ダブルアウト

Last-modified: 2024-03-04 (月) 22:25:50

フジテレビアナウンサー・上中勇樹による、ダブルプレーの言い間違え。

概要

2016年にフジテレビに入社した上中はもともとスポーツ実況志望であったこともあり、入社当時からBSフジやCS・フジテレビONEにてスポーツ中継の実況を担当していた。しかし選手名や用語の言い間違えも多く、その勉強不足ぶりはしばしばネット上で槍玉に上がっていた。

2020年7月4日 東京ヤクルトvs横浜DeNA(神宮)

入社5年目の上中はこの日、フジテレビONEでの中継で実況を担当するものの、基本的な野球用語を知らないことに起因する、あまりにも稚拙な言い間違いを連発。解説の大矢明彦に終始フォローを入れられる始末となる。
この試合が当日のセ・リーグ唯一のナイターだったことに加え、中継はネット配信のDAZNでも流されたため、上中は多くのなんJ民の前で醜態を晒す事となった。

上中「ダブルアウトになりました」
大矢「いいダブルプレーですね」

上中「抜けたボールが西田のヘルメットをかすめて行きました
大矢「いやこれヘルメットの上だよ」

(国吉の防御率「4.91」に対して)
上中「国吉の防御率4割9分1厘です*1

(平田のワイルドピッチに対して)
上中「あっとこれは、悪送球!*2

上中「ファーストの村上が自らマウンド*3を踏んでアウトを取りました」

(3ボール1ストライクからの投球で)
上中「これは空振りの三振!
大矢「いや、まだまだ

上中「ここで最高の形はゲッツーというところでしょうか
大矢「2アウトだから打ち取ればいいです

上中「ランナーが口元を隠しながらコーチと話をしてます。密になるからのケアでしょうか*4

上中「バントが切れていますね」
大矢「スクイズですね」
上中「(スクイズ・・・?)」

上中「あとアウト1*5でスワローズ勝利」

(リードしているヤクルトが1点を取り)
上中「ヤクルト1点返しました*6

(クリーンヒットで余裕を持って一塁に到達した走者に対して)
上中「一塁を陥れました*7

(ハイライト実況にて、打席に立ったDeNAの桑原将志に対し)
上中「バッターボックス西浦!マウンド上は梅野!*8

解説の大矢は寛大に訂正・対応しつつ試合を進行したが、相手次第では試合そっちのけで公開説教を喰らってもなんら不思議ではないお粗末な間違いを連発。

そもそも野球中継を見たことがあるのか本気で疑われるレベルの失態はネットメディアでも取り上げられ、NEWSポストセブンの取材では関係者の発言として「新人でもないのにさすがにもう許されない。局は今後、実況からは外す方針です」の予告通り野球実況から外される結果となってしまった*9

なんJにおいてはこの「迷言」がネタにされ、特に使い勝手の良さからダブルプレーをあえて「ダブルアウト」と呼ぶことがしばしば見られるようになっている。

関連項目



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*1 これだと防御率は0.491になってしまう。打率と混同したと思われるが、だとしてもピリオドが先頭にない時点でおかしい。
*2 ワイルドピッチ=暴投。当然投球であり送球ではない。一応この後に「ワイルドピッチでしょうか」と言い直している。
*3 ベースの間違い。
*4 グラブで口元を隠すのは口の動きで作戦が相手に伝わるのを防ぐためであり、新型コロナ対策で飛沫を防ぐこととは何ら関係がない。
*5 アウトの数え方は「○つ」。
*6 野球に限らず「○点返す」という表現はビハインドの状況で使い、リードしている場合は「○点追加」。これは野球以前に日本語の問題と言える。
*7 「陥れる」は相手の拙守を突いたり足の速さを生かしたりして、きわどいタイミングながら塁に着いた際に使う表現。
*8 西浦はヤクルト(当時)であり、同じチームでの対戦になってしまう。桑原と西浦は右打者ということ以外特に共通点はなく、何故上中がこのような勘違いをしたのかは不明。
*9 上中はプロフィール欄の「担当したい番組」の項目で先頭にスポーツ実況と記述していた。なお異動後の競馬実況は難なくこなしており2023年にはG1レースの実況も任されるようになった。後に上中本人も野球の造詣はなかった旨を認めている。