◆忍◆ ニンジャ名鑑#385 【ハーヴェスター】 ◆殺◆
アマクダリ所属。ミリタリーニンジャコート装束を纏った非情なニヒリスト。ブラックユーモアを好む。
電子戦争退役軍人。元湾岸警備隊指揮官。白髪交じりの長髪に眼帯。
彼が背後で対キョート紛争の引き金を引いた事で、両国の緊張はピークに達した。
登場エピソード
「所詮キョートのバカどもも、戦いたくて仕方ないのだ。WIN-WINよな。ハ!ハ!戦争はいいぞ、小僧!」
「突破作戦の希望を断つ爽快感はな、無上よ」
人物
- アマクダリの大幹部である「12人」の一人。「アマクダリのワイルドカード」を自称する老将。
- 物理書籍版より、モータルネームが「ケイノウ・サナダ」であることが明かされた。
- 名鑑で示された通り、電子戦争を戦い抜いた湾岸警備隊の元高官であり、現在は国防軍の顧問を務めている。もっとも、老いてなお前線のケオスに胸躍らせる戦争狂であるらしい。
- かつて人間であった頃、上層部の打算的で非合理な状況判断によって指揮下の全部隊を喪っている。
- 彼の影響力により、アマクダリはその作戦に国防軍の戦闘機や空母を公然と動員することが可能。また、書籍版によればアクシス新兵の戦闘教練も行っており、これらが「12人」としての任務である。
- 耄碌が進んでいるとは本人の言だが、その発言を含めたブラックかつ軽妙洒脱な語り口は、老いてなお矍鑠たるアトモスフィアを漂わす。老獅子に例えられる凄みを見せる場面も。
- とはいえその哲学は、人々の犠牲を一顧だにしない戦争礼賛主義であり、文明の破壊者たるニンジャの極致と言える。
- ラオモト家とはかなり古くから懇意にしていたようで、まだラオモト・チバがよちよち歩きだった頃に一度会っているらしい。
- 葉巻の愛飲者であるが、海に平然とポイ捨てしている。真剣にイルカやラッコについて考えるべきではないか?
外見
- 白髪交じりの長髪に眼帯、ガラガラ声で喋る。
- この眼帯の奥には、電子戦争時代に失われた眼の古傷が残っている。
- 「ゼア・イズ・ア・ライト」のアマクダリの秘密会合ではミリタリーニンジャコート、「ダークサイド・オブ・ザ・ムーン」のドサンコ・ウェイストランド海上ではロングコートを着用していた。
- ニンジャスレイヤープラスの身長一覧表によると身長182cm。
元ネタ・考察
- ハーヴェスター(Harvester)とは「収穫者」「刈り取る者」といった意味。
- 軍の高官たる彼が刈り取り収穫するものといえば……おお、ナムアミダブツ!
- 実際英米文化圏では「Reaper」同様に「死神」の暗喩として用いられている。
部下/湾岸警備隊所属ニンジャ
- 部下の質は非常に高く、ニンジャスレイヤーと互角以上に戦えるカラテ強者も擁している。ハーヴェスター自身のワザマエを上回ると思われる部下を従えている点からも、彼のカリスマ性、そしてメンターとしての才能が伺える。
- 部下の中には数少ない女性ニンジャも存在する。
名称 | 備考 |
---|---|
アイアンジャケット | 湾岸警備隊艦隊による大規模軍事演習に同行 |
アクアスパイダー | |
サイコダート | |
シャープシューター | |
ジャックナイフ | |
スレッジハンマー | |
ナイトクロウラー | |
ファイアフライ | |
アルデバラン | 部下の一人。ニチョーム制圧に参加 |
インターセプター | 子飼の部下。十年来の主従関係 |
カメレオン | キョート大使館襲撃作戦の工作員として推挙 |
コロッサス | 直属の手練れ。ラオモト・チバの反乱を鎮圧すべく出動 |
ワイプアウト | |
ストーンコールド | 直弟子の一人。 キョート・ネオサイタマ戦争におけるアマクダリ部隊隊長 |
アイアンクラッド | 隊長ストーンコールドの指揮の下、キョート・ネオサイタマ戦争に介入 |
イリテイション | |
ソリティア | |
ヘヴィレイン | |
ロングシップ | |
ダイアウルフ | 湾岸防衛隊時代からの部下。 かつて防衛隊魂を叩き込み、娘のように思っていたらしい。 |
ファイアブランド | かつて率いていた邪悪な小隊の出身 |
ベアハンター | 側近。元ダイアウルフの部下 |
デストロイヤー | 元湾岸警備隊の高速戦闘機パイロット |
サルコフォガス | ツキジへの艦砲射撃に加勢 |
- 湾岸警備隊関係のニンジャでは他にも湾岸警備隊上がりでキョウリョク・カンケイの護衛に従事していたベクトリアル等が存在するが、ハーヴェスターの部下であったかどうかは不明。
ワザ・ジツ
暗黒武道ピストルカラテ
- 彼が宿すテッポウ・ニンジャクランのソウルに由来するピストルカラテの使い手。戦闘では二挺のリボルバー式六連装拳銃を得物とする。
- 胸の前で腕を交差させた奇妙なカラテ・スタイルが特徴的。一撃の重さを重視したタカギ・ガンドーや、一撃の速さを重視したガンスリンガーとも異なり、精密な打撃や銃撃を重視した老獪なスタイルを取る。
- 反動によるカラテだけでなく、拳銃による直接的な射撃も積極的に行い、相手のレンジ外からの銃撃やスリケンの撃ち落とし、敵の保有するIRC端末の破壊などに活用している。
- ミリタリーコートニンジャ装束の内側には拳銃ホルスター付き防弾ベストを着用。ベストの胸、側面、背面には合計12挺の拳銃が仕込まれている。
- 十二丁は全てシングルアクション仕様。一発ごとに撃鉄を起こす必要があるなど扱いが難しいが、構造上ダブルアクションよりも射撃の精度に秀でるとされており、彼の戦闘スタイルに沿ったチョイスと考えられる。作中ではオートファニングなるものも披露している。
- それぞれ特別な刻印も装飾もない大量生産品ではあるが、その中から状態や品質の優れたものを選別して装備している模様。
- 弾丸が切れたら即座に拳銃を投げ捨て、各所のホルスター内に仕込んだ新たな拳銃と交換していくことで、アウト・オブ・アモーの可能性やリロードの隙の発生を限りなくゼロに抑えている。
- ピストルカラテによる直接戦闘のみならず、吸着小型グレネード・マキビシやステルス輸送機「ナイミツ」による機銃掃射など、トリッキーな戦術も駆使する。
- 「ニンジャスレイヤー:ネヴァーダイズ」では、足元にばら撒いた多数の装填済み軍用拳銃を高さを変えて蹴り上げ、両手12発連射と同時に宙に浮いた拳銃を掴んで連射、さらに追加の拳銃も蹴り上げていくという曲芸じみたピストルカラテを見せた。
テキサス・サイクロン
- ピストルカラテの禁じ手。空中に蹴り上げた相手に銃弾の嵐を叩き込む。
- 名称は書籍版にて明らかになった。
ロウレス・フロンティア
- 書籍版で新たに披露したピストルカラテの奥義。左手の銃底をバックラー盾めいて使い、同時に右手で貫通チョップ突きを繰り出す。
- 訳を充てるならば「無法(=lawless)なる未開拓地(=frontier)」だろうか。上記のテキサス・サイクロンといい、西部アトモスフィア溢れる技名である。
ストーリー中での活躍
- 連載順では「ゼア・イズ・ア・ライト」が初登場。ネオサイタマとキョート政府との戦端を開くべく、キョート大使暗殺を計画し主導的役割を担う。
- 時系列順では「ゼア・イズ・ア・ライト」より前となる「ダークサイド・オブ・ザ・ムーン」では、ドサンコで何らかの重要なデータを探索しており、部下のダイアウルフら及び同盟を結んだペケロッパ・カルトを動員して作戦を完遂している。
- 「ロンゲスト・デイ・オブ・アマクダリ」では、彼はセキバハラにて「収穫」に勤しんでいた。同日の出来事である「グラウンド・ゼロ、デス・ヴァレイ・オブ・センジン」では朝に前線基地を訪れており、部下六人をキョート側のニンジャ戦力であるカブキ・フォースに対抗する増援として司令官に引き合わせた。
- しかし、如何なる手段によってかニンジャスレイヤーによる襲撃を察知し、ステルス輸送機「ナイミツ」によってネオサイタマ近海の空母キョウリョク・カンケイへと突如飛来してニンジャスレイヤーと交戦を開始。カイシャクの危機にあったマスターマインドを救出する。
- 連係攻撃によりニンジャスレイヤーを追い詰めるものの、アルゴスの接続が断たれ連携が乱れた隙にマスターマインドを失う。なおも生き残りの海兵ニンジャを指揮し、ナイミツ機上からの銃撃で食い下がるが、ナンシー・リーのハッキングによる介入を受け敗北。ナイミツの爆発に巻き込まれ、生死不明となった。
- 「ニチョーム・ウォー」及び「フェアウェル・マイ・シャドウ」では、KMCによる地下放送に介入したYCNANにより暴露された「12人」に関する情報に名前のみ登場。ナンシーには本名こそ掴まれていなかったが、対キョート紛争の火種を撒いていたことを明かされている。
『死人のほうが動きやすい事もありましてな』
- 「サイオン・オブ・ザ・タイラント」にてまさかの生存が判明。ラオモト・チバのアマクダリ掌握に賛同して彼に接触を果たしていた。
- 決起したチバに対して世界征服大戦争の夢を語り、内乱によるアマクダリの弱体化を避けるため、鷲の翼が開いた後まで待つよう説得を試みる。そして交渉が決裂に終わると、チバを生け捕りにするべく配下のアクシスを差し向けた。
- 彼は実際の所、チバ派でもアガメムノン派でもなく戦争狂であったのだ。
- 「ニンジャスレイヤー:ネヴァーダイズ」では、アマクダリの将として率いる配下と共に戦いを挑む。だが、ザイバツの登場やアルゴスの破壊等により戦局は悪化。敗北は誰の目にも明らかなものとなる。しかし……。
「撤退無し!降伏も無し!最後の一兵まで戦うべし!」
- 彼に逃走の二文字は無かった。無軌道同然にアマクダリに入った配下のニンジャ達を片っ端から鍛え上げ、アクシスの兵へと変えてきた彼には、自身こそがイクサの旗印であるという自負があった。何の迷いも無く継戦を選んだ彼は、暗黒武道ピストルカラテをもってザイバツのニンジャ達を迎え撃ち、ミラーシェードを討ち取る。
- しかし、ニーズヘグのヘビ・ケン・ムチの攻撃で腹と左腕を引き裂かれ、続けざまにダークニンジャのヤミ・ウチで心臓にベッピンを突き立てられ、憑依したソウルによるカツ・ワンソーへの恐怖の絶叫を上げながら爆発四散した。
- 彼の凄惨な最期を目の当たりにしたアクシスは総崩れとなり、敵意を剥き出しにしたザイバツの兵達によって収穫されるコメめいて次々に殺戮された。インガオホー!
- 物理書籍版では左腕は無事であり、弾切れの状態でダークニンジャとの一騎打ちに応じる。
一言コメント
- ↑葉巻 リボルバーの使い手 共通点あるな。 -- 2019-06-09 (日) 18:42:27
- まぁボンモーは確実に観てるだろうね、アフロサムライ。あれの開幕バトル並みの作画で十二丁の一回転拳銃跳ね上げピストルカラテを観られたら、泡吹いて爆散するかも知れん。 -- 2019-06-09 (日) 19:37:42
- だが、ジャスティス=サンの最後はジツに過信しすぎてアフロに一瞬のスキを突かれて細切れだからな。アフロの親父は詰が甘かったとか言ったのがそのまま返された。インガオホー! -- 2019-06-09 (日) 19:41:02
- つーかアフロサムライと忍殺の親和性凄いな。あの一番・二番のハチマキのトンチキさとか、レモネード飲んで「オイシイ…」(CV.さみゅえる・L・じゃくそん)とかヘッズには堪らんのではないか。ハーヴェスターファンならずとも一度御覧になると良いぞ -- 2019-06-09 (日) 19:53:47
- ジンノスケ=サンがあからさまにシガーカッター=サンめいてたり、 -- 2019-06-10 (月) 12:40:54
- アバッー!途中送信! ノンノンボンズブラザーズなんかそのまま忍殺で出ても違和感はない。 -- 2019-06-10 (月) 12:42:07
- ぶちゃっけしょうもない過去の失敗に延々引きずられただけだし散々イキった末にワンソーにビビって悲鳴挙げたせいで自慢の湾岸防衛隊が総崩れだから作中の扱いの割には小者なキャラだと思う -- 2021-03-22 (月) 14:14:48
- ダイアウルフさんについて尻だのファックだのが言及されてるが単純によくある軍隊ジョークでしょ。(ハートマン先任軍曹みたいな)文章や発言をそのまま鵜呑みにしてはいけない -- 2022-11-05 (土) 15:04:21
- どうでもいいかもしれないけど、ネオサイタマの沿岸警備隊が艦艇にオイランの名前をつける命名基準の元ネタは、ニンジャスレイヤーと並ぶテンサイ級マッポー・カートゥーン「ザ・ネイション・クイズ」の「デモクラシーは実際イディオット、あなたの為のファシズム」暗黒メガ組織「ミニスタリー・オブ・ザ・ネイション・クイズ・オブ・ジャパニーズ・ガバメント」のニュークリア・キャリア「レイコ・オオシマ=サン」やミサイル・クルーザー「ケイコ・シマクラ=サン」(クルージングミサイル「イッツ・トキオ・マム」搭載)なのかな? -- 2023-06-17 (土) 05:50:47
- アメリカさんは戦艦に女性の名前を付ける風習があるから、それにちなんでるんでない? -- 2023-06-17 (土) 08:06:52