中戦車

概要

ある程度の火力、装甲、機動力を備えた車両である。
アイコンは菱形の中に一本の斜線が入っている。
機動力の軽戦車、高火力、重装甲の重戦車。高火力、高隠蔽の駆逐戦車。強力な火力を何処にでも撃つ事が出来る自走砲と比べ、何処か頭一つ飛び抜けた所が無いのが特徴であるが、運用次第では戦局を覆せるほどのポテンシャルを秘めており、プレイヤーの腕がそのまま素直に出る戦車と思っても良い。
基本的には何でもこなせるオールラウンダー的な戦車ではあるが、やはり前述の通り、何かに特化した戦車との真っ向勝負は分が悪い。
低Tier時は第二次世界大戦開始時という事もあり、各国の軽戦車と同等であるが、Tier4より火力、装甲、機動力に差が出てくるようになり、Tier5からは主力戦車としてその立ち回りは大きく変わる事となる。
中戦車の真骨頂は周りの状況に合わせて臨機応変に立ち回れるか立ち回れないかでその存在意義を問われる事になるだろう。

車輌一覧

基本構成 かつ 基本能力 100% の搭乗員での車両特性。
パッケージの開発・購入により、数値は変わります。

緑色の太字はレア扱いの課金戦車
黄色の太字はツリーから購入可能な課金戦車

※各車両ページにある開発に必要となる経験値は最大値です。他の戦車の開発状況によっては低い値でも開発できる場合があります。

アメリカ

ドイツ

イギリス

ソビエト連邦

フランス

日本

中国

チェコスロバキア

スウェーデン

自動装填装置搭載車輌

アメリカ：T69、T54E1
フランス：Lorraine 40 t、Bat.-Chatillon 25 t

自動装填装置搭載可能車両

日本：Type 5 Chi-Ri

その他

役割と特徴

役割

中戦車の役割はオールラウンダー的であるが故に、戦闘開始時に自分がどの役割を果たすかを決めなければならない。
低Tierなら軽戦車や駆逐戦車に混じっても問題はないが、Tier5からいよいよ主力戦車として各国を代表する戦車に移る事となる。
アメリカのM7。M4 Sherman。ドイツのPz.Kpfw.IV。Pz.Kpfw.III/IV。ソ連のT-34。残念ながらイギリスはTier5は課金戦車で通常の中戦車ルートは重戦車ルートとなってしまう。軽戦車ルートからならばTier6から中戦車ルートに戻る。
上記の車両は火力、装甲、機動力と最終パッケージであればバランスがもっともとれている戦車の部類に入る。

１．敵軽戦車の突破阻止及び撃破。
まずは軽戦車で愚かな行為と言われる開幕特攻だが、上手いプレイヤーであれば自陣を撹乱しつつ、自走砲すら破壊してしまう腕の持ち主もいる。
更に後方には中戦車や重戦車を引き連れている可能性もある為、MAPによっては一方的な射撃を受ける可能性もある。
偏差射撃を行い、敵戦車の履帯を破壊し動きを止める事が出来れば、脅威はある程度無くなる。
もしも突破された場合は敵戦車の後方についてひたすら撃つ方法も一つの手である。

２．重戦車、駆逐戦車の視認範囲支援及び火力支援。
重戦車は機動力は元より、砲塔回転速度も遅い。
駆逐戦車も一部は固定砲の為、どうしても側背面を敵に見せてしまう。
そこで中戦車の役割として重戦車、駆逐戦車の側背面を守る必要が出てくる。
重戦車の後方から拡張パーツである双眼鏡（静止時に視界範囲を25%向上）を装備している車両であれば、味方より先に敵を発見出来る為、かなり有効と言えるが、これは何もせずに味方を盾にして敵に撃たれるのを怖がって後ろに籠るのではなく、重戦車の視認範囲支援と後の火力支援に対して有効な手である。
また敵と遭遇して撃ちあっている味方を支援する為に敵に対して姿を晒すか、砲撃で貫通、非貫通でもいいのでこちらをアピールする事によって敵の注意を味方から逸らしたり、側背面を付いて敵の砲塔がこちらに向いた時には味方の強力な砲撃が敵砲塔後部やエンジン等を打ち抜いたりする事もあるので、ある程度の距離を置いての支援は必要である。
火力支援としては特にソ連のT-34は元々の隠蔽率が高い上に大口径砲を搭載しているので駆逐戦車寄りの動きも出来るのでこちらは逆に重戦車から視認範囲の支援を受ける形となる。
特に榴弾砲をメインとしている車両は火力支援としてはトップクラスの性能を持つので是非利用したい。

３．機動力を活かした戦術や支援。
機動力は軽戦車＞中戦車＞重戦車＝駆逐戦車＝自走砲（一部快速車両もあるのでこの通りではない）と軽戦車の機動力は侮れないものがある。
主力が到着するまでの拠点の奪い合いでは軽戦車では火力と装甲が心もとない為に、中戦車の機動力が生きる事となる。そこで軽戦車をサポートしたり、主力が到着するまでの足止め役としての戦術が必要となる。ただ味方に恵まれないとたった1両で5，6両の敵戦車を相手にしたりするので何とも言えない事もある。
味方と敵が撃ちあっている時に地形を利用して迂回し、敵の側背面を取ったり、敵陣地へ潜入して敵自走砲や陣地占領、また後方に残っている敵を確認して情報を流したりと活躍する場面もあるが、陣地占領は敵との戦力差を考えなければただの特攻になってしまうが、ワザと陣地占領アナウンスを出して向かってくる敵を迎撃するのも戦術の一つである。
また劣勢な戦線への支援として重戦車より早く駆けつける事も出来る。
これは中戦車の真骨頂である周りの状況に合わせて臨機応変に立ち回れる事が一つの条件となり、つねにミニMAPやMAPを確認した状況判断が求められる。

４．偵察行動。
味方の偵察車両が運悪く敵に撃破、或いは開幕特攻で戦闘の時間をかけず、途中離脱のペナルティを受けずに経験値を稼ぐAFKまがいの行動を行うプレイヤーに遭遇してしまった時に本職ではないが代役として行う。
視認範囲は一部の車両よりは多いが、オープントップ車両の比ではない。また中戦車は軽戦車よりも車体が大きく、速度も快速までとは言えないが、地形や障害物、茂み等を利用して偵察を行いたい。

中戦車乗りとして向いていないと感じた場合は他の車両を極めてみるのもいいだろう。
しかし中戦車はオールラウンダー的な車両である為、逆に言えば、勝手が違う自走砲以外の全ての役割を学べる車両でもある。
良い方に捉えればこの車両で基本を学んで他の車両に移った時は中戦車の経験が活きてくるはずである。

特徴

殆どがある程度の火力、装甲、機動力を備えており、最終パッケージまで進めれば良く言えばバランスの良い戦車だが、悪く言えば器用貧乏な戦車と呼ばれる事もあるのだが、バランス型であるが故にプレイヤーの腕がそのまま素直に出る戦車なのでけっして弱いわけではない。
ワンパターンな行動よりも相手に合わせたアドリブな行動が出来れば戦局をひっくり返すのも夢ではない。
中戦車は各国の戦車の特徴を反映している。

しかし一部中戦車は中戦車としての性能が違っていたり、上位互換、下位互換と呼ばれたりする中戦車もあるので各国の特徴説明の他に一部そういった特徴的な戦車を紹介する。

・ドイツ。
正面装甲が厚くHPも高い。特に主砲の精度、貫通力に優れている反面、正面装甲が厚くても垂直装甲なので被弾経路を備えた傾斜装甲を採用している車両が少なく、HPで耐える戦い方を余儀なくされたり、主砲も精度、貫通力に優れていても威力が控えめ（特にPz.Kpfw.V Pantherで火力不足を実感できる）である。
第一中戦車ルート（Tier10がE-50 Ausf.M）はTierが上がれば上がるほど、隠蔽率が激減する。

一方、第二中戦車ルート（Tier10がLeopard 1）は、装甲を犠牲にして、隠蔽率や機動性を高めた戦車ルートとなっている。
また、ドイツツリーで第二次大戦後の戦車（旧西ドイツの主力戦車）を使えるのは、このルートのみである。

Pz.Kpfw.III/IV。
同Tier帯にPz.Kpfw.IVが存在している為、下位互換が目立つ。
10.5cm榴弾砲を装備出来ないので榴弾砲プレイヤーには非常につらいが、7.5cm砲をメインにしているプレイヤーにとってはそんなに苦ではないが、視認範囲は良くない。
正面装甲は傾斜装甲60mm（垂直装甲にして約90mm）で長距離の同格のAP弾を弾く事も出来るが、HPがPz.Kpfw.IVより若干少ない為、正面切っての戦い方は苦手。
しかし有り余る機動力（Pz.Kpfw.IVの440馬力より上の585馬力に旋回速度はPz.Kpfw.IVの32より上の36）を持ち合わせているが、Pz.Kpfw.IVより劣る視認範囲と10.5cm榴弾砲が装備出来ない為、ここぞという時に力を発揮出来ない。

・アメリカ。
バランスが良く中戦車中の中戦車と言えば良いだろう。
また、仰俯角を大きく取る事が出来るので地形適応能力が高く、また砲塔の正面装甲も硬く地形の起伏を利用した戦術のハルダウン戦法が得意である。
その反面、器用貧乏の代表格であり、特に飛び抜けた性能は無く、局地戦では各国に後れを取る事もある。

M3 Lee。
主砲は車体についている75mm砲である為、上部の37mm砲塔は旋回しない。
撃つ事は出来ず、只の飾りであるので起伏のある場所では弱点をさらしてしまう。
性能的には車体が大きな駆逐戦車と言った所であろうか。

M4A3E2 Sherman Jumbo。
Jumboの名前が示す通り、M4の装甲強化版である為、正面装甲102mmとTier7のドイツ重戦車であるPz.Kpfw.VI Tigerよりも2mm分厚い装甲は最早重戦車と言っても良い。
最高速度は35kmと重戦車並であるが、榴弾砲である105mm SPH M4 L/23はアメリカ戦車の特徴である非常に分厚い砲塔の正面装甲と相まって格下のTierを薙ぎ払える威力を持つ。

・イギリス。
精度と連射性に優れた主砲を備えており撃ち合いに優れているが、Vickers Mediumシリーズは中戦車の割に装甲が非常に薄い。
ところがMatildaは逆にTier4に不釣り合いな分厚い装甲を有しているが、機動力の大幅な低下と主砲の威力が控えめになってしまっている。
巡航戦車と呼ばれるCromwellは軽戦車並みの速度を持つ。
Centurion Mk. Iから始まる戦後車両に関してはイギリスの真骨頂と言うべき戦車で主砲の105mm Royal Ordnanceは戦後の西側車両全てに搭載されているベストセラー砲で中～遠距離射撃に優れており、中戦車全体で見ても多少癖はあるもののTier8からのイギリス戦車は非常にバランスが取れている。

Matilda。
Tier4にしてはTier5並の正面装甲を持つが、最高速度24kmと完全に重戦車並みである。
主砲のQF 2-pdr Mk.X-Bはダメージは低いもののTier4とは思えない程の貫通力、照準時間、発射速度、精度を持ち合わせており、その正面装甲と組み合わせる事によって、上位Tierを倒せるポテンシャルを持つ。

Cromwell。
完全にTierとカテゴリーを間違えている軽戦車並みの最高速度64km。
主砲の75mm Vickers HVは貫通力、発射速度に非常に優れており、重戦車、駆逐戦車なら接近戦を挑んで撃破出来る実力を持つ。

・ソ連。
機動力、隠蔽率が高く、尚且つ大口径砲を備えており、高火力戦車が多く、防御面も被弾経路を備えた傾斜装甲を採用している。
特に第二次世界大戦の傑作戦車と名高いT-34はそれを具体化した戦車である。
その反面、視認範囲、砲精度、照準時間、貫通力は各国と比べて劣り、癖はかなり強い。
高Tierになると隠蔽率の良さの引き換えにその低い車高によって俯角に大きな制限を受けてしまう。

T-34-85。
T-34から待望の122mm榴弾砲を搭載出来る様になり、主砲もT-34-85の名前の通り、85mm砲も搭載可能であるが、車体装甲厚はT-34から変更が無い為、実際はT-34の上位互換と言った意味合いが強い。

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