楽天ライオンズ

Last-modified: 2024-01-25 (木) 08:39:41

石井一久が東北楽天ゴールデンイーグルスのゼネラルマネージャーに就任してからのチームの別称。
サンドウィッチマンの伊達みきお*1が、2019年シーズン前の新ユニフォーム発表会にて発した言葉が由来となっている。
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概要

2018年オフ

2018年8月に石井が楽天のGMに就任すると、最初のストーブリーグではいきなりソフトバンクとの争奪戦を制して、浅村栄斗獲得する働きを見せる。その他にも同年最下位に沈んだチームを立て直すべく、コーチ人事も大きくテコ入れすることとなった。
しかし、新しく入閣したコーチが西武に選手として、もしくはコーチとして在籍経験がある面々ばかりであったため、浅村獲得と併せて「石井は西武から戦力を引き抜くつもりなのでは」という噂が立ち始める。

2019年オフ

前述の補強などが功を奏して前年最下位から3位にチームの順位を上げることに成功。
しかし、平石洋介監督との監督契約を更新しないことを皮切りに再びチームの人事にテコを入れることになる。そして、またも新しく入閣したコーチが西武在籍経験がある面々ばかり
戦力補強でもMLB帰りで他球団との争奪戦となった牧田和久を獲得したうえ、ロッテから金銭トレード涌井秀章獲得。結果、かつての2008年の日本一当時の西武の2枚看板である涌井と岸孝之が共に楽天で揃うという事態になった

2020年~2022年

2020年は浅村が本塁打王、涌井が最多勝、牧田も中継ぎの軸としてフル回転、岸はシーズン後半に調子を上げて無傷の7勝を挙げるなど元西武組の面々が大活躍して石井GMの補強の手腕が評価されるものの接戦での弱さ、特にリーグ最多の逆転負けの多さを記録したリリーフの弱さを克服できずに前述の選手たちの活躍も虚しく4位に終わる。
2020年オフには石井がGM兼任で監督に就任。西武からの戦力補強は鳴りを潜めたかと思われたが、2021年7月には巨人から炭谷銀仁朗を金銭トレードで獲得。このトレードが明らかになった際にはこれまでの補強を踏まえてTwitterで「楽天ライオンズ」がトレンド入りすることとなった
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なお炭谷は岸の西武時代最後の登板時(2016年)にバッテリーを組んでおり、その試合でのヒーローインタビューで今年は岸さんと組むことはこれが最後ですけど、来年以降も組ませていただければなと思います」と発言していた。岸は炭谷の想いも虚しくFAで楽天に移籍してしまったが、2021年7月8日の試合で再びバッテリーを組んで5年越しに想いを実現させた
また、炭谷は6月3日(当時巨人在籍)に自身の人的補償である内海哲也との初対戦*2で初球ホームランを放っていたが、7月11日の西武戦でも佐々木健から3ランホームラン。「1シーズン中にセ・パ2球団でホームラン*3を古巣西武から放つ*4」という珍記録を残した。

ただ2021年は3位、2022年は4位とチーム成績は今一つ伸び悩み、同年オフに石井はGMを退任。その影響か補強そのものが鳴りをひそめ、石井が獲得した元西武の選手も浅村以外は2023年までに戦力外またはトレードとなった。

石井GM時代に在籍した楽天の元西武組

太字は現在在籍中の人物。2018年以前、および2023年以降に在籍した選手は含まない。

選手

選手名西武在籍年入団経緯備考
岸孝之2007~2016FA移籍
渡辺直人*52013~2017戦力外より獲得2020年限りで引退
現在はコーチとして在籍
浅村栄斗2009~2018FA移籍
涌井秀章2005~2013ロッテへFA移籍
→金銭トレードで獲得
2022年オフに中日へトレード
牧田和久2011~2017MLBへポスティング移籍
→自由契約より獲得
2021年限りで戦力外
炭谷銀仁朗2006~2018巨人へFA移籍
→金銭トレードで獲得
2023年限りで戦力外
その後西武へ復帰

編成・監督・コーチ

選手名西武在籍年
(コーチ登録年)
備考
石井一久2008~2013
金森栄治1982~1988
(2001~2002)
2022年限りで契約満了・退団
光山英和(2011~2013)2022年限りで自主退団
奈良原浩1991~1997
(2012~2016)
2023年限りで自主退団
垣内哲也1989~20022022年限りで契約満了・退団
後藤武敏2003~2011
石井貴1994~2007
(2008~2013)
星孝典2011~2016・2019*6
(2017~2019)
2022年限りで契約満了・退団


背景?

石井は選手時代の2007年オフにFAでヤクルトから西武へ移籍したが「新しい友達を作りたかった」という頓珍漢な理由であったため、石井のキャラを表すエピソードとしてネタにされていた。
しかし今では楽天の現状から「この時の為の伏線だったのではないか」と西武ファンを震え上がらせている。
なお石井本人はこの事に対し別に西武だから取ってるわけじゃないので。正しく言うと(涌井は)ロッテなので言い訳話している*7

備考

  • 上記の通り石井GMが西武出身者中心に編成強化を図っていたことはもはや疑いようがないものの、選手のうち西武から直接獲得したのは浅村栄斗だけ*8であり、「石井が西武から主力を次々に強奪した」という風説は事実とは程遠いため、注意が必要である。
  • 2020年のオフには「○○様」と書かれた選手タオルをオンラインショップ限定で販売したが、その際の画像には浅村・涌井・岸と、なぜか全員西武出身の選手であった。
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  • 2020年のパ・リーグベストナインのベストDHに、西武一筋の栗山巧が選ばれたが、NPBの公式Twitterに栗山巧(E)誤植された。
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    • 翌2021年には、その栗山が西武の生え抜き史上初の2000本安打を達成するも、当該試合は奇しくも前出石井が率いる楽天のホームゲームであった。また、当該打席における相手バッテリーは牧田-炭谷とこれまたかつての同僚だったことや、達成直後に同期のチームメイト・中村剛也と炭谷から記念の花束が贈呈され、なんJ民の一部からは「石井による忖度ではないか?」といった反応が寄せられた*9
  • 2021年のキャンプでは、ついに石井が「ほぼ西武だね」と事実を述べたジョークを飛ばしたことがニュースになった
  • 更に野球とは関係の無い小売業でも、元々西武グループ*10*11の一員であった西友を楽天の子会社が買収*12した過去があり、それ等もネタにされている。


関連項目


*1 相方の富澤たけし含め、楽天ファンを公言している。球団関係のメディアではCSの試合中継等にて放送されている球団の公式のCMにも出演している。
*2 内海の登場曲を流して打席に入る粋な計らいも見せた。
*3 史上7人目。
*4 「同一球団から~」は史上69年ぶり2人目。
*5 楽天でプロ入りした(2度のトレードで横浜→西武と移籍)ため、西武由来の戦力補強という文脈では語られないことが多い。
*6 2軍での怪我人続出による緊急復帰。
*7 なお、そのロッテからも涌井の他に生え抜きOBでロッテから独立リーグ・栃木にコーチとして派遣されていた岡田幸文や現役22年間のほぼ全期間をロッテで過ごした大村三郎ことサブローの引き抜きに成功しており、特にサブローを引き抜いたことに対してロッテファンを戦慄させている。また、2019年オフには両チーム間でFAやその人的補償などによって複数選手が移籍をしている。
*8 岸と渡辺は前任の梨田監督時代に獲得。他はいずれも他球団への移籍を経ての獲得である。
*9 もっとも、先発した同じく元僚友の岸からは無安打に終わっている。
*10 ただし、球団を傘下に持つ西武鉄道グループの方から独立し、西武百貨店を軸としていたセゾングループ(解体済みだがそれ以後も元傘下企業同士には緩やかな結びつきがある)の傘下であった。
*11 セゾングループ解体後、楽天が買収するまではウォルマート傘下だったが、ネットスーパーに関してはウォルマートが提携先を楽天に切り替えるまではDeNAと提携していた。
*12 ただし買収して2年ほどで買収時に共同で出資した投資ファンドに放出(提携は継続)。なお楽天出資時代にかつて同じくセゾングループであったクレディセゾンと縁を切り、楽天系の同業である楽天カードに鞍替えしている。