日刊ゲンダイ

Last-modified: 2024-04-29 (月) 14:05:58

講談社系の出版社『株式会社日刊現代』が発行する、論ずるに値しないタブロイド判夕刊紙…の皮をかぶった雑誌*1。ちなみにライバルは夕刊フジである。

取材をせず机の上で情報を仕入れる喋る机スタイルを地で行く夕刊紙界のカリスマ的存在であり、日刊ゲンダイがソースの記事でスレを立てると「なおソースはゲンダイ」→略して「なソゲ」などと鼻で笑われるので注意が必要。

概要

自称「情報の総合デパート(公式サイトより)」。だがそれを自称している割には、歪曲捏造*2*3と何でもありのアフィカスのような記事を連発しているため、たとえどんな内容であろうと、筆者本人の手記記事以外はここが発信源である情報を信じてはいけない*4という声は根強い。

 

そんなゲンダイだが、こと中央競馬の予想に関しては唯一専門の記者を関東・関西共に多数配した別班が存在しており、厩舎への番記者も兼ねている為「なソゲ」の類は行わない*5。しかも地味に的中率も高く、X(旧Twitter)でも別に競馬用のアカウントを設けて裏話などの情報を発信するなど高水準の取材力・分析力を有し実際に競馬ファンからの需要と定評が非常に高い…と言うよりも競馬専門紙にしろとまで言われる始末*6
また、売春や風俗(特にピンサロ)・セックスのアダルトネタ*7にも定評がある。

 

また、相撲関係の記事は精度が高いと言われる。
元横綱・日馬富士の暴行騒動では八角親方らの執行部を徹底擁護しヨイショ記事まで載せる一方で貴乃花親方*8叩き*9を繰り広げ、さらに貴乃花擁護の夕刊フジ*10週刊文春や新潮などの記事を「情報操作」と批判するなど「八角執行部の機関紙」と揶揄されますます悪名を高めた。とは言え貴乃花親方の理事選落選や貴乃花一門の瓦解や親方の離婚など早々に予測し悉く的中させたため相撲関係の記事ではある程度信頼される*11ようになっている。

 

また、他のマスコミ(六大紙、テレビなど)を「大マスコミ」と呼称して度々批判を展開している。その批判が的確なことでも有名*12だが、そもそも自身はそれら批判対象としているマスコミ以上にモラルが欠如している*13ため、誉められる事は一切ないどころか自身こそが(特に右派論壇に)批判されることが多い。

 

なお、こと野球のネタに関しては1970年代後半当時に巨人賛美=売れるスポーツ紙の鉄則とされていた中で、現在までに続くアンチ巨人の始祖的存在としても知られており、場合によっては墓穴を掘ってでもポリシーを貫き通す*14など、清々しいまでのアンチっぷりが伺える。が、所詮は喋る机の筆頭格であり、信憑性の低い記事を濫発した事が原因で一部球団から出禁を食らっているとも言われている。さらに近年ではアンチ巨人どころか叩ける所は見境無く叩く傾向がある為、(野球関係者の本人名義で書くインタビュー・手記の類を除き)基本眉唾モノと言っても過言ではない。なおこれでも講談社を筆頭とした音羽グループの中でもゲンダイが野球に一番強いメディアであり、小学館・集英社を擁する一ツ橋グループとKADOKAWAを筆頭とするKADOKAWAグループと比べ、音羽グループ全体に野球専門誌が無い為か3大グループで非常に野球に弱いと言われる原因でもある*15

 

ゲンダイによって作られ、野球ファンを激怒させた記事(一部)

(例外)

  • 2021年に阪神スカウトと天理高校*23サイドの事前面談問題*24は的中させている。

関連項目



Tag: 報道機関 絶許


*1 日本新聞協会に加盟申請を拒否されたため雑誌扱いになっている。ただし紙質とサイズから、売店などでは新聞として売られているのがデフォルト。そもそも本紙自体が週刊誌の『週刊現代』からの派生でもあり、その経緯からフライデーとは兄弟筋にあたる。
*2 有名なのが、取材が全部喋る机だった事を認めた2007年のえなりかずき巨根伝説事件。
*3 メインとなる政治ネタに関しても、大抵はアンチ自民党(特に安倍晋三元首相(故人)については若手時代から激しく批判していた)。但し、のちに熱い手のひら返しをかますが、小泉改革開始当初は手放しで賛美していたこともある。且つ小沢一郎(ただし「民由合併」以前は非難することも多かった)や山本太郎賛美がデフォルトであり、2009年に政権交代した民主党に関しても、陸山会事件絡みで小沢を見切った為か、鳩山由紀夫→菅直人→野田佳彦政権を辛辣に非難している。
*4 元ニュース編集部長で評論家の二木啓孝も「ずいぶん飛ばし記事を書いてきた」と告白。
*5 いざJRA(日本中央競馬会)や各生産牧場(特に最大勢力の社台グループ)、有力馬主を怒らせるような事をしでかした場合、栗東・美浦の二大トレーニングセンターはじめ各厩舎への取材が事実上不可能になり、主要な優良コンテンツとしている上で死活問題に直結する為。故に、例外的にJRA関連での批判や「なソゲ」の類の根拠なき推測は一切しないと言う暗黙の了解がある。これは東京大賞典はじめとしたレースに絡むこともある地方競馬全国協会(NAR)関連でも同様である。その一例として、2023年の天皇賞(秋)絡みで武豊が負傷して乗り替わりになり7位に終わったドウデュースを指して、乗り替わりの戸崎圭太を含めて「株を落とした」と馬と騎手を侮辱したと取られ兼ねない記事を出した際には6時間後に即刻謝罪文を出しただけでなく、栗東TCの友道康夫厩舎に直接謝罪して快く許された(通常の記事ならば滅多に謝罪文を出さない)。
*6 なお、前述の通り日本新聞協会に非加盟のため、三大ネタ夕刊紙の中では唯一中央競馬に冠レースが存在しない。地方競馬には冠競走は存在する(船橋競馬場で開催される中央交流重賞の日刊ゲンダイ賞ブルーバードカップ(格付け:JpnⅢ)など)。
*7 アングラ系風俗も取り扱っており、2011年には、風俗適正化法違反で摘発された違法マッサージ店の広告を掲載していたとして家宅捜索を受けた事も。
*8 2018年10月で親方退職。現在は本名の花田光司で登場することもある。
*9 5chのニュー速+で禁止ソースに指定されているなど、極左を自認しゲンダイ以上に悪名高い『リテラ』にも反貴乃花と思われているようであるが、リテラと違って白鵬にも批判的であり、相撲記事ではリテラに批判され、後に的中する瓦解記事をフェイクニュース呼ばわりされたこともある
*10 特に久保武司の記事が悉く外れたことで久保の取材能力がますます疑われるようになった。
*11 ゲンダイの相撲記事の精度の高さは相撲協会に相当入り込んでいるからだろうと推測されている。
*12 ただし、政治面での報道姿勢が近く本社が一時隣接していた日刊スポーツ(朝日新聞系)についての批判は殆どない。それどころか2019年オフの大島洋平阪神移籍記事に追随した結果、ニッカン共々恥を晒す羽目になった。また2020年の新型コロナに対しての安倍政権批判を一面で報じたニッカンにゲンダイ側が「ウチみたい…というよりウチを超えてる」とコメントを寄せベタ褒めしたこともある。
*13 ゴミゴミアンドゴミ」という言葉が似合う低レベル記事の数々、プライバシー無視、被害者感情を逆撫でするような報道など。
*14 一例としては、2008年5月20日から「巨人が絶対に優勝できない100の理由」と題した連載を開始したが、結局その年は巨人が阪神とのゲーム差13をひっくり返してリーグ2連覇を決めた為、優勝決定当日の10月10日に94回で連載を終了した件など。
*15 ただし、戦前の一時期に当時まだスポーツ新聞ではなかった報知新聞社が講談社傘下にあった時代がある。
*16 斎藤の引退試合の結果は日本ハムが勝利したものの、オリックスは最終的にロッテを振り切り優勝している。
*17 そもそも引退試合の日程は「週末に行われる」か「本拠地最終カード」のいずれかを満たして組まれる場合が殆ど(例外としては、対戦相手が古巣・DeNAで本人も横浜スタジアムで節目の記録を多数達成していた石井琢朗(元大洋/横浜→広島)がビジターゲームで行った事例など)であり、対戦カードはシーズン開始前に決定されているため引退試合が行われる可能性があるカードと優勝争いが絡むかどうかの判断はほぼ不可能である。斎藤の試合も「本拠地実施試合としては最後の日曜日開催試合」との理由でこのカードになった可能性が高い。
*18 ちなみにジャンケンは川島がチョキで勝ったものの、リクエストは失敗し川島の盗塁失敗となった。
*19 上記同様基本的にゲンダイの記事は昔を良しとする考えからか、新庄や杉谷のような芸人肌の選手に否定的である。しかし野球ファンからは時代錯誤とされ評価は芳しくない。
*20 9イニング制なら少なくとも5回は投げている計算になる。そもそも降板したのは同点のチャンスで打席が回り、代打を出された為であり、粘れずと書くのは相応しくない。
*21 失踪の直前まで中日の二軍投手コーチを務めていたが、この騒動により辞任した
*22 田中は近藤健介FA移籍による人的補償での移籍であり、現役ドラフトとは無関係である。なお、実際に日本ハムが現役ドラフトで獲得したのは松岡洸希(前西武)。
*23 ちなみに天理の中村良二監督は近鉄と阪神のOBである。
*24 阪神はこの年のドラフトでエース・達孝太を1位候補に挙げていた。このすっぱ抜きを受けてかどうかは定かではないものの、阪神は達を指名することはなかった。なお、ドラフトで阪神は小園健太(市立和歌山高)を1位指名するがDeNAとの競合に敗れ外れ1位で森木大智(高知高)を指名。達は日本ハムが1本釣りしている。