ライカ・オデット

「ライカはただ、安全に湖で遊びたいだけなんだよねぇ」

Laika Odette

外見

来歴

ミストラルのレイク・マツ近くの町出身。ミストラルの訓練校からアカデミーへ進学。
両親と弟がいる４人家族。姉という立場ではあるが、むしろ弟に世話を焼かれていた。
親に行かされる形で訓練校に入学。ライカは放っておくとふらっと湖の周りに遊びに行ってしまうが、レイク・マツの付近にはランサーなどの危険なグリムがいる。初めは湖に一人で行かせないようにしようとしていた両親であったが、ライカの行動を制限するのは大変骨が折れるため、いっそ親が教えられないレベルのことを訓練校で学ばせ、自分で自分の身を守る術を身につけさせようとしたためであった。ライカが訓練校である程度の力をつけるまで、弟はそんなライカの行方を親に報告する係として苦労する羽目になった。

訓練校に入れられたことから、親が自分にはハンターになって欲しいのかなと思っている（勘違いしている）こと、そして訓練校に通ったことで、なんとなくこの力ってあった方がいい力なんだなと感じたり、自分のやりたいことをやるための環境は自分で作らなければならないんだと理解したことからハンターを目指している。そのため、自分の見える範囲の環境を脅かすグリムは討伐しなければならないと感じているが、視界に入らない範囲に生息するグリムには関心がない。

地元ミストラルで訓練校に通ったが、その後ビーコンアカデミーに進学した理由は、訓練校での友人らが最高のアカデミーである名門ビーコンアカデミーを目指すと言っていたから。
目指したら入れた、という天才肌なところが若干ある。
レイク・マツ付近で日常的にグリムと戦闘していれば同じ歳の頃の子たちよりも経験が豊富になるのは当然であり、その経験によって身についたスキルが評価されたということであるが、本人は鍛錬のつもりで戦闘しているというよりは自分の環境が脅かされるのを嫌ってそれに対応しているだけである。

趣味

何の用がなくともふらっと湖へ遊びに行くのが常であり、水辺でのアクティビティ全般が好き。特に好きなのは浮島からの飛び込みやSUPなど。
自主的なトレーニングはほとんど湖で行ってきた。塩水はベタつくので海よりも淡水の湖の方が好きらしい。

性格

おっとりとした性格。天然。通常は白鳥オデット８割、黒鳥オディール２割。戦闘時は６：４くらいに変わる。
ずる賢いことや厳しい判断をする際に自分のことを「オディール（黒鳥）」と称し、自分のせいではないとして責任逃れをする常習犯。
「宿題やらなかったのはあたしじゃなくてオディールだよ～。あたしはちゃんと宿題あるの覚えてたもん～。」など。
普段はのほほんとした天然キャラだが、時折しれっと厳しいことを言う。そのような際にはチームメイトから「オディール出てる！」などと言われている。

ラッキーナンバーは32だと思っていて、何か同じことを32回繰り返すのが好きであったり、32歳になるのを楽しみにしている風変わりなところがある。

センブランスではなく体質であるが、回転への耐性がかなり強いためいくらでも回転することができる。
好きな回転は右回転。空中なら後ろ回転も好き。目が回ることはないが、左回転は感覚的に「なんとなくちょっと気持ち悪い感じがする」、とのこと。
向きを変えられるようなイスに座ってはよくチームメイトに回してもらって楽しんでいる。遊園地のコーヒーカップはハンドルが回らなくなるまで回すタイプ。おかげで誰も一緒に乗りたがらない。

天然で一風変わってはいるが、周囲がそれを面白がってくれる人たちばかりであったため訓練校やアカデミーで浮くようなこともなく、実はそれなりに友達も多い。

能力

センブランスは「グラン・フェッテ」という、端的に言えば回転する足場をどこにでも作れるものである。
片脚を軸に、もう片脚を広げて回転した範囲に足場を作ることができる。空中戦などでは足場が作れるという点で高さが問題にならなくなるので、ある程度有用。
脚の広げ方次第では範囲を大きくも小さくもできる。足場そのものが回転を帯びたものとして出現する。回転速度は調節可能。
足場の面積が大きくなるほど、回転速度が速くなるほど、オーラの消費量が多くなる。

モチーフ

バレエ『白鳥の湖』がモチーフである。白鳥のオデットをベースにしており、全体的に白いデザインであるが、戦闘時は厳しい判断や強い気持ちが必要であるため、黒鳥オディールの要素として（巻きスカートや肩アーマーなど）黒いデザインの面積が増える。
ライカの名の由来は『白鳥の湖』の洋題『Swan Lake』から。レイクの響きに近い名前であり、星（エトワール）要素として、初めて宇宙に行った動物である犬の「ライカ」も含まれた名前になっている。

『白鳥の湖』では白鳥のオデットと黒鳥のオディールの２つの役を同じダンサーが踊るため、２人を組み合わせたキャラクターになっている。
センブランスのグラン・フェッテや３２という数字が好きであるのは、黒鳥のダンスの中でグランフェッテという回転する振り付けが見どころになっており、それが３２回転であるためである。