ソビエト連邦陸軍試作自走砲2S14 Zhalo-S
読み方は「ザハロ」。ご覧の通りの装甲車である
生い立ち
ソ連海兵隊では1970年代になっても、なおPT-76を使用していた。そこでその後継となる車両を開発することになり、そうして造られたのが本車である。
装甲兵員輸送車BTR-70に砲塔形式で2A62 85mm砲を搭載した対戦車自走砲で、そのマズルブレーキの評判が良好で、どの方位へも安定して射撃出来た。
だがこの頃から西側が第三世代戦車になり、それらの装甲を抜くには火力が貧弱すぎたため計画はボツに。
とはいえ、59式やM60相手には十分であったため、破棄したのは間違いであったとする意見も少数ある。
元となったBTR-70については、速力は整地で時速80㎞の快速である。また水上を行くこともできる水陸両用車両である。
...が、後部にハッチがない。
これはBTRシリーズ全てに言える欠点だが、上から出ようとした兵は敵の機銃の餌になってしまったため、渋々第2、第3車軸の間に乗降用ハッチを付けた。
そして更に、ガソリンエンジンであったため、被弾すると 即炎上爆発四散という代物であった。
このことから、BTR-60共々「燃える車輪付き棺桶」との渾名を得てしまった。
その長所は風のように
①速い
まずはこれ。最大強化時のスピード値は65。同ランク帯だと追い付ける車両は少ない。というかまず装輪以外に互角の走りが出来る奴が居ない。扱えればフラッグ争奪では優位に立てる可能性が高い。特に小マップフラッグ戦では無類の強さを発揮する。
②装填が早い
突撃システム最大強化値は0.9。T92より早い。再装填完了音なんて聞こえない。もはや機関砲クラス。APであれば最大倍率拡大時に、撃った砲弾が見える間に次弾を放てる。
その短所は星のように
①打たれ弱い
装甲値は9。ヘルスは315あるが何の慰めにもならない。シェリダンやM60等のミサイルを喰らえばほぼワンパンである。そのくせ煙幕がない。多分T92と同じ理由だろうが、せめてAPSは欲しかった。
②弾種が少ない
APとAPDSのみである。あと地雷
総合火力的にはT92より弱い。1パン2パンされるのがオチである。のでキル数稼ぐには不向き。キルは味方の落ち穂拾いや、後方からの奇襲、あるいは機動力を活かしたNDKがメインとなる。
③機動性が良過ぎる
ERC-90同様、装輪装甲車であるため、同じような問題を抱える。90度曲がる予定が180度、270度曲がってしまうなどは良くあることである。よって上記の通りフラッグ争奪で優位に立つには操車の腕もしくは運が必要となる。
他にも車体が軽いせいか衝突時には基本こちらの車体が持っていかれる(時には撥ね飛ばされる)こと等、欠点は多い。
総論
単発低火力と紙装甲に高速装填超高機動とかなり尖った性能。全体的に見ても扱いやすいとは言えない車両である。正面から戦うのは基本愚策のため、ツリーの直前にあるSU152Taran同様フラッグ専用をおすすめする。
陣地奪取戦で敵の占領状態を打ち消すだけなら一瞬乗れば良いので機動力で前線を突破し、敵陣付近の陣地を白紙状態に戻す事で敵の妨害が可能であるが、この場合全く稼げない。
チームデスマッチでは、速度や装填速度を活かしたプレイが出来ないことは無い。だが稼ぐのが目的ならば普通の車両を使って普通に殴りあった方がいい。
間違ってもこうならないように気を付けよう、普通は敗北確定である。
なおこの後全員が逃げ切りかつ引き分けに持ち込めたのは奇跡である
フラグ覇者になりたい人にはオススメであるが、慣れるのに相当な時間を要する。自分も運用開始から2ヶ月以上は経っているが未だに事故る。
敗者たちの栄光
...と、上では酷評されているが、使い方次第で化ける。
ポイントを把握すればむしろ楽しい部類である。
①「止まるんじゃねぇぞ...」
足を止めてはいけない。何をされるか分からない。横転しようが片輪走行だろうが水上だろうが走らねばならぬ。
最高速度で走っていればその辺のHEATは当たらない。
なお、水上へ移動する際はスピードを落とさねばならない。最高速度で水上にはいると一瞬止まるからだ。
②障害物は味方
高速で走っていると邪魔にも思える岩や建物。
違う。むしろ頼もしい味方である。
低い岩は踏み台にしてジャンプ。中程度の岩はターン時にぶつけて姿勢制御の補助に。一定以上の大きさの障害物は飛翔するATMを回避する唯一の手段だ。持ち前の機動力で即ターンして隠れよう。
③敵を選ぶ
本車の火力が無いことくらい乗ってる本人が最も把握している。ならば敵を選ぶしかない。一番の標的は装甲が厚くヘルスが少ない敵。次に紙装甲で旋回と装填の遅い戦車。
82式とか某氏のT80は相手にしてはいけない。死ぬ。
④謎の装甲
これはまだ確実には言えないのだが...
最高速度で走行していると車両の後方、特にマフラー?に当たると無効化される。
ラグでは無いし、通信環境の問題でもない。複数箇所で成功している。とはいえ、意図的にそこに被弾させるのは難しいので、お守り程度である。
着弾音が自走砲であったが、この時自走砲は敵チームのM109のみだったので敵からの砲撃で多分間違いない。このあと2分ほど生きていたが突然ダメージを喰らうことも無かったのでラグでもない。...はず。
⑤最大の敵
最大の敵は坂と味方。
上り坂は足を遅くし、下り坂は容易にスリップを起こす。
操作に慣れないと致命的なミスになる。
味方は壁にできる分にはいいが、横から獲物を攫っていく。あと進路上に突っ込んでくる。
双方とも利用できれば心強いものだが、慣れないうちは避けるべきである。
⑦心構えと鍛錬
これが一番大切な気がする。
ボコられてもムキにならない。チャンスでも逸らない。ピンチでも焦らない。心は不動にして自在に、である。
あとは練習。慣れるには練習しかない。
戦闘の練習ならデスマッチへ。
機動の練習ならJungleが最適です。
キュウリさんが編集した画像、ページのSSがやけに画質良くて助かってます。どこかで圧縮してから添付に通したりされてますか? -- kq 2017-07-18 (火) 20:36:23
もし近距離で機動戦を仕掛けてきたなら持ち前の旋回性能で相手が出来るぞ
ザハロにとっては分が悪い相手かもしれない -- 初心者狩り極 2018-11-04 (日) 23:38:37