◆忍◆ ニンジャ名鑑#(未掲載) 【アーサー・ペンドラゴン】 ◆殺◆
登場エピソード
- 「ニチョーム・ウォー……ビギニング」(名前のみ)
- 「ロンドン・コーリング」(名前のみ)
- 「ビースト・オブ・マッポーカリプス」
- 「レリック・オブ・マッポーカリプス(5):聖剣エクスカリバー」(プラス記事)
- 「シャード・オブ・マッポーカリプス(84):カタナ・オブ・リバプール社とロイヤルニンジャ」(プラス記事)
「力を貸してほしい。魔術師よ」
人物
- 西暦5世紀頃、聖剣エクスカリバーを手に円卓の騎士を率いて、ブリテン全土を平定した伝説の「アーサー王」その人。英国の伝説的な王「ウーサー・ペンドラゴン」こと「ウーサー・ニンジャ」の息子である。
- ニンジャは世継ぎを残せないため、実際にはウーサーとの血の繋がりはなく、妃の不貞によって産まれた子と考えられる。
- ウーサーは古代ローマカラテ帝国の放った暗殺者の手にかかり爆発四散したが、この時点でアーサーはその幼さゆえにリアルニンジャになるための修行を受けていなかった。つまり、アーサー王は非ニンジャである。
- 王位を継いだアーサーは、ウーサーの息子としての正当性を示すため、騎士としての修行の旅に出る。そして、魔術師マーリンと出会い、彼の助言で父の形見の品である聖剣エクスカリバーを見つけ、剣が突き刺さった大岩からこれを引き抜くことに成功する。
- その後、アーサー王はモータルの身でありながら、その類稀なるカリスマ性と素晴らしい英国人らしさによって尊敬を受け、円卓のニンジャ騎士達を従え、偉大なる王国を築き上げたのであった。
- ブリテンを平定した後、彼はこの地をニンジャではなく英国人のものとするため、エクスカリバーを始めとする危険なニンジャ真実の数々を封印した。
- さらに詳細な情報については、ニンジャスレイヤープラスのレリック・オブ・マッポーカリプス(5):聖剣エクスカリバーを参照のこと。
- ニンジャスレイヤープラスのシャード・オブ・マッポーカリプス(84):カタナ・オブ・リバプール社とロイヤルニンジャによると、カタナ・オブ・リバプール社の母体となる組織〈リバプールの金床〉が形作られたのは、少なくとも第三次~第四次十字軍の時代(12世紀後半~13世紀初頭)であるというが、アーサー王伝説の時代(遅くとも西暦5世紀頃)に誕生したという説も存在する。また、忍殺世界には「リバプールの鍛冶屋がアーサー王の剣を鍛えた」との伝説もあるらしい。
- このためか、カタナ社は「ローブを着てネオンカタナを装備したアーサー王」を社紋として用いている。
外見
- ウーサーの形見として、胸にルーンカタカナと竜の紋章が刺繍されたジュー・ウェアを受け継いでいる。
- このジュー・ウェアにはウーサーのカラテが未だ残留しており、大岩に刺さったエクスカリバーはこれに反応して抜けた。
- 作中に登場するのは少年時代のアーサー王で、美しい顔立ちをしている。
円卓の騎士
- 前述の通り、アーサー王は円卓のニンジャ騎士達を従えていたとされるが、その構成員は現時点では不明。
- 現実のアーサー王伝説に照らせば、マーリンは円卓の騎士には含まれない。
- ニンジャスレイヤープラスのディスカバリー・オブ・ミスティック・ニンジャ・アーツ(16):ユミ・ドーとその派生アーツには、「後世においてトリスタンとして知られることになったニンジャ」への言及があるが、このニンジャと円卓の騎士の関係は明言されていない。
- 現代においては、ガラハッドやブラザーフッドの構成員(ケイ、トリスタン、パーシヴァル、モルドレッド、ランスロット)など、円卓の騎士に由来すると思しきニンジャネームやコードネームを用いる人物が複数名存在するが、いずれも(忍殺世界における)実際の円卓の騎士と直接的な関係はないものと思われる。
元ネタ・考察
- アーサー王は、5世紀後半から6世紀初めのブリトン人の君主。一般にアーサー王物語として知られるものはそのほとんどが民間伝承や創作によるものであり、アーサー王が実在したかについては現在でも議論の対象となっている。
- ペンドラゴン(Pendragon)は、アーサー王の父ともされる伝説的な人物、ユーサー・ペンドラゴンが戴いていた称号であり、「竜を統べる者」を意味する。
- 前述の通り、「ペンドラゴン」は名字ではなく称号であるため、本来子に継承されるものではない。アーサー王の名字がペンドラゴンであるという風潮は、後世にアーサー王伝説が体系化されていく過程で生じたものと考えられる。
- 円卓の騎士は、アーサー王物語においてアーサー王を含む円卓に座ることを許された騎士達のこと。12人とされることがあるが、人数は文献によって相違がある。
ワザ
- 物心つく前にウーサーから正拳突きやカラテキックを教わっている。
- エクスカリバー以外にも、「カリブルヌス」や「コールブランド」といった剣や槍も扱ったとされる。
聖剣エクスカリバー
- ニンジャが鍛えし魔法のカタナ。英国三神器の一つ。
- 刀身には控えめな古代ルーンカタカナで「エ」「ク」「ス」「カ」「リ」「バ」「ー」と縦に刻まれている。
- 使用者のカラテに反応して刀身から光と熱を発する。
- この能力がエクスカリバー自身の魔法の力なのか、それともウーサーのカラテエンハンスメントが刀身に残って発現しているのかは不明。
- 光り輝くエクスカリバーの威容はブリテン全土の農民らのニューロンに焼き付き、現代の英国人にもカタナへの興奮因子が遺伝子レベルで刻み込まれている。
ストーリー中での活躍
- 「ビースト・オブ・マッポーカリプス」の最終盤にて、サツバツナイトから爆発寸前の茶器「ヒラグモ」を引き受け、過去の時代に飛んだケイトー・ニンジャと邂逅する。
- ケイトーに対して名乗るよう促すが、彼は「マーリン」を名乗り、目の前にいる少年がアーサー王であることを言い当てたのであった。
- 「スレイト・オブ・ニンジャ」では、その後のアーサー王とマーリンの様子が描かれる。
一言コメント
- 歴史で語られている姿と実際の人物像が別物というのは実際創作あるあるだけど、ケイトーがセンセイな時点で不穏なアトモスフィアが漂ってきますネ、封印されたニンジャ真実の中にはこの方自身のえげつない本性も隠されているのでは? -- 2024-01-12 (金) 21:26:56
- ケイトーに師事した=邪悪な存在という訳ではないと思う。少なくとも、ケイトーが「英国紳士の鑑たる善良な人物である方が後々役に立つ」と判断すれば、少なくともそういう人物になる様に仕向はするはず。とはいえ、現実のイギリスもだいぶエグい事やって来た国ではあるから、その要素が取り入れられて、名君の逸話に包まれた冷血、あるいは暴君になっても違和感は全くないんだよねぇ -- 2024-01-19 (金) 00:51:42