M103

Last-modified: 2016-11-30 (水) 18:25:25

usa.m103.png

Tier 9 アメリカ 重戦車

公式紹介ページ

スペック

車体

HP1,750
車体装甲厚(mm)203/45/45
最高速度(km/h)34
重量/最大積載量(t)54.27/57.5
本体価格(シルバー)3,640,000
修理費(シルバー)

戦車パッケージ

パッケージ名
(必要経験値/購入シルバー)
T110E5
(185,000/6,100,000)
M103
(168,500/3,640,000)
T43 Pre-pilot
(49,300/291,500)
T43
(152,300/526,500)

詳細

パッケージ名エンジン武装履帯砲塔
出力弾種貫通力ダメージ弾代総弾数発射速度
照準時間
精度
旋回速度砲塔装甲旋回速度視認範囲HP通信範囲
M103Continental AV-1790-5B105 mm Gun T5E1T97E1M891,750410
810AP
APCR
HE
198
245
53
320
320
420
601,000
12G
680
6.12
2.29
0.40
26254/86/5332370
T43 Pre-pilotContinental AV-1790-5B120 mm Gun T122T97E2M891,750745
810AP
HEAT
HE
242
340
60
400
400
515
331,060
11G
900
5.26
2.59
0.40
28254/86/5332370
T43Continental AV-1790-7C120 mm Gun M58T97E2T1401,850745
860AP
HEAT
HE
258
340
60
400
400
515
331,060
11G
900
5.36
2.29
0.37
28254/99/5332390

解説

E-75やST-1といったゲーム内屈指の強力な車両がいるtire9HTの中でも、最も走攻守のバランスに優れたHTである。
設計が一新されたことにより、車体はようやくHTらしい装甲を得られたといえる。とはいえ車体下部は格下からも貫通される弱点なので注意。しかし車体まるごと隠さないといけなかったこれまでのT29シリーズと比べ、車体下部さえ隠せればそれなりに弾けるようになった利点は大きい。
その反面、これまで鉄壁ともいえる防御性能を誇っていた砲塔装甲の信頼性はダウンしている。キューポラだけでなく、貫通力250程度の砲から防盾脇を貫かれる可能性がある。また砲塔が大型化されているため、砲塔側面を撃たれやすい。さらに俯角もT32から2度減っているので、ハルダウン適性は下がったと言わざるをえない。それでもやはりこの車両も積極的にハルダウンを活用すべき車両であることには変わりない。細かく砲塔を振ったり、前後運動をすることで狙いを絞らせないようにし、少しでも弾く可能性を高めることで補おう。
幸い砲性能に関しては順当に進化している。貫通力もT32から大幅に上がり、単発火力ではドイツやソ連に劣るものの良好な装填速度を持つため、tire10を相手にしてもさほど不足は感じないだろう。
これまでのハルダウン特化型HTからバランス型HTへと変わるためとまどうことも多いかもしれないが、これは場所を選ばず活躍できるようになったとも言える。プレイヤースキルが問われる車両ではあるが、乗り手の要求にしっかりと応えてくれるポテンシャルを秘めたHTであることは間違いないだろう。       

史実

M103ファイティングモンスターは、アメリカ陸軍最後の重戦車で、ソ連のIS-3に対抗するため開発されました。

1948年12月1日に後にM103重戦車となるT43試作重戦車の開発が決定し、1951年6月に試作初号車が引き渡され、3両が試作されました。
車体前面は127mmの装甲板を60度に傾けていて、車体前部中央に回転式ハッチを持つ操縦手席があり、前方にT36ペリスコープ3基が用意されています。
車体後部の機関室には、コンチネンタル社製AV-1790エンジン(810馬力)とCD-850変速機を収めていました。
砲塔にはM47パットン中戦車と同じ5基の視察ブロックを備え、前部にペリスコープを持つキューポラが載っており、右側面には乗降用の梯子、左側面には12.7mm機銃のマウントが備えてありました。
キューポラ左にベンチレーターがあり、その前に装填手ハッチが用意されていました。
試作初号車には砲塔左側面にピストルポートがありましたが、2号車以降は廃止されました。
主砲はT140砲架に搭載した120mm高射砲M1がベースの120mm軽量砲T122で、左右に同軸機銃(7.62mmまたは12.7mm)を備えていました。
M14ステレオ式測距器を車長席に持ち、照準は主砲右の砲手用直接照準器で行うというものでした。
試作4号車以降T43E1とされ、主砲を改良型のT123E1として貫徹力を向上させた他、砲架をT154に変更しました。
試作5号車以降は、操縦手用ペリスコープがT25に換えられました。
300両生産されて、1953年にはテストのため朝鮮半島に送られましたが、この時は役に立たないと判断されて保管状態になってしまいました、その後の1955年11月に98カ所の改良を行ってM103重戦車として採用されました。

量産車はキューポラがM48中戦車初期型と同じ背の低いもの(遠隔操作式12.7mm機銃マウント付き)になり、砲塔左の機銃マウントを廃止、ベンチレーターが砲塔左後方に移り、排気管が右のみに変更されました。
主砲は51口径120mm戦車砲M58(T123E1と同じ)で、M358徹甲弾なら装甲貫徹力は射距離1,000ヤード(約914m)で221mm(30度)、2,000ヤード(約1.83km)で196mm(30度)の貫通が可能となっていました、ただし、その後パワーを発揮する砲弾は分離装薬式で、装填時間効率化のために装填手が2名おり、発射速度は毎分5発の発射が可能でした。 補助として主砲左右に7.62mm同軸機銃1挺ずつを備えています。
FCS(火器管制装置)はステレオ式測遠機と弾道計算機などを連動させるもので、射距離2,000mでも移動目標に対して命中率50%前後を保っていました。
装甲は防弾鋳鋼製で、装甲厚は防楯254mm、車体前面上部127mm(傾斜60度)。
エンジンはコンチネンタル社製AV-1790B、トランスミッションはCD-850-4Bで、最大時速37km/hを発揮しました。
初期には車体リアパネルに、砲身固定用のガントラベリングロックが装備されていましたが、後に機関室後方に起倒式に装備されるようになっていました。
生産60号車からは操縦手用ハッチのペリスコープがT26になり、61号車からは操縦手用ハッチがM48A1で採用された大型のものに換わっています。
T43E1として保管状態にあった74両が改修を受け、1956年にM103重戦車として制式化しました、その後、1958年からヨーロッパに配備されました。

M103のFCSを改良し、砲塔旋回装置を電動式に交換、砲塔バスケットを装備したものがM103A1で、主砲右の同軸機銃は廃止され、間接式望遠照準器が補助照準器として、その位置に装備されました。
車長用ステレオ式測遠機も新型のM15に換えられ、M6弾道コンピュータと連動して正確な射撃諸元を提供します。
また、車長用キューポラは固定式になり、12.7mm機銃の遠隔操作装置は廃止されました。
砲口のカウンター・ウェイト兼ブラストデフレクターの孔が廃止され、砲口直後に設けられている排煙機に固定されていました。
海兵隊が1957年6月13日に採用して219両をT43E1から改修しこれを受領、1959年2月から陸軍にも72両が貸し出されました。
それが、M103A1E1として開発され、1962年12月13日に海兵隊に制式採用されたタイプで、M103A1のエンジンをディーゼルエンジンに換えたものがM103A2です、ガソリンエンジンを使う陸軍と対照に、第二次大戦以降、米海兵隊は伝統的にディーゼルエンジンを使用している関係で換装要求が出されました。(海軍で燃料は主に軽油を使用するため兵站上便利という理由)
航続距離が3倍以上となり、これに合わせて機関室周囲のレイアウトが変更され、トラベリング・クランプの形状も変更されました。
車長用測距器は合致式のM24になり、弾道コンピュータはM14A1とされ、HEAT弾(M469HEAT-FS、装甲貫徹力330mm)の射撃が可能となっていました。
砲手用直接照準器はM102Cメトリック式となり、夜間戦闘用キセノン探照灯が防楯上部に装備されました。上部転輪が2個減って4個となています。
エンジンはコンチネンタルAVDS-1790-2Aディーゼルエンジン(750馬力)、トランスミッションはCD-850-6で、最大時速34km/h、航続距離483kmを発揮しました。
そのほか、7.62mmM37同軸機銃と、12.7mmM2対空機銃1挺ずつを装備していました。
208両がM103A1から改修されましたが、イギリスが開発したNATO標準砲のL7系の105mm砲が同等もしくはそれ以上の威力を発揮したため、1973年には第一線から退いて順次退役していきました。

アメリカ戦車は時として人名が付けられる事が多く、有名なところではM3中戦車も非公式ではありますが、イギリス軍からイギリス向けの仕様で生産されたものを南北戦争時の北軍将軍ユリシーズ・S・グラントの名をとってジェネラル・グラント。
アメリカ陸軍使用モデルで、同仕様のままでイギリス軍にも配備されたものを含めて、南軍の将軍ロバート・E・リーの名をとってジェネラル・リーと名付けられていました。
また、M4中戦車も南北戦争時の将軍であったウィリアム・シャーマンに由来し、M4シャーマンと呼ばれていました。
M103がファイティングモンスターとして人名を使われなかった理由としてM103が制式化された直後、当時のアメリカ合衆国大統領であるケネディが愛称候補となっていましたが、暗殺と言う不幸な出来事が起こった為に縁起が良くないという事で愛称変更が行われ、その結果、その巨体に由来するファイティングモンスターの愛称が採用されたという説があります。

アバディーン戦車博物館に展示されていた当時は、防錆塗装が施されて綺麗に展示されていたそうです。

ちなみに、主砲のベースになった120mmM1A1高射砲「ロングトム」は1924年の開発当初、「巨大過ぎる」「コスト高」と猛批判を受け、戦間期だった事も理由で採用が渋られていたのですが、ヨーロッパの戦火拡大がきっかけになり、1940年に制式化されています。 威力はありましたが、巨大過ぎた事がネックで取り回しが難しく、朝鮮戦争を境に対空ミサイルの発達で旧式兵器等級になり退役して行きました。

コメント

  • 充分に戦える性能ではあるけど強みらしい強みは無いんだよな。 -- 2015-06-16 (火) 01:15:52
    • 正直、Tier9重戦車はE-75ST-1でよくね?ってなるからね -- 2015-06-16 (火) 10:07:01
  • へたに昼飯するよりは敵に真正面向けたほうがいい気がする。いくらなんでも側背面45mmはさすがに薄すぎ -- 2015-10-05 (月) 11:45:52
  • 精度0.37は特別悪い数値じゃないはずなんだけど、この車両だと異常なほどレティクル中心から外れて飛んでいく気がするのは俺だけ? -- 2015-10-05 (月) 14:32:40
  • 重戦車にしては照準時間が短い砲と小回りが利くコンパクトな車体を持った中戦車寄りの車両。防御的に立ち回るには砲塔の装甲や大きさに難があるのでT32のような単純なハルダウンでは -- 2016-02-03 (水) 21:44:31
    • 途中送信してしまった。単純なハルダウンでは通用しない。むしろ受け身に回ると今までは弾き返していたような斜め前方からの砲塔への被弾がスパスパ貫通してくるので細心の注意が必要。砲塔が大きくて頼りない以外はそこそこ悪くない性能を持っているのでハルダウンを使えない状況下での戦い方を模索していきたい。 -- 2016-02-03 (水) 22:05:35
  • 金弾はXbox版はAPCRなんでしょうか?PCやPS4版はHEATのようです -- 2016-05-08 (日) 22:26:37
    • ただの編集放置かミス。他の戦車のページでもちょくちょくあるよ -- 2016-05-08 (日) 23:46:55
    • 直しといたで、ページ作る時のテンプレコピーだから、気付いたら直してくれると編集している人も助かるんだぜ。 -- 2016-05-09 (月) 08:21:38