ナツメ・チカガミ

外見

イラスト：和歌山さん
刃物のように鋭い瞳をしたオオカミのファウナス

深い夜のに尚暗く浮かぶ影の髪色に銀色のメッシュが入っている。
髪は長く外ハネのボサボサ、普通の時はそのままで、戦闘の時は帯紐で真ん中で留めている。
瞳の色は若草色で、暗闇においては薄い黄金色に輝いてゆれる。
幼少期からの訓練により手足が長く靱やか、さながら針金人形のような細さ。
顔立ちははたから見れば厳しめな美人といった風体、例えるならば日本人形のような精緻さを宿している。

性格

遥けき過去より忍として生涯を捧げた一族の末裔、万能たれと生まれ育てられた最新の子
その名が示すように、幼い頃より才覚に秀で様々な技能に習熟した傑作
しかしながら一族という閉鎖した社会で育ったナツメの人格はどことなく歪である。
もちろん知性を授けられた生物であるからには勿論感情を有している、ただ育ちのためか物事を俯瞰で捉えるきらいがある
物事をありのまま捉え、その時々で最適な動作を行うというある種の機械のような心の在り方。
そこには好嫌というものはなく、それはただそれだけなのだという悟りのようなものを胸中に抱いている。
自分がどことなく冷淡であることを理解しており、そんな彼女にとっては物事に対する他者の様々な反応は面白いもので
時折他者を試すが如く煽ってみたり諭してみたりした際の反応を見るのが半ばライフワークになっている。


一言で云うならばトリックスターないし混沌、時として冷淡に時として明朗に振る舞う両立した二面性
チームとふざけている時の自身と物事を淡々と分析する自身、しかしどちらも真であり疑うべくもない己であるいう認識をもつ
人格はどこか歪んでいるが、破綻はしておらず気狂いの類にはなりえない自己完結性

ナツメ　花の名、花言葉は英俊、多くの人より優れているさまを表す
チカガミ　蜃気楼の異称、センブランスの仄めかし

能力

「像の歪曲」
物体の形、それ自体の像を歪める
相手の視界に直接干渉するタイプではないので精神的な疲労も少なめ。
この能力により彼女の攻撃は予測が難しく、また間合いを測ることそのものが困難となる。
撹乱し急所を抉ることが彼女の戦闘法だった。
武装は籠手とバグナウが一体化したもの、右を「山紫」左を「水明」と云う
刃は鋭く獣の爪を思わせ、また刃そのものが外れる構造になっている。