GalnetNews3308年9月

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3308年9月30日-FSSがアップグレードで異常信号を追跡可能に

 *パイロット連盟 ALERT*

 星間異常の正体を探るため、Full spectrum system(FSS)スキャナーが更新されています。

 Universal Cartographics会長、Cynthia Siderisが報道陣にこのような声明を発表しました。

 「科学界は、私たちが "放浪する信号源 "と分類した現象に魅了され続けています。現在、私たちはそのおおよその方向と速度を計算することができますが、それ以外は謎に包まれたままです。そこで、我々はいくつかの企業と協力して、船舶による信号の解析能力を強化しました。」

 「Auger Vision, Jick Nackson Enterprises, Long Embedded Systems, LURP Ship Systemsなどの専門企業の技術者が協力して、FSSスキャナーの長距離検出能力を向上させました。彼らの共同作業により、これらの独特な電磁波を分離するためのファームウェアのアップグレードが実現しました。」

 「各船舶メーカーとの合意により、Universal Cartographicsはこの無償アップデートをすべてのFSSスキャナーに展開しました。より多くのパイロットが放浪する信号源をターゲットにすることで、その位置をより正確に三角測量し、おそらくその組成を決定することができると期待しています。」

 物体は遠くの星系を超光速で移動し続け、迎撃しようとする試みを拒んでいます。その外観は、科学的に知られているどの自然発生的な天体のものとも一致しません。

3308年9月30日-軍部はサーゴイドのさらなる攻撃に備える

 サーゴイドによるさらなる星系侵略が予想されるため、同盟、帝国、連邦は厳戒態勢を敷いています。

 Vox Galacticaの現地特派員、Ernesto Riosが状況をまとめました。

 「HIP 22460の戦いの後、サーゴイドが近隣の地域に拡大することが予想されました。敵艦の大群は実際に42 n Persei、Chun Pindit、Tekkeitjal星系に到着しましたが、以前の戦術とは著しく異なり、どのステーションも直接攻撃は受けなかませんでした。」

 「連邦海軍はファラガット級巡洋戦艦を配備し迅速に対応しました。Zachary Hudson大統領は、これによって侵略者を撃退したと宣言しましたが、激しい戦闘が続く中サーゴイドが撤退したのは意図的だったのではとの見方が多いのです。」

 「帝国では、Denton Patreus元老院議員がこれらの出来事を"サーゴイドが人類の防衛能力を探っている証拠"と考えていました。しかし帝国海軍の対エイリアン戦略の詳細は極秘にされ、帝国が他の超大国との軍事的協調から遠ざかっていることを示しています。」

 「同盟は準備態勢に入ったと主張しています。Nikolas Glass提督の報告によれば、『Sirius Corporationの支援によるOperation Tyndareusが始動した。同盟防衛軍は、サーゴイドが同盟領域内で攻撃を開始した場合、対エイリアン対策部隊を配備する準備が整っている』とのことです。一方、戦略的防衛協定を批判する人々は、現在AX兵器を搭載したメガシップは2隻のみであり、ADFの有効性に疑問を投げかけています。」

 「他方、多くの独立星系は、地元の治安部隊を強化するためにできる限りのことをしています。サーゴイド艦隊が来襲した場合、傭兵や独立系パイロットに頼らざるを得ないことを痛感している星があまりにも多いのです。」

 「サーゴイド船に対する軍事行動を続けることについては、賛成意見が多いですが、"異星人との和平"についての議論も増え続けています。Aiabiko星系では、ICEを代表する人物Joy Senneが、独立系パイロットに平和の考えを広めるために"Beacon Drop"パッケージをリリースしました。ビーコンをスキャンした船には、エイリアンを肯定する船の銘板セットとデカール(Senneが負担)が、いわゆる"Thargoid Advocacy Project"(サーゴイド擁護プロジェクト)についてSovereign Timesのキャスター、Heimar BorichevHeimar Borichevが最近行った議論の動画と一緒に渡されます。」

3308年9月29日-サーゴイドが3つの星系から撤退

 *パイロット連盟 ALERT*

 42 n Persei、Chun Pindit、Tekkeitjal星系での紛争は、サーゴイド船の撤退により終了しました。

 9月12日、HIP 22460からの勢力拡大により、3つの星系で同時にサーゴイド軍の襲来が報告されました。しかし、これまでの多くの侵略とは異なり、ステーションが直接攻撃されることはありませんでした。

 多くの独立系パイロットが星系の住民を守るために志願しました。特にBL1P、EmulatedPenguin、Klemyrの各コマンダーはサーゴイドとの戦いで頭角を現し、多くの熟練パイロットやAX部隊の模範となった。

 また、連邦海軍はAX専用兵器を搭載したファラガット級巡洋艦を数隻派遣し、サーゴイドと直接交戦した。これらの艦艇は現在再配置されており、Tayo Maikori艦隊司令官は次のように述べています。「連邦の主力艦の圧倒的な火力は、敵エイリアンに匹敵する以上のものであることが証明された。」

 しかし、他の情報筋によると、サーゴイド艦隊は完全に消耗したわけではなく、戦術的な撤退を行ったとのことです。Vox Galacticaの特派員の取材に応じた複数の目撃者は、多数の無傷のサーゴイド艦がハイパースペースに離脱するのを目撃したと主張してます。

 正式な防衛作戦は既に終了していますが、貢献したパイロットは42 n Persei星系のBennington's Rest、Chun Pindit星系のSamuda Terminal、Tekkeitjal星系のRiemann Colonyで報酬を受け取ることができます。

3308年9月29日-連邦軍が狙うのは「真実の章」

 *パイロット連盟 ALERT*

 連邦が遠き神教団の"真実の章"分派信者を逮捕しようとしたことをきっかけにPopontiaで紛争が勃発しました。

 Workers of Popontia Freeは、この教団の宗教的権利に同情的で、この支部のためにメガシップDedicantを艤装していました。連邦の艦船がPopontia星系に配備され、すべての教団員を拘束してメガシップを押収しようとしています。

 Popontia Incorporatedを代表し、Nadia Machado知事が宣言しました。

 「Hudson大統領の命令により、すべてのサーゴイド崇拝者にはスパイ行為と敵エイリアン教唆の容疑がある。"真実の章"グループは、合法的尋問のために降伏するよう命じられた。」

 Popontia Incorporatedはこの作戦の監督を任されています。"真実の章"支持者の鎮圧を支援する連邦の補助艦艇と独立系パイロットへの報酬の支払いを管理します。

 メガシップTestamentから、"真実の章の第一使徒"が公共チャンネルに放送を流しました。

 「Dedicantは我々にとって、遠き神の到来を待つための新たな住処となる。私たちは、この聖なる使命を守るため、死ぬ覚悟でいます。Workers of Popontia Freeたちに認められた後援者たちは、我々を守るために戦い、我々の目的を助ける者たちに報酬を与えるでしょう。」

 この前代未聞の敵対行為について、遠き神教団の学術的権威であるAlfred Ulyanov博士は次のように評しています。

 「この教団が自らの運命を冷静に受け止めなかったのは、これが初めてです。私の研究によれば、第一使徒は、"遠き神"が顕現したとき、その信奉者を変容させ、他の人類が滅亡しても生き残ることができると説いています。これは明らかに、"真実の章"の信奉者が完全に受動的な姿勢を捨てるよう動機づけました。」

 両作戦行動は、星系の主要なステーションであるRyman Marketで組織されています。

3308年9月29日-輸送キャンペーンで帝国の慈善資金を支援

 *パイロット連盟 ALERT*

 Cemiess星系のイニシアチブが、市民救済基金(Citizens’ Relief Trust)の催しを成功させるために十分な希少品を調達しました。

 この新しい慈善団体は、サーゴイドの侵略によって死亡した帝国市民の親族のための支援センターを設立する予定です。基金の後援者であるAisling Duval王女は、公共メディアを通じて次のように宣言しました。

 「Eshu Umbrella、Xihe Biomorphic Companions、Chateau De Aegaeonを大量にいただき心から喜んでいます。私はすでにEmeraldの私の宮殿で、これらの豪華な品々が市民救済基金の資金調達のために競売にかけられる素晴らしいチャリティイベントの招待状を準備しています。」

 「このキャンペーンに参加された皆様には個人的に感謝の意を表します。皆さんの努力は、サーゴイドとの恐ろしい戦いで究極の犠牲を払った人たちに直接敬意を表するものです。」

 また、届けられたワインと魚も提供され、予想される出席者とその同伴者に振る舞われる予定です。

 Denton Patreus議員からも公式声明が発表されました。

 「帝国海軍では、任務遂行中に命を落とした将校、乗組員、サポートスタッフの遺族に経済的支援を行うのが通例となっています。とはいえ、我々は殿下の公共心を高く評価しており、市民を支援するために貴族がこれほどの犠牲を払う用意があるのを見て、嬉しく思っています。」

 貢献したパイロットは、Cemiess星系のMackenzie Relayで配送の報酬を受け取ることができるようになりました。豪華なペイントジョブは、近日中に対象となるパイロットに提供される予定です。Lavigny’s Legionは、戦闘債券の払い戻しも行うことを確認しました。

3308年9月28日-TesreauがAegis再編を提案

 三超大国の対エイリアン機関の復活を公式に提案するメディアフォーラムが計画されています。

 このイベントはAegisの元研究責任者であるAlba Tesreau教授によって組織されています。彼女はすべてのニュースフィードに声明を配信しました。

 「サーゴイドとの戦争が激化するにつれ、集約的な異種学研究の必要性がこれまで以上に不可欠となっています。この記者会見は同盟と帝国と連邦のリーダーがAegisを解体する決定を見直すように説得するためのものです。」

 「Baumann ReportはAegisの多くの限界を露わにしましたが、我々はこれらを無視するつもりはありません。いくつかの部門の改善は行わなければならないでしょう。しかし、対テロ合同組織(ACT: Affiliated Counter-Terrorism unit)は超大国間の協力が効率的、柔軟、効果的に行えることを証明しました。Aegisも同じような路線で再編成し、過去の失敗を繰り返さないようにすることができるでしょう。」

 この会議への招待状は、主要な政治家に送られました。同盟副首相のAngela Corcoranは出席に同意しています。連邦大使のJasmina Halseyは支援を申し出ていますが、公式に返事をした議員はいません。帝国元老院はTesreau教授については知っていますが、帝国は現時点で他の超大国とのさらなる協力に関心がないことを正式に表明しています。

 3日間のフォーラムは、10月3日月曜日から惑星Biggs ColonyのNew Apollo Cityで開催される予定です。

3308年9月26日-連邦がサーゴイド崇拝者取り締まり

 連邦政府は、"遠き神の秩序"(Order of the Far God)を国家の潜在的な敵であると宣言しました。

 火星のホワイトハウスから、次のような報道声明が届けられました。

 「連邦海軍情報局は、遠き神分派の反逆を疑うに足る十分な根拠を見出した。彼らはHIP 22460星系から機密視聴覚データを流出させ、その他のサーゴイド関連機密資料も内部で共有していると思われる。このため、彼らが対エイリアン作戦を頓挫させる危険性はかなり高いと判断される。」

 「Hudson大統領は、連邦星系の巣教会をすべて掌握するよう軍に命じた。その住人は収容施設に入れられ、尋問を受けることになる。」

 関連ニュースとして、国務長官Lana Berkovicは、"遠き神の秩序"を違法とするよう連邦議会に請願する決議案を提出しました。彼女は、国民が国家の敵に援助や慰安を提供することを妨げる憲法改正を引用しています。

 市民権団体Advocacy、Galactic Interfaith Commune、Spiritual Freedom Movementはいずれもこれらの行為を非難しています。しかし、政治的な世論調査によると、有権者の大多数は連邦における極神教団の禁止に賛成しているようです。

 影の大統領Felicia Wintersは、次のような声明を発表しました。

 「サーゴイドを基盤とした宗教団体について、特にこの時期に懸念があることは理解します。しかし、自国民を敵として扱う前にその疑惑を裏付ける具体的な証拠が必要です。Hudson政権はHIP 22460での失敗を受け、『サーゴイドに厳しい』と思われたいようで、大衆の支持を得るために安易なスケープゴートを見つけたようです。」

3308年9月23日-同盟ーSirius条約による新しい特別部隊が準備中

 同盟とSirius Corporationによる対エイリアン戦略防衛協定が法的拘束力を持つ条約として完全に批准されました。

 数ヶ月に及ぶ議論の末、6月末に同盟議会はこの協定を承認することを決議しました。この決定は、同盟防衛軍(Alliance Defence Force:ADF)の資源を調達するための2つの競合する取り組みの結果に影響されたものです。

 提督会議のSirius Navy代表であるNikolas Glass提督が次のような声明を発表しました。

 「法的な問題が解決された今、防衛協定の可能性を示すことが待ち望まれていました。HIP 22460で失われたメガシップに敬意を表し、Operation Tyndareusの名の下に新たな対エイリアン対策部隊を編成することを発表できることを大変嬉しく思います。」

 「ADFの艦船とSirius Corporationの資源を戦術的に組み合わせ、 次の機会には壊滅的な反撃を行います。これにより、我々の統一された部隊がサーゴイドの攻撃を撃退し、同盟国の宇宙を守ることができることを示すでしょう。」

 この発表の少し前、Old Worlds Gazetteの社説はこう書いていました。「Siriusは今のところ、この戦争で一発も発砲していない。サーゴイドに特別割引を提供することで我々を救うつもりだろうか?」他の批評家も、この防衛協定が軍事戦略というより、むしろ管理上の演習のように見えるという意見に同意しています。

 Leesti星系を代表するHildegard Dressler評議員は、The Alliance Tribune紙にこう語りました。

 「官僚的な承認プロセスの遅さに対する国民の不満を首相が共有していることは知っています。首相はSirius Corporationに対し早急に計画を進めるよう要請しており、Operation Tyndareusはその結果です。」

3308年9月23日-深宇宙の「アノマリー」が議論を呼ぶ

 *パイロット連盟 ALERT*

 深宇宙で起きた不可解な視覚現象が多くの憶測とメディアの関心を呼んでいます。

 信号の公式な用語はありませんが、それらは多くの名前で呼ばれ、最も人気のあるのは「アノマリー(異変:the anomalies)」です。この信号は、螺旋状の放射状腕を持つ明るいフレアとして現れ、Full Spectrum System (FSS)スキャナーで検出可能な電磁波を放射します。

 最初のアノマリーは、侵入禁止のCol 70 sectorの外側で発見され、その後複数の信号が続いて観測されています。複数の計算により、その物体が光速よりも速い速度で移動していることが確認されました。その軌道は様々に推定されていますが、距離が離れているため正確な測定は不可能であす。

 HIP 22460の戦いのすぐ後にこのような異常が現れたことから、多くの人がサーゴイドと何らかの関係があるのではと推測しています。遠き神教がこれを彼らの神の顕現の前触れだと主張によって、この恐れが拡がっていますが、初期の分析では、この異常がサーゴイドに由来するものであるという証拠は得られていません。

 エンジニアのKit Fowlerは、End Timesの放送の中で、いくつかのアイデアをまとめています

 「このアノマリーは、こちらに向かってくる非常に大きな物体によって発生したハイパースペースの歪みである可能性がある。あるいは、サーゴイドが次元の扉を作り、そこを通して彼らの艦隊がどこにでも攻撃できるようにしたのかもしれない。人類へのProteus Waveの復讐として巨大な星系破壊兵器を太陽系に向けて発射したのかもしれない。 我々は最悪の事態に備えなければならない!」

 しかし、Orion UniversityのElizabeth Perez教授は、これらの説をすぐに否定しました。

 「このような突飛な考えは、人々がいかに無関係な出来事の間に想像上のパターンを見出すかを示しています。科学が進歩しても我々は自然現象に対して人間中心の説明を発明することをやめません。特に罪悪感やパラノイアを経験したときには。」

3308年9月22日-Aisling、チャリティーの資金調達のために希少品をリクエスト

 *パイロット連盟 ALERT*

 Aisling王女が主催する募金活動は、サーゴイドの侵略によって被害を受けた帝国市民のための支援ネットワークに資金を提供することを目的としています。

 HIP 22460の戦いで数千人の軍人を失ったことを受け、Cemiess星系にCitizens’ Relief Trust(市民救済基金)が設立されました。彼女の声明です。

 「帝国は軍事力の増強に力を注いでいますが、サーゴイドとの紛争が続くことによる人的犠牲を忘れてはなりません。戦死した人々には、残された家族や扶養家族を支援することでその栄誉を称えることができるでしょう。Citizens’ Relief Trustは、彼らの経済的、精神的なニーズを満たすための支援センターを設立する予定です。」

 「資金調達のため、Eshu Umbrellas、Xihe Biomorphic Companions、Chateau De Aegaeonの納入を依頼しました。これらの高級品は、私が主催する帝国貴族のための特別な催しで競売または販売され、その収益はすべてこのネットワークの設立に使われる予定です。また、来賓に提供するためのWine、Fishも要請されています。」

 「帝国の外に住む遺族を助けることはできませんが、Citizens’ Relief Trustがきっかけとなり、他の場所でも同様の慈善事業が行われることを願っています。」

 パイロットはCemiess星系のMackenzie Relay基地への配達を依頼され、豪華な船の塗装などの報酬が予定されています。Lavigny’s LegionはAisling王女からの特別な要請により、船荷の引き受けと貴重な船荷の輸送者の保護を担当することになりました。同星系で破壊された指名手配船には、戦闘債券が払い戻されます。

3308年9月21日-Azimuthへの審判の要求

 Azimuth Biotechに対してHIP 22460星系での大虐殺に関与したとして、刑事告発を行うよう求める声が広がっています。

 市民権団体AdvocacyのディレクターであるRhiannon Gradyは、メディアに次のように語りました。

 「Azimuth BiotechはHIP 22460での作戦を計画し、Proteus Waveの失敗は10万人をはるかに超える海軍職員と戦闘パイロットのサーゴイドによる殺戮に直接つながりました。Salvationの死は、彼の会社の責任を免除するものではありません。我々は、故意の危険行為と大量殺人の共犯者として告発し、責任者を法廷に引き出すべきだと考えています。」

 他の市民団体も同様の主張をしており、中にはSalvationを支援した超大国の指導者の辞任や裁判を求める声もあります。これらの要求は、最近連邦海軍刑事裁判所が下したAden Tanner事件の判決がProteus Waveの建設を中止することで多くの人命が救われた可能性があることを認めたことによって法的な重みが増しています。

 これに対し、Azimuth BiotechのCEO代理であるTorben Rademakerは、次のような声明を発表しました。

 「メディアや無知な素人は、しばしばProteus Waveの "失敗 "に言及します。真実は、HIP 22460のすべてのサーゴイド船を停止させることで、まさに意図したとおりに機能したのです。残念ながら、Wycherley博士はエイリアンが超兵器を人間の船に影響を与えるように再調整する技術を開発していたことを予期していませんでした。」

 「これだけははっきりさせておきたい。一人の男の残念な誤算は、Azimuth Biotech全体に影響を与えるものではありません。私たちの組織は何十年にもわたって異星学研究のパイオニアであり、各分野の専門家が多数います。兵器開発にはリスクが伴うことを受け入れなければなりません。しかし、科学的努力に失敗というものはありません。」

3308年9月20日-遠き神教分派が連邦政府の監視下に

 Order of the Far God(遠き神教の秩序)が連邦内で公式な調査と公的な悪評の増加に直面しています。

 フリージャーナリストのAlexei KeelがVox Galacticaを通じて特報を発表しました。

 「サーゴイドを崇拝する教団は、連邦領域内で常に論争の的となってきました。しかし、現在では3304年以来見られなかったような市民の反発を招いています。」

 「Federal Free Pressの最近の暴露記事によると、海軍の諜報員が連邦宇宙域に設立された教団の全支部を調査していることが明らかになっています。伝えられるところでは、教団員が対エイリアン作戦を妨害するためにスパイ行為を行っているのではないかという疑惑があるようです。」

 「HIP 22460の戦いの詳細が公になるにつれ、平和主義的なカルト教団は、あからさまな親サーゴイド思想に対して何らかの復讐をしようとする一般人の格好の標的になっています。治安当局はこうした自警団の攻撃に対応していると主張していますが、偏見がはびこっているため、こうした犯罪が報告されても地元警察が動くことはほとんどありません。」

 この宗教に対する反感は、連邦政府の大物がこの宗教を非合法化するよう要求するほど高まっています。Lana Berkovich国務長官はこう言っています。「人類はサーゴイドと戦争中です。異星人に共感する狂人の軍団を社会に認めることは、災いを招くことになる。」

 このため、何千人もの崇拝者が巣教会を捨て、より過激なTrue Chapters宗派に参加するようになりました。新しい改宗者を歓迎するために、第一使徒はこう宣言しました。「私たちは信仰と自分自身を守らなければならない。そうすれば、遠き神の顕現を自分の目で目撃することができるだろう。」

 異星神学のAlfred Ulyanov博士は、これを「彼らの従来の信念の宿命論からの根本的な転換」であると述べています。Keelは記事の中で問題提起しています。もし、遠き神教信者がこうした敵対行為を容認するのをやめ、生き残りをかけて戦い始めたらどうなるのか?

3308年9月20日-Aisling、帝国の政策を批判

 Aisling Duval王女が他の大国との交流を減らすよう帝国の優先順位を変更したことに異議を唱えました。

 Citizens’ Chronicleのニュースフィードのインタビューに答えて、彼女はこう語っています。

 「帝国海軍がSalvationのために尽力したことを深く恥じているのは明らかであり、彼の超兵器技術なしには麻痺しているも同然です。皇帝は今、同盟や連邦との協力関係を絶ち、面目を保とうとしています。率直に言って、これは近視眼的で自滅的だと思います。」

 「HIP 22460の海軍クルーはもちろん英雄として亡くなりましたが、彼らが同盟や連邦のタスクフォースと連携して行動していたことを無視してはいけません。この悲劇は私たち全員に影響を与えたものであり、そうでないふりして死者を称えることはできません。助けることのできる私たち全員が、どこに仕えているかを問わず、あの恐ろしい大惨事で失われた人々の家族を支援するためにもっと努力しなければならないし、戦争でさらに犠牲者が出る可能性があることも認識しなければいけません。」

 Hadrian Augustus Duvalはいとこの見解に公に反対しています。Paresa News Networkからの引用です。

 「Aisling王女を尊敬していますが、この件に関しては―こんなことを言うことになるとは思っていませんでしたが―Arissa皇帝を支持せざるを得ません。私は常々、我が帝国が外部の力に頼ることがあればそれによって弱体化すると考えています。ですから、この政策の賢明さがようやく認められたことは、喜ばしいことです。」

3308年9月16日-Tanner提督に判決

 連邦海軍刑事裁判所の特別法廷が、Aden Tanner元提督の事件を審議し最終的な判断を下しました。

 以下のプレスリリースがすべての連邦ニュースフィードに公開されました。

 「この法廷では、連邦検事局から提供された最新の証拠を精査しました。我々は、Salvationの超兵器の分析によりそれがサーゴイドからの敵対的な反応を引き起こすために設計されたというTanner氏の主張を実際に立証するものであることを発見しました。Azimuth Biotech社はその主張する「対エイリアン検出ネットワーク」の存在を証明することができず、Salvationの高度な設計のほとんどは、社内でも広く共有されていないと説明しています。」

 「それにもかかわらず、動機や道徳的正当性に関係なく、Tanner氏はMusashiがタウリ星系のHind Mineを襲撃した際に直接命令に背きました。従って、1月12日の軍法会議での判決は有効であると判断します。再審請求は却下されます。反乱と違法な軍事行動で有罪判決を受け、不名誉除隊となり、地位と名誉を剥奪されたままです。」

 「MusashiがHind Mine宇宙港にアクセスできていれば、Proteus Waveは建造されず、多くの人命が救われたかもしれない という倫理上の議論は認めます。このような事情を考慮し、Tanner氏の刑期は短縮され、連邦政府の留置場から釈放されます。しかし、彼は永久に公務員や軍人になることを禁じられます。」

3308年9月15日-"サーゴイドの雄たけび"が一般に流出

 HIP 22460の戦いの機密映像が、いくつかの主要なニュースフィードに匿名で投稿されました。

 Alliance Tribune、The Federal Times、The Imperial Herald、The Sovereign、Vox GalacticaはいずれもHIP 22460星系の様々な残骸から引き上げたデータバンクを受け取っています。ほとんどは海軍の艦船から入手したもので、独立系船舶のログから回収したものもあります。

 超大国のニュースフィードは、セキュリティガイドラインを理由に自国の軍隊に関する情報を公開しないことにしています。しかし、8月9日の一連の出来事、すなわちProteus Waveの発動、サーゴイドの反撃、それに続く大量の艦船の破壊を描写するのに十分な資料が公開されました。

 これらのファイルには、HIP 22460で発生した原因不明の放送を録音したものが含まれています。独立系ジャーナリストFlint LafosseとVox GalacticaのレポーターJade Sanderlynによって議論されてきた、いわゆる'Thargoid roar'の未検証の記述と一致しています。

 この耳障りな音については、いくつかの解釈がなされている。Shamus Madigan教授は「HIP 22460 10bのサーゴイドのエネルギーパルスからの残留電磁波」であると考えました。Jeong-Hui Shin博士は、「どこか遠くの場所との、あるいは遠くの場所からのひどく興奮した通信の爆発」であると考察しました。一方、"真の章の第一使徒"はこう主張しています。「遠き神の声が信徒に呼びかけている。顕現が始まったのだ。」

 HIP 22460から拡大したサーゴイドと、最近発生した3つの有人星系への侵略と相まって、この新事実はサーゴイドの脅威に対する国民の不安を煽るものとなっています。同盟議会、連邦議会、帝国元老院の議員たちは、パニックになる必要はないと国民を安心させようとしています。複数の情報機関が情報漏洩の原因について調査を開始したとみられ、その内容は軍部によって機密扱いにされていると思われます。

 対サーゴイド作戦は、42 n Persei、Chun Pindit、Tekkeitjal星系で継続中です。連邦はファラガット級巡洋戦艦数隻を投入し、サーゴイド軍撃退の支援を行っています。防衛活動を組織する各派閥は、独立系パイロットに戦闘への参加を呼びかけています。

3308年9月14日-エイリアン和平活動家「私たちは侵略者だ」

 サーゴイドとの交流を求める異星人平和運動は、今回の侵攻を合理的に説明しようと努めています。

 42 n Persei、Chun Pindit、Tekkeitjal各星系で紛争が続いているにもかかわらず、サーゴイドの侵略は防衛的な措置に起因するものとされています。これらの星系でのジャーナリストによる報道は、ますます攻撃的になるサーゴイドの工作に焦点を当てたもので、大手メディア企業による「プロパガンダ」のレッテルを貼られています。

 "サーゴイド擁護プロジェクト"―この運動の支持者の多くが行動を呼びかける際に使う標語―は、当局がエイリアンとの対話を確立することを約束しなければならないと考えています。エイリアン和平運動の著名な活動家であるTimothy Culver氏はSovereignに次のような声明を寄せました。

 「サーゴイドは我々の宇宙を侵略したのではありません。我々が彼らの宇宙を侵略したのです。星雲全体や他の地域には100万年以上前から彼らが住んでいるが、我々の指導者はこれらの地域を人間が征服したものと傲慢にも思い込んでいる。サーゴイドの防衛行動は、彼らの無数の船の破壊、メタアロイ資源の窃盗、そして最近では彼らの艦隊に広範囲な虐殺を加えることへの対抗措置です。」

 「最近の事件は、サーゴイド領の地表に設置された大量破壊兵器Proteus Waveに対する報復でもあります。これは膨大な数のサーゴイドを虐殺する2度目の試みで、最初のものは2世紀弱前に使用された変異菌株生物兵器でした。このような復讐劇は人類の過去の軍事行動ではよくあることです。」

 「サーゴイドは我々のリーダーが 理解できる唯一の言語である戦争によって 反応しているのです。新しい言葉で話すべき時です。武器を向けるのではなく、隣人と話をすることから始めましょう。」

3308年9月13日-Patreus、サーゴイドの戦術に注目

 帝国海軍の艦隊司令官であるDenton Patreus元老院議員は、HIP 22460の戦いの後の帝国の新たな優先事項について語りました。

 Patreusはニュースフィード「Eye on Achenar」の独占インタビューに応じて次のように述べています。

 「皇帝陛下は、軍事的な優先順位を帝国内の星系防衛に置くことを決定された。帝国海軍の生産・訓練施設は、Majestic-class Interdictors3隻と数万人の海軍乗組員の損失を是正するための努力を強めている。」

 「HIP 22460で起こったことについて私自身、戦術的な分析を行った。Salvationがサーゴイドの歴史的遺跡のある地域に興味を持ったのは偶然ではないと私は感じている。彼はある種のショーマンで、エイリアンの領土で最終勝利することは彼の野望に合致するものだった。」

 「サーゴイドは人類の艦隊を猛烈な勢いで攻撃したが、Proteus Waveの遺跡を攻撃しなかったのは驚くべきことだと思う。我々の抵抗を考慮してもだ。軍事戦略家の間にこんな格言がある―敵が間違いを犯しているときは、決して邪魔をしてはならない。」

 「今にして思えば、サーゴイドはProteus Waveが我々に対する超兵器になることを予見して、その設置を許したのだと思われる。Salvationは無意識のうちに自分の処刑室を作ったのかもしれない。」

 「私たちは、人類に匹敵する戦略的能力を持ったエイリアンの知性に直面していると確信している。帝国は二度とこの敵を過小評価することはできない。」

3308年9月12日-サーゴイドが居住星系に目を向ける

 *パイロット連盟 ALERT*

 サーゴイド船の群れが42nPersei、Chun Pindit、Tekkeitjal星系に侵入し、明らかに組織的な攻撃を行っています。

 Vox Galacticaが現地特派員Ernesto Riosのレポートを掲載しました。

 「1ヶ月前、サーゴイドがHIP 22460を征服して以来、彼らの存在は徐々に全方向に拡大しました。しかし、これらの星系はProteus Wav事件以来、初めて侵略された居住区であり、合わせて700万人以上の人口を脅かしています。」

 「これらの星系を統治するSirius Inc、SI Terraforming、Tekkeitjal Public Corporationはそれぞれ、サーゴイドに対する防衛作戦を統括する予定です。どの星系も超大国に属さないため、これを支援する正式な海軍は持っていません。」

 「42nPersei、Chun Pindit、Tekkeitjalではまだどのステーションも直接攻撃されていません。市民は平静を保つよう指示されていますが、多くの人がステーションが腐食性酵素攻撃を受けることを恐れて避難しています。」

 「これは以前のサーゴイドの侵略とは顕著な違いであり、一部の軍関係者はエイリアンの新しい戦略的目標を理論的に指摘しています。」

 防衛作戦はBennington's Rest、Samuda Terminal、Riemann Colonyの各ステーションで展開されています。これらの拠点でサーゴイドのコンバットボンドを渡すと、クレジット報酬が増額されます。

3308年9月12日-連邦が親エイリアン活動を監視

 連邦情報局(Federal Intelligence Agency:FIA)は、遠き神教団とサーゴイドに同調すると考えられるグループへの関心が高まっていることを警告しました。

 事前対策捜査局(Proactive Detection Bureau:PDB)を統括するBethany Blake副局長の公式声明です。

 「遠き教各地の支部間で、未検証のエイリアンデータの共有を含む著しいコミュニケーションの増加が確認されています。HIP 22460におけるサーゴイドの勝利は、教団にかつてない興奮をもたらしたようです。現在のところ、彼らが一般市民に危険を及ぼすという証拠はありません。しかし、最近、従来の生活を捨てて教団に参加する市民が増加していることが懸念されます。」

 「また、サーゴイドとの外交を主張する市民運動が盛んになっていることも指摘されています。この巧言は、著名なメディア関係者数名によって推進されています。これらの "エイリアン和平"支持者と遠き神教団との間には、今のところ何の関係も見つかっていませんが、両団体ともに犯罪に関わる可能性を注意深く観察しています。」

 遠き神信仰の学術的権威であるAlfred Ulyanov博士が、The Federal Timesに見解を出しました。

 「HIP 22460での最近の出来事は、教団員を活気づけたが、同時に一部の者の間で不和の要素を引き起こしたようです。崇拝者たちは正統派の巣教会を放棄し、第一使徒を遠き神の聖なるメッセンジャーと崇める"真の章"宗派に身を投じています。私の情報では、メガシップTestamentは、より永続的な拠点を見つけるために偵察を派遣し、新しい改宗者の波を収容しようとしているようです。」

3308年9月8日-Azimuth維持のための採掘キャンペーンが成功

 *パイロット連盟 ALERT*

 Azimuth Biotechの新施設建設のため、様々な採掘物がLHS 157星系に搬入されました。

 メガシップGlorious Prospectの指揮官であるMaxim Lagunov船長の発表です。

 「Azimuthの未来を支える重要な物資が貨物室に積み込まれるのは、ここ数週間で2度目です。Cobalt、Gallite、Osmiumは製造チームに分配され、新しい恒久的な施設の建設が順調に進めばと願っています」。

 「Torben Rademakerは、これらの材料を採掘・運搬したすべてのパイロットに資金を放出することを許可してくれました。この取り組みは、企業の再建と重要な仕事の継続に大きな役割を果たしました。」

 「Glorious Prospectは当面LHS 157星系に留まります。この活動に貢献したパイロットは、個々の貢献が目標を達成していれば、間もなくMbooni星系への許可証を受け取れます。」

 Bright Sentinelの破壊により、現在MbooniのProspect’s Deepアウトポストは、Salvationの事前設計されたSalvationの改造済みGuardian Gauss Cannon、Guardian Plasma Charger、Guardian Shard Cannonの唯一の供給元となっています。

3308年9月7日-Mahonが帝国の孤立主義を非難

 Edmund Mahon首相は、Arissa Lavigny-Duval皇帝の超大国間協力停止令に対し反論しました。

 同盟議会の会合で、Mahonは次のように述べました。

 「Arissa皇帝のこの性急な決断は、帝国内だけでなく人類中心圏全体に危険な影響を与えるでしょう。サーゴイドがかつてないほど敵対的になっている今、人類はこの共通の敵に対して団結すべきなのです。」

 「忘れてはならないのは、HIP 22460の対エイリアン連合部隊は悲劇的な結末にもかかわらず、立派にその任務を遂行したということです。そのような軍事的協力は、はるかに広い規模で維持することができ、また維持されるべきです。」

 「3307年の銀河サミットで私が提案したSirius条約は、対エイリアン作戦を超大国間の優先事項として確立していたでしょう。今ならサーゴイドとの戦いにどれだけ有利になるか想像がつきます。しかし、Sirius Corporationとの戦略的防衛協定に代表されるように、政府や組織がより緊密に協力する余地はまだあります。」

 同盟、連邦、Marlinist植民地は、帝国がすべての共同プロジェクトを計画的に閉鎖していると報告しています。しかし、非帝国領土での公式外交は維持されています。

3308年9月6日-"Xeno-Peace"(エイリアンとの和平)論議が活発化

 HIP 22460の戦いをめぐる一般の議論では、サーゴイドとのコミュニケーションを図ろうとする草の根運動が出現しています。

 軍隊が長引く対エイリアン紛争に備える中、この新しい視点は複数の星系のソーシャル・チャンネルで支持を集めています。提案者は、政府がサーゴイド種との対話を開始し、外交的手段で敵対関係を終わらせる方法を見つけることに焦点を当てるべきだと考えています。

 Interstellar Communal Experience (ICE) の上では、影響力のある人たちが異星人との平和というコンセプトを広めています。最近のICEキャストでは、Joy Senneがこのテーマを視聴者とともにオープンに議論しています。

 「戦争を終わらせるにはどうしたらいいのでしょうか?より激しく戦い、より大きな武器を作り、できる限りの敵を全滅させることでしょうか?いいえ!まあ、時にはそうかもしれません。でもSalvationはそれを吹き飛ばしたんでしょう?指導者の言う―サーゴイドの戦争を終わらせるには、軍事行動しかないのだ―ということを鵜呑みにしてはいけません。」

 「平和を望むなら、相手と対話し 共通点を見いだすことです。だから私は、この恐ろしい状況を非暴力的な手段で解決する方法を推進する、このThargoid Advocacy Projectに魅了されているのです。すでに何百万人もの人が署名しています。皆さんはどう思いますか?」

 この運動は、ほとんどのニュースフィードでマイナーな扱いしか受けていません。しかし、独立系星系での出来事を報道するThe Sovereignは、Thargoid Advocacy Projectにいくつかの番組を割いています。副編集長のHeimar Borichevは社説で定期的にこの話題を取り上げています。

 「平和主義者たちは、エイリアンを撃つのではなく、対話することを望んでいると嘲笑されている。専門家は、サーゴイドとコミュニケーションを取ろうと研究するのは無駄だと主張する。しかし、より良い事実がそこにある。Tesreau教授がいつも行間に言っていることに耳を傾けてください。政府によって承認されていない理論を探し出しましょう。覚悟を決めてください。」

 連邦では、Proactive Detection Bureauの広報担当者がこう発言している。

 「このようなメッセージはしばしば反社会的行動のマーカーを含むので、親エイリアン感情の増加は、我々のアルゴリズムによってフラグが立てられました。これが反社会的な社会現象以外の何ものでもないという証拠は今のところありませんが、我々の工作員はこの状況を監視しています。」

3308年9月5日-深宇宙で観測された原因不明の「フレア」

 *パイロット連盟 ALERT*

 独立系探検家からの報告によると、深宇宙で異常な視覚現象が発生しています。

 Barnard's Loop星雲の近くで、かすかな放射状のパターンを持つ赤みがかったオレンジ色のフレアと表現される遠方の光点が観測されました。つい最近出現したと思われます。Universal Cartographicsは、この「フレア」の位置が過去にカタログ化されたどの恒星とも一致しないことを確認しています。

 これらの報告を検証する初期の試みでは、同じ領域をFull Spectrum System Scanner (FSS)で観測したときに奇妙な反応が見られたとのことです。。しかし明確な目標を特定することはできず、FSSのオーディオコンバーターから発生するかすかなバックグラウンドノイズであるとも言われています。

 Vox Galacticaの取材に応じたコマンダーEva Llewellynは次のように語っている。

 「FSSが出すあらゆるおかしなノイズには慣れているけど、こいつー彗星、太陽フレア、何であれ、この音を聞くと鳥肌が立つ。何か変な感じがするんだ、まったく。スキャナーによるとそこには何も焦点を当てるべきものがないそうだけど、私はそうは思わない。それでも、私より賢い人たちが、その真相を突き止めると思うよ。」

 現在のところ、これが自然に発生した天体現象であるかどうかは不明です。パイロットはより多くのデータを収集しようとしていますが、まだどの機関や科学団体もこの現象について公式な分析を行っていません。

3308年9月5日-サーゴイドの行動に関する専門家の推測

 HIP 22460におけるサーゴイドのProteus Waveに対する抵抗が異生物学分野の学者たちの間で議論を呼んでいます。

 Olympus Village UniversityのShamus Madigan教授は、科学雑誌The Empiricalに論文を発表し、その中で次のように述べています。

 「新たに観測されたサーゴイドの人類の超兵器に対する防御とその後の攻撃は、我々の戦術に対する直接的な反応を示唆している。彼らは技術を向上させただけでなく、その行動も変化させた。人類はもはや対処すべき問題なのだ。」

 帝国科学院の異星学研究部長Ivano Colomberaは、報道陣の問い合わせにこう答えています。

 「私の仮説では、ガーディアンの技術を破壊するサーゴイドの能力はガーディアンとサーゴイドが対立していた何百万年も前に考え出されたものであり、今になって我々のハイブリッドモジュールに対して再運用を図ろうとしたのだと思います。とはいえ、私の部署は実用的な対抗策の開発に専念するよう命じられました。」

 Holloway Bioscience Instituteのシニア・メンバーであるJeong-Hui Shin博士は、Rewiredネットワークを通じて自身の見解を説明しました。

 「サーゴイドが意識的にわれわれに適応したとか、われわれを知的生命体として認識していると考えるべきではない。私たちは彼らにとって寄生虫に過ぎないかもしれない。おそらく彼らの舩は生体力学的な"抗体"のように反応し、HIP 22460で特に悪性の人間感染症株と自動的に戦っているのだろう。」

3308年9月2日-珍しい「失われた惑星」を再発見

 史上初の緑色の巨大ガス惑星の位置は何年も謎に包まれていましたが、このたび探検家たちのコミュニティによって発見されました。

 コマンダーKelly Eldridgeは、3301年5月23日にこの惑星を発見し、「これまで見た中で最も奇妙なガス惑星」であると指摘しました。この惑星の大気には鮮やかな緑の帯があり、当時の探検家たちはこの惑星をユニークな存在だと感じていました。この異常な色彩は、惑星の放射線を吸収する放射性プランクトンが自由に漂っているために起こると考えられています。

 残念ながら、この星系の天体観測データはEldridgeによって残されていなかったため、その正確な位置は失われてしまいました。しかし、3308年初頭、コマンダーRichard Fluiraniz Mは"At The Eldritch Gate"探検のために熱狂的なファンを集め、行方不明の惑星を一斉に捜索しはじめました。

 このミッションでは、Eldridgeが撮影した唯一の画像から星座のパターンと星間ガス雲を分析しました。また、パイロットはEldridgeの発見タグで中性子星を追跡し、その経路を辿りました。これは、複数の船がPerseus Crags領域内の広大なエリアを掃討することになります。

 8月16日、コマンダーOrange!によって、この緑のガス惑星はShaulai DL-P d5-274星系の第7惑星であることが確認されました。この星系名をもとに、Universal Cartographicsは、Eldridgeが提出したオリジナルの星系名であることを確認しました。

 Universal CartographicsのCynthia Sideris会長は、この探検に賛辞を贈りました。

 「7年以上もの間、天文学者は最初の緑のガス惑星を正式にカタログ化することができませんでした。努力と忍耐によってついに発見され、Shaulai DL-P d5-274 7の全貌を後世に記録することができるようになったのです。私たちは、Independent Explorers Associationとこの歴史的な偉業に参加したすべての人に感謝しています。」

3308年9月1日-Azimuth Biotechに鉱山から採掘した材料を供給

 *パイロット連盟 ALERT*

 Azimuth BiotechがLHS 157星系にあるメガシップGlorious Prospectに原料を供給するよう、採掘船に呼びかけています。

 このキャンペーンは、同社のCEO代理Torben Rademakerによって開始されました。

 「対エイリアン技術を開発し続けるという我々の使命は、現在、新しい施設を設立するための資源不足によって妨げられています。AzimuthのProteus Waveプロジェクトと関連インフラへの投資は多大なものでした。一方、アナーキストや政治的過激派の無謀な行動が、我々の回復を阻害しています。」

 「採掘されたCobalt,、Gallite、Osmiumの供給に対して、寛大なクレジット払いを用意しています。これらはLHS 157星系のGlorious Prospectに搬入可能です。」

 「Azimuthはインフラを再強化することで、異星人研究の第一人者としての 地位を回復することができます。献身的な支援者には、Mbooni星系へのアクセス権が与えられあmす。」

 ここ数週間、Azimuth Biotech社はSalvationに反対する組織的なグループによる組織的なキャンペーンを受け、Maia、Merope、Qaratoの各星系からの撤退を余儀なくされました。現在、同社はT Tauri星系のHind Mineスターポートと同様にMbooniに1つの施設を維持しています。

3308年9月1日-帝国が対エイリアン戦略を転換

 Arissa Lavigny-Duval皇帝は、HIP 22460の戦い以来、初めて公式発表を行った。

 元老院での演説は全帝国ネットワークで放送され、彼女は次のように述べた。

 「HIP 22460星系での我々の努力は、サーゴイドの脅威から帝国市民を守る義務から生まれた崇高なものでした。我々は、圧倒的不利な状況で戦ったINV Audacious Dream、INV Illustrious Fortune、INV Paramountのクルー、およびその他の補助要員や志願兵に敬意を表します。彼らの名は語り継がれるでしょう。」

 「いわゆる連合軍による悲惨な結果は、我々の未来に方向性を示しています。帝国が再び自国の軍事力を信頼することを学ばなければならないことは私には明らかです。同盟や連邦との共同作戦やSalvationの超兵器への依存は 戦略的な誤りであり、二度と繰り返すわけにはいきません。」

 「今後、超大国間のプロジェクトはすべて中止します。帝国海軍は、敵の出自にかかわらず、帝国国境を守ることだけに専念するよう命じました。外部の供給者に割り当てられた資源と資金は帝国内の企業に振り向けられます。我が国の科学者と製造業者は サーゴイドの侵略から我々の領土を守るための手段を提供するでしょう。」

 「帝国の人々へ、あなた方の安全が 私の最優先事項であることにご安心ください。皇帝として誓います。史上最強の文明として存続することを。」