陰湿

Last-modified: 2022-04-27 (水) 11:22:35

福岡ソフトバンクホークスによる継投策のこと。その字面に反し、蔑称としての意味合いは薄い。

由来

当時ソフトバンクに所属していた左投手の森福允彦は、元監督の秋山幸二が最後に采配を振った2014年あたりから、左打者に対するワンポイントをはじめとする1イニング未満の起用が増加していた。
2014年5月8日のソフトバンク×北海道日本ハムの試合においても、秋山監督は西川遥輝を迎えたところで森福を起用。
すると、Twitterにて女性とみられる日本ハムファンが以下のツイートを投下した。

ごめん秋山監督結構好きだったけど
なんか陰湿すぎて引いたわ
こんなあからさまに西川の前で
毎日森福さんに変えてさ
打てない西川が悪いって
言われたらそれまでだけど
あたしはこんな戦い方好きじゃないな

左腕のリリーフ投手を主力の左打者1人、または左打者が続く打順との対戦に限定して起用する継投策は非常にポピュラーなものであり、言うまでもなく首脳陣の陰湿な性格によって行われるものではない。
しかし、なんJ民は、野球の采配を個人的感情に結び付ける発想に大ウケ。それ以来、森福と西川が対戦する度に、実況スレにはこのツイートがコピペされるようになった。

その後

現在は既に秋山監督と森福が現場を退いた上、西川も楽天へ移籍したため、元ネタと全く同じ状況は発生しなくなったものの、ツイートの監督・投手・打者の名前を改変する形でコピペされることが多い。
ただし、「打てない西川が悪い」の「西川」は改変しないのがお決まりである
また、ソフトバンクが同じく左投手の嘉弥真新也などを西川ら左打者にぶつける形で起用した際には「陰湿」「陰湿継投」、抑えると「陰湿成功」、抑えられないと「陰湿失敗」「陰湿撃破」などと書き込まれる。

余談

森福は2016年オフにFA権を行使して巨人に移籍しているが、その理由について「(左のワンポイントという)自分の置かれている立場に満足していない」と話している。

MLBでは2020年シーズンから「打者3人と対戦するか、そのイニングを終えるまでは交代できない」というルールが追加され、ワンポイントリリーフは事実上禁止となった。
このルールは試合時間の短縮を目的に導入されたものであり、無論「陰湿だから」ということではない。

関連項目