デソレイション

Last-modified: 2024-01-10 (水) 22:48:56

◆忍◆ ニンジャ名鑑#277 【デソレイション】 ◆殺◆
暗黒武術コッポドーの使い手。ドージョーを経営しながら殺人稼業を続けていたため、その精神はニンジャとなる前から荒み切っており、強者との命を賭けたカラテがもたらす興奮と殺人衝動、そしてオイランを抱くことにしか興味を示さない。

登場エピソード

 

「……アホウども、おれはな、殺し屋だ」
「テメエ、まさかまだ、こいつらが救えるなんて考えてるんじゃねえだろうな。探偵も殺し屋も、同じようなもんさ。ましておれ達ゃ、ニンジャだ」


人物

  • ネオサイタマで表向きには暗黒コッポ・ドージョーの師範、裏ではフリーランスの殺し屋として暗躍するニンジャ。本名「タギ・トワ」
  • 荒み切ったマッポー的精神の持ち主で、登場エピソードの冒頭から絡んできたヤクザを瞬殺、ファック&サヨナラ、強盗殺人など無法の限りを尽くしていた。
  • ニンジャなのでアイサツはするがオジギはしない。武道家にあるまじき無礼者。
  • ドージョーの最奥、神聖なるタタミ部屋には、ドージョー・ヤブリの戦利品と堕落生活の塵芥がごちゃ混ぜになって積み上げられている。
  • ただし、殺人稼業については、彼に残された最後の人間性として「一度受けた依頼を反故にしない」「決して寝返らない」「堅気からしか仕事を請け負わない」「彼らの身に余る依頼料を要求しない」という、稼業に対する誠意あるいは暗殺者としての矜持を自身に対して課している。
「さあ、ネタバレしようぜ」
  • かつてはコッポ・ドーの達人タコロー・ヒサノリ=センセイの下で修練に励み、師範代にまで登った人物であった。だが、彼はその裏で暗殺を請け負うサイドビジネスを手がけ、嬉々として殺人術を振るっていた。
  • 遂にはその凶悪性を看破したタコローに詰られ、ネンゴロだったタコローの娘との仲も引き裂かれる。最終的に門人総視の決闘で両目を抉られ破門・追放されるが、やがて彼は邪悪なドージョー・ヤブリとして戻り、タコローと娘を殺して師範の座を奪った。
  • この一件で精神を完全に荒廃させた彼は、以前にも増して無軌道で虚無的な狼藉を働き、破滅を求めるかのような堕落を続けていく。当然の帰結として、ある日彼はヤクザクランによる待ち伏せ射撃を受けるも、いつの間にか憑依していたニンジャソウルが覚醒、ニンジャとなって窮地を脱した。
     
  • その身に宿すはコロス・ニンジャクランのアーチ級ニンジャソウル。なお、アーチとしての固有名(ナラク・ニンジャグエン・ニンジャなど)は有無を含め未だ不明。
    • ジツの効果から言って納得のソウルの格である。ナラクおじいちゃん狂喜……かと思ったらサップーケイの彼方に消えていってしまったが。
    • デソレイションはこのソウルを「オイランのように扱い」従えたらしい(つまりファック&サヨナラめいたメソッドで)。ソウルとはいえニンジャに対してモータルが勝利を収めた例……なのだろうか?

外見

  • ニンジャ装束ではなくコッポ・ドー師範の正装と推定出来るハカマ・ウェアを身に纏い、両目は共にサイバネ化した義眼という特徴的な外見の持ち主。
    • ただし、イクサに臨んでもだらしなく着崩しているハカマ・ウェアのなりは、ジュドーの試合であれば審判からイエローカードを出されてもおかしくない。
  • 後に上半身のみ黒の硬質ラバーめいた質感のニンジャ装束を生成し纏うようになる。さらには骸骨紋様まで纏うように変貌。ニンジャとしての完成度が上がっていることが見て取れるワザマエな描写である。
    • 複数バージョンのトイを売らんとする暗黒メガ玩具コーポの関与も囁かれ……アババーッ!
    • タートルネックめいて首元を保護したノースリーブニンジャ装束は「ジュドー・キラー」と呼ばれる意匠。襟袖が掴まれるのを防ぎ、投げ技に持ち込ませない機能がある。打撃メインのコッポ・ドーは過度の接近を許すとかえって不利を招くため、極めて合理的。

元ネタ・考察

  • デソレイション(desolation)はそのまま「荒廃」という意味である。

ワザ・ジツ

  • 名鑑通りの暗黒武術コッポ・ドーの使い手であり、確実に急所を狙って仕留めていく、実にシステマティックな戦法を得意とする。
    • その殺しっぷりに、男性ヘッズは大いに恐怖した。
  • スリケンを使用する描写がある。

コッポ・ドー

  • 平安時代に封印されたという暗黒武術。システマティックに相手の命を奪う恐ろしい殺人術である。
  • 人間時代から暴威を振るってきただけあり、カラテ一点突破型のニンジャスレイヤーにも引けを取らない高いワザマエを誇る。
  • さらに、殺し屋として生きてきた経歴からか、武道家にあるまじき反則行為も平気で行う。
    • 彼から言わせればイクサとは命のやり取りであり、スポーツではないので卑怯もヘチマもあったもんではないのだろう。
 

ボールブレイカー

  • コッポ・ドーの殺人システム性の極致と言える奥義。食らうと実際男性は死ぬ。男性ヘッズに恐怖を刻みつけた魔技である。
  • ニンジャ耐久力をもってしても耐えられるものではなく、この一撃を受けることは例外なしに致命的。
 

ビヨンボ・バスター

  • コッポ・ドーの奥義の一つであり、禁じ手。両掌から胸部にコッポ振動波を叩きこみ、呼吸器にダメージを与え呼吸不能に陥らせるという恐ろしい魔技である。食らった相手はニンジャであっても抵抗力をなくし死に至る。何と恐ろしい奥の手か。
  • ひたすらに人体の急所を的確に破壊するのに特化したコッポ・ドーの恐ろしさが如実に分かる技であり、逆に言えば殺人衝動を抑え武道としてのコッポ・ドーを伝えていたタコロー=センセイの精神の高潔さも伺える。
 
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キリングフィールド・ジツ

「サップーケイ!」

  • ニンジャソウルの扱いを心得て引き出せるようになったコロス・ニンジャクランのジツ。ジツを持たぬと思われていたデソレイションの切り札である。
  • 「サップーケイ!」のシャウトと共に、ソウル由来の外界干渉を遮断する殺戮空間を展開する。
  • 骨と亡者と砂塵のみで構築された白黒の荒野に、デソレイション自身の色褪せた過去の記憶や感情の残滓がノイズめいて点々と転がる、死合にのみ生きる彼の心を映した空間。その性質はローカルコトダマ空間に酷似しているが、原理は不明。
  • カラテに長けた彼と平地での一対一を強いられるだけでも脅威だが、このジツの最大の効果はそこではない。キリングフィールドでは、デソレイションがカラテの邪魔だと断じたものは存在出来ない。つまり……。
    • ジツ封じではなくソウル自体を封じ込めるため、スリケンすら使用不能に出来る。
    • ジツ重点でなくとも、カラテとジツを組み合わせるタイプのニンジャにも脅威。
    • ナラクすら封じられてしまったので、決まれば逃れられるニンジャは殆どいないだろう。
  • 他者の心象風景にも影響を与えるらしく、何とか逃れたニンジャスレイヤーもしばらくはキリングフィールドがもたらす虚無感に苛まれ苦しんだ。
  • ザ・ヴァーティゴ=サンによると、キリングフィールド・ジツの強さには個人差があり、その中でもデソレイションのものは特に強力であったようだ。

ストーリー中での活躍

「おれのネタバレだ。そして、てめえのネタバレは無しだ」
  • トバツの依頼を受け、ヒロシ・ヤスオを殺害すべく彼のアジトに乗り込む。護衛のレイディアンスもろとも殺害には成功するも、アマクダリに目をつけられ、今までの悪行に対するインガオホーの使者として現れたニンジャスレイヤーにも命を狙われてしまう。
  • ニンジャスレイヤーに敗れるも、ムーンビームの乱入による混乱の中逃亡し、何とか命だけは永らえる。そして皮肉にもそれがトリガーとなり、ニンジャソウルの真の力が開放され、追手のホットショットをも殺害する。
  • アマクダリに狙われもはや命はないと諦めるが、最後に道連れにしようとニンジャスレイヤーをおびき出す。キリングフィールド・ジツによりナラクを封じ、コッポ・ドーでニンジャスレイヤーを追い詰めついに相打ちとなるも瀕死のニンジャスレイヤーはチャドーで回復、最期はカイシャクされ爆発四散した。
  • しかし、デソレイションが死んでもジツは解けず、ニンジャスレイヤーを閉じ込める。最終的にはカラテで脱出したものの、最後まで謎の多いジツであった。
    • だがその後もこのジツはニンジャスレイヤーを大いに苦しめるのである。

一言コメント

「そういう問題じゃねえのさ、コメントだよコメント」
  • 個人的にはストンコセプターとも互角な印象だな。対フジキド戦の結果で比較すると、不調だったとはいえ一度撃破したセプター、結果こそ完敗だったがサツキまで出させたストンコ、あわや相討ちまでもつれこんだデソレ、といずれも甲乙つけがたい内容。バトルフィールドでの遭遇が実際楽しみな -- 2022-02-13 (日) 21:37:40
  • ↑2 だが待ってほしい。タコの胴体をまるごとボールと解釈するとしたら…アイエエエ! -- 2022-02-14 (月) 15:58:52
  • ↑タコ相手に打撃は不利そうだが、急所の目の間にコッポを打ち込むのか・・・? -- 2022-02-15 (火) 15:56:04
  • デソ「……アホウども、コッポはな、対人用だ」 -- 2022-04-25 (月) 17:36:20
  • ↑セリフのパロディを試みたつもりでしたが、発言がだいぶ険悪に見えてますね…ケジメします。それはそれとして、ディープテラー=サンの相手はメイヴェン=サンの方が適任では? -- 2022-04-26 (火) 12:27:45
  • ↑ 魂も時にタマ読み(例:荒魂/アラミタマ)がある故、ボールブレイカー→玉破壊→魂破壊となるのでご安心ください。にしてもコッポ・ドー邪悪すぎる。 -- 2022-04-28 (木) 20:28:38
  • コッポ・ドーが邪悪なのではない、使い手が邪悪なのだ。 -- 2022-08-30 (火) 19:53:42
  • 忍殺世界におけるコッポ・ドーはコッポ・ニンジャが開祖であると言われている。コッポ・ニンジャ自身が邪悪だったかはさておき、ケンドーやジュドーなどと比べても明らかに急所狙い、殺意重点のワザが多く、明らかに護身武術の範疇を超えている。コッポ・ドー自体が邪悪であるとの誹りを受けるのもやむを得ないことですね…? -- 2022-09-03 (土) 16:02:09
  • コッポ・ニンジャの八つに裂かれたソウルは、それぞれ別のジゴクで責苦を受けているのでは?人間性や道徳、敬意を捨てる=外道 -- 2022-09-26 (月) 19:13:08
  • さっきスワンソングを読み返したところで見ると、同じ無慈悲な殺し屋でもカギ=サンとはかなり違っていることだなあ…と思った 違いは人間性を捨て去ったか捨てられなかったかなのか -- 2024-01-10 (水) 22:48:56