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Last-modified: 2024-04-24 (水) 07:51:09

古木克明が横浜ベイスターズ時代の2003年に叩き出した驚異的な打撃成績。


概要

古木は1998年のドラフトで1位指名を受けて横浜に入団*1。プロ4年目の2002年終盤に頭角を現し、出場こそ34試合だが打率.320・9本塁打・22打点・2盗塁・OPS.993という成績を残す。足のある長距離打者として翌年に大きな期待を抱かせたこともあり、当時の横浜の若手育成方針に乗る形で翌2003年は主に三塁のレギュラーとなった。
しかし、肝心の成績はというと…


2003年シーズン打撃成績

試合打席打率本塁打打点盗塁盗塁死三振出塁率得点圏長打率OPS
125389.208223724131.285.121.430.716
  • 2割スレスレの低打率
  • 22HRを放ちながら打点は僅か37
  • 規定打席未到達にもかかわらず三振王のタイロン・ウッズと1差の131三振*2
  • 2盗塁*3は決めたものの失敗が4と成功率が悪い
  • 三塁守備でも18失策*4*5

というおよそ現代プロ野球では考えられない成績であった。
特に22HRで37打点*6に関しては今後もこれ以上酷い成績は登場しないと考えられており、『萌える成績』の代表格として今も君臨している。


余談

翌2004年の古木は出場機会を減らしながらも、打率.290・11本塁打・27打点・3盗塁・OPS.849と奮闘。打点の割合こそ低めなものの打力そのものがまぐれではない事は見せつけている。
また、2003年古木の後のベイスターズで「左打ちの生え抜き打者でシーズン20本以上を放った」のは筒香嘉智佐野恵太のみであり、率などはともかく古木の長打力が非凡なものであった事は事実である。

2009年にはオリックス戦力外後に格闘家へ転向。デビュー戦では「元横浜4番」「20発以上の本塁打を放ったこともある」といった触れ込みで紹介されたが、実況スレは「打率と打点は?」というツッコミの嵐であった。


関連項目


*1 松坂大輔の外れ1位。
*2 ちなみにこの年のウッズは40本塁打・87打点・OPS.920と打点以外は大変な好成績であった。ウッズも古木同様得点圏打率の低さが目立ち、それが横浜を去る一因となる。
*3 ちなみにウッズも2盗塁である。
*4 あまりの守備難にシーズン途中から外野を守ったが、そちらでも2失策。古木本人はこの守備難について極度のドライアイを理由に挙げている
*5 シーズンを通して20失策する選手はしばしば現れるが、古木は86試合で18失策だった事が突っ込まれる要因である
*6 ソロ14本・2ラン8本で占められるソロホームランアーティストぶり。しかも表にある得点圏打率に加え、適時打等では僅か7打点。古木はチャンスに弱すぎたとも、典型的な「スラガガー」だったとも言える。