設定/【アルベド族】

Last-modified: 2023-06-29 (木) 22:34:56

FF10,FF10-2

スピラに住む種族の1つ。
瞳に“スピラ“(螺旋模様)があることと金髪であるという種族的特徴以外は他の人間と同じ。
また独自のアルベド語を話す。

  • 瞳を隠すためにゴーグルやガスマスクのようなものを付けている人がほとんど。
    • 瞳の渦模様は覗き込みでもしない限り判別できず、むしろゴーグル・ガスマスク=アルベド族と見なされてる気がしないでもない。
  • 共に行動していたはずのワッカがリュックの種族に全く気づかなかったのに、マカラーニャ寺院の僧官などは一目でアルベド族と見抜いている。謎だ。
    • そりゃ、そんだけアルベドを気にしてるからだろ。
    • そもそもワッカはアルベドに対しての知識が乏しいきらいがある。
      • 誰かへの差別意識がある人間は大抵その者達への知識が欠けている事が多い。
      • むしろ「あんな連中の事なんか知りたくもない」と思ってただろう。一応が死んだ原因みたいなもんだし。
  • FF10の段階では、ヒトの言語を話せるアルベド族はきわめて少なく物語に登場したキャラの中でもリュックリンシドくらい。
    • 話せることが店員の採用条件になっている。働きたいが話せない人には無償で指導しているらしい。
  • 10-2の時間軸ではユウナの仲間であるアニキダチの他、片言ながら普通の言語を話せるようになったアルベド族も登場する。

他の種族は「〇〇=グアド」、「〇〇=ロンゾ」と種族名が名字のようになっているが彼らは「〇〇=アルベド」ではなく名前のみである。

  • ヒトも同様に、「◯◯=ヒト」ではなく、名前のみであり、10-2を見たところ他の少数民族、例えばハイペロ族も「◯◯=ハイペロ」とは名乗っていないようである。
    リュックの話によると、長年散り散りで暮らしていたアルベド族が、シドの呼び掛けで再集結したのは割と最近の話のようだが、それに対してグアド、ロンゾは大多数が恐らく昔から特定の場所を拠点として暮らしており、それぞれ長年エボンの聖なる地(グアドは異界、ロンゾはガガゼト山)を守護してきたという誇りから、自らそう名乗っている可能性がある。

機械(マキナ)を利用し、またその技術を過去の遺物からサルベージすることを生業にしている。
また過去の遺物から究極召喚がシン討伐には何の役にも立たないことを知っている。
いずれもエボン教の設立過程から考えれば秘匿されるべきものであり、このためエボン教からは「異端」「悪魔の使い」と迫害されている。
序盤から中盤にかけて第3勢力的な立場で敵対することになるが、今度はエボンと敵対することになると共闘する事になる。
ことに「ミヘン・セッション」では、シンが機械では倒せないと知りつつもわざとアルベド族を使わせた節がある。
ワッカも当初はエボン教の常識に則った嫌悪反応を示すのだが、ホーム襲撃やユウナとシドの出会い後は考え方を変えている。

異形のロンゾグアドがエボンに改宗したために、種族的にエボン教徒から受容されているのに対し、
外見だけで言えばまさしくスピラの民と変わらない彼らが受け容れられないのは、まさにエボン教によるものである。

  • ↑の「瞳を隠す」理由は、一応…アルベドだということが周囲の人間にばれないようにするためである。
    またスピラの大半の人種が使用する言語で会話が出来ないアルベド族が殆どで、話すと一発でばれてしまうためホームの外では無口な人が多い。
  • それでもブリッツに参加できているのは「寺院の寛大なお許し」があるためらしい。
    • 後に「ホームの場所がエボンにばれたのは俺達が後をつけられたせいか……?」と語る。表向きは「寛大なお許し」、裏ではアルベド族を一網打尽にする計画を練っていたというのも、推測ではあるが二面性の塊であるエボン教らしい。
  • 雷平原に避雷塔を立てたのは他でもないアルベド族の功績なのだが、エボンの事情で黙殺されている。
    • 寺院の権威が崩壊した10-2ではその功績が評価されている…と思いきや、各所で故障が発生しており、そちらに追われて忘れ去られている(あれだけ高度があれば避雷針に故障も糞もないが、ファンタジーなので集雷機能でもあったのだろうと思っておこう)。
    • スピラ世界では水が我々の世界とは異なる性質を示しているが、雷平原の雷も狙ったように落ちてくるし、魔法の雷に近い性質があるのかもしれない。
      それならアルベドの技術で対応可能なのだろう。

エボンの教えに帰依しないから迫害されてるのではなく、元々エボン教成立以前から(恐らく言語の違いで)迫害されてたのかもしれない。
それで体良く『シン』が現れる原因をなすりつけられてしまって益々寺院に反発するようになって今に至るのかも。


常に迫害を受けてきたためか、非常にしたたかでへこたれない強い気質を持っている。
族長はシドで、リュックアニキはその子。
リンなどは抜け目ない気質をビジネスに生かし、自らは姿を現さずに堂々と旅行公司を経営している。
後に飛空艇に乗ることになった他のアルベド族も、シドの剛毅さに打たれたのかへこたれていない。

ユウナは実はシドの姪であり、アルベド族とのハーフである。
普段から片目だけ緑なのは分かるが、ルカのイベントで顔がアップになる時、渦巻き模様がはっきりと分かる。
このためか、ユウナは後にエボン教や究極召喚の真実を知ってもへこたれていない。

  • >渦巻き模様がはっきりと分かる
    リアルレンダでのイベントはおろか、プリレンダムービーでもユウナの瞳に渦巻き模様は確認できないんだが。
    設定画?イメージイラスト?でもユウナはオッドアイで書かれているが渦巻き模様ではない

ブリッツでのアルベドチームは当に強豪である。
しかしストーリー上で特にそのような描写はない。

  • どころか、最下位常連のビサイド・オーラカに敗れたりもしているのだが。
    • 現実における、政治の介入を表向き嫌う某スポーツの祭典でも、運営の意向は選手の宿泊地から練習体制から会場持ち込みの機器に至るまで、絶対的に近い規制を敷ける。
      本番前のリラックスに、メインスポンサーのものではないウォークマンを持ち込み、失格になった選手がいたりする。
  • ブリッツスタジアムの運営含めて開催地の影響が大きいんじゃない?
    ルカの市民て、討伐隊の再建も支援してるから寺院のいいなりって感じはないね。
    そもそも寺院がないから影響力もどれだけあるのかもね。
  • ストーリー的にはオーラカに敗れるという噛ませ犬扱いだが、ゲーム的にはキーパーを務めるルムニクのセーブ力を筆頭に高水準でバランスのとれた強豪チーム。
    飛空艇内でも特訓するメンバーの姿を見ることができ、アルベド族の根性を見せつけてくれる。

「アルベド」の語源はラテン語の「白さ」を意味するalbedo。「アルバム」や「アルビノ」と同源。
シドが率いる機械文明が「白」を冠するというのはのちの白虎に通じるものがある。

英語版では「砂漠に住む異民族」の雰囲気を出すためか"Al bhed"というアラビア語風の綴りとなっている。


2年後の世界である10-2ではアルベド人に対する差別が解消されている。
同時に、機械への抵抗も薄れてゆき、スピラ各地でアルベド人及び彼らの手による機械を見かけるようになる。
アルベド人も一族としての団結が必要なくなり、それぞれの場所で独自の活動を展開している。
そのどれもがアグレッシブで力強い。
しかし、中には目的のためには手段を選ばなかったり、行き過ぎた行動に走ったり、悪い意味で暴走している人もいる。


アルベドに限らず、FFシリーズの砂漠のキャラは髪が黄色い。リュック、ギルバート、フィガロ兄弟。

  • リュックはアルベド。

機械を使う彼らが『シン』に滅ぼされずにここまで生き延びて来られたのは、社会の表舞台に出なかったおかげであるという見方もできる。
たとえアルベド族への差別がなかったとしても、機械文明を滅ぼす『シン』がいる限り、機械を使う彼らはどちらにせよスピラの主役になれないのである。
10-2では『シン』がいなくなったことで、やっと彼らの時代が訪れる。

  • アルベド族も寺院と別の方法で『シン』を倒すための努力はしている。
    ただ『シン』の圧倒的な力に対抗するにはあまりに微力で儚い。
    彼らがもっと技術力を蓄えたとしても、『シン』を倒すにはヴェグナガン級の兵器が必要であり、そこに行きつくまでに『シン』に滅ぼされそうである。