設定/【死の螺旋】

Last-modified: 2021-04-15 (木) 01:03:18

FF10

聖ベベル宮の檻の中で、スピラの現状をアーロンが端的に表した言葉であり、「スピラ」の名の由来。
他にはガガゼト山謎の少年聖ベベル宮総老師もこの表現を使っている。


以下その時のやりとり

ティーダ:スピラって さ
     誰かが死ぬとか 殺されるとか
     そんなのばっかだな
アーロン:ああ……死の螺旋
ティーダ:あ?
アーロン:死をまきちらす『シン』に挑んで召喚士たちは死んでゆく
     召喚士を守るためにガードは命を投げ出して死ぬ
     祈り子の正体は死せる魂 エボン死人
     スピラには死が満ちている
     『シン』だけが復活を繰り返し 死を積み重ねてゆく
     永遠にめぐりつづける死の螺旋


『シン』は人々を襲い、死者そして魔物を生み出す。魔物もまた人を襲い死者を生む。その『シン』を倒すために召喚士とガードは命懸けの旅をし、究極召喚で命を落とす。恐怖に怯える人々はどんなに短くてもナギ節の到来を望み、召喚士にそれを求める。
本質的な解決方法を見つけることができず、寺院がその事実を隠した結果スピラは1000年もの間全く進歩せずに同じところをぐるぐると回り続けることとなり、人々の意識も縛られて変化自体を拒む閉じた世界となった。
召喚士とは違う方法で『シン』への対抗を続ける討伐隊アルベド族も例外ではない。


マカラーニャ湖好感度イベントでのルールーの言葉はそんなスピラを生きる人間の言葉を代表しているといえる。

ルールー:考える必要あんまりないから
      逃げるか 戦うか 選ぶだけで せいいっぱいよ
      あんまり深いことを考えない方がいいわ

常に生きるか死ぬかの瀬戸際に立たされる余裕の無さが思考を阻み、スピラ全土で価値観がほぼ統一されているため、それを疑問に思うことや常識を外れた考えを抱くことがまずない社会。
それに対する反応↓

ティーダ:なんかさあ……
     いいのか? それで

この、常識に囚われない異邦人・ティーダが抱いた疑問と彼の持つ"青さ"がスピラの運命を大きく変え、螺旋を断ち切る最も重要なカギとなる。


生涯にわたって常識にして完璧な答えを教え込まれ続けることで、疑問を抱くこと自体に忌避感を抱くようになる。
実際、マイカが「真実に異を唱える者、これ、反逆者」と断言している。