机上の空論

Last-modified: 2010-02-24 (水) 03:25:01
 

机上の空論 - Surroundシステム(配信)

 

これから記載することは、現時点では実現不可能であり
将来を見越した机上の空論である。


技術録ではないため、Blogではなくここに記載することにした。




まず、結果だが、現時点での配信におけるSurround(サラウンド)
と呼ばれる擬似3D空間音響システムの実装は不可能である。


HDMIによる映像入力に取り組んだことがある場合は
それにおける障害と同じ理由と考えていい。


これは、新規購入したサンプルデバイスによる実験と結果から考察し
それに関する記事から知識を掘り下げていったことにより、知り得た情報であり
現時点では不可能である、と上記で述べたことは、紛れも無い事実である。




ただし、擬似ではなく、似非の段階であれば実装は可能である。
擬似と似非の差は、Surronud System における音の指向性の有無である。


FF13のTGS2009のPVをPS3に保存している人は居るだろうか。


ヘッドフォンによる確認だが、雷の効果音が現実空間における
空間上部から鳴っていることがしっかり確認できる。


SO4インターナショナルのTGS2009のPVをPS3に保存している人は居るだろうか。
これには全くそういった指向性は含まれて居ない。


よって、これに対しSurroundを適応することは無意味である。
従来の2chステレオで十分事足りる。




先の例として出したが、FF13は表立ってメディアへ主張はされていないものの
映像面に関しては、現時点での最上級ランク。


音響面に関しては、1世代先を行っていると言っていい。早すぎたのだ。
FF13は何かと映像面で騒がれているが、あえて主張しなかった音響面が
真の隠し玉だった。


これに魅了された配信者が私の他に居るかどうか分からない。


だが、同じ場所で挫折することは確信できる。
それ程大きな壁となる。




この問題はHDMI映像入力より深刻である。
著作権保守派の守りが硬すぎるのだ。過剰と言い換えてもいい。


対応デバイスの開発に望みを繋ぐしかないが
現時点でこれを満たす物は存在しない。


が、この需要に応えるためのデバイス開発は積極的に行われているようだ。
サウンドデバイスの開発競争はビデオデバイス以上に加速度的に進んでいる。


ビデオデバイスに比べ、遅れてはいたが、この加速度であれば
次世代ビデオデバイスの市場導入時期に合わせて、サウンドデバイスも間に合う可能性もある。


今はこれを待つしかない。




FF13のような Surround System を実用段階で実装されているゲームに関しては
似非サラウンドでも効果があるかもしれない。


SO4のような、元々 Surround System の最大の武器である指向性を
活かしていないゲームに対しては意味が無い。

 

ノイズキャンセリングの限界

 

アナログ出力を使用している限り、この問題は永久に解決しない。
これが最終結論である。


デジタル入力とアナログ入力は水と油の関係だ。
混ざることは絶対にない。


ゆえに、マイク出力がアナログ形式である限り、ノイズ問題は解決しない。


マイク出力形式がアナログからデジタルへ移行すれば
共存の可能性も考えられるが、これは市場の需要から考えても2,3年はないと予想している。


ただし、仮にこれが開発されたとしても
マイク入力デバイス自体にアナロクからデジタルへの
エンコード基盤が組み込まれなくてはならないため
現状の一般常識を一掃する価格帯になることが予想される。




サウンドデバイスの対応も必要だ。


現状のサウンドデバイスのメインストリームは、S/PDIF対応の入出力端子は各1つ。
そして、LINE-IN、Microphone入力対応は混同で1つ。もしくは別系統で各1つ。


これでは、デジタルとアナログの混在の根本的な解決には至らない。
S/PDIPに入出力系統が統一される必要があるのだ。


だが、これでは商品にならない。
妥協案としては、アナログ出力を1つ残しつつ、他全ての入力系統をデジタルへ
移行させなければならない。


これも外部出力スピーカーが、アナログ入力からデジタル入力へ切り替わる必要がある。
また数年は先の話となる。

 

楽曲著作権独占団体との戦い

 

全てを解決するには、やはり楽曲独占著作権団体を崩すしかない。


実は、表立ってはいないものの、サウンドデバイス開発陣と
この団体の戦争は水面下で行われていると思われる。




サウンドデバイスの向上は限界に来ている。
これを切り崩すには、HDMI入力対応しか残っていない。


Dolby Digital / DTS デコーダ内臓型が理想だが、これは上手く行くまい。
これを開発が著作権の壁を突破し、実装できれば、S/PDIF入力にも期待が持てるが・・・


やはり手っ取り早いのは、Linear PCM 5.1ch 以上の入力対応の
HDMI入力端子を兼ねそろえたデバイスだ。




限られた予算の中で、生き残りを賭けて開発をするサウンドデバイスベンダー。
保身のみに力を注ぎ続け、時代に圧迫される団体。


どちらが勝つかは明白だ。かつ、それほど時間を有することなく結果は出るだろう。
国と法を引き合いに出せば長期化も考えられるが・・・

 

HSU ch の今後

 

実は、完全ノイズキャンセルの構想は、既に出来上がっている。
実装もそれほど苦ではないだろう。


一部、不安要素は残っているが。


Spot配信、Rev.1 / Rev.2 を経て、Rev.3が完全ではないにしろ見えてきた。


HDMI画質の台頭から約1年。
当時は超高画質を謳った当配信も、周りの技術力が追いついてきたため
相対的な画質の差は無くなって来た。


元々ゲーム配信に主点を置いた、こちらとしても残された手段は音質しかない。




ゲーム配信にトークを大幅に混ぜることは
厳密にはゲーム配信とは言えないと個人的に考えている。


配信ではなく、実況なのだ。


今現在の HSU ch はこの傾向に走ってはいるが本人は葛藤している。
自身のトークが、作品の本質を伝えるという本来の目的から外れているのではないかと




次世代 HSU ch ではその全てを包括することを目標としている。


Rev.3 のコンセプトはビュッフェスタイル。
Rev.1 の思想に限りなく近い。


第一回実験媒介として適当なのはFF14か。


しかし、所詮は机上の空論。
実用については疑問が残るのも事実。




次世代配信への布石は、水面下で進み続けている。

 

主張

 

「それ意味あるの?」 私の最も嫌う類の言質だ。


部活やボランティア活動、技術開発、研究に従事する人は共感するところがあるかもしれない。


利益や地位が目的ではない。自己開発、発見。自身の向上が全てだ。
そういった人種にとって、この言文はあまりにも心無い。




自己主張をすることは柄ではないのだが
このセリフを吐かれたからには、無視は出来ない。


配信環境下での 5.1ch Surround 実装を全ての媒体において最初の一人になる。


言葉には出さない。結果で語る。




少々、口調が厳しくなってしまったが、今、私は怒っている。


過去、この手の類の言質には全て反逆している。
教師、クラスメイト、同僚、先輩。


反論の余地の無い結果で黙らせる。これがのやり方だ。

 
 
 

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