LT vz. 38

Last-modified: 2018-06-02 (土) 14:01:57

Cz10_LT_vz38.png

Tier 3 チェコスロバキア 軽戦車

公式紹介ページ

スペック

HP180
車体装甲厚(mm)25/15/15
最高速度(km/h)42
重量/最大積載量(t)9.71/10.0
実用出力重量比(hp/t)
本体価格(シルバー)43,500

パッケージ

ST vz.39
(4,660/151,000)
LT vz.38
(1,055/43,500)
TNHPS
(130/3,980)
Sd.Kfz.140
(700/3,460)
Pz.Kpfw.38(t)
(1,090/3,460)
Pz.Kpfw.38(t)Ausf.G
(1,940/)

詳細

パッケージ名エンジン武装履帯砲塔
出力弾種貫通力ダメージ総弾数弾代発射速度
照準時間
精度
旋回速度砲塔装甲旋回速度視認範囲HP通信範囲
LT vz.38Praga TNHPS37mm Škoda A3LT vz. 38LT vz. 38180310
120AP
APCR
HE
52
74
18
40
40
45
9014
2G
9
18.75
1.90
0.40
3425/15/1530310
TNHPSPraga TNHPS/II37mm Škoda A8LT vz. 38LT vz. 38345
125AP
APCR
HE
52
74
18
40
40
45
9014
2G
9
23.08
1.70
0.38
3425/15/1530310
Sd.Kfz.140Praga TNHPS (dvojakarb.)37mm Škoda A7Pz.Kpfw.38(t)Ausf.GLT vz. 38
140AP
APCR
HE
61
86
18
40
40
45
9014
2G
9
23.08
1.70
0.38
3825/15/1530310
Pz.Kpfw.38(t)Praga TNHPS (dvojakarb.)37mm Škoda A7Pz.Kpfw.38(t)Ausf.GPz.Kpfw.38(t)Ausf.G220
140AP
APCR
HE
61
86
18
40
40
45
9014
2G
9
24
1.50
0.38
3850/30/2532330
Pz.Kpfw.38(t)Ausf.GPraga TNHPS (dvojakarb.)37mm Škoda A23Pz.Kpfw.38(t)Ausf.GPz.Kpfw.38(t)Ausf.G
140AP
APCR
HE
82
115
18
40
40
45
9014
2G
9
22.50
1.70
0.38
3850/30/2532330

解説

  • 概要
    Tier3チェコスロバキア軽戦車
    ドイツのチェコ戦車シリーズPz.Kpfw. 38 (t)の別バーション……というか本来の姿。
     
  • 火力
    主砲の貫通はTier3としては全体的に高めだが、37mmという小口径が災いし一発辺りのダメージが40と低い。
    • 37mm Škoda A3
    • 37mm Škoda A8
      AP貫通力52mmと、Tier3軽戦車としては中々の能力を持つ砲。
      A8はA3の上位互換で、貫通やダメージは据え置きなものの発射速度が大きく向上。照準時間や精度も上昇している。
      手数が少ないとまとまったダメージにならないので、早目にA3からは卒業したい。
  • 37mm Škoda A7
    A8の上位互換のような砲で、AP貫通が61mmに上昇。発射速度や照準時間、精度は据え置きとなっている。
    A23と比べると少々見劣りするが、A23は俯角が狭いためこれを使い続ける選択もあり。
  • 37mm Škoda A23
    自動装填装置のついた最終砲で、砲弾を三発まで速射することが可能。
    全弾命中で120と、本車両では最も高い瞬間ダメージを叩き出せる。
    AP貫通力も82mmと大幅向上。APCR貫通力も115mmと、Tier5のKV-1にも対抗可能なのは大きい。
 
  • 装甲
    車体前面25mm・側背面15mmとかなり薄い。
    砲塔は初期状態では車体同様の薄さだが、改良砲塔になると前面50mm・側面30mm・背面25mmと中々の厚さになる。
    できるだけ車体を隠して戦いたい。
    装甲以上に弱点なのがHP。初期状態でHP180、改良砲塔でもHP220とTier3軽戦車の中ではワーストクラスで駆逐戦車並。
 
  • 機動性
    LT vz. 35よりはマシといった程度で、中戦車より多少マシ程度。
    軽戦車でイメージされる軽快な走行性能はない。
 
  • 総論
    自動装填装置搭載車両の入門編ともいえる戦車。
    HPが少なく最前線での撃ち合いは不向きなため、前線から少しだけ下がった場所からの支援がお勧め。
 

史実

LTvz38は、LT-34軽戦車から発展したLTL-IIをベースにCKD社が1937年5月に輸出用に開発したTNH-P(TNHPS)軽戦車がベースで、改良を加えて1937年末に試作型が完成し、1938年に入って試験を開始した結果、6月1日(7月とも)にチェコスロバキア陸軍が採用しました。
車体と砲塔は装甲板のリベット止め構造である。車体両側に190リットル入り燃料タンクがあり、被弾爆発時には固定ボルトが吹き飛んで車体から外れるようになっています。
重量9.4トンを支えるサスペンションはリーフスプリング式と古めかしいものの堅実な設計を採用しており、履帯はマンガン・ニッケル鋼製、下部転輪は片側4枚、起動輪は前方、誘導輪は後方にあり、上部転輪は片側2枚で構成されています。
無線機は交信距離1kmの戦闘用と交信距離5kmの後方通信用が用意されているものの、車内通信機は無く、カラーランプ点灯方式だったそうです。
主砲は3.7cm戦車砲シュコダA7(徹甲弾、榴弾。計90発)、副武装は7.92mm同軸機銃ZBvz35またはZBvz37が1丁と、上部構造物前面左のボールマウント式7.92mm機銃ZBvz35またはZBvz37が1丁で操縦用レバーに発射ケーブルが繋がっています、照準器は倍率2.8倍の照準望遠鏡を採用していました。
エンジンはプラガ6気筒水冷ガソリンエンジン(125馬力)、トランスミッションは前進5速で、従来のものを使用しており、LTvz35のようなトラブルは無かったそうで、最大速度路上48km/h、路外20km/h、航続距離250km、燃費は1リットルあたり1.25kmを発揮しました。
装甲厚は車体前面25mm、側面15mm、後面・上面10-12mm。乗員3名(車長、操縦手、砲手)。1938年7月に150両が発注されたのですが、ミュンヘン条約発効で生産が遅らされ、1939年5月までに20両を納入したところでドイツに国ごと接収されてしまいました。
併合前にLT-38Sの名称でスウェーデンから受注を受けて生産していましたが、少数が輸出された時点で、併合に伴い生産したものが90両ドイツに接収されてしまいます、後にこれらは自由スロバキア軍へ回され使用されています。
再度、発注しますが輸出禁止となり、両国間の話し合いの結果、スウェーデンはランツベルク社及びスカニア・バヒス社でStrv.m/41としてライセンス生産をしています、どさくさに紛れて組み立て前のパーツや治具などをこっそりチェコから受け取っていました。
CKD社と工場を接収したドイツはLTvz38の優秀性を見抜き、社名をBMW社に改めさせて生産途中だった150数両を1939年5月から11月までにドイツ軍で完成させたものを38(t)軽戦車と改名しています。

コメント

  • 3連射が暴威を振るう鬼畜軽戦車。 ただしHPが致命的な上、機動性がよろしくない。 幸い視界は十分あるので茂みに上手く隠れて格上に絶許されないようにしよう。 -- アメジスト? 2017-10-23 (月) 05:19:23