ジェミー

Last-modified: 2016-09-26 (月) 23:12:10

ジェミー

パンデモニウムのエンジニア。PC化したエンジニアは通算六人目となる。バイオハザード担当。
自らの身体を実験体に研究する異端者であり、レッドグレイヴ陣営からは良い目で見られていない。一方同じく異端側のエンジニアであるマルグリッドロッソらとはそこそこ良好な関係を築いているとか。
ウィルスを専門とするようで、研究体となったジェミーの身体は灰色に変色した上に縫合痕だらけになっている。もしかすると肉体の一部は継ぎ接ぎなのかもしれない。
通常はヒャッハー系のハイテンションな喋り方をするが、時折知性に溢れる重々しい口調が顔を覗かせる。

 

中遠距離に攻防スキルを持つ遠隔型。山札に『ウィルス』という特殊なアクションカードをばら撒く戦術を取る。またスキルの発動条件がとてもシンプルである。ウィルスを除けば至ってオーソドックスな性能。近距離は完全な弱点だ。
ウィルスはジェミー以外には害にしかならないカードなので、ジェミーを運用する時はなるべく大将・ラストキャラクターのポジションに据えたい。

 

ウィルス

  • ウィルスはジェミーのスキルによって山札内に生成される。以降は通常のアクションカードと同じく手札に配られ、シャッフルの際に再度山札に組み込まれる。
  • 手札のウィルスを提出する度に2ダメージ受ける。ウィルスはドロップテーブルに残らず、提出と同時に捨て札へと送られる(聖水やカース等と同じ挙動)。よって一度場に出そうとしたウィルスは手札に戻す事ができない。
  • ジェミーは提出時にダメージを受けない。また、提出してもすぐには捨て札に送られず、ドロップテーブル上に残る。提出したフェイズの終了時に捨て札へと送られる。
 

T・スキャッター

MOV/全/特1↑
発動時、デッキの上から7枚目までのどこかに1枚ウィルスカードを仕込む

  • アクションカードとして扱われるウィルスを山札内に生成するスキル。このデッキとはプレイヤーが共有する山札の事である(紛らわしいためこの項では"山札"と表記する)。つまりどちらの手札にウィルスが来るのかこの時点では分からない。
  • ウィルスは山札内に割り込んで生成される。この時山札の枚数が+1される事から分かるように、元々あったアクションカードとウィルスが入れ替わっている訳ではない。
  • その特性上、ドロー効果のある行動をしない限り、そのターンに生成されたウィルスが手札に来る事はない。
  • ジェミーの起点となるスキルなので必ず発動するようにしよう。
  • スキャッター(Scatter)とは「撒き散らす」を意味する言葉。Tが何の略称かは不明だが、ウィルスの事を指しているのは間違いないだろう。
 

T・ウォール

DEF/中・遠/盾3↑
DEF+4,5
かつウィルスの所持枚数×6の防御力を加算する
ウィルスを1枚破棄

  • 簡単な条件で発動するお手軽防御。最低条件で発動するとL3ならDEF14、L4ならDEF16となる。
  • 手札内にあるウィルスの枚数に応じて防御力が加算されていく。倍率が5と高いので、2枚程度からかなり高い防御力を発揮するようになる。
  • ダイスロール後に手札内のウィルスが1枚捨て札へと送られる。ウィルスを溜めている時には軽い発動条件がアダになってしまう事もあるだろう。
  • 十分な効果の為には複数枚のウィルスを手札に蓄えている必要がある。この事からジェミーは手札管理の難易度が高い。
 

マジストラ

ATK/中・遠/銃3↑
ATK+5,6
かつウィルスの所持枚数×2の追加ダメージを付与する
ウィルスを1枚破棄

  • やはりお手軽な攻撃スキル。最低条件の時L3でATK16、L4でATK17、L5でATK18となる。
  • ウィルス1枚毎に2の追加ダメージが付与される。枚数によっては凶悪な効果になるだろう。
  • ただ、追加ダメージだからといって過信する事はできない。さらにこちらもT・ウォール同様にウィルスを1枚捨ててしまうため、ウィルスを溜めている時は発動したくない事のあるスキルである。
  • マジストラ(Magistr)とは、かつて(悪い意味で)一世を風靡したインターネットワームの名前である。電子メールの添付ファイルを媒介に感染し、コンピュータの一部を乗っ取り、自身のコピーをメールやLANを通じて送る事で感染拡大を引き起こす。最終的にはハードディスクやBIOSを破壊するなど危険性の極めて高いものだった。
 

ハイブリス

ATK/中・遠/剣3↑
自身と相手の所持しているウィルスカードを3倍(MAX15枚)にする

  • 手札内にあるウィルスを3倍に増やす。ウィルスの増殖を表現した面白いスキルである。
  • 連続して発動する事でウィルスを爆発的に増やせるものの、ウィルスカードは通常のカードと同じく手札を圧迫するため、ある程度は先の事を考えて使用する必要がある。
  • 自身のウィルスを増やしてT・ウォールやマジストラを強化するのが基本の使い方。が、応用編も存在する。
    • 応用編その1。相手にウィルスの提出(2ダメージ)を強制する。ジェミーでない限りウィルスは害にしかならないため、相手はウィルスを提出せざるを得なくなる。2ダメージを嫌って提出しない場合、ウィルスカードは3倍に増え手札を圧迫する。
    • 応用編その2。山札への感染拡大。ウィルスは捨て札に送られた後山札へと戻る。つまり3倍に増えたウィルスは使用された後そっくりそのまま山札へと紛れ込む事になる。これによって山札内に大量にウィルスがあるという、ジェミーが圧倒的に有利な環境を作るのが最終目的となる。
  • ハイブリス(Hybris)とは、古いインタネットワームの一種である。マジストラと同じく電子メールによって感染し、自己増殖と破壊活動を繰り返す。画面に黒と白の巨大な渦巻きが現れる事で有名。現在では一般的な「ネット感染型ウィルス」の原型とされる。
    • Hybris(ヒュブリス)という言葉自体は『傲慢』『野心』『思い上がり』『神への侮辱』を意味するギリシャ語。その本質は『自己の分際を超えてその外にあるもの(他人、神の分際)を侵害・冒涜しようとする、人間という種が破滅する一因となりうるもの』。
      • 余談だが、今で言うハイブリッド(Hybrid)の大本の大本に当たる言葉である。
 

イベントカード

お好みで。
銃ならマジストラ、特殊ならT・スキャッター、盾ならT・ウォール、移動なら中遠距離確保と目的がはっきりしている。どれかに偏らずバランス良く組んでも良いだろう。
L5以降なら剣でハイブリスという手もあるが、剣3は別にイベントカードでサポートするまでもない。
チャンス3はそこそこ相性が良いが、ジェミーはスキル条件が軽いため必須ではない。よっぽど手札にウィルスを溜め込むつもりならオススメできる。

 

注意事項

ジェミーが作るウィルスは他のキャラクターにとっては害しかない代物である。そしてジェミーが戦えば戦うほど、山札内のウィルスが増えていく。さらにウィルスを安全に処理できるのはジェミーだけ。ジェミー以外のキャラクターが向き合う状況下ではウィルスを引いた方が不利になる。だが、ジェミーなら一方的に有利な状況となる。
つまり何が言いたいかというと、ジェミーは大将として運用する事前提のキャラクターなのである。彼女を使う以上は、ウィルスを増やすためある程度は前線に出しつつ、絶対に倒される事のないよう気を付けて動かそう。

 

また、地味に留意すべき点として自害しやすくなる事が挙げられる。状況によって自害は有効な行動になりうるので、こちらは有効活用しつつ、相手には利用させないようにしたい。

 

組み合わせキャラクター

ジェミーと組ませるキャラとしてはメリーと組むことを強く勧める。理由としては、「オヴェリャの夢」により山札の回転を速くしてウィルスの流れを良くする事ができる点。また、ウイルスによるHP調整により「レーヴの揺り籠」の4ダメージを積極的に狙える点もある。更にはジェミーが遠距離キャラであるのに対し、メリーは近距離でデッキの回転と全体ダメージが狙える為事実上相手の逃げ場をなくすことができる。
カードを引くメリーとは逆にカードを引かないことを主な手段としているエプシロンとも相性がいい。自分がカードを引く枚数が減れば必然的に相手がウイルスを引く確率が上がる。ジェミーが事故死した場合などに真価を発揮してくれるだろう。
ジェミーのHPの高さとウィルスの性質を活かすならノイクロームなども候補。やはりウィルスをメリットに転化可能な点は大きい。
ジェミーが大ダメージを負ってもリカバリー可能なネネムも好相性である。
ウィルスを活用できる訳ではないが、「どうせすぐ回復できるさ」と大胆な考え方をするならギュスターヴカレンベルクは大いにありな選択肢。同じ理由でシャーロットも有力候補だ。

 

ジェミーの直後に実装されたセルファースのL5とは恐ろしく相性が良い。四つ目の技である探りの一手とウィルスの性質が見事に噛み合い、相手に多量のウィルスを押し付ける事が可能になっている。