【潜月編】/【5章 慈悲無き月の挽歌】/【死を食すもの】

Last-modified: 2023-05-22 (月) 00:35:19

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イベントディミルヘイム編第2幕 潜月編 5章 第3話

概要

【月神ゾンマ】【アニマ】の消失を感じ取る【ヴァージニア・ナイツ】は、【メカドッグ】と共に喜び合う中で、人に転生した【アモル】が駆け寄る。
唐突に娘に抱擁する姿に父の【リチャード・ナイツ】が制止するが、【リベル】の旅路に同行していた時期がある【ウィリアム・ナイツ】はその正体を見抜き、リチャード・ナイツを諌める。
だが、ゾンマを倒しても戦いは終わらず、今度はエッグが暗躍した世界【ディスノミア】において【エッグ】と共謀していた【魔王】の存在を感じ取ると、同じ【宿命の子】である【聖王】を取り込んだ魔王が【アデル・ベリアス】達の前に姿を現す。
死を幸いとする魔王はゾンマの望む虚空の世界を拒絶し、数秒先を行く能力を行使してゾンマの霊的死角に潜り込んでいた魔王はその神力を吸収し続けていた。
ゾンマと戦い続けた者達に死を与える魔王に戦いを挑むが、その身体は不壊の障壁によって守られ、【ヒロユキ】が魔王の反撃を間一髪で回避する中で、【ルビィ】は魔王を覆う不壊の障壁の力の正体を見抜く。
同時にオルガも【アンブラー】によって形成された【ネブルザグ】との戦いで行使した力と共通するものを感じ取り、【カオス・ルーラー】率いる混沌の勢力と共謀する見返りとして混沌の力を手に入れ、エッグにアニマを取り込まれること無く共存できた存在は、精神を汚染される事なく、その力を行使することが可能としていた。
神力とは異なる存在の脅威を打ち破る術が見つからない状況に姿を現したのは【イスカンダール】であり、【ディミルヘイム】においてカオス・ルーラーの襲来の際に【リース・トーレス】が施した秘術によって征服王としての力が再度蘇っていた。
この力はリース・トーレスが混沌の勢力が不正な手段を用いた際に用意していた術式のようで、不壊の障壁に覆われた魔王から聖王を救い出すべく、不制限たる【アンリミテッド】の力を行使する。
そのために連れてきたのは【トーマス】【エレン】【サラ】【少年】であり、【プリンセスガード】として【モニカ】守り続ける【ユリアン】の前にトーマスが回復術をかけると、モニカとエレンは対等な立場で共に戦う決意をする。
宿命の子として再度魔王に立ち向かうサラと少年は、これまで聖王を取り込む事を拒んでいた経緯を振り返った上で、今回聖王を取り込むことに成功した原因を見破ろうとしていた。
その一つが混沌の勢力と共謀する上で尖兵として送り込んだ【破壊するもの】との戦いであり、その戦いに参加した聖王とサラであったが、聖王はイスカンダールを救う手段として【アリス・アンブローシア】?の力が与えられていた。
その後も、その力は【アビス】の存在を占い、更には【女神】【ウコム】の力を取り入る過程で用いていたが、それを魔王によって利用され、【魔王の盾】に潜み、【魔王の斧】【魔王の鎧】を装着する機会をうかがっていた。
事を先読みする魔王は先を理解した上で、両者の行動を制止するが、この場で死を与えても満足できない事を知るサラはただ魔王を哀れむだけであった。
サラと少年の呼びかけにアリス・アンブローシアの力を放棄した聖王は、不壊の障壁に亀裂を与え、苦し紛れの一撃に隙が生じ、イスカンダールが魔王を押さえ込み、アデルの号令による総攻撃で魔王から遺物が取り除かれる。
聖王の力は相反する存在である魔王には劇毒に等しい存在であり、遺物を失った魔王は聖王から離れると、トーマスの攻撃に加え、エレンと【アルカイザー】の力で培ったモニカの体術が、魔王と吸収した混沌の力を分断し、次元に裂け目を作り出してしまい、ユリアンの一撃によって、魔王は混沌の力が作り出した次元の裂け目に呑まれてしまった。
混沌の力が消失すると同時にイスカンダールの力も元に戻り、魔王から解放された聖王を抱える。
ゾンマと魔王との戦いを終えたが、この戦いの最中に惑星直列が成立してしまい、ゾンマは【インビジブルムーン】の内部に戻り、月面を覆う地表を振り払い、これ以上人と戦う必要は無いと判断したゾンマは【太陽神バラル】を吸収するべく上空へ飛び去ってしまった。
インビジブルムーンの地表が崩れ去ろうとする事態に【シーク】【ズムタール】【ヴァルム】は戦ってきた者達を脱出させるべく協力する中で、シークはゾンマが行ってきた行為に対する因果を気がかりとしていた。
その中で運搬用に協力してきた【ブラックレイ】が現れ、【アラクーネ】である【シンディ・キャンベル】もまた【Dr.クライン】の指示に従い、避難誘導することになり、【メタルブラック】を始めとする者達は、無事ブラックレイに乗船する。
月面の地表が【ドルマード氷原】の海峡地帯に崩れ落ちて行く中で、船内ではリベルと【ミルリク・ベリアス】の行方を追っていた。
ディミルヘイムの惑星を離れ、バラルの力を取り込もうとするゾンマであったが、想定外にもインビジブルムーンの速度は遅く、気が付くと怨念めいた声が聞こえる。
声の正体は【ザルガ双神】【妹神マグダレーネ】【姉神マグダレナ】であり、アンブラーを用いて肉体を形成し、傀儡として扱ってきたゾンマを妬むと同時に、虚空の大地と化した【ステラ】に居座っていた両者も同じくして、ゾンマが望む虚空の世界への同行を望むも、今や両者の存在は不要として怨念を消し去ってしまうが、ゾンマの行為を不服としているのはザルガ双神だけでは無かった。
気が付くと、インビジブルムーンの周囲には【三凶神】であるネブルザグの空間支配による空間断裂の糸で包囲され、【アン・ルー】の時間凍結の冷気と【ヴァダガラ】の重力操作の超重力がゾンマを襲った。
それを行使したのはザルガ神族の力を扱えるミルリクであり、三凶神はゾンマに反するべくミルリクに【三相一体の神】に相当する力を与えていた。
ミルリクと共にゾンマの霊的死角に潜り込んでいたリベルは、再生したばかりのゾンマの核を捉え、両断すると共に、奈落に沈んだ月神は、インビジブルムーンと共に消滅した。
戦いを終えた両者であったが、このままディミルヘイムの惑星の引力に引き寄せられ、大気圏から急速落下することで魂ごと消滅してしまう事態に陥り、三凶神の力を行使したミルリクもまた力を使い果たしてしまった。
この状況下にリベルは終焉の場所を開闢の地である【オーレンシア大陸】にある自身の霊廟にしたうえで、そこでミルリクも運命を共にすることを選ぶ。
ミルリクは残された力で落下地点を調整する中で現れたのは、リベルと共に旅路を続けてきたヴァージニア・ナイツとアモルであり、アニマの探知で両者が落下地点を見つけ、シーク、ズムタール、ヴァルムが術で作り出した羽根でアモルが支えようとするが、落下を止める事はできなかった。
しかし、落下地点はリベルの霊廟であり、アモルの生まれ変わりのように生い茂っていた樹木がリベル達の落下の衝撃を緩衝した。
リベルの落下の報告を受けて【ザール】【ギュスターヴ14世】が駆けつけると、アデル達を乗せたブラックレイも帰還し、2度目となるリベルの旅路は終わりを告げた。