Tier 8 ドイツ 中戦車
スペック
車体
HP | 1,350 |
---|---|
車体装甲厚(mm) | 100/60/40 |
最高速度(km/h) | 55 |
重量/最大積載量(t) | 52.23/53.0 |
本体価格(シルバー) | 2,390,000 |
修理費(シルバー) |
戦車パッケージ
┏ | ━ | E 50 (161,790/3,450,000) | |||||
Panther II (88,500/2,390,000) | ┳ | Panther II 7.5 lange (16,100/128,570) | ━ | Panther II D (61,100/241,470) | ┻ | Panther II E (61,500/225,080) | |
┗ | Panther IIe (3,800/28,000) |
詳細
パッケージ名 | エンジン | 武装 | 履帯 | 砲塔 | 他 | ||||||||
出力 | 弾種 | 貫通力 | ダメージ | 総弾数 | 弾代 | 発射速度 照準時間 精度 | 旋回速度 | 砲塔装甲 | 旋回速度 | 視認範囲 | HP | 通信範囲 | |
Panther II | Maybach HL 210 TRM P30 | 7.5 cm kwK 42 L/70 | Panther-II-Ketten Ausf. A | Panther-II Turm Ausf. A | 1350 | 415 | |||||||
650 | AP APCR HE | 150 194 38 | 135 135 175 | 80 | 109 7G 98 | 13.04 2.29 0.34 | 26 | 120/60/60 | 42 | 380 | |||
Panther II 7.5 lange | Maybach HL 210 TRM P30 | 7.5 cm KwK 45 L/100 | Panther-II-Ketten Ausf. A | Panther-II Turm Ausf. A | 1350 | 415 | |||||||
650 | AP APCR HE | 198 244 38 | 135 135 175 | 80 | 109 7G 98 | 13.04 2.29 0.31 | 26 | 120/60/60 | 42 | 380 | |||
Panther IIe | Maybach HL 210 TRM P30 | 10.5 cm KwK 42 L/28 | Panther-II-Ketten Ausf. A | Panther-II Turm Ausf. A | 1350 | 415 | |||||||
650 | AP HEAT HE | 64 104 53 | 350 350 410 | 42 | 120 10G 128 | 7.50 2.29 0.55 | 26 | 120/60/60 | 42 | 380 | |||
Panther II D | Maybach HL 230 TRM P30 | 7.5 cm KwK 45 L/100 | Panther-II-Ketten Ausf. B | Panther-II-Schmalturm | 1450 | 710 | |||||||
870 | AP APCR HE | 198 244 38 | 135 135 175 | 80 | 109 7G 98 | 12.50 2.29 0.31 | 29 | 120/60/60 | 28 | 390 | |||
Panther II E | Maybach HL 230 TRM P30 | 8.8 cm kwK 43 L/71 | Panther-II-Ketten Ausf. B | Panther-II-Schmalturm | 1450 | 710 | |||||||
870 | AP APCR HE | 203 237 44 | 240 240 295 | 60 | 252 11G 252 | 7.79 2.90 0.34 | 29 | 120/60/60 | 28 | 390 |
解説
ドイツのTierVIII中戦車。TierVII中戦車Pz.Kpfw. V Pantherの火力と装甲を強化した中距離戦向きの車両である。
Pz.Kpfw. V Pantherから最も強化された点は砲だろう。
最終パッケージで搭載する8.8 cm kwK 43 L/71はバランスの良い砲であり、同格中戦車に対してひけをとるような場面は少ない。
特に中距離以遠では精度を活かした狙撃で優位に立つことも難しくない。
装甲や耐久値に関してもTierなりに順当に強化されているがPz.Kpfw. V Pantherと同じく車体正面下部が薄くてトランスミッションがある関係で狙われると火災やエンジン停止を起こし易く、車体側面は装甲が薄い上に弾薬庫がある。
弾薬庫を破損すると装填速度が落ちて大幅な火力低下に繋がるので注意しよう。
また砲塔正面は面積こそ狭いものの、たった120mmの垂直装甲でマッチング範囲の車両全てに貫通されるため油断出来ない。
旋回性能はPz.Kpfw. V Pantherより僅かに上がっているが加速と隠蔽率は悪化しており、トータルで見て取り回しが悪くなっていると言わざるを得ない。最高速度自体は遅くないので長距離移動は苦手ではないが発見されずに行うのは困難。
移動する際は発見された時の事を常に考えて今いる場所は何処から射線が通り狙われるか?最寄りの身を隠せる障害物は何処か?と常に気にする必要がある。
TierVIII中戦車の中で取り扱いが面倒な部類だが決して弱くはない車両である。
このツリーを真面目に伸ばしてきたプレイヤーなら問題なく扱えるだろう。
史実
パンターIIは、V号戦車パンターG型以降に開発されたものと思われがちですが、実際にはもっと早く、一番最初に開発されたD型が生産中の1943年1月にはすでに開発がスタートしていました、これは、東部戦線で次々に登場するソ連新兵器に対して、パンターの装甲では十分ではないと指摘されていて、優位に立つためには根本から改修が必要とされました、装甲強化型としてヒトラーが提案したとも言われていて、完成した暁にはパンターD型をパンターI、改修された強化型をパンターIIと名称変更する予定だったそうです。
総統の肝入りとは言え、生産が開始して間も無ないパンターを急ピッチで改修するには無理がありました。 そこで、開発に着手したばかりのティーガーIIと部品共用化を盛り込まれることになった結果、車体前面装甲は100mmに強化、車体側面装甲をティーガーIIと同じ1枚板に、またD型で2分割だった車体上面装甲は生産性を考慮して3分割に改められました。
操作系統もパンターのレバータイプから、パワーステアリング付きのハンドルタイプに変更するとされていて、試作車にはティーガーと同じものが使われていたそうです。
車体/砲塔の両上面装甲は30mm、砲塔前面を120mmとし、機関室のラジエーター用ルーパーも小型化、サスペンションと転輪はティーガーIIからそっくり流用され、装甲強化された車体から可動式の操縦手用可動バイザーが廃止された代わりに、操縦席と無線士席の間に旋回式ペリスコープが新設されました。
砲塔は、新型の「シュマールトゥルム」幅狭砲塔を用いる予定でしたがパンターF型用とは異なるものが用意される予定でした。
1943年9月からパンターから生産を移行する予定でしたが、そもそも前任の主力戦車であるIII号戦車の生産が手間取って遅れに遅れていたところに、パンターの生産ラインがかぶったため、III号戦車の生産が更に遅れるという悪循環を産み、完全に生産を切り替えるタイミングを逸してしまいます。
そうこうしている内に戦局の趨勢が連合軍側へ傾いて来ると、各地の工場が空爆の目標となったため、下請けから届くものの一部の工場が被害にあって生産が滞りパーツが揃わないので完成させることができず、その影響を受けて納品が間に合わないが、軍からは催促が引っ切り無しという状況に陥ってしまい、組み立て工場は倒産寸前だったそうです。 来月には出来るからと引き伸ばしをする代わりに出来上がってきた3号や4号を部隊に引き渡していたのでした。
こうして遅々として進まない、パンターの生産に追われていた各工場の生産ラインが限界に来ており、完成の目処すたら立たない状態ではパンターIIの生産に移行できる筈もありませんでした。
結局、試作2両が発注されたのは1944年末となり、結果、パンターを生産していたMAN社が1両を完成しただけに終わりましたが、実は完成出来たのは車体だけだったという説もあります。 それは、アメリカ軍が接収する際にパンターG型の砲塔が載せられていたといわれているためでした。
正式に生産されなかったパンターIIでしたが、開発で得たデータはパンターG型にフィードバックされ、決して無駄な開発ではなかったのが、唯一の救いだったというところでしょう。
アメリカに接収されたパンターIIはその後、ケンタッキー州にあるパットン戦車博物館にパンターII試作戦車としてG型砲塔が載せられたまま、自走可能な状態で展示されていました。
なお、遅れに遅れて工場からロールアウトしたIII号戦車は、届かないパンターの代わりに、数合わせで配備されるという事が多くあったそうですが、この時には既に旧式化が否めない状態でした。
それでも足りないIII号の替わりに、IV号戦車が配備される事も多かったそうで、パンターの予定配備数を全部隊が全うすることは叶いませんでした。
III号戦車7台作る間に6台できると言われたパンターでしたが、皮肉にも、その倍の時間を要してしまうことが多かったそうです。
コメント
- 最終パッケージまで到達したので詳細を分かる範囲で埋めてみた。で、気づいたんだけどこいつ上位砲塔になると砲塔旋回速度ががたっと落ちるんですね…。注意せねば。 -- 2015-05-23 (土) 19:44:53
- PC版では既にnerfされてて870hpの最終エンジンが取り上げられてるみたい。箱版で同様の修正がこないとも限らないのでE50を乗りたい人は早めにこいつの開発を完了させた方が楽できるかも -- 2015-08-18 (火) 01:17:38
- 砲はそこそこだけどデカいし挙動は重いし動きは固くて装甲も大して堅くない。HPと最高速度以外取り柄がない微妙車両のようでいて、使ってみると案外戦える。そんな不思議な戦車。 -- 2015-10-07 (水) 01:35:52