Sherman III

Last-modified: 2018-06-21 (木) 19:07:59

GB50_Sherman_III.png

Tier 5 イギリス 中戦車

公式紹介ページ

スペック

HP410
車体装甲厚(mm)51/38/38
最高速度(km/h)48
重量/最大積載量(t)30.0/30.2
本体価格(シルバー)360,000
修理費(シルバー)

戦車パッケージ

パッケージ名
(必要経験値/購入シルバー)
Firefly
(28,850/945,000)
Sherman IIIA**
(10,900/--)
Sherman III
(--/360,000)
Sherman III**
(0/--)
Sherman III***
(4,800/--)
Sherman IIIA
(10,800/--)
Sherman IIIA*
(6,300/--)
Sherman III*
(1,500/--)
Sherman IIIB
(7,800/--)

詳細

パッケージ名エンジン武装履帯砲塔
出力弾種貫通力ダメージ総弾数弾代発射速度
照準時間
精度
旋回速度砲塔装甲旋回速度視認範囲HP通信範囲
Sherman IIIWright Continental R-975C175 mm Gun M3VVSS T49D50878410400
400AP
AP
HE
92
109
38
110
110
175
9756
7G
56
15.79
2,09
0,46
3576/51/5139330
Sherman III**Wright Continental R-975C1QF 6-pdr Mk. IIIVVSS T49D50878410450
400AP
APCR
HE
105
170
30
75
75
110
12845
6G
32
24
2
0.43
3576/51/5139330
Sherman III*Wright Continental R-975C1105 mm M4VVSS T49D50878410450
400HE
HEAT
53
101.59
410
350
66196
10G
6.67
2.50
0.55
3576/51/5139330
Sherman III***General Motors 6046QF 6-pdr Mk. IIIVVSS T51D82081465550
410AP
APCR
HE
105
170
30
75
75
100
12845
6G
32
25
2
0.43
3764/64/6437370
Sherman IIIAChrysler A5776 mm Gun M1A1VVSS T51D82081465550
425AP
AP
HE
128
149
38
115
115
185
7196
7G
68
13.04
2.29
0.43
3764/64/6437370
Sherman IIIA*Wright Continental R-975C4QF 6-pdr Gun Mk. VVVSS T51D82081465550
460AP
APCR
HE
110
180
30
75
75
100
12845
6G
32
24
2
0.41
3764/64/6437370
Sherman IIIA**Wright Continental R-975C476 mm Gun M1A1VVSS T51D82081465550
460AP
AP
HE
128
149
38
115
115
185
7196
7G
68
13.04
2.29
0.43
3764/64/6437370
Sherman IIIBWright Continental R-975C4105 mm M4VVSS T51D82081465550
460HE
HEAT
53
101.59
410
350
66196
10G
6.67
2.50
0.55
3764/64/6437370

解説

  • 概要
    Tier5イギリス中戦車
    アメリカからレンドリースされたM4A2のイギリス仕様。
    車体正面に角度固定で装備された連装機銃が特徴的。
    Grantで開発を終えていれば無線は開発しなくて済む。
     
  • 火力
    基本的にはM4 Shermanと同じ。
    最終砲は二つの候補がある。
    • 75 mm Gun M3
      M4中戦車の史実砲でもある初期砲。
      Grant搭載の物より発射速度が落ちているが、全周砲塔に搭載されているため比べ物にならないほど使いやすい。
      初期砲だがAP貫通力は92mmあるため、同格相手にはそれなりに戦える。
    • QF 6-pdr Mk. III
      Grantの最終砲、手数型の中間砲。
      75mm砲より貫通力が微増しており発射速度も高いが、一発辺りのダメージが低いのが難点。
      APCRの貫通力が170mmと高いが、ダメージの低さからどうしても多用することになり、懐に厳しい。
    • 76 mm M1A1
      中間砲、M4(76.2mm砲搭載型)の史実砲。
      本家と比較すると発射速度でかなり劣り、また課金弾がAPCRから強化APに変わり貫通力は149mmと同Tierの75/76mm砲装備のMTの中では最低である。
      バランスが良く扱いやすいので繋ぎとして見れば十分な性能である。
    • QF 6-pdr Gun Mk. V
      イギリスお馴染みの50口径57mm砲、最終砲候補その1。
      同格同郷の他車輌が持つものと比べると発射速度で劣るが、照準時間はかなり優れている。
      貫通力はAP110mm、APCR180mmとMk.IIIから更に向上している。
      DPM自体はMk.IIIから少し低下したが、精度が改善されたため命中率は上がっている。
    • 105 mm M4
      M4(105mm榴弾砲搭載型)の史実砲、最終砲候補その2。
      本家に比べ照準時間で劣っているので注意が必要。
      その他は一緒で貫通させれば大ダメージなのも精度が悪く遠距離戦に向かないのも同じ。
       
  • 装甲
    こちらもM4とほぼ同じ。
     
  • 機動性
    気持ち速い気もするが、ほぼ同じ。
    初期エンジンは少々力不足だが、最終エンジンではかなり軽快に動くことが出来るようになる。
     
  • パッケージ
    6ポンド砲を使わないのなら、Sherman III***は開発のみで購入しないのも手。
    105mm榴弾砲の運用が主体なら、Sherman IIIAも開発のみで済ませ最終パッケージのみ購入するとクレジットの節約になる。*1
     
  • 総評
    M4同様、非常にバランスの良い戦車。
    極端なバランスの英国面戦車の中にあって、むしろこの使いやすさが異質に感じられるかもしれない。
    特に苦行戦車の一角であるGrantからの乗り換えなだけに、より快適に感じるだろう。
    75mm砲や76mm砲の課金弾が貫通力の上昇が控えめの強化APだったりする奇妙さもあるが、今に始まったことじゃないので些細な事だろう。
    全周旋回式砲塔の有り難みを噛み締めながら、砲弾を送り込もう。
    この戦車を育てきった先にあるのは、レンドリース最終章にして皆さんお待ちかねのアニマルキラー、Sherman Fireflyである。

史実

シャーマンIIIはレンドリースでイギリスが運用した、M4A2のイギリス王立陸軍の識別名です、無印から数えて3番目となるので、ローマ数字のIIIが与えられました。
膨大なサブタイプを持つM4中戦車は、作られた時期や工場によって砲塔や車体の組み合わせなどがマチマチでした。
M4A2もその一つで、従来航空用の星型エンジンを使用していたM3~M4シリーズでしたが、アメリカが参戦となると、航空機の大増産、とくに使用エンジンのコンチネンタルR975(ライト975)は練習機などに使用されるために、供給が追いつかなくなることが明白となったので、代替のエンジンを自動車メーカーのビッグ3に求めた結果、ジェネラルモータース(GM)の開発した直列6気筒液冷ディーゼルエンジンGM6046を並列に2基連結した物を使用することが決定しました、これにより車体が少し延長されています。
連結部に埃が入るとトラブルを起こしやすいと言われましたが、片側が止まっても残る1基で走行可能でトルクも十分あったため、一応の好評を得ました。
しかし、アメリカ軍内でディーゼルエンジンに使用する軽油を使うのはアメリカ海兵隊くらいで、陸軍では使用せずに生産された残りはレンドリースとしてイギリスおよび自由フランス軍、ソ連にもレンドリースされました。
ソ連で使用されたのは1944年5月から生産された76mm砲搭載型で、高い車高が災いして泥濘地で足を取られた際に横転することを除いては壊れない、居住性が良いと好評で、エリート部隊の親衛戦車連隊に装備されました。
アメリカ海兵隊では、上陸時やその後の歩兵支援を目的として、75mm砲が榴弾の威力が高かったことから、良く使用していました。
M4A2E4タイプは、高い車高による不安定さの解消と走破性向上を狙って、幅広い履帯を装備し、ボギー形式からトーションバー形式へのサスペンション変更を受けた試作車でしたが、整備性、特に共通部品による現地での修理・応急処置などが優先されたため、正式化はされませんでした。
A2型は75mm/76mm砲併せて、約10,947両が生産されました。
大戦末期になると、ドイツ軍の燃料欠乏から、走行不能で放棄した車両や、捕まえた敵の燃料補給車から、ガソリンを抜き取る事がしばしばありましたが、ソ連方面ではディーゼルエンジンのためほぼ諦め状況でした、西部戦線ではアメリカ軍は殆どがガソリンエンジンのためよく狙われたそうです。 まれにイギリスが使っているディーゼルエンジン車に当たった場合はひどくガッカリしたという逸話が、ある戦車兵の手記にも記されていたそうです。 ドイツはディーゼルエンジンの開発が遅れていたので、軽油が使えないことに起因するエピソードでした。
ちなみに、補給部隊や放棄車両を襲って車両に燃料補充はしたものの、殆どはやっぱり途中でガス欠になって、戦車を放棄して歩いて帰ったそうです。

イギリス陸軍の現場では、扱いやすさとメンテナンスの簡易さ、なにより居住性の良さが好評でした。 イギリス製の戦車はコンパクトをウリにしていたので、砲塔内はスペースがない事が要因になっています。
しかし、防御と火力では不満を持っていて、弾が突き抜けたら砲塔が吹き飛んだり炎上するなどに悩まされ、75mm徹甲弾はドイツ戦車に通用しないなどで、上層部にどちらかでもいいから強化してくれと再三要請していたそうです。
後に、湿式弾薬庫と76mm砲の登場により一応解決になったそうですが、それでも更なる強化を求めていたそうです。

コメント


*1 Sherman IIIAパッケージのエンジンはSherman IIIAでしか使わないので