◆忍◆ 組織名鑑#10 【ネオサイタマ市警】 ◆殺◆
ネオサイタマの治安を守る警察組織。
略称はNSPD(ネオサイタマ・ポリスデパートメント)またはNSCC(ネオサイタマ・シティコップス)。
腐敗デッカーや無気力マッポもいれば奥ゆかしい老デッカーや優しいマッポもいる、混沌とした組織。
組織概要
我々がよく知る現実の警察機構そのままの組織であるが、サイバーパンク作品のお約束めいて暗黒メガコーポ群には無力な存在でしかない。本編では名鑑に記載されている略称のほかに、報道の場面などで「NCPD(ネオサイタマシティ・ポリスデパートメントか)」の略称も見られる。
上層部のほとんどにはメガコーポの息がかかっており、賄賂や政治的支援などのWIN-WIN関係はチャメシ・インシデント。
末端部は末端部で警察組織としての秩序維持こそ出来ているものの、マッポーのネオサイタマではカロウシ寸前の度重なる超過勤務が常態化していることから大抵のマッポ、デッカーが事なかれ主義を通している。
アマクダリの配下として動く悪徳マッポニンジャ・キングピンが堂々とクローンヤクザの私兵集団を引き連れているところからもケオスさが伝わってくる。
だが、そんなマッポーの中だからこそ、シンゴ・アモ、タバタ・ヤスキリを初めとした有能なデッカーや、上層部最後の良心にして大きな影響力を持つノボセ・ゲンソンなど、正義を貫こうとする人物が光っている。
ニンジャスレイヤープラスのN-FILES【メニイ・オア・ワン】にて、旧世紀から存在するが、ネオサイタマのメガロシティ化に伴い、警視庁や周辺の県警組織などを飲み込んで肥大化していったこと、そのため幹部職や名誉幹部職が異様に多く、持ち回りも少なくないことが明かされた。
また、内閣総理大臣と国家公安委員会の下に属している警察庁とは現在完全に立場が逆転しているようだ。
第3部では、ネオサイタマ市警はマッポの8割がアマクダリのコントロール下となっており、さらには暗黒マネーによる民営化の危機にあるようだ。
第4部では日本国家の崩壊に伴いNSPDやマッポはなくなったが、暗黒メガコーポがアウトソーシングする形で元マッポやデッカーらによって編成される治安維持部隊が活動しており、最低限の法とその執行者は存在し続けている。さらに詳細な情報についてはニンジャスレイヤープラスのシャード・オブ・マッポーカリプス(60):NSPD49課とネオサイタマのデッカーを参照のこと。
役職・制度
◆マッポ◆
- 一般の警官。所謂「おまわりさん」に該当するのがこの役職。
- 標準装備はマッポガンと警棒で、場合によってはライオットシールドなども使う。
- レッサーマッポ・チーフマッポという階級があるが、デッカーよりは階級も権限も限られている様子である。
- 凶悪犯罪などはデッカーの支援なしで彼らだけで下手に動けばストリートの怒りを買い、後日コーバンが襲撃されたりIRCで吊るし上げられる。ナムサン!
- 堕落マッポも多く、作中ではとにかくネオサイタマ市民から目の敵にされている節がある。
◆デッカー◆
- 一般のマッポとは区別される上級の捜査員。
- ネーミングの由来は刑事を指す俗語「デカ」と映画「ブレードランナー」の主人公「デッカード」を掛けたものと思われる。
- デッカーの「捜査能力」はマッポ50人に相当するとのこと。一般マッポの評価が相当に低いか、デッカーの捜査能力が極めて優秀か、あるいはその両方であろうか。
- 精鋭なだけあり戦闘能力も相当で、ニンジャと対峙してもNRSも起こさない優秀な人材も多々いる。
- 一般マッポが持っているマッポガンとは桁違いの性能を誇るデッカーガンを装備する。中には二丁装備しているデッカーも。
- デッカーガンは黒い強化カーボン製ボディで、38口径重金属弾をLAN直結による論理トリガで連射できる性能を誇り、生身だとネギトロ、並のサイバネ義体程度では簡単に破壊されてしまう。また、いくつかのモデルがあるようで、型落ちしたものが闇マーケットに流れていたりする。
- 元ネタは、映画「ブレードランナー」に出てくる有名なアイテム「デッカードブラスター」だろう。
◆マッポスコア制◆
- 発生した犯罪や事故は、事件として扱われる際に「マッポスコア」なるポイントが設定され、解決した部署・人員に付与される。
- マッポスコアは事件の規模や推定解決難易度から適用されるようで、大きければ大きいほど評価が大きくなり、恩賞金や万一の際の支給金が高額化する模様。このため、各捜査員はマッポスコアの大きな事件を優先して取り組み、低スコアの事件は最悪無視する。
- おまけに所轄間での「スコアの奪い合い」も日常的なものとなっており、課ごとの連携がほぼ皆無、それどころか何をしているのかすらわかっていないというおぞましいまでのタテワリ化が進んでしまっている。
- マッポ達は最低限の点数を稼ぐために不眠不休で働いており、貴重な判断力や正義感を鈍らせている。
各所轄
◆カネモチ・ディストリクト区◆
- 悪徳マッポ・キングピンが西区のチーフマッポとして勤務している富裕層居住区。
- 「万全の警備態勢」で名が通っているカネモチ・ディストリクトであるため、殺人事件でも起ころうものなら担当者はケジメどころの騒ぎではなくなるらしい。相当にキツイそうな職場だ。
◆トコシマ地区◆
- シンゴとタバタのコンビが所属する地区。
- 比較的生活水準が高く、治安も良好な地域とされるが、ゾンビーニンジャの出没や年末テロ事件、謎の連続ツジギリ事件など、重大事件が頻発している場所でもある。
治安維持部隊
◆マグロ・ツェッペリン部隊◆
- 航空隊が設けられているのか、もしくは各地域ごとに管制室が設けられているのでは定かではないが、ネオサイタマでは飛行船によるパトロールが一般的。が、ヨタモノ同士のケンカ、浮浪者への恐喝・暴行程度であれば見て見ぬふりを決め込む。欺瞞!
- 強力な漢字サーチライトを複数装備する。
- ジェット・パンクスに襲撃され撃墜されることもある。
◆ケンドー機動隊◆
- 電磁シナイ、ケンドーケン・ブレード、ケンドー装備に身を包んだ精鋭デッカー部隊。さらに装備を強化した重装ケンドー機動隊なる部隊も存在する。
- ある程度の対ニンジャ戦闘も想定されており、サンシタ程度ならば連携攻撃によって討ち取ることもある。
専門捜査課
◆サイバーマッポ◆
- IRC上の犯罪を取り締まる部署。ネオサイタマのIRCネットワークを常時監視している模様。
- しょっちゅう防衛網の隙を突かれたりハッキングを受けたりしている。
◆18課◆
- 麻薬取締専門。マッポスコア総合成績も優秀。
- 両腕をデッカーガン内蔵テッコ、両目をサイバネアイ改造したサイバートレンチコートの捜査員も擁するなど、威力活動も辞さない。
◆49課◆
- 公には凶悪犯罪捜査を専門とする部署であり、荒っぽい捜査で名を轟かせている。
- 詳細は個別ページを参照。
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