【押す】

Last-modified: 2023-05-03 (水) 04:53:44

解説

DQ3から登場した移動中のアクションで、岩などのオブジェクトを押して運ぶ。
 
運ぶことのできるのは【岩】のほか、石の板や石像など。DQ4では一部の【NPC】(人や動物)も押すことができる。
対象のモノに向かって方向キーを押し続けることでそのモノを押すことができる。
原則として押すのみであり引くことはできないが、作品によっては壁にぶつかると押したモノが右や左に逸れることもある。
 
他所のゲームの中には(ほぼ)全てのNPCキャラを押してどかすことができるものもあるが、本項にある通りドラクエでは人を押せるのは本当に限られた例外的なパターンのみである。
このNPCを押すことができないという仕様は、特に初期の2D時代には狭い部屋(店)でNPCに挟まれて動けなくなるという、思わぬ【ハマり】を生むことも。

DQ3

初登場。運べる対象は岩のみだが、バグ技を使えばNPCを押すこともできる。
【レーベ】でこの機能を学ぶことができる。
【海賊の家】で地下室を発見したり、【エジンベア】【かわきのつぼ】を手に入れるときに岩を押す必要がある。
エジンベアでは3つの岩を部屋の奥の青い床に並べるという、ちょっと頭を使うパズルになっている。
なお岩を池に落とすとその岩は消える。上記3個所すべてに水のマスがあるので、どこの岩でも沈めることができる。
岩はNPC等と同様のオブジェクトと思われるが、NPCと違って屋根の下や屋根の外へ移動させることもでき、この場合は消えない。
FC版では岩を押すことによる重大バグ発生の可能性がある(特に海賊の家)。詳細は【岩バグ】の項を参照。
 
【ランシールバグ】の応用で仲間と会話するバグを行った際に、行う場所によっては別れた仲間を押すことができる場合がある(例:【ゾーマの城】1Fでの、パーティ3人目のキャラ)。
次作のトムなどNPC押しの元ネタというわけではないだろうが、ごていねいに押された仲間は進む方向を向いてくれるので、感覚としてはDQ4のNPC押しにそっくりである。
この場合は話してもその方向には誰もいないと言われるので、内部的には岩として扱われているようである。
このためDQ4とは違い、行き止まりになると勝手に左右に逸れるということはなく、角に来ると動かす手段が無くなる。
また似て非なるものとして、その方向には誰もいないと表示されるのに最初から動かすこともできないケースもある。
その場合はキャラの中身が岩ではなく【ほのお】などに化けた可能性がある。
 
リメイク版では【性格診断】のパターンの1つに、岩を老人のところまで何度も運ぶというものがある。

DQ4

岩に加えて、前述したように一部の人や動物も押せる。
一章では【バトランド】【バトランドの老人】を押すことが出来る。
ニ章では【砂漠のバザー】【サントハイム王】の異変を知らせに来た兵士を押すことができる。意味はないが、老人でも動物でもないキャラクターを押す姿はなかなか滑稽であり、シュールである。
三章【レイクナバ】では【トム】【教会】まで押すことで【ゴールド】がもらえ、【レイクナバ北の洞窟】では【てつのきんこ】を取った時に、代わりに岩を乗せることで部屋から出られる。
四章では【コーミズ】村の犬【ペスタ】を押すことができる。
五章では夜だけ【きこりの家】の犬を押すことができる。また前章までに登場した上記のNPC連中についても、五章では行けない砂漠のバザーの兵士を除き、引き続き五章でも押すことができる。ただしトムを押すにはトルネコが話しかける必要があるほか、ゴールドはもらえなくなっている。
 
リメイク版では【デスキャッスル】【けんじゃのいし】を取りに行く際に、石像を押して隠し通路を見つける必要がある。
 
【ドラゴンクエスト4コママンガ劇場】にて、【魔神像】のレバーを押したことによって像がバックして【リバーサイド】が壊滅する事態に陥ったというネタが【すずや那智】によって公開された(3巻P29)。

DQ5

【試練の洞窟】【デモンズタワー】で岩を押す仕掛けが登場。
前者ではため池から出てきた水に押し流されるのを防ぐために設置する。
後者では岩を穴から下の階に落とすことができ、ダメージトラップである【ドラゴンの像】の口を塞いでノーダメージで通過できるようにすることができる。
また、【封印の洞窟】では、石の板を押してレリーフを封印することで、そのフロアのエンカウントを完封することができ、【おうじゃのマント】の入手にこの封印が必要。
他に青年時代冒頭の【工事中の神殿】では、"奴隷が岩運びをさせられている" という演出として、動かせる岩が転がっている。
 
【テルパドール】の道具屋を利用するには行き倒れ商人をオアシスまで押していく必要がある。

DQ6

一応存続しているが、数は激減。
【月鏡の塔】で4ヶ所にある紫の玉を押して破壊し、【ラーのカガミ】のある部屋を落下させる仕掛けがある。

DQ7

再び増加。
スイッチの上にブロックや石像などを乗せて扉を開いた状態に固定させる用途で押すことが多く、【謎の遺跡】(シーソーの部屋と魔物の石碑)や【バロックタワー】で登場する。
これらはリメイク版では削除されている。
 
またDQ3のようなパズル的要素も登場し、【カラーストーン採掘場】では同じ色の石をぶつけて石を消していく。
【牢獄へ続く洞窟】では、ブロックをガラスのような玉に命中させて【フォズ】を囲む結界を解除する仕掛けがある。

DQ8

【剣士像の洞窟】【ライドンの塔】【暗黒魔城都市】で石像を動かす仕掛けが登場。
剣士像の洞窟ではスイッチの上に固定させて道を開くほか、最下層から最上階の【宝箱】の前までジャンプアップする仕掛けを作動させるために石像を動かす。
ライドンの塔では巨大シーソーの固定に用いる。
 
従来の作品とは仕様が違い、石像に向かって便利ボタンを押すと石像をつかみ、もう一度ボタンを押すと石像から手を離す。
像をつかんでいる状態のときに押したり引いたりできるが、動かせるのは前後2方向のみなので、方向を変えたい場合は一度離して別の方向からつかむ必要がある。

DQ10オンライン

過去作とは意味合いが異なるが、今作では戦闘中に敵モンスターを押すことができる。
詳細は【移動干渉】【相撲】を参照。
また、【妖精図書館シリーズ】には、このシステムを応用し、うまく対象物を押すことを要求される謎解き的な戦闘が存在する。

DQ11(3DS版)・DQ11S

【冒険の書の世界】にカラーストーン採掘場が登場し、ストーンを押す仕掛けも再現されている。ただし【クイーンマチルダ】を倒してから。
キーファを救出するクエストでは原作になかった新たなストーンが現れている。
ストーリー本編では登場しない。

トルネコ3

本編シリーズのそれと違い、使用時のコマンドとして登場。
通常の壺は【アイテム】を「入れる」ことで使うのだが、一部の壺は「押す」ことで効果を発揮する。
他の壺と同じく容量による回数制アイテムであり、【回復の壺】【すいこみの壺】【ワープの壺】は押すと容量-1。
【まものの壺】は回数制ではなく押すと消滅し、容量分の魔物を生み出す。
その性質上普通にアイテムを入れることはできず、ワープの壺以外の壺の中には【アレ】が詰まっている。
 
壺を押すってどういう行為?と思うかもしれないが、これは人体の「押しツボ」と引っかけたシャレである。
恐らく中のアレのツボを押すことでどうこうするのだろう。
ちなみにトルネコ2では同様の壺は「使う」、少年ヤンガスでは「こする」で効果を発揮する。

PS2版

【トルネコ】のみ、本編シリーズ同様の押して運ぶアクションもできる。対象は【ダンジョン】に登場する【石像】
ただし、【身代わりの石像】は押して運ぶことは出来ない他、【ポポロ】とGBA版のトルネコには押す能力がない。