キャラクター/【ウェン=キノック】

Last-modified: 2024-03-20 (水) 22:50:35

FF10

エボン寺院四老師の一人。討伐隊を管轄しており、軍事面を担当している。
若かりし頃は僧兵時代のアーロンと親友関係にあったが、キノコ岩街道での『シン』討伐作戦で再会したときには酷薄な性格になっており、アーロンとは明確に袂を別った。


エボン教に染まりきったのか、小太りで人のよさそうな外見に似合わずかなり腹黒い面も持つ。
一介の人間が30代*1でエボン教の幹部になって、軍事権を掌握してしまったのだから、恐らく裏で相当な権謀術数を巡らしてきたのだろう。
「伝説のガードの親友」というステータスも、現在の地位に至るまでに最大限有効利用してきたものと思われる。


本編ではシーモアに用済みになったということで殺され、死体は旧友の目の前でゴミのように投げ捨てられ、おまけにシーモアに吸収される。
その後のシーモア:異体戦のトリガーコマンドで、アーロンの怒りのメッセージが聞ける。

  • キノックは「親友を処刑するわけがなかろう」と嘯きつつ、浄罪の路へ放り込んでいる。
    しかし、穿った見方をすればキノックの言葉にある程度真実が含まれていた可能性はある。
    伝説のガードであり、エフレイエまで倒したアーロン達が浄罪の路くらいで死ぬとはキノックも思っておらず、上手く逃がして状況を撹乱させればシーモアとマイカへの有効な楔になる、くらいは考えていたとしてもおかしくはない。決別したとはいえ、アーロンのシーモアに対するセリフを見れば、キノックの側にもかつての友情の名残のようなものがあったのかもしれない。
    • 刺客を放っている訳だから、それもないだろう。彼自身に思惑があり、奇しくも召喚獣バトルとなってしまったが、本来は出会い頭に有無を言わせず召喚獣をぶつける掃討の意味であったはず。
  • 結婚式のシーンでは、アーロンに銃を突きつけた手がぷるぷる震えている。
    (元)親友を撃つのは気が引けたのか、実は自分の手で手を下すのは初めてでビビってたのか、それとも………。
    • ティーダに突きつけている時から思いっきり震えているので、残念ながら前者はないと思われる。
    • アーロンから銃口を下げたときに顔をそむけ半分安堵しているかのような複雑な表情をしていたので、
      撃ちたくなかったかのように見える。
  • 彼の亡骸をシーモアの傍らにいた僧兵は片手で運んでいた。見た目よりも軽かったのか、僧兵が怪力だったのかは不明(シーモアのお供ということで人ならざる者だった可能性もあるが)。

アーロンが断った上官からの縁談話を代わりに承諾し、それ以降どんどん出世していった様子である。
だが最後は上記のとおり、何とも悲惨であっけないものであった。


若い頃は、火炎放射を使用する髭面の僧兵だった。

  • アーロンとの別れを映像スフィアに録っていた。
    親友との最後になるかも知れない(可能性としては、なるだろう確率のほうが大きい)思い出のためか。或いは万が一の、「大召喚士のガード」とのコネクションを証明するためのものか。後者だと思ってしまうのは後の変わり様のせいに間違いない。
  • このときのアーロンの口調は、ゲーム中では中々見られないフレンドリーなものになっている。
    • 本当に仲の良い親友だったんだろうなぁ(泣)。

アルティマニアなどでの解説によると、キノックがあそこまで歪んでしまったのは親友アーロンへのコンプレックスにあった模様。
優秀な親友と腕を競い、鍛錬を続けていたものの、アーロンがガードになるまで一度たりとも彼に勝てず、
後に出世街道に乗ることにはなったものの、それは本当は親友が受け取るはずの物で、自分に回ってきたのはお零れであることを知っており、
さらにその親友はガードとしても伝説に残るほどの功績を残し、スピラ中から尊敬を集めた。
権力欲に取り憑かれたのも、親友が歩んだ道とは違う方法で彼に追いつこうとしたものかもしれない。


初登場シーンで嬉しそうにアーロンにハグハグするのが印象的。
そんなキノックに対し、何の反応も見せないアーロンとの温度差がシュールで笑える。

  • キノックが一僧兵として頑張っててくれればともかく、アーロンにとっては唾棄する対象でしかないエボン寺院を取り仕切る老師などに「成り下がって」しまっていた。
    期待していた……訳ではないだろうけど、失望は一入だったに違いない。
  • キノコ岩街道を超えたところでキノックという名前のキャラクターが初登場すること、小太りな雰囲気もあって少しコミカルにすら見えてしまう。
  • その後で「あいつが老師とはな・・・」と見下げ果てたように呟いている。

ウェンはアイヌ語で「悪い」という意味…だが、ワッカとの絡みもそうなかったのでそれが元ネタかは微妙。


ベベルでは、大勢を率いてティーダたちを捕らえたり、アーロン達に自ら処分を告げに来たり、シーモアの監視を買って出たりと、とにかく動きまくっている。
見かけによらずフットワークの軽い行動派な男である。

FF10-2

FFX-2では「アカギ隊」の指導者であったことが判明する。
シューインの怨念により部隊がほぼ壊滅してしまった際、
その不名誉を隠すために生存者のヌージバラライギップルパインを殺そうともした。
ちなみにアカギ隊を結成した目的は有望な新鋭老師であるシーモアに対抗するため。


アカギ隊の一件に関わるバラライの証言は密かにシーモアによってスフィアに保存され
思わぬ形で発見されることになる。


死んだ後に回想シーンで出てくると埋もれていた罪状が良く出てくる人。


聖ベベル廟で巨大な蜘蛛になってた。


*1 アーロンとそれほど年齢差もないと思われるため