パ・リーグTV

Last-modified: 2024-02-04 (日) 17:21:43

パシフィックリーグマーケティングが運営を担当する、パ・リーグ公式チャンネル「パーソル パ・リーグTV*1」のこと。またはその公式YouTubeチャンネル。

略称は「パTV」「パテレ」。

概要

月額課金制でパ・リーグの公式戦の中継を見ることができる他、下記のような無料動画を公式およびYouTubeチャンネルに投稿している。
2020年夏(7‐9月)YouTuber総再生数ランキングでは1億6056万回で3位にランクインする(記事)程の人気を誇り、2022年6月にはチャンネル登録者数が100万人を突破した一大チャンネルである。
このチャンネルの売りは「動画投稿本数の多さ」*2そして「ジャンルの異様な広さ」。以下のような動画が投稿されており、SNSネタにも敏感な様子が伺える。

  • 試合シーンの切り取り動画。実況・解説もちゃんと入っており試合追いかけに便利。
  • 試合中継を1イニングごとにアーカイブ化。見たいイニングを振り返ることができる。
  • 試合ハイライト。実況・解説のコメント付きであることが多い。
  • ヒーローインタビューのフル動画*3
  • 上記の試合シーン切り取りの詰め合わせ動画
    • 1週間の好プレーをランキング形式で紹介する動画シリーズ「WEEKLY BEST PLAYS 20
      ちなみに交流戦時には番外編としてセ・リーグの選手をまとめたこともある。
    • 1人の選手に注目する動画シリーズ「THE FEATURE PLAYER*4
    • 「○○まとめ」などと題して試合中の一つのプレーに焦点を当てた動画シリーズ「BEST SCENE SELECTION
  • 引退選手の軌跡を辿る動画
  • 珍プレー・好プレーをまとめた動画
  • 元パ・リーグ所属の外国人選手へのインタビューの動画
  • 始球式の動画
  • 「4-6-3」「6-4-3」「その他」の全併殺打をまとめた動画
  • 毎年年末に投稿される、特定のプレーを108個集めた「煩悩を振り払う『108○○』まとめ」動画*5
  • (「暇な人向け」と称した)長い動画*6
  • 全くといっていいほど意味不明なネタ動画*7
  • 選手がベンチで飲み物を飲むシーンをまとめた動画
  • 松田宣浩のホームランパフォーマンス「熱男」のみをまとめた動画
  • 選手の変顔やリアクションをまとめた動画
    • 2019年からは上記のネタ動画の総集編のようなシリーズ「本日のまとめるほどでもないまとめ」及び「今振り返ってもまとめるほどでもないまとめ」が登場。なんと試合のある日はほぼ毎日出る
    • 味をしめたのか、公式お気に入りの選手は「パTVレギュラー」と呼ばれるほど連日登場、逆に別枠動画が作られる。
  • パ・リーグ6球団の選手によるプレーのコツやトレーニングのレクチャー動画
  • 無駄に丁寧なコラ動画*8
  • 動画のタイトルや概要欄、ハッシュタグ等で完全に遊びだす
  • 公式でセ・リーグファンを挑発する動画を投稿する*9かと思えばどう見てもセ・リーグの選手がメインの動画も投稿される*10
  • 「二盗・三盗・周東」「満塁神」「レベチ」などキャッチーなフレーズの数々
  • ネットで話題のネタを積極的に取り入れる*11
  • 石橋貴明(とんねるず)のYouTubeチャンネル「貴ちゃんねるず」と杉谷の話題で張り合う*12
  • パ・リーグ6球団をモチーフにしたVTuberプロジェクト*13
  • 野球YouTuberクーニン、元ソフトボール日本代表長崎望未、元西武G.G.佐藤、元中日の吉見一起がG-SHOCKを投げ合うという全く持って意味不明な動画
  • オフに突然「数年前の二軍戦」の動画を投稿*14
  • 果てには元ソフトバンク・攝津正と釣りに出る*15だけオリックス・山岡泰輔、若月健矢がおにぎりを作るだけといった野球とは殆ど関係のない動画

など、ネタ性・実用性に富んだ様々なジャンルの動画をシーズン中はほぼ毎日ペースで投稿している。そのためパ・リーグファンやなんJ民から高い評価を受けており、パ・リーグの人気上昇に貢献した立役者の1つにも数えられる。

余談

  • 公式Twitterも所有しており、ごく短い動画はこちらにも投稿されることがある。また、2021年1月2日には「とんねるずのスポーツ王は俺だ!」の人気企画「リアル野球BAN」に出場したパ・リーグ所属の選手達の打撃結果をテロップ速報したことが話題となった。
  • かつては「プロ野球チャンネル パ」というアカウントで動画を投稿していたが、2015年12月1日以降動画投稿がストップしていた。しかし、約6年ぶりとなる2022年1月22日に新たに動画が投稿され、それ以降は定期的に動画が投稿されている*16
  • セ・リーグファンからは「セ・リーグTV」の開設を求める声もあるが、巨人が日本テレビ系列の「G+」を展開している事やDeNAのニコニコ生放送等の独占収益、さらには阪神・広島・中日の対民放各局の放映利権の関係*17などで合弁企業が成立しないため実現はまず不可能と言われている*18*19
  • なお、そんなセ・リーグの状況を鑑みてか、それまで巨人専門のチャンネルであった日本テレビの「DRAMATIC BASEBALL」公式YouTubeチャンネルが(巨人主催試合限定ではあるが)セ・リーグ全体を取り上げるようになってきており*20、更に2022年のオープン戦ではパテレから「源田たまらん」を借りる*21など、セパの垣根を越えた動画展開を見せている。
  • 近年、セ・リーグファン獲得を意識してか、セ・リーグ球団から移籍してきた選手をプッシュする傾向が見られる。きっかけは2020年に阪神からロッテに加入した鳥谷敬。晩年の鳥谷であったが1ヒット、1プレイの動画が毎回安定して10万回以上の再生数を稼ぎ、2020年8月のソフトバンク戦でのサヨナラ走塁の動画は100万再生を超えた。以来、澤村拓一、能見篤史、国吉佑樹、又吉克樹、江越大賀らセ・リーグ球団の有名どころの選手は頻繁に取り上げられ、他にも移籍してすぐの初登板、初ヒットなどは動画にまとめられる。
  • 最近は一部でフラグ要素が注目されている。「究極の投手戦!?」*22と銘打たれた動画のカードが乱打戦になる・雨天中止・先発回避等が相次いだのが初出で、その後も特集した選手が不振に陥る・故障離脱等もあり、視聴者間ではすっかり「フラグ製造機」扱いされてしまっている。

関連項目



Tag: 日ハム ソフトバンク 西武 楽天 ロッテ オリックス


*1 パシフィックリーグマーケティングはパリーグ球団6社の合弁企業。パーソルの名称が付くのはパーソルが協賛企業であるため。
*2 試合後のハイライト、ヒロイン等はもちろん、試合中でも珍プレー好プレーが飛び出すと即動画化する、負けたチームの気を吐いた選手も動画化、次の日の午前中にも動画を上げる、さらには試合のない日も1週間のまとめ動画を作るなど投稿頻度は凄まじい。上の記事によると1週間の動画投稿本数(平均)は80本と群を抜いており、それが上位ランクインの理由になったと書かれている。
*3 最近は個別ではなく、上述のハイライト動画に繋げて投稿されている。
*4 基本は1日1人だが、まれに2人が同日に取り上げられることもある(例:2022年8月27日にプロ初完封を達成した宮城大弥と同日にノーヒットノーランを達成したコディ・ポンセ)。また、ほとんどはその日の試合で勝利したチームで活躍した選手が取り上げられる(例外として2023年7月24日のソフトバンク・石川柊太などが挙げられる)。オフシーズンには特定の選手の1年間の活躍をまとめたバージョンも投稿されている。
*5 2022年は『108本塁打』と『108見逃し三振』。
*6 2019年は全キャッチャーフライを全てまとめた動画を配信。2020年には1年分の涌井秀章だけ(しかも動画内で一切投げない)をまとめた1時間強もある動画を投稿している。
*7 2019年だと、杉谷拳士の四球でどれだけ視聴者を稼げるか、ホームランを打った選手がホームベースを踏むまでの速さランキング、更には「パ・リーグ選手名しりとり」など。
*8 銀次のバットをライトセイバーにする、「宝石のような有原」と題して有原航平の顔を宝石のようにする、超ボテボテのサヨナラ内野安打を無駄に効果音付きでゴルフのカップインのようにする、など。
*9 交流戦や日本シリーズ開催の直前。なお、2021年の交流戦前には「パ・リーグの勝ち越しついに止まる!?」と題した挑発動画を投稿したのだが、最終的に実際にセ球団の勝ち越しを許す結果となってしまい、一部のパファンから戦犯扱いされてしまった模様。
*10 主に2021年以降のオープン戦、交流戦など。とはいえそれらの動画は、「佐藤輝明に1試合3本塁打を浴びた西武投手陣」や、「今永昇太(DeNA)にノーヒットノーランを喫した日本ハム打線」などあくまで主観はパ・リーグ側であるため、これまた「主語がパ・リーグなら何でもいいと思っている」などとネタにされている。
*11 オリックス・若月健矢の「ヤバイわよ!」ネタやロッテ・レオネス・マーティンと女優の広瀬アリスが似ているというネタ(両者とも公認)、ロッテ・澤村拓一のサワムラーネタなど。
*12 石橋も「今週の杉谷」として毎週の杉谷の活躍を紹介するコーナーを出しているため。なおパテレ側は「試合映像が使える」という点で優位であることをアピールしたり、サムネイルも寄せてくるなど完全に意識している様子が窺える。
*13 ロッテ担当以外のメンバーの活動終了(日本ハム担当はその前の2020年11月30日)に伴い2021年2月26日をもって解散。
*14 取り上げられたのは、左サイドスローで投球後に大きく体が左に流れてしまい中継の画角に収まらない程の変則フォームで一部で有名な中崎雄太投手(元西武、中崎翔太(広島)の兄)。なお動画投稿時点で既に現役を引退している
*15 幼い頃から釣りを始め、その腕前は高く評価されている。
*16 2010~2015シーズンの懐かしいパ・リーグの映像をアップするというコンセプトがあり、今は引退した選手たちの映像も多数。
*17 広島は球団創設時の背景からか地元局の影響が非常に強く、かつてはDAZNでのインターネット中継ですら広島県内は視聴不可であった。もっとも、2022年シーズンからは「スカパー!プロ野球セット」のネット配信が広島県内からでも視聴可能になるなど、近年は地元局も態度を軟化させている様子である。阪神も民放と自前の公式動画配信サービス「虎テレ」の利権問題から他社の動画配信サイトでの試合配信の場合は生配信を認めない(数分程度遅らせたディレイ配信)方針を採用しているほか、中日もDAZNで試合中継を行っているがごく一部の巨人戦のみ配信不可とする制限が掛けられている。
*18 かつては日本野球機構とGoogleの提携事業として「プロ野球チャンネル・セ」がYouTubeで展開されており、阪神・中日・広島・ヤクルト戦を中心に現在のパ・リーグTVに近しい形でのハイライト配信が行われていた(ただし、広島とヤクルトの主催試合は権利の都合上実況音声無しの試合映像と現地音声のみ)。
*19 セパ間でのこの対応の差は、現行でメディア系球団が含まれるセとそうでないパという違いとも言える。
*20 2021年シーズンから。2022年シーズン途中には上記の「THE FEATURE PLAYER」よろしくサムネも凝った作りの動画も出ており、完全にパテレを意識している。
*21 なお、数日後には今度はパテレが巨人のドラ1・大勢を取り上げている
*22 好成績の投手同士のマッチアップの試合前に投稿される動画。