WEAPONS

NON-LETHAL WEAPONS(非致死性兵器)

　法の執行や自己防衛のために使用される携帯式の兵器である。それは人間の対象を一時的に気絶させるかまたは無力化する。ほとんどの領域で合法である。

PERSONAL WEAPON(個人用兵器)

　個人用の火器で、自衛および単独での攻撃のために設計されているが、特に人間の標的を殺傷することを意図している。多くの領域で禁制品または厳しく制限されている。

• ボラセタニ・パソジェネティクス（Borasetani Pathogenetics）
  この微小な生物群は、別名"携帯式研究キット：Lab in a box"とも呼ばれるほど持運びが簡単で手軽な生物兵器だ。この生物を宿主（殺傷対象）の体表面に寄生させると、宿主の免疫システムを中和＆変異させる物質を自ら発散してその生物的防御力を破壊し、宿主の体を文字通り侵食していく。その様子は、最初こそ黄色い粘液がその体表面を蠢いているように見えるが、ゆっくりと体内を蝕んでいき、最終的には跡形もなく食い尽くす。この生物は取り込むべき栄養分が途絶えると休眠状態に入るため、再利用が可能な生物兵器とも言われる。しかし、その回収には特殊訓練を受けた専門チームが必要である。カッツェンスタイン・ターミナル（Katzenstein Terminal）で入手可能。

• ジリア・シグネイチャー・ウェポン（Gilya Signature Weapons）
  この世に二つとない自分専用の武器を手に入れたければジリア（Gilya）星系を訪ねるがいい。その武器を見ただけで目前の相手が誰なのかすぐに判る、その殺り口を見ただけで誰が殺ったのか一発で判る、それがジリア・シグネイチャー・ウェポンだ。であるが故に、この武器を他人に明け渡す或いは奪われるということは最大の屈辱となる。多くの星系で非合法扱いだが高値で取引されている。ベル・オービタル（Bell Orbital）に窓口がある。
  ※ジリヤ・シグネイチャー・ウェポンは、政権交代によって同ステーションを支配下に置いたジリヤ・ビジョン・オーガニゼーション（Gilya Vision Organisation）によって販売禁止となっていた。しかし、その後に起きた内戦でその支配権を奪取したジリヤ・ロー・パーティ（Gilya Law Party）により、市場販売が復活している。

• ホルヴァ・ドゥエリング・ブレード（Holva Duelling Blades）
  市販されている刃器の中では最高級とされる。伝統を守りつつも最新技術を巧みに応用することにより、死をもたらす凶器でありながら芸術的な美しさを備え、最高純度の合金を用いつつも手頃な価格帯に抑えられている。儀礼用と実戦用の両タイプが用意されている。ホルバ（Holva）星系のクロイツ・オービタル（Kreutz Orbital）で販売中。

• HIP-118311スワーム（Swarm）
  HIP-118311星系原産の小虫でその体内に致死性の毒を持ち、この虫に咬まれると即座に死に至る。"スワーム（Swarm）"とは生物兵器としてのコードネームである。これらの虫の脳には専用の制御液が注入されており、任意の場所に向けて遠方から電磁ビームを照射すればその照射対象だけを襲う。そのため、たとえ人混みの中であっても特定グループだけを混乱に陥れ死に至らしめることができる。この商品の評判は犯罪組織のあいだに瞬く間に広まった。脅迫や殺人にはもってこいの道具だからだ。もちろん大半の星域で取引が禁止されている商品である。ラブボック・マーケット（Lubbock Market）で入手可能。

• カモリン・ヒストリック・ウェポン（Kamorin Historic Weapons）
  カモリン・ヒストリック・ウェポンは、人類史に残る数々の重要な戦いにおいて活躍した武器をその機能に至るまで完全に再現したレプリカの総称であり、戦史研究家や武器愛好家だけでなく過去の歴史を題材にした映画やドラマ制作者のあいだでも評判だ。製作を担当するのはカモリン（Kamorin）星系に拠点を置く武器職人で構成された専門家チームだ。彼等は過去の史料や遺跡を丁寧に調査・研究し、当時と全く同じ材料や製法を守りつつも、現代の工業生産品に劣らぬ高品質を確保している。匠の技により、時代を超えて蘇った素晴らしい武器の数々。それが今あなたの手に。ゴドウィン・ヴィジョン（Godwin Vision）で販売中。

REACTIVE ARMOUR(反応装甲)

　大量の熱および電気、運動エネルギーを能動的に分散させることができる。反応装甲を着用していれば、弾丸の雨の中でも生存できる確率が著しく高まる。