別れた仲間に対して話しかけて会話できる状態になる。
 
上記の通り、通常のランシールバグ状態であれば、町やダンジョンなどの建物内で、バリアやダメージ床、毒などを利用して全滅する必要がある。
セーブデータ異常を利用する場合は、多くの場合、戦闘で全滅しても良さげである。
後者の場合は船やラーミアが無く、ルーラも使えないため、セーブ地点まで歩いて帰れないような場所ではハマることに注意。
セーブさえできればリセット再開すればよい。
 
会話内容は場所によって異なり、特に有名な応用は【ノアニール】のバグ道具屋だろう。
しかし他にも各地で様々なNPCの挙動を見ることができる。
バラモス撃破前でも【サブリナ】と会話すれば【ゆうわくのけん】を入手できるし、【岩】になっていた場合は【押す】こともできる。
【ロマリア王】だった場合は本来ありえない場所で王様イベントを起こすこともできる。
 
ただし同じ場所でも条件によって台詞が異なるケースもあり、例えばノアニールでは【めざめのこな】を使っていないと全員寝たままである。
他に、冒険の書が異常か否かによっても台詞が異なるケースが確認される。冒険の書が異常でない場合は後述のように必ず昼になる(アレフガルドも例外ではない)が、冒険の書が異常であればその限りではないことから、一部のキャラクターは昼夜で台詞が異なっている可能性がある。

アレフガルドを昼にする

なお冒険の書が異常でない場合に限り、【アレフガルド】の屋内で全滅してその場で復活した際に、フィールドに出るとアレフガルドでも朝になっている。
教会の神父のように昼と夜で台詞が異なる施設ではちゃんと昼の台詞が使われる。
エンディングと違い、エンカウントは発生する。宿に泊まっても朝のままだが、ルーラを使うと元通り夜の世界になる。
また【全滅】して【ラルス王】の前で復活した際にも夜になっている。

NPCを移動させる

施設内で全滅して、その場で復活したときの「もういちど やってみるか?」の質問に「はい」と答えた場合、ランシール神殿における神父に相当するNPC(恐らく一番若いNPC番号?)が神父の代わりに動き出す。本来であれば神父は屋根の下に入って消えるためか、そのNPCが見えなくなることもあるが、最終的には神父と同じように上に数歩動いた後に右に1歩動いた位置にいる。
例えば上記のノアニールでは道具屋の商人が町の外まで移動している。ダンジョン内のように、誰もいないフロアでは、その場で切り離された仲間が動き出すこともある。
 
応用としては、別のイベントで動き出すNPCの初期位置をあらかじめ変えておくことで、通常とは異なる移動をさせてみたり、あるいは通常はNPCが塞いでいる通路を通り抜けたりすることが考えられる。
 
なお、その場での復活に失敗してランシールに戻された場合、なぜかランシールの神父が通常とは1マスずれた位置に移動することがある。これにより、【ちきゅうのへそ】に向かうT字路で、通常は神父が塞ぐ右側の通路を散策できることがある(何もない行き止まりだが)。
 
昼間の【テドン】で行うと牢獄に横たわる白骨死体が起き上がり、動かないまま上方に移動してスッと消える。
あたかも天に召されたかのような演出だが、ちょっと画面をスクロールさせると村の外で倒れている。むしろミステリーである。

亜空間移動

ランシールバグではまだ行ったことの無い場所で再開できるバグ技も知られている。
 
上記のセーブデータ異常を利用すれば、フィールド以外の多くの全滅可能な場所において、全滅した場所から再開できることは既述の通り。
これはタイトル画面で選んだ冒険の書がランシールバグ状態でセーブされていること(本来ならバグ画面での再開になる状態)が条件である。
したがって、異なる冒険の書を同時にランシールバグ状態にしておき、全滅時に別の冒険の書で再開すれば、その冒険の書ではまだ行けないはずの地で再開することもできる。
もちろん同じ冒険の書であっても、セーブせずにストーリーを進めて新たな場所に行けるようになれば、そこで全滅することで同じことができる。

【ギアガの大穴】のようにイベントの前後で別マップになるような場所でも、全滅可能な場所であれば時系列の異なるマップに行ける。

船乗りの骨でGPS

上記のように、冒険の書が異常のときは幽霊船が特定の座標にいて動かない。
これを利用して【ふなのりのほね】【おうじょのあい】と同じくGPS代わりに使うことができる。
フィールドマップを測量したり、座標が関係するいくつかのバグ技を行うときに便利。
 
ただしランシールバグを使わずとも、アレフガルドにいるときは幽霊船が動かないようなので、相対的な座標による測量ができないわけでもない様子。その場合は上の世界で幽霊船の行く手を塞いで、特定の場所に追いやってからアレフガルドにルーラすると良いだろう。

バラモス撃破前にアレフガルドへ行く

上記の亜空間移動や、棺桶バグでルーラの行き先が直接変化することでアレフガルドに直接飛べるのはもちろんだが、仲間と会話するバグを利用する方法もある。
 
【いざないの洞窟】B1F(要どく)かB2Fでこのバグを行うと、4人目の仲間の中身が【ラルス王】に化ける様子。
したがって彼に話し掛けた後に、他の王様に一切話し掛けないでランシールバグを解除すればよい。
その後全滅するか、もしくはルイーダの店でセーブしてリセットすると、ラダトームの王の間から再開できるというわけである。
 
棺桶バグで直接ルーラの行き先を変えるよりはまだ多少安全だろう。
ただし、もし船入手直後の冒険の書でアレフガルドの地名がルーラ登録されると、オーブ集めからバラモス打倒までが全部スキップできてしまい、DQ3のシナリオは木っ端微塵となる。
 
ちなみにアレフガルドで新たな船を調達するイベントもスキップされるようで、なぜかルーラで普通に船が付いてくる。
これは恐らく船入手のフラグを上の世界と共有しているためであり、ランシールバグを実行できる時点でポルトガの船を入手済みである関係だろう。
船入手前に【ゆめみるルビー】で棺桶バグを起こしてルーラの行き先を変えてアレフガルドへ行った場合は、アレフガルドでも船が無い。

DQ3(GBC版)

FC版とは全然違う不具合があり、ランシールで【ラナルータ】【やみのランプ】を使うと、
通常は街の入口に移動するところ、そこからもう1マス外=外に出るマスの上に移動してしまう設定ミスがある。
(この際に残っている仲間がいると自動で合流するので、この方法では1人パーティにはできない。)
しかし即座に町の外に放り出される訳ではなく、外に出るマスの上に乗っているのに外に出ないという状態になるため、下に一歩進むことで町の外側を歩き回ることができる。
外側の黒い部分との境目には見えない壁があり、1マス下が外側の黒い部分の時に下に移動しようとすると何故か右に移動するが、1箇所だけ壁がないマスがあり、そこから黒い部分に侵入すると【フリーズ】等のバグが頻発する。
黒い部分の上で【ルーラ】【キメラのつばさ】を使って脱出すると、主人公の真上のマスが直線状に全て黒くなる。
また、南西には謎の透明人間(正確に言うと子供が並んでいるのだが近づくと1人を残し消える。ついでに仲間のグラフィックも消える)がいて、話しかけるとちきゅうのへそに挑戦したときに残っている仲間のセリフを言う。
条件を満たすとワープ等が起こるが、大抵はただフリーズしてお仕舞いになる。
データに与える影響が未知数なので、あまり外側を歩き回らないように。