LEGAL DRUGS

Last-modified: 2017-10-28 (土) 15:46:06
 

ドラッグ(Drug)とは人間の精神及び身体を変質させる食品・薬剤の総称。合法ドラッグ(Legal Drug)とは、各星域を管轄する統治機関がそれぞれ定めた法律によって市場取引及び所持を認めたドラッグを指す。統治機関が禁止(prohibit)している場合は当該星域内での市場取引及び所持は違法となり処罰される。

 

Beer(ビール)

様々な銘柄が取引されている。一般的にアルコール含有量が少なく、極めて穏やかな麻酔作用を持つ嗜好飲料。反社会的行動を誘発する原因となるため、流刑民居留星系(Prison Colony)や連邦領内の神政国家(Theocracy)など違法品目に指定している星系もあるが、様々な文化圏で幅広く愛飲されている。とりわけ一部のビール愛好派閥勢力ではビール醸造のために星域開発を進めるほどである。
<生産地>Agricultural
<消費地>全ての星系

 
  • ゲーラス・グーズ・ビール(Gerasian Gueuze Beer)
    ゲーラス(Geras)星系のゲーラス3Aではプランクトンに似た藻類が大規模に繁殖しており、その発光する消化器官から分泌される複雑な構成のタンパク質を醸造過程に用いて作られたビールは、高い度数、芳醇な香り、そしてグラスに注ぐと発光することで有名。ユールチキン・ポート(Yurchikhin Port)で買い求める。
     
  • コンガ・エール(Kongga Ale)
    コンガ(Kongga)産ホップにこだわった深く豊かな風味を持つクラフトビール。その本格的な風味と昔ながらの伝統製法で一躍有名となったが、コンガの気候風土の中でしかその本来の味わいは得られない。彩豊かな日傘の下で常温のままいただくのが一番。ラプラス・リング(Laplace Ring)で販売。
     
  • ワシエロ区?フロース(Wuthielo Ku Froth)
    ワシエロ区(Wuthielo Ku)星系に生息するカエルの卵を醗酵させ編んだイグサのフィルターで漉して作られたビール風発泡飲料。少量とはいえアルコールを含んでいることからドラッグに分類される。一部の星域では名指しで違法品目に指定されているので注意。ターター・ドック(Tarter Dock)で手に入る。

Liquor(リキュール)

穀物や果物を発酵・蒸留して作られる高級嗜好飲料で、一般的にアルコール含有量が多い。その麻酔作用ゆえに流刑民居留星系(Prison Colony)や連邦領内の神政国家(Theocracy)など一部の星域では違法取扱品目に指定されている。多くの探検パイロットのあいだでは深宇宙探検の際の欠かせない携行品の一つとして珍重されている。
<生産地>Agricultural,Industrial
<消費地>全ての星系

 
  • バスト・スネーク・ジン(Bast Snake Gin)
    古くは万能薬として、最近ではカクテルの材料としても人気のバスト(Bast)星系特産のジン。瓶に入った蛇の毒には麻酔効果がある。ハルト・ステーション(Hart Station)で入手可能。
     
  • バーナム・バイル・ディスティレイト(Burnham Bile Distillate)
    何かと物議を醸しているHIP59533特産の蒸留酒。その名の通り蒸留過程で人間の胆汁(Bile)を加えるのが特徴であり一瓶ごとに味が全く異なる。倫理面で多方面から批判を受けている。各醸造元は献体に同意した奴隷に協力してもらっているというが、それを薄気味悪がる人もいれば口に残る苦みが病みつきになると言う人も。バーナム・ビーコン(Burnham Beacon)にて入手可能。
     
  • ケンタウリ・メガ・ジン(Centauri Mega Gin)
    アルファケンタウリ(Alpha Centauri)特産のジン。ほぼ純然たるアルコールと言ってよいくらいの化学合成酒であるが、そのほのかな風味が珍重される。カクテルの材料として用いられることでその危険性が本領を発揮する。蒸留技術は門外不出とされるが、販売元のハットン・オービタル(Hutton Orbital)がそもそも外界から隔絶された辺鄙な場所に位置するため入手すら難しいとも。
     
  • エラニン・パール・ウイスキー(Eranin Pearl Whisky)
    エラニン(Eranin)星系独立30周年を記念して特別に作られたウィスキー。少量しか生産されておらず年月が経つにつれ価値が上がるのは必至。アゼバン・シティ(Azeban City)で入手可能。
     
  • インディ・バーボン(Indi Bourbon)
    インディアン座イプシロン(Epsilon Indi)特産のバーボン。もともとは当地特有の砂嵐で窒息した人を蘇生させるための劇薬であり、効果抜群と言われるだけあってこの酒で二日酔いになると大変との噂も。マンスフィールド・オービタル(Mansfield Orbital)で買い求めることができる。一度は同星系の政権交代の影響により生産中止に追い込まれたものの、3302年4月に再生産となった。
     
  • ラヴィアン・ブランデー(Lavian Brandy)
    レイブ(Lave)星域のオールド・ワールド(Old World)星系で産出される高級ブランデー。原材料はこの星特有の熱帯気候の中で当局から特別許可を得て栽培された古代種の穀物を用いる。地球時代から代々使われてきたオーク樽を用いて衛星軌道上の専用熟成施設の中で数十年寝かせることにより、その芳醇な味わいは最高のものとなる。レイヴ・ステーション(Lave Station)で買い求めることができる。
     
  • リースティ・エヴィル・ジュース(Leestian Evil Juice)
    地元治安部隊に因んでその名前が付けられたというリースティ(Leesti)特産の強力な酒。この酒に酔った人間は純粋な悪(evil)に染まっているように見えるという。ジョージ・ルーカス(George Lucas)で販売。
     
  • スラティス・クリーム(Thrutis Cream)
    スラティス(Thrutis)星系に生息するスラティス・オニネズミ(Thrutis Giant Rat)から採ったミルクを醗酵させたものと亀の生卵の黄身を混ぜ合わせて作った地元特産の珍しいリキュール。クリームのように濃厚で贅沢な味わいは古代地球のオランダでかつて作られていたリキュール「アドヴォカート(Advocaat)」に似ている。各ボトルには装飾の施された専用テイスティング・スプーンが付いており、スプーンですくってそのままいただくことも。キングスベリー・ドック(Kingsbury Dock)で販売

Narcotics(麻薬)

気分を高揚させたりするために服用する合成薬物の総称。その強烈な麻酔作用ゆえの依存性・中毒性が危険視されており、ほとんどの星域で違法取扱品目に指定されている。とりわけ連邦領内は全面的に禁止されている。
<生産地>Agricultural, High Tech, Industrial
<消費地>High Tech, Industrialを除く全ての星系

 
  • クロム・シルバー・フェッシュ(Crom Silver Fesh)
    合成向精神薬の一種であり、その製法は門外不出とされる。服用し効果が現れてくると、歯を食いしばり激しく息を吐く様子から"フェッシュ(Fesh)"という俗称で呼ばれるようになった。オリジナルはWolf 1301星系産のウルフ・フェッシュ()だが、星系紛争の末に生産中止に追い込まれた同製品を復活させるべく、その秘密の製法を犯罪シンジケート:クロムシルバーボーイズ()が独自に入手(平たく言えば盗んだ)、忠実に再現したのがこのクロム・シルバー・フェッシュである。ウルフ・フェッシュの粗悪なコピー商品は数多くあるが、品質の面でもクロム・シルバー・フェッシュこそ事実上の後継商品と言ってよいだろう。ほとんどの星系で違法取扱品目に指定されている。コーレル・サーベイ(Chorel Survey)で入手可能。
 
  • ルカン・オニオンヘッド(Lucan Onion Head)
    連邦法をかいくぐるため化学的組成を変化させたオニオンヘッドの改良品種。タンマーク(Tanmark)星系内のルカ星(Luca L [V4-26])で栽培されている。カシー・エル・ペイア(Cassie-L-Peia)で入手可能。
 
  • モトローナ・エクスペリエンス・ジェリー(Motrona Experience Jelly)
    ディーア・モトローナ(Dea Motrona)産のプログラム式麻薬であり、予めプログラムを組んでおくことで服用者が希望するあらゆる幻覚体験をその通りに提供することができる。もともとはクライアントの注文に合わせて作るカスタムメイドの薬であるため少量生産にしか対応していなかったが、幾つかのサンプル・プログラムを組み込んだものを大量生産することで一般市場向けに売り込もうと考える卸業者もいるようだ。ピンゾン・ドック(Pinzon Dock)で販売。
 
  • オニオンヘッド(Onionhead)
    もともとはHIP55118原産だがカッパ・フォルナシス(Kappa Fornacis)産の方がむしろ有名となった。その種子に含まれる物質が幻覚剤として用いられる。かつて、この植物の栽培を巡って、取締まりの強化に乗り出した連邦と商品開発を進めたい星域派閥勢力とのあいだで紛争が勃発したという経緯がある。ハーベスト・ポート(Harvestport)で入手可能。
 
  • オニオンヘッドアルファ種(Onionhead Alpha Strain)
    オニオンヘッドの幻覚作用をさらに強化したゼラバラ(Xelabara)産の改良品種。ナヴィゲーター・マーケット(Navigator Market)で入手可能。これら各星域では合法ドラッグとして公然と市場取引が行われており、今なお物議の種となっている。
 
  • ウルフ・フェッシュ(Wolf Fesh)
    Wolf 1301星系内で厳重に管理された製法により作られた合成向精神薬。服用すると歯を食いしばり激しく息を吐く様子から「フェッシュ(Fesh)」という俗称で呼ばれるようになった。粗悪なコピー商品が多数存在するが、オリジナルのWolf 1301産は一貫した品質を保っており最も高価とされる。ほとんどの星系で違法取扱品目に指定されている。ソーンダース・ダイブ(Saunders's Dive)で入手可能。※残念ながら星系を統括する統治機関が変わったため入手不可能となった。

Tobacco(タバコ)

地球に自生するタバコの葉を乾燥させたものを、裁断或いは粉末加工した嗜好品がその始まりとされる。直接噛んだり嗅いだり、着火してその煙を吸ったりする。成分として含まれるニコチンに穏やかな麻酔作用があり、古代の儀式でも用いられた。今では高価な農産品の一つである。多くの星域で違法取扱品目に指定されている。
<生産地>Agricultural
<消費地>全ての星系

 
  • カミトラ・シガー(Kamitra Cigar)
    宇宙船内での喫煙は艦内やH.E.スーツの空気浄化装置の性能を著しく低下させる原因となることがパイロット連合(Pilot Federation)より指摘されているものの、その依存性から抜け出せないパイロットは多い。この問題に着目したのがカミトラ(kamitra)産のカミトラ・シガーである。一本ずつ丁寧に手で巻かれた銀河最大の葉巻タバコを謳いつつ、コクピット内での安全な喫煙が楽しめるように様々な工夫がなされている点が特長。ハンメル・ターミナル(Hammel Terminal)で入手可能。
     
  • ルサニ・オールド・スモーキー(Rusani Old Smokey)
    ルサニ(Rusani)産の煙草銘柄「オールドスモーキー」は完全有機農法で栽培されたタバコ葉を100%使ったタバコとして有名。フェルナンデス・マーケット(Fernandes Market)で買い求める。

Wine(ワイン)

天然の果実を発酵して作られる、リキュールと並ぶ高級嗜好飲料。一般的にアルコール含有量はそれほど多くなく、穏やかな麻酔作用がある。麻酔作用のあるアルコールを含むとして流刑民居留星系(Prison Colony)や連邦領内の神政国家(Theocracy)など一部の星域では違法取扱品目に指定されている。
<生産地>Agricultural
<消費地>全ての星系

 
  • シャトー・ド・エーゲオン(Chateau De Aegaeon)
    ワインの至宝とまで謳われたエーゲオン(Aegaeon)産の超高級ワイン。なかなか手に入らないことで有名であり、銀河系のグルメの垂涎の的となっている。

Bootleg Liquors(密造酒)

当局の許可を得ずに製造されたアルコール飲料の総称。一般的には各星で地上生活を営む社会共同体内で生産・消費が完結しているようなものを指す。家庭や小規模醸造所において独自の製法で生産されるため強い毒性を含むものもあり、一般市場では違法品目に指定されることが多い。
<生産地>Colony, Industrial, Refineryの星地表
<消費地>Extraction, High Tech, Refineryの星地表

その他のドラッグ

合法とはいえ怪しげなドラッグは様々な星系に各種存在する。以下はカテゴリー分けできなかった特産品ドラッグである。お買い求めの際には十分ご注意を。

 
  • ゲアウェン・ダンス・ダスト(Geawen Dance Dust)
    無音の宇宙空間に退屈しているコマンダーパイロットは意外に多い。そんなときにゲアウェン(Geawen)産の「ダンス・ダスト(Geawen Dance Dust)」を飲むと頭の中に自然と音楽が流れてくる。文字通り踊らずにいられなくなる一品。オーブルチェフ・レガシー(Obruchev Legacy)で入手可能。
 
  • パヴォニス・イアー・グラブ(Pavonis Ear Grubs)
    過酷な砂漠気候に生息する地虫(grubs)の一種。この気色悪い生き物は直射日光を嫌い、動物の表皮を食い破って体内に寄生し麻薬物質を分泌する。その作用により宿主は従属的な態度を取るようになる。その形状がまるで人間の耳が歩いているようにみえることからこの名前が付いた。奴隷商人の中には、奴隷として捕まえた人間を拘束しておくためにこの地虫を用いる者もいる。奴隷の額にこの地虫を寄生させると、離れた場所にいてもその奴隷を自在に操ることができる。デルタ・パヴォニス(Delta Pavonis)星系のフーパー・リレー(Hooper Relay)で買い求める。
 
  • タラチ・スパイス(Tarach Spice)
    タラチ・トール(Tarach Tor)星系に棲むカブトムシ(beetles)を丸ごとすり潰して作られた、多幸感や陶酔効果が手軽に得られる麻薬。効き目はマイルドと言われるが実は独特の副作用があり、常習者はその白目の部分が微かな暗緑色に変色する。多くの星域で違法品目に指定されているが無法星域では人気のドラッグであり、緑色の目は無頼の証とまで言われている。トランキルティ(Tranquillity)で入手可能。
 
  • ヤソ・コンディ・リーフ(Yaso Kondi Leaf)
    ヤソ・コンディ(Yaso Kondi)星系に自生する植物の葉で作られた煙草「ヤソ・コンディ・リーフ」は煙草と同じ効果があるが煙草のような害はないとされる。合法ドラッグとして煙草が禁止されている星域でも流通している。ホイーラー・マーケット(Wheeler Market)で販売。