「ブラックメイルド・バイ・ニンジャ」

Last-modified: 2023-08-05 (土) 19:15:24

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登場人物


あらすじ

試作型ツェッペリンMG775の機体が……ほぼ無傷のまま発見されただと?」

 

キョート共和国との国境付近に墜落していた試作機発見の一報。リラクゼーションを楽しんでいたアサノサン・パワーズ社部長、アサノ・ミツイは、急遽IRC談合に勤しむこととなった。
なにしろ、MG775試作機のアサノサン製ハイブリッド・ニューク燃料炉には重大な欠陥があったのだ。これが露見すればアサノサンの株価は確実に暴落、アサノもケジメでは済むまい。

 

#DANGOU:ASANO@ASANOSAN:どうです、いっそ爆破しませんか |||
#DANGOU:IDEYASU@SUGOITECH:私もそう言おうと思っていました |||
#DANGOU:YASU@SUMAKOCHIRA:回収コストより安く上がりますね ||| 

 

上手く主導権を握り、邪悪な隠蔽爆破計画を提案するアサノ。しかし順調に進んでいた談合は、思わぬ存在の介入を受けることになる。その出会いは、やがて彼自身の人生を大きく狂わせることになり……。

 

「アサノ=サン、私の名前はブラックメイルです。私はより大きなビジネスを提案しに来た」


解説

長編連作エピソード「ロンゲスト・デイ・オブ・アマクダリ」の合間に連載された短編。アマクダリ「ニンジャによる脅迫」と暗黒ミッションの成功報酬というアメとムチを使い分け、社会へ浸透していく様子が非ニンジャの視点で描かれる。
長編シリーズの大スペクタクルに比べれば卑小な、一個人の栄光と破滅を描いたエピソードであるが、繰り返される暴力がねじれて生まれたサツバツの螺旋に、登場人物の生き様が予期せぬ色を添える、短いながら引き締まったエピソードとなった。特に、次第に明かされていくアサノ・ミツイとブラックメイルのキャラクターと、その余白の奥ゆかしさは、実況タグのヘッズの間でウナギ・ライジングの人気を博した。

 

本エピソードは年明けに連載が始まり2015年の2月下旬に完結を迎えた。連載中はニンジャアトモスフィア調整期間であり、更新頻度が抑えられていたために、遅まきながら暗黒非合法探偵は本話でスレイ初めとなった。

 

物理書籍版では「不滅のニンジャソウル#4:ケオスの狂騒曲」に収録。



コメント欄にヘッズが書き込み、コメントが広がってゆく。薄汚いリージョンに隠れた、薄汚いコメントが。
  • 薄マ薄血やブラックメイルとブラックメールと言葉遊びも見所だけど、ネオサイタマのサツバツとした世界観と忍殺の大原則であるインガオホーに徹したエピだったと思う -- 2015-02-22 (日) 02:03:34
  • ストーリーの大筋にはあまり関係なかったが、アマクダリのシステム構築の一端や、モータル視点で見たニンジャ等、世界観補強的には重要なエピだった。 -- 2015-02-22 (日) 02:14:48
  • 起承忍殺に則った汚いカネモチ重点のエピソード。アマクダリの支配メゾットにも注目な -- 2015-02-22 (日) 02:19:44
  • 強烈なパワを感じた。久々にマッポーの世における人間自身の暗黒面が描かれたというか -- 2015-02-22 (日) 04:07:43
  • まさにテンドン・ノワール -- 2015-02-22 (日) 05:36:28
  • うんうん、これは忍殺流ノワールだよねぇ -- 2015-02-22 (日) 06:50:50
  • 私としてはモータルを蹂躙するニンジャと、ニンジャに蹂躙されるモータル。マッポの世の中に生きる典型的な一例だと感じましたね。忍殺世界ではこのような案件はチャメシ・インシデントなのか -- 2015-02-22 (日) 07:05:59
  • 「このイディオットめが!非ニンジャのクズに何ができる!貴様は足手纏いだ!消え去れ!視界から消え去れ!」  足手纏いというのは仲間に対して使う言葉であることだなあとしみじみ…… -- 2015-02-22 (日) 07:20:13
  • ギャグとしか思えなかった薄マ薄血に最後の最後でグッと重いものを感じさせられたなあ。ボンモーの尋常でないワザマエがひかる -- 2015-02-22 (日) 09:06:38
  • 主人公と戦う邪悪なニンジャに対して読者が声援を送る小説がこちらになります -- 2015-02-22 (日) 09:51:56
  • 凄く共感できる二人だったが、だからこそ救われちゃいけない二人でもあったんだろうな。あれで無事生き残ったりしたら、それこそ邪悪ですらないなんかになってしまう -- 2015-02-22 (日) 09:53:44
  • 最後にミツイ=サンを始末しに来たモチロウ=サンも既にセクトに取り込まれてる描写がセクトの体質を端的に現していることだなあ -- 2015-02-22 (日) 10:06:09
  • アマクダリにやはり、シンプルな暴力のソウカイヤ、エリート貴族主義のザイバツにはない恐ろしさがあるな。麻薬の染みた真綿で口を覆われるような不気味さがある -- 2015-02-22 (日) 10:07:44
  • アサノ=サンの用意したスシはちゃんと彼女に食べてもらえたんだよなあ -- 2015-02-22 (日) 10:16:09
  • ロブスター案件に見せかけた蚊柱案件と思いきや一貫して薄汚いノワール…ゴルフボールの使い方のワザマエよ… -- 2015-02-22 (日) 13:02:27
  • 世界観が掴みやすいので、ニュービーにも実際おすすめ -- 2015-02-22 (日) 14:12:12
  • 紛れもなくラブストーリーだった。薄汚いマネーと権力と暴力に染まった、薄汚い愛…。 -- 2015-02-22 (日) 14:57:55
  • ↑2 キャラクターや組織の知識がなくてもスムーズに読める話ですよね -- 2015-02-22 (日) 15:06:21
  • 久々にニンジャスレイヤー=サンが自動ニンジャ殺害装置めいた存在として描かれるエピソードでしたねー -- 2015-02-22 (日) 16:30:48
  • フジキドの人間性に魅力を感じる反面、ニンジャスレイヤーはやっぱこうでなくちゃって感じもありますね -- 2015-02-22 (日) 16:34:11
  • ギャグめいて何度も繰り返された定型句が極めてシリアスな局面で読者の心を打つ…という展開は過去に何度かあった。それを1エピソード内でやってのけるとは。忍殺の特色の一つである反復のワザマエが遺憾なく発揮された名短編であった。 -- 2015-02-22 (日) 17:31:45
  • 薄汚いコメント!? -- 2015-02-22 (日) 18:41:53
  • ↑ブラックメイル=チャンフィーヒヒヒ!激しく前後したいぜ!アサノ=サンとのウスイホン重点!フィーヒヒ!フィーヒヒ! -- 2015-02-22 (日) 19:18:39
  • 久々に第3部の本筋や、ニンジャ真実に絡まない箸休め的な左寄りエピ…と思ったけど、終わってみれば実にしんみりとした余韻を残す名エピだったことよ。 -- 2015-02-22 (日) 19:33:34
  • ↑2 だがちょっと待て、ブラックメイル=サンはともかくアサノ=サンは口髭生やして小麦色に焼けた肥満顔の50のおっさんだがいいのか? -- 2015-02-22 (日) 20:03:07
  • ↑何か問題があるのかね?(彼真顔) -- 2015-02-22 (日) 20:06:12
  • アサノ=サンのような汚いカネモチはウスイタカイホンにおける花形スターであることだなあ。助演男優とでも言うべきか -- 2015-02-22 (日) 20:52:19
  • キング・エンマはやはりエンマ・ニンジャと同一存在なのだろうか? -- 2015-02-22 (日) 21:16:45
  • ↑ ニンジャになると、無意識レベルで「エンマもニンジャ、つまりエンマ・ニンジャ」だと刷り込まれるのではなかろうか -- 2015-02-23 (月) 00:13:58
  • 薄汚いマネーと血にまみれて描かれる、それはあたかもこのネオサイタマの愛し子のような、美しからざる物語。 -- 2015-02-23 (月) 15:31:58
  • ショッギョ・ムッジョでインガオホー。ニンジャが出て殺す、これぞ忍殺的エピな。大長編も好きだけど、こういう短編もまた捨てがたいことだなあ -- 2015-02-23 (月) 16:04:40
  • ニンジャとモータルの関係を多くは語らず、安っぽいコトダマにもせず紡ぎだす。良質な映画を観たようなアトモスフィア -- 2015-02-23 (月) 20:33:06
  • 最初はインターフォン越しに話してたのに気付いたらアサノ=サンの背後にフジキドが立っていて「もう入っている」的な感じになるのかと思ってた -- 2015-02-23 (月) 21:14:59
  • 恐喝という意味でのblackmailだけどmailには鎧を着せるって意味もあって、タイトルのダブルミーニングが恐ろしくワザマエ。 -- 2015-02-24 (火) 23:55:15
  • さらには黒いマキモノが「闇の世界からの手紙」の意味にもなって実際トリプルミーニングな。ほんとボンモーは言葉遊びがうまい -- 2015-02-25 (水) 00:05:36
  • 振り向けば/ニンジャがそこに/アイエエエ -- 2015-03-02 (月) 19:23:25
  • 今際の際/向けどニンジャは/もういない -- 2015-03-02 (月) 21:49:27
  • ハッカーの血が広がったプールにアサノさんが、でハイクを詠もうと思って読み直したら、ハッカーが脅迫されたあとのアサノさんに抱いた心情と負傷したブラックメイルに抱いたアサノさんの心情がダブっててアイエった。縦社会/弱った上司は/カワイソウ  あばばばば -- 2015-03-03 (火) 04:11:05
  • 同じ死でも満足して逝けた方が幸せだというエピソードンなのだなぁ。何事も/ナセバナッコラ/インガオホー -- 2015-03-03 (火) 04:35:20
  • ↑1~4 ポエット!ポエット! -- 2015-03-03 (火) 05:31:49
  • スクラピュラスエミッサリー(上層部を一気に失い……今の彼はカワイソウだ。) -- 2015-03-03 (火) 18:13:03
  • 形を変えたキルゾーン・スモトリな -- 2015-03-20 (金) 14:17:52
  • こういった事件の顛末を聞くたびにフジキドは自らのエゴについて悩み -- 2015-04-01 (水) 10:57:02
  • アイエエエ途中送信…フジキドが自らのエゴについて悩みそれがフージに付け込まれたと考えると…インガオホー -- 2015-04-01 (水) 11:01:53
  • フジキドに迷いはない。ブラックメイルは邪悪なニンジャ。だから殺す。アマクダリの陰謀は潰す。だから悪事をスポイルした。ただそれだけだ。 -- 2015-04-07 (火) 00:17:43
  • アサノ=サンの顛末だけ聞かされてもインガオホー以外の感想は抱かないんじゃないかなあ。アサノ=サンの心情は彼自身か読者にしか分からないよ。 -- 2015-04-07 (火) 09:24:33
  • アサノ=サンはブラックメイルに心酔するしか「選択肢がなかった」。 -- 2015-04-12 (日) 13:01:46
  • ハッカー=サンの弱ったアサノ=サンへの心情が語られる場面が好きだ。パワーに満ちたアサノ部長の事をソンケイしていたのだなぁ。 -- 2015-06-10 (水) 15:55:48
  • 薄汚いマネーに染まった薄汚いエピソードオー だが、しかし、美しい -- 2015-07-11 (土) 15:22:13
  • >血の染みも死体すらも残さず……ブラックメイルだけは死んだ時に血が流れない。 故に美しいまま散るという爆発四散を逆手に取った見事なエピソードオー -- 2015-07-13 (月) 19:10:32
  • ボンドの「カワイイの語源はカワイソウ」を思うとブラックメイルもアサノサンもカワイイ -- 2015-11-10 (火) 10:15:26
  • 薄マ薄血のテンドンは最初のプールの時点では正直くどいと思ってたはずがヤクザの襲撃を返り討ちにするシーンあたりから悲壮感が感じられて読んでてゾクゾクしてた。 -- 2015-11-10 (火) 11:34:54
  • コミカライズイメージーはBOUICHI -- 2015-12-25 (金) 13:08:31
  • 物理書籍で初めて読んだがどことなくホシ・シンイチアトモスフィアを感じた -- 2016-03-31 (木) 11:03:30
  • マツダ・ユサク=サンの蘇る金狼のような黒で黒を塗りつぶしたようなアトモスフィアを感じた -- 2016-03-31 (木) 21:57:56
  • 忍殺サスペンス劇場な -- 2017-01-02 (月) 03:29:02
  • 物理書籍では感動的なラストシーンの隣のページにユカノ=サンの入浴シーンが描かれていて青少年のなんかに悪い -- 2017-02-25 (土) 05:51:31
  • ニンジャは何もかも歪めてしまうということか。 -- 2017-04-09 (日) 20:39:44
  • 突如手にした危険で強大な力に酔いながらも、それを妄信し泥酔するには頭が良すぎたアサノ=サン、単なる汚いカネモチとはまた違った魅力があった -- 2018-09-05 (水) 11:03:34
  • 個人的傑作エピ、アサノ=サンが転落していく様だったりブラックメイルとの関係描写だったりがすごい好き -- 2020-11-14 (土) 02:09:20
  • ここまで「スカー・フェイス」に言及がないのナンデ。いや、筋書きが全然違うけどさ。 -- 2021-01-11 (月) 23:41:26
  • 物語の裏で展開していたであろうイチローが物理アクセスしナンシー=サンが論理ハックする手慣れた分業体制が、なおさらこの二人の歪で不器用な関係を際立たせる -- 2021-05-25 (火) 01:46:01