エプシロン

Last-modified: 2023-10-16 (月) 14:45:18

エプシロン

人の姿をした怪物。泡沫の記憶に縋りながら闘争を続ける。

2M超の長身をいかにも放浪者といった衣服に包んだ偉丈夫。どう見ても人間にしか見えないが、自称化け物。
元はレジメントの戦士だったらしいが、恐らく渦に巻き込まれ異界の科学者の実験体となったことで人外の力を手にしている……らしい。仮面ライダーエプシロン。
見た目はどう見ても人間なうえに不死の軍人やらガチ悪魔やらがいるアンライトでは化け物感が薄く、若干影が薄いことは否めない。
他のキャラに輪をかけて記憶を失っており、掛け合いでもかろうじてヒューゴのことを少し覚えている程度。レジメント隊員はおおむね「信じられない」といった反応を返しているが……?

 

カードが使われた後に送られる「墓地」を利用する唯一のキャラクター。
技の都合上、ターンが経過して墓地が肥えれば肥えるほど強くしぶとくなり、デッキがシャッフルされ墓地がまっさらになると若干辛くなるという珍しい性能を持つ。素ATKが高いため素殴りでもある程度の攻撃はでき、HPが高めなためなかなか打たれ強い。近距離では鉄壁な防御技も相まって、とにかく粘り強い戦いに秀でている。
墓地が肥えないと動きづらく、他キャラにない「墓地利用」という要素が主軸なために慣れるまでが地味に大変。
しかし墓地を軸にしたエプシロン独自の立ち回りが出来れば、ドローキャラもかくやという量の手札を毎ターン使用できる。
戦闘スタイルの都合上、墓地が肥えてさえいれば手札が少なくても問題なく戦え、コストもL4で17、L5で21とそこそこなためデッキを選ばず戦える。
ステージにもよるがなんにしろ大将を任せるには不安定な性能なため、チェンジを多用しながらの一、二番手の起用がいいだろう。

D・ジャンクション

【DEF/近/盾4↑】
受けるダメージを2~4軽減する

  • ブレイズのEx光の移し身のようなダメージ軽減技。軽減する数値はなんと4。このおかげで近距離のエプシロンは数値以上に鉄壁の防御力を誇る。
  • 条件の盾4↑が少々重いが、イベントカードで補佐すれば安定した近距離役として起用できるだろう。
  • 難点として、近距離でしか発動できないことが挙げられる。エプシロンは技の都合上後攻を狙いたいことが多く、距離の維持には向いていない。中遠距離が得意なキャラと組ませるか、盾を手札に保持することで中遠距離での防御を確保しよう。
  • Dは恐らく他の技ともどもDimension(次元)だと思われ、junctionは接合を意味する。
    相手の攻撃に合わせて次元を繋ぎ変え、位置をずらすことで回避しているのだろう。
    そこまでしても5以上のダイスならダメージを与えられるとか、やはり星幽界の戦士はどこかおかしい。

D・イクストーション

【DEF/全/盾2↑移1↑】
DEF+盾カードのドロップ枚数、現在の距離に応じたカードを(墓地枚数÷15)枚まで墓地から引く(切り上げ)

  • エプシロンの真骨頂、墓地利用の要となる技。
  • 控えめな補正の都合上DEFはせいぜい2~4(+盾自体の数値)上昇する程度にとどまるが、重要なのは後半の効果。墓地から距離に応じた剣・銃カードをサルベージすることができ、墓地にカードが溜まっていれば最大3枚の攻撃札を回収できる。墓地が肥えていれば回収する枚数も多くなり、距離に応じたカードを回収するため火力が出せない状況になり辛い。
  • 盾カードは裏側が剣になっていることが多く、通常は近距離で防御しながら火力を出すのは骨が折れる。が、エプシロンは墓地回収により「全力で防御しながら全力で攻撃が出来る」のだ。中遠距離なら素直に剣/盾カードを全部出しても問題ないことも多く、手札がそろったエプシロンなら化け物らしい無尽蔵の体力を全距離で見せてくれるだろう。
  • 山札の枚数はステージによって変わり、最大はレーデンベルグ城の57枚、最低は魔都ローゼンブルグの42枚となっている。山札が多いステージでは手札を湯水の如く使えるが、魔都のように極端に山札が少ないステージでは良くて2枚程度しか回収できない。高数値カードを回収して戦えないこともないが、ステージが魔都だった場合はおとなしく他のキャラを主力にした方が安定するだろう。
  • 山札の枚数は基本的には一定であり、その総量が増減することは基本的にない。ただ、様々な特徴と予想だにしない戦法を持つキャラが集うのがアンライト、例外も存在する。
  • 防御能力はあまり期待できないが、後述するD・トラクションで盾を回収、手札に保持しておけばある程度のDEFは確保できる。この技での安定したそこそこのDEFと高体力を押し出し、図々しく居座れるのもエプシロンの強みである。
  • 逆に高火力、とくに中遠距離での一発があるキャラには無理にエプシロンで張り合わず、別キャラにチェンジすることも選択肢に入れておこう。
  • 次元を割断し、上から長剣を構えて降ってくるエプシロンは非常にかっこいい。一部では後述するD・トラクションとカットイン逆なんじゃないか疑惑が出るレベルで攻撃技っぽい。
  • Dはディメンションとして、extortionは強奪を意味する。
    説明文にもある通り、次元の隙間(=墓地)から使えそうなものを拾って(強奪して)きているのだろう。

D・トラクション

【ATK/近中/剣2↑銃2↑特1↑】
ATK+5~6、盾カードを(墓地枚数÷15)枚まで墓地から引く(切り上げ)

  • エプシロンの真骨頂、墓地利用の要となる技その2。補正はL4までなら+2、L5でも+4と控えめだが、こちらも真価は別のところにある。
  • D・イクストーションと同様に墓地からカードを回収することができ、こちらは距離にかかわらず盾カードを回収する。トラクションとイクストーションをループさせて安定した防御と攻撃を繰り返しつつ、手札を保持して山札の回転を遅らせるのがエプシロンの基本戦術だ。墓地が肥えた状態を維持しながら、安定した攻守で相手を追い詰めよう。
  • この二つの墓地利用技の存在により、エプシロンは後攻狙いが安定している。イクストーションで剣/銃を回収、攻撃時にトラクションで盾を回収して手札に保持しまた後攻を狙う動きをすれば、ドローする枚数を減らし、デッキシャッフルまでの時間を伸ばしながら立ち回れる。
  • 先攻狙いも出来ないわけではないが、その場合は相手とのイニシアチブの取り合いになり、もし移動負けしてしまったら「手札に剣/銃しかないのに後攻」という状況に陥りやすい。エプシロンの素DEFは低い。防御できない状況で殴られれば、いかに体力が多かろうとあっさり落ちるのがアンライトだ。
  • 同様に後攻狙いの時の「手札に盾/移動しかないのに先攻」という状況も考えられるが、この場合は1ターン攻撃を待てばまた安定した動きができるので意外と問題はない。どうしても気になるようならエヴァリストレタのような攻撃的防御が出来るキャラ、もしくはベルンハルトスプラートのような盾カードの裏の剣/移動を活かせるキャラと組み合わせたらいいかもしれない。
  • もちろん、墓地が肥えていないなら無理して出さずに素殴りしてもいい。エプシロンをメインに据えるなら、デッキがあるうちは積極的に手札を使い切り、墓地が肥えてきたらドローを抑える戦法にシフトする流れが理想的だ。デッキや運用によって柔軟に使い分けてあげよう。
  • 条件は三種類のカードが必要と重めに見えるが、要求される数値は低く、イクストーションでカードを回収すれば意外とポンポン出せる。L4までのエプシロンなら、中遠距離に強いキャラを先に見せてプレッシャーをかけながら、これらの技で粘り強く近距離に居座るのが基本となる。
  • L4までなら唯一の攻撃技であり、墓地回収のためには頼らざるをえない技なのだがカットインはどうにも攻撃技には見えない。
    集中線のようなエフェクトに謎のドヤ顔、攻撃しているようには見えない仁王立ちと、どちらかと言えば防御技の方がしっくりくるカットインである。やっぱり逆だったんじゃ……
  • tractionは牽引を意味する。
    これも技説明文通り、次元の隙間から物体を引っ張ってきているのだろう。
    明らかにヤバい能力であるにもかかわらず物拾いにしか活用しないあたり、エプシロンは意外と優しいのかもしれない。

D・ユーサペイション

【ATK/遠/銃1銃1】
ATK+墓地にある数値4以上のカードの枚数×4

  • L5で追加されるエプシロンの最終兵器。かめはめ波。
  • 墓地の数値4以上のカードの数だけ火力が上がり、なんと最大で魔都ローゼンブルグと狂気山脈の12枚×4=48ものATK上昇量を叩きだす。まあ魔都も狂気山脈も銃1が少ないから出し辛いのだが。
  • 無理してそこまでいかずとも4枚落ちていれば16上昇と、火力としては十分な数値が出る。
    しかし他の技と同様墓地にカードがなければ力を発揮できず、場合によっては出せる状況なのに墓地に数値4以上のカードがなくて補正ゼロといった悲劇に見舞われる可能性もある。
  • 裏を返せば墓地が肥えていなくても、数値4以上のカードが溜まっていれば火力は出るということは覚えておきたい。
  • 条件は銃1を二枚出すこと。銃1はステージによってはかなりの量が山札に入っているので、遠距離でイクストーションさえ発動できれば思った以上に揃う。
  • 技の最大火力もさることながら、カットインの破壊力が高い。獲物の長剣も使わずキメっぽいドヤ顔と共にかめはめ波を撃つエプシロンには一見の価値がある。ドヤプシロン。
  • usurpationは剥奪、不当な行使を意味する。
    次元を操る力を転用し、歪みとして直接ぶつけているのだろうか。正直よく分からない技である。

イベントカード

盾3を可能な限り積むのが鉄板。近距離でのジャンクションが出しやすくなり、攻撃に関してはイクストーションが発動さえできれば攻撃札が引けるので火力も確保できる。イクストーションへの依存度、そして「受けて返す」性能が高いキャラなので、生存力の向上は重視したい。
次点で移1か剣3。後攻重視が安定しはするが、エプシロンは自分から攻められない性能ではない。全力で攻撃しながらトラクションで盾を確保、といった戦法も十分視野に入る。手札やデッキに合わせて柔軟に使ってあげよう。
銃3積みでも戦えないことはないが、その場合はエプシロン主軸というよりはブロウニングやアーチボルトのような銃3デッキの近距離補完役として出ることになるだろう。
ユーサペイションを重視しての銃1積みはおすすめ出来ない。確かにユーサペイションは発動しやすくなるが、銃1は他キャラで有効活用し辛く、デッキ全体の地力が落ちてしまう。そもそもユーサペイションは主軸にするには不安定すぎる技なので、毎ターンどうしてもエプシロンのドヤ顔衝撃波が見たいという奇特な方以外は素直にやめておこう。

組み合わせキャラクター

中遠距離をカバーできるキャラか、固定ダメージなどダイス以外の攻め手のあるキャラを優先したい。
エプシロンは近距離で安定して図太く居座れるので、カレンベルクレタナディーンのようなキャラとは得意距離の補完がしやすい。

 

山札の回転を抑えるスタイルから、手札が盾まみれ、もしくは逆に剣/銃まみれといった事態も頻発する。種類を選ばず数値だけを見て技を出せ、かつ固定ダメージ要因にもなれるヴィルヘルムアリアーヌもデッキの安定に一役買ってくれるだろう。

 

近距離ではジャンクションによる高耐久力、L5以上なら遠距離ではユーサペイションの一発が待っている。
後手狙いの都合上、それを嫌った相手が最低限の移動で中距離を取ることも多く、メレンミリアンルディアなども効果的に仕事ができるはずだ。

 

ドローキャラとの相性も悪くない。ベリンダメリーで山札を高速で掘り進めるのは、エプシロンの活躍するターンを伸ばすことにつながる。ドローにしびれを切らした相手の移動で遠距離後攻になった時にエプシロン出陣、剣4や剣5を墓地に送りながら防御してユーサペイションをぶち込むのは最高に気持ちがいい。
上述したメレンも、ジャックポット後に高数値カードをメレンで使ってローボール、次ターン中距離から逃げた相手をエプシロンで刈る動きが出来る。運が良ければ高数値カードをどんどん回収できるので、墓地の高数値カードの割合を高めれば剣5/銃5のような豪華なカードを何度も使うといった芸当も可能だ。

 

筆者のおススメはウォーケンと組ませること。
ウォーケンは攻撃されることが目的のキャラではあるが、その目論見を理解している相手ならそう易々と殴ってくることはない。
そうなると膠着状態になり、ドクターはせいぜい時間稼ぎ程度しかできなくなるが……エプシロンは時間がたって墓地が肥えるだけで強くなるのだ。
戦法上ジャブで傷つきやすいエプシロンを回復できるのも大きく、墓地が肥えていないときはウォーケンで時間を稼ぎ、墓地が肥えたらエプシロンで攻撃するという流れは安定感もある。
設定的にも放浪のドクターと改造された自称化け物とオイシイ。

 

デッキ枚数を増やし、ドローすること自体がデメリットであるウイルスカードを操るジェミーもとても相性が良い。
ウイルスでデッキ枚数が増えれば間接的にエプシロンが墓地から回収できる枚数も増え、手札を保持すれば新たにウイルスを引く確率も下がると至れり尽くせり。
中遠距離向きであるジェミー、近距離の攻防に優れたエプシロンと距離分担も完璧だ。
見方によっては今までエプシロンに無かった固定ダメージという攻め手もウイルスがもたらしてくれ、対応力とダメージ効率を底上げしてくれることだろう。
見た目も明るいツギハギ少女と無愛想な巨漢化け物とこれまたオイシイしね!

 

後攻になりやすい、中距離補完、生存力向上と性能がかみ合っているオウラン?も頼もしい。
玉乗りで距離を乱しながら後攻を取り、エプシロンに交代して距離に応じたカードを回収して攻撃するのは無駄が無い。微量だが玉乗りのダメージも侮れず、移動フェイズの読みあいに自信があれば相手に先攻を取らせつつ距離を選ばせないいやらしい戦いが出来るはずだ。
一番の問題は肝心のオウランの入手手段が限りなく少ないこと。早く星幽界大型獣タッグを気軽に組ませてくれ。