はちくま設定や謎など
一部、冥異伝wikiより転載
物語の舞台
はぢきせの舞台は言うまでもなく日本某県にある神楽市。表向きは平和を装っているが、裏ではモンスターが跳梁しているため「戦闘市」の二つ名で呼ばれている。各学校では一般生徒を守るために「護衛団」なる自衛組織が配備されている。それを束ねるのが「学生連合」である。
神楽市に存在する学校の生徒はすべて神楽市出身者で占められ、外部からの新入生は皆無である。
日本の学生連合は「西」と「東」に分かれ、交流は皆無。両者を結んでいるのは新幹線だけだが、駅は密林を越えたところにあり、一般人の往来を阻んでいる。また、新幹線が通る道も魔物が出没しやすいエリアを通るため、走行中のトラブルが絶えない。鉄道以外での交通手段が使われているかは不明である。
西日本は旧都ヘイアン(京都?)を中心としており、平安時代を思わせる雅な造りになっている。
関東学生連合の本部は日本の城そのものであり、外部からの侵入は容易ではなく、入れたとしても数多くの罠が行く手を阻む難攻不落の要塞。その地下奥深くには今回の事件の元凶である魔神の本拠地が置かれている。
物語の時間軸
KanonRPGの1年前、はちくまRPGの時系列で最初の物語にあたる。
コミケ77ペーパーにて記載。
久瀬派(三鏡)
華音高校生徒会長(はぢきせでは皇参道学園副番)久瀬をリーダーとする対魔神殲滅組織。
正式名称は「三鏡(さんきょう)」だが、一般に「久瀬派」と呼ばれている。
主なメンバーは久瀬四天王(「地」の髭、「水」のミズカ、「火」の南、「風」は作品ごとに変更される)と斉藤。一時的な目的で冥異伝に登場したサイヤとアヴェスタ。
正確な所属人数は不明だが、たい焼き屋のおやじ、天野美汐も参加しており、川澄舞も久瀬とは仲が悪いがメンバーの一人として参戦している(えあGでは往人一行も久瀬派と共同戦線をとっている)。
あくまで華音高校生徒会(はぢきせでは皇参道学園護衛団「黒皇」)と久瀬派は分けて活動しているようだが、久瀬は両方ともこなしている苦労人のようである。ちなみに、久瀬四天王全員は(はぢきせ以外では)華音高校生徒会役員とは関係ない、生徒会役員として律儀に働いているのは補助の斉藤ぐらいである(華音高校生徒会については久瀬の欄を参考)。
主な目的は人間社会に仇名す魔神の殲滅、時にはFARGOのような非合法の魔神研究組織とも敵対している。
冥異伝EXによると、創設者は源頼光らしく、えあGに出てきた頼光四天王を母体にしていると思われる。
これまでに数多くの魔神を倒しており、第四階級の魔神も何柱も滅殺している。
メンバーの条件は魔神の退魔障壁を破壊する術を身に付けている事で、少なくともそれなくして久瀬派の一員とはいえない。
尚、三鏡は「御鏡(みかがみ)」に由来し、剣は「鶴来」に由来する。(勾玉を意味する組織の存在は今のところ不明)。
鶴来
九頭竜高校の万字龍太を総帥とする西日本の退魔組織。
東日本の退魔組織「三鏡」とも親交があり、同盟関係にある。えあG時代の久瀬派風の四天王・柏木千鶴も所属していると思われる。
管理者
土地の平和を「管理」するものたち。代々、その土地に住む血筋の者が管理者になる事が多い。全員が全員というわけではないかもしれないが、管理者の多くは退魔組織に所属し、退魔士としての修行を積んでいる。
今までのはちくま作品に出てきた管理者は、華音市の久瀬とT県N市の柏木千鶴。
管理者は自分の住む土地を魔物たちから守るために日々、闇の世界で動いている。表向きは旅館の社長や生徒会長などと一般人を装っており、その素性を知っているのはごくごく親しいものと闇の世界の住人だけである。
頼光四天王&源頼光
平安時代中期(西暦1000年前後)に活躍した朝廷軍の将軍・源頼光と、配下として仕える四人の武士達を指す。
退魔組織・三鏡(久瀬派)の前身であり、跳梁する魔物に対抗するために結成された。
リーダーは退魔(元斗)皇剣伝承者であり、朝廷軍の将軍でもあった源頼光。
四天王は渡辺綱、坂田金時、卜部季武、碓井貞光の四人。渡辺綱は頼光の補佐も務めていたため、四天王の中でも一目置かれていた。
この当時は妖魔の割合が圧倒的に多かったため、自然と妖魔退治が専門となった。
平安時代では魔神と戦うための技術(退魔障壁(神霊結界)を破る方法)がまだ確立していなかったためか、魔神退治では後代の三鏡(久瀬派)に大きく劣る。また、妖魔の殺し方のみを極めた弊害か、人間相手の戦いも不得意としている。人間同士での戦いが苦手な事は時として致命的な弱点であり、えあGで七瀬達が彼らとの戦いを切り抜けられたのもその辺によるところが大きい。
このことは冥異伝EXにおいて十六夜咲夜や金時たち自身も言及しており、「純粋な戦闘技術においても洗練さがケタ違い」「所詮は旧式の退魔士」と評されている。
太古の魔神(魔神トワイライト)を始め、クルップ、ホチキス、アームストロングといった魔神たちを倒しているが、上記の理由から大変な苦戦を強いられていた事は想像に難くない。
えあG攻略本によると、狩った魔物は久瀬派とは比べ物にならないほど多いが、敵対する犯罪組織の人間相手の戦闘や魔神殲滅も豊富な久瀬派と比べる場合、総合的に久瀬派に分があるという評価が下されている。
ちなみに、えあG5章の平安時代から10年後には、頼光が朝廷のとある人物から嫌われていたために左遷されてしまっており、長がいなくなってしまった頼光四天王は解散してしまっている(平安異見録参考)。
都を追い出された頼光は、左遷された先で三鏡(久瀬派)の原型となる退魔組織を立ち上げたものと思われる。
源頼光(みなもと・の・らいこう)
頼光四天王の長。退魔(元斗)皇剣伝承者であり、朝廷軍の将軍でもあった。
外見のモデルは北斗の拳の元斗皇拳継承者金色のファルコ、一部ニトロプラス作「ヴェドゴニア」で登場したギーラッハのネタも含んでいる。
名前及び基本的設定のモデルは丹波国大江山での酒呑童子討伐や土蜘蛛退治の説話でも知られる、源頼光(実在の人物)。
得意技は「翔の輪」であり、空間を裂いて相手を仕留める退魔皇剣奥義。
愛刀の「童子切安綱」がトレードマークで、強さははちくまキャラの中でもトップクラスのレベルである。
かつて妖魔の総大将・銀(アリスソフトのアトラク=ナクア参照)が軍勢を率いて京都を攻めた時、片足を差し出して戦争を回避した事がある。
童子切安綱などの説明(はぢきせでは童子斬)や久瀬、魔神たちの会話にて各作品ごとに必ず名前は出てくるが、以外にもえあG以外では本人がメインで登場したことはない、冥異伝EXのEDにて久々に登場しており意味深な台詞を残している。
ちなみに、本作での武士道部で使用出来る「元斗の構え」による派生スキルは全て頼光の技である。
渡辺綱(わたなべ・の・つな)
頼光四天王の一人。四天王筆頭にしてその実力は頼光と互角といわれている天才剣士。
モデルの綱は大江山の酒呑童子退治や、京都の一条戻り橋の上で羅生門の鬼の腕を源氏の名刀「髭切りの太刀」で切り落とした逸話で有名。
元斗皇剣に我流を加えた剣術である二刀流「不動の太刀」を操り、避けることが不可能な超威力魔力剣技「不動の太刀筋」が強力。
左遷された頼光の後を継いで朝廷軍の将軍となったが、指揮権の多くを藤原一族に握られていたため、形だけの存在だったようだ、後に斎藤と再会することになる。
外見の元ネタは、アリスソフト作「夜が来る!」の登場人物である祁答院マコト。
えあGと平安異見録、冥異伝で登場しており、冥異伝でのSBシナリオではPTキャラとして扱うことも出来る、実は頼光四天王の中では最多の登場回数である。
本作での武士道部で使用出来る「不動の太刀」は綱の奥義。
卜部季武(うらべ・すえたけ)
頼光四天王の一人、元斗皇剣の使い手の隻眼の剣士。モデルは北斗の拳の紫光のソリア。
得意技は「琉輪光斬」であり、太刀筋で光の輪を形成し多くの相手を仕留める退魔皇剣奥義。
ToKでは闇騎(ナイト)として登場し、元斗皇剣(退魔皇剣)を駆使して往人たちの前に立ち塞がった。
見かけによらず良識派であるが、仕事においては私情を挟まない主義でもある。
えあGとToK、冥異伝EXのEDにて登場している。
本作での武士道部で使用出来る「琉輪の構え」による派生スキルはト部の技。
碓井貞光(うすい・さだみつ)
頼光四天王の一人で盲目の剣士。モデルはるろうに剣心の十本刀・盲剣の宇水。
異常に発達した聴覚による心眼と、ティンベーとローチンによる戦い方を得意とする。
血を見るのが何よりも好きな性格で、妖怪退治の名を借りた非道な異民族狩りを命じられた時は、頼光を含めた他のメンバーが憤る中、ただ一人だけ心から従事していた。
基本的に登場した際には斉藤のやられ役になるのがお約束となっている。
えあGとToK、冥異伝EXのEDにて登場している。
本作での武士道部で使用出来る「鬼門の構え」による派生スキルの一部は碓井の技。
坂田金時(さかた・きんとき)
頼光四天王の一人。モデルは日本人なら誰もが知っている童話『金太郎』のモデルになった実在の人物、坂田金時。
斧使いであり怪力が自慢だが「パワー馬鹿は弱いのがお約束」と公式で言われているかわいそうなキャラでもある。
外見の元ネタは、アリスソフト作「夜が来る!」の登場人物である新開健人。
冥異伝EXでは、命中は悪いものの自業自得撃や金剛神滅波を初めとした強力な物理スペルで襲い掛かってきた。
えあGと冥異伝にて登場している。
本作での武士道部で使用出来る「金剛神滅波」は坂田の技。
関東学生連合
現代日本にあって魔物が跳梁する戦闘市・神楽において、一般生徒を守る各学園の護衛団の集まり。学生たちによる自治会のようなものだろう。
東日本の護衛団の殆どが所属しており、規範を破ったものへは容赦ない制裁を下す。
かつてはまともな組織であったのだろうが、獄斗魔が総代になってからは次第に本来の目的から逸脱し始めたと思われる。作中では魔神の手先として利用されてしまった。
ED後はこれまでの反省を踏まえ、原点に立ち戻って再興中である。
クレイドル
冥異伝から存在が確認出来る新たな組織と構成員の通称。ToKのアミールみたいなものと思われる。直訳するなら端末などといった意味だろうか。
時代と空間を飛び越えて侵略する魔神に対抗すべく結成されたと思われる。
組織についてはどのようなものか現時点では不明だが、クライアントの依頼に応じて様々な世界に派遣されるようだ。新人は適性審査のため、構成員としての記憶が消されるらしい。
クレイドルたちは任務の過程で否が応にも人間の醜い部分を見せつけられることになるため、悪に染まってしまうものも少なくない。
冥異伝ではスピアードとヴァンサズがその一員であることがわかっている。
はぢきせ追加シナリオ(あればの話だが)も含め、今後の作品に関わってくる可能性が高いと言えるだろう。
退魔
はちくま作品における重要な属性でありステータス。
魔神の弱点であり、退魔属性が付いていないと「神霊結界(退魔障壁)」を破ることは出来ない。
退魔を自在に操るものを「退魔士」と呼び、魔神を退治出来る重要な力を持っている。
久瀬派や頼光たちは退魔士の軍団でもある。その他では魔神に対抗出来る「退魔の剣」を所持している川澄舞なども退魔士のカテゴリーに入り、各作品で登場する退魔士は非常に多い。はぢきせのプレイキャラクターたちも退魔士であると言えなくもない。
現在はちくまにおける現代最強の退魔士は久瀬となっている。
退魔障壁(神霊結界)
はちくま作品のステータスである「神霊結界」のことである。
強力な障壁でありダメージを大幅にカットする防壁、第5級以上の魔神が主に備えており、破るためには退魔による結界突破の力が必要となる。
えあGまではあくまでも設定だけでありシステム的な実装はなかったが、ToK以降は「神霊結界」という要素が実装され、ゲーム中でも退魔による対策が必要となった。
なお、はちくま作品のゲーム内では「神霊結界」という単語は使われず「退魔障壁」という単語が使用される場合が多い。
ワームホール
「物質界と別次元を繋ぐワープポイント」のことであり、魔神たちが物質界へとやってくる時に使用する。はちくまにおける召喚魔法はこのワームホールを利用している。
物質界
はちくま作品で度々出てくる単語だが、わかりやすく言えば「はちくま作品における地球上の地上世界」のことであり、神楽市や幻想郷は物質界ということになり、つまりは作品の舞台は物質界ということになる。
魔神たちが住んでいる「精神界」とは対になる存在であり、魔神は物質界では死なない代わりに力を発揮出来ない。
精神界
「はちくま作品における別次元空間」のことであり、魔神たちが住んでいる場所である。
この精神界では魔神たちは本来の力を発揮することができるが、精神界でやられてしまうと最悪消滅させられる危険性がある。
ToKまでは「別次元」と表記されていたが、冥異伝EXで「精神界」という表記に変わったようだ。
えあG攻略本の設定によると、精神界にも物質界と同じく「世界」があるとのこと。
天下五銘剣
ToKより追加された、はちくまの世界における最強の5つの剣の通称。
現在登場しているものは、ToKより登場したスピアードの愛刀である「コクシムソウ」、冥異伝本編ラスダンの宝箱で手に入る「オルレアンラピュセル」がそれにあたる。
他3つの名称はそれぞれ「バルバロッサ」「ブラックプリンス」「ガイアデュリオ」ということが冥異伝の内部データで判明している。当然であるが、すべての剣に退魔属性が付けられている。
天下五銘剣には精霊が宿っており、精霊の力を借りることで絶大な破壊力を誇るが使用者への代償がかかる場合もある。コクシムソウの場合、使用するごとに寿命が減ってしまうらしい。
ちなみに、コクシムソウの精霊と思われるものははちくまのエイプリルフール画像(2003年4月)及びToK前半OPの最後にちらっと映っている。
元ネタは史実上で数多の数ある日本刀に於いて、特に優れているとされた五本の日本刀を指す称号である天下五剣の事。
それぞれ、童子切安綱・鬼丸国綱・三条三日月宗近・大典太光世・数珠丸恒次の五刀が該当する。
余談だが、クリア後に作成できるオルレアンラピュセルはオリジナルではなく、恐らく能力を再現しただけのレプリカだと思われる。
その他
ボツキャラ
本来は今作に「高槻」が登場予定だったらしいが、前作冥異伝で慧音にかけられた呪いの所為で
ボツキャラとなっていたとの事。その呪いとは10作品登場出来なくなるというもので、
冥異伝以降の4作品(防衛軍、セクロス、SASA、はぢきせ!)にも登場しておらず、
今でも呪いは継続中らしい。
コミケ77ペーパーより記載。
EX
はちくまの公式HPにてはぢきせEXを制作していた事が明らかになったが、
〆切までに所定のクオリティに達しなかった為、無期限延期となった事が発表された。
(2010/8/1にて確認)