『ドラゴンクエスト』シリーズに登場する呪文で、効果は「敵味方にランダムで何かを起こす」*1。
その効果から、「よく分からない現象を起こすモノ・コト」の意味に転じ、なんJでは、不可解かつラッキーなプレーに対して良い意味で使われることが多い。いわゆる意外性の事である。
パルプンテ扱いされがちな人物たち
鳥越裕介(元中日→ダイエー/ソフトバンク)
鳥越は典型的な守備の名手かつ打撃に難のある選手であり、例えばダイエー時代の2003年、強打者がずらり並んだダイハード打線の中で鳥越ただ1人が打率.219という数字ながらショートのスタメンに名を連ねていた。
もちろん守備力を買われての起用*2ではあったが、「鳥越が打点を上げた試合は負けない」(15勝2敗・8月までは無敗)という鳥越神話の他、
- チーム5連敗で優勝争い脱落の危機→鳥越の逆転HRで連敗ストップ→その後9連勝で結果チームは優勝
- 「ミスターオクトーバー」と呼ばれるほどポストシーズンに滅法強く、上述の2003年の日本シリーズでは陰のMVPと呼ばれるほどの活躍を見せ連日ラッキーボーイと称される*3。2004年、2005年のプレーオフでも打線の主軸が置物と化す中で鳥越はやたら好調、幾度となく得点の起点になる。
など意外性に富んだプレーを見せ、野球chで「パルプンテ」の別称がついて以来「元祖パルプンテ」とされている。
小林誠司(巨人)
こちらも優れた守備力に対して、シーズン中は言うまでもない打撃難である。
が、滑り込みの様な形で招集された2017の年WBCでは打撃で嘘のような大活躍を見せる。
打つ方のみならず、内野安打でうっかり一塁をオーバーランし一・二塁間で挟まれるも飛び出した三塁ランナーへ送球される間に二塁到達、しかも三塁もセーフという幸運な珍プレーまで起こしたことでパルプンテ扱い*4されるようになった。
その後も
- 塁に出ただけで投手が暴投を連発。
- 打席に立っているだけでバッテリーが悪送球を連発、三振したのに一塁ランナーが帰ってくる*5。
など数々の珍プレーを演出し、「小林はパルプンテ使い」とすっかり定着。現役ではパルプンテの第一人者扱いされている。
なお小林は2017年以降春に強く、3~4月にはパルプンテ(とヒット)を量産するものの、春が終われば月間打率が.200を切ることも珍しくないとあって巨人ファンからは「MP切れ」を懸念する声もある。
また後述の石原や大山の時のように、自身がパルプンテの原因になってしまうケースも見受けられる。
石原慶幸(元広島)
こちらもしばしば、ラッキーとも言えるプレーを引き起こしパルプンテ扱いされている。詳細はインチキ参照。
アーロン・ガイエル(元ヤクルト)
2007年から2011年にかけてヤクルトに在籍した外国人選手。
入団1年目の2007年、古田敦也引退試合においての「左ゴ本*6」を代表に、アンディ・シーツ、中村紀洋といった名手にエラーを誘発させる(「一飛安」など)、バットを折りながらホームラン*7、ホームランだけでなく死球・四球・三振を全て量産し、一時期打率2割前半ながら出塁率が4割を越すなどのパルプンテが相次いだことから、シーズン前から一部で呼ばれていた「魔将ガイエル*8」という別称が一挙に定着、青木宣親の「気付いたらガイエルに吸い寄せられていた」などの発言から「ガイエルは空間を歪めているのでは無いか」「ガイエルは魔空間を操っている」などと2ch上だけでなくスポーツ紙からもネタにされるようになった。
なお、ガイエル引退後のヤクルトでは野口祥順が「ガイエルの後継者」とネタにされた他、2019年に編成部アドバイザーとしてヤクルトに復帰した際は「魔将帰還」「再度召喚された」などとネタにされた模様。
大山悠輔(阪神)
ルーキーイヤーの2017年から年に1回は何らかの珍事に絡んでいるためパルプンテ扱いされたりする。
- 2017年、一軍デビューかつ初スタメンとなったヤクルト戦でプロ初安打を決勝ホームランで飾り、チームの連敗をストップ。
- 2018年、DeNA戦でセンター前ホームランを放ったり、シーズン最終戦で盗塁を仕掛け相手の大やらかしを誘発。
- 2019年、巨人戦で振り逃げタイムリーツーベース。
- 2024年、ヤクルト戦で平凡なフライと思われた打球が浜風に流された結果、走者一掃テキサス単打となり、逆転勝利。*9
また2017年CS1stや2018年の20-4での無双ぶりもパルプンテに含まれたりする。
牧原大成(ソフトバンク)
特に2020年シーズンにパルプンテっぷりを発揮した。
- 7月11日の楽天戦で、キャッチャーがボールを逸らす間に二塁へ進塁しようとするも、打席の三森大貴が何故かキャッチャーに牧原が飛び出しているのを指差し*10一・二塁間で挟まれるも、ショートからの送球が牧原のヘルメットを直撃→本多雄一一塁コーチャーのヘルメットにも直撃してボールが一塁ベンチに転がるという奇跡を起こし、牧原自身は安全進塁権を得て三塁へ。
- ロッテとの対戦となったクライマックスシリーズの第1戦にて、ショート前二塁打を放つ。
- さらに、6回裏の打席でゴロを打ちセカンドの中村奨吾が一塁ランナーのアルフレド・デスパイネにタッチ、最悪ゲッツーになる…はずがファーストの井上晴哉がなんでもない送球を捕球できずエラー、自身がセーフになるどころか、三塁ランナーとして出塁していたジュリスベル・グラシアルが三塁と本塁の間でタイミングを見計らっており、すかさず本塁に突入して生還。これが同点打となり勝ち投手になるはずだった相手先発の美馬学を呆れさせる*11。
このような経緯から、「牧原は鳥越のパルプンテを継承している」と言われることも増えてきた模様。