幕間
「『慄然たる無明の恐怖みなぎる深淵を軽やかに急進する邪神移』と言うのですけれど」(62p12~63p1行目)
- 『SHADOW SKILL』より、クルダ流交殺法影門最源流技神移。驚異的脚力による超高速移動は目・耳・心のいずれによっても捉えられない。
- 「慄然たる~」のくだりは、ラヴクラフト御大の「眠りの神」から。
アト子が手についた赤茶色の液体を舌でちろちろ舐めていた(64p10行目)
- アダルトゲーム「アトラク=ナクア」の主人公にしてアト子の元ネタである比良坂初音が、ヒロイン・奏子の血を舐めているシーン。
- 腕だけ変身させて艶めかしく舐め取る描写がそのまんま。原作では直後に悲哀の表情に転じて暗転するが。
タブー、となぜか真尋の頭の中でハスターのサイクロン掃除機と同じ音声が鳴ったような気がした。(65p3・4行目)
- 『仮面ライダーW』より、「『禁忌』の記憶」を宿したタブーメモリ。園咲家長女・冴子が所持していた。
- 音声はサイクロンに限らず全メモリに共通して立木文彦氏。
見つけたぞ、アト子の歪み。(66p9行目)
- 「機動戦士ガンダム00」の主人公、刹那・F・セイエイのセリフより。
- 「見つけたぞ、世界の歪みを!」
「寝取り趣味ってのはさ、寝取った瞬間に失格なんだと思うぞ」(67p3行目)
- 『仮面ライダー龍騎』第46話、ラテ欄タイトル「タイガは英雄」より。
- 「英雄になること」に取り憑かれた仮面ライダータイガ=東條悟に対する、仮面ライダーゾルダ=北岡秀一の痛烈なる嘲笑。
- 「英雄ってのはさ、英雄になろうとした瞬間に失格なのヨ。お前、いきなりアウトってワケ」
「……そこに気付くなんて、やはり真尋さんですね」(67p6行目)
- 岸本斉史氏の漫画『NARUTO』で頻繁に使われる言葉。転じて、そこから派生したネットスラング「そこに気付くとは…やはり天才か」より。
- 劇中でもキャラの口調に合わせて、表記が変化するも、以下の状況化で使われることが多い。敵の術を見破る→天才で無ければ気づかない→「そこに気付くとは…やはり天才か」
- ネットスラングの場合、天才的な発想をした人間に対して使われる。
- ちなみに『NARUTO』内に出てくる主要キャラのほとんどが天才というカオスな状況である。
「ゲリザギバスベドシ」(67p10行目)
「ザギバスベドシ」(同13行目)
- 『仮面ライダークウガ』のグロンギ語で、それぞれ「セミファイナル寝取り」と「ファイナル寝取り」。
- ちなみに『クウガ』の場合、グロンギの「ゲゲル」(=ゲーム)は人間を殺すゲーム。「ゲリザギバスゲゲル」(=セミファイナルゲーム)は「ゴ集団」による最強のグロンギ、ン・ダグバ・ゼバへの挑戦権を賭けた殺戮ゲームで、「ザギバスゲゲル」(=ファイナルゲーム)はゲリザギバスゲゲルの勝者とダグバとの決勝戦。
- 結局クウガに「ゴ集団」は軒並み倒され壊滅、ダグバによる無差別大量殺戮が幕を開けた次第。
- 「始めるよ……『究極の闇』を」
「変態だー!?」(70P10行目)
- 「うえきの法則」の森あいの台詞、およびそのシーンのAAより。詳細は第4巻第2章を参照。
- 次ページの挿絵の真尋もそのシーンをイメージして描いていると思われる。元ネタでは口はダイヤだがこちらは四角。
「喩えるならば略奪愛は終わらないワルツのようなものです。寝取り、蜜月、寝取られの三拍子がいつまでも続く」(70p3~4行目)
- 「新機動戦記ガンダムW Endless Waltz」より、マリーメイア・クシュリナーダのセリフ。
- 「例えるなら歴史は終わらないワルツのようなものです。戦争、平和、革命の三拍子がいつまでも続く」
「一緒に抜け出してバスに乗って~」
「ダスティン・ホフマンかお前は」(70p6~8行目)
- 1967年の映画「卒業」よりラストシーン。主演はダスティン・ホフマンである。
- 花嫁を連れ出してバスに飛び乗って逃げる有名シーンであるが、最後は二人の笑顔ではなく不安な表情で締め括られる、というのが象徴的。