Tiger II

Last-modified: 2017-03-26 (日) 08:49:25

G16_PzVIB_Tiger_II.png

Tier 8 ドイツ 重戦車

公式紹介ページ

スペック

車体

HP1,500
車体装甲厚(mm)150/80/80
最高速度(km/h)38
重量/最大積載量(t)67.9/69.7
本体価格(シルバー)2,450,000
修理費(シルバー)

戦車パッケージ

パッケージ名
(必要経験値/購入シルバー)
E 75
(154,000/3,480,000)
Tiger II
(108,000/2,450,000)
Tiger Ausf B
(35,740/91,520)
Tiger B mit 10.5cm Kw.K (L/52)
(74,800/260,380)
Tiger B mit 10.5cm Kw.K (L/68)
(104,000/322,390)

詳細

パッケージ名エンジン武装履帯砲塔
出力弾種貫通力ダメージ総弾数弾代発射速度
照準時間
精度
旋回速度砲塔装甲旋回速度視認範囲HP通信範囲
Tiger IIMaybach HL 210 TRM P458.8 cm KwK 43 L/71PzKpfw-VIB-StandardkettenPzKpfw-VIB-Porsche-Turm1,500310
650AP
APCR
HE
203
237
44
240
240
295
72252
11G
252
7.32
2.50
0.34
26100/80/8027400
Tiger Ausf BMaybash HL 230 TRM P458.8 cm KwK 43 L/71PzKpfw VIB verstärkte KettenPzKpfw-VIB-Porsche-Turm1,500415
870AP
APCR
HE
203
237
44
240
240
295
72252
11G
252
7.32
2.50
0.34
28100/80/8027400
Tiger B mit 10.5cm Kw.K (L/52)Maybash HL 230 TRM P4510.5 cm KwK 45 L/52PzKpfw VIB verstärkte KettenPzKpfw-VIB-Henschel-Turm1,600710
870AP
APCR
HE
200
244
60
320
320
420
421030
12G
650
5.94
2.29
0.37
28185/80/8027400
Tiger B mit 10.5cm Kw.K (L/68)Maybash HL 230 TRM P4510.5 cm KwK 45 L/68PzKpfw VIB verstärkte KettenPzKpfw-VIB-Henschel-Turm1,600710
870AP
APCR
HE
225
285
60
320
320
420
361030
12G
650
5.26
2.29
0.34
28185/80/8027400

解説

時期は不明だが、名称が「Pz.Kpfw. Tiger II」から「Tiger II」に変更された。
Pz.Kpfw.VI Tiger、Pz.Kpfw.V Pantherから乗り換えとなるドイツ製戦車。
初期武装である8.8cm KwK 43 L/71は同格ならともかく、Tier10までを相手にする上では正直心もとない。フリー経験値が溜まっているならば最終砲である10.5cm KwK 45 L/68を搭載するTiger B mit 10.5cm Kw.K(L/68)パッケージまで進めたい所であるが、フリー経験値が溜まっていない場合は苦労の連続である。
特に初期パッケージのMaybach HL 210 TRM P45はとにかく遅い。
味方と連携を取ろうにも鈍足であるが故に置いて行かれる事が多く、Pz.Kpfw.Tiger IIパッケージから最終パッケージまでの共通エンジンであるMaybash HL 230 TRM P45に置き換えるまでの辛抱である。
その反面、防御力は意外に高く、傾斜装甲で150mmもあるので装甲厚だけでいえば同Tierで最大の垂直装甲厚229mmを誇るイギリス駆逐戦車AT 15並であるがドイツ製戦車伝統の側背面装甲の薄さと車体下部のトランスミッションには気を付けたい。
特に砲塔側面に弾薬庫判定があるので下手に側面を晒しての弾薬庫誘爆だけは何としても避けたい。
味方と連携が上手く行けば初期武装でも精密射撃でカバー出来るが、問題は搭乗員である。
新規購入による新規搭乗員では正直厳しいものがある。育っている搭乗員がいれば交代をさせたいが、交代出来ない場合は経験値を溜めつつ辛抱をしたい。
重戦車は時にはチームの盾、時にはチームの矛として機動力と引き換えに中戦車や同格を引き付ける役目や駆逐する役目を背負っているので味方と連携を取りつつ前線の維持を計りたい。

史実

ヒトラーの命令により再びPz.Kpfw.VI Tigerクラスの重戦車開発が始められた。
事の成り行きはVK 45.01にラインメタル社が開発した8.8cm FlaK 41の搭載を求めたが、元々VK 45.01は8.8cm Kwk 36L/56の搭載のみを目的に製作された為、8.8cm FlaK 41の搭載が出来る新たな重戦車開発が求められた。
ヘンシェル社とポルシェは再び重戦車開発を始める事となる。
ヘンシェル社はVK 45.03(H)と呼ばれる試作車を製作。
VK 45.03(H)は被弾経路を取り入れた前面150mmの傾斜装甲、側面は80mmを採用。車体設計はPz.Kpfw.V Pantherと酷似していた。
ポルシェはVK 45.02(P)と呼ばれる試作車を製作。
引き続きガソリン=電気駆動式を採用し、全周装甲は80mmだが前面は被弾経路を取り入れた傾斜装甲を採用。
またと言うべきかこの時点でポルシェは100両分の組立に関する契約をオーストリアのニーベルンゲン製作所と締結していた。
兵器局が検討した結果、ヘンシェル社案のVK 45.03(H)に決定し、1942年10月にプロトタイプ3両と初回生産分として176両が発注され、ポルシェ案のVK 45.02(P)は同年11月に開発中止の勧告を出した。
しかしここでまた問題が発生する。
既にクルップ社がVK 45.03(H)とVK 45.02(P)用の砲塔を製作していたのだ。
戦局が悪化している中で製作している物を修正する時間が無い為にVK 45.02(P)用の砲塔をそのまま流用する事に決定した。
これが初期型の50両しか存在しない「Pz.Kpfw.VI Tiger Ausf.B Porsche turret」所謂ティーガーII ポルシェ砲塔仕様である。
51両目からはVK 45.03(H)用に製作された砲塔が最終生産まで載せられる事になる。
1943年10月20日、東プロイセンのArys(現ポーランド領Orzysz)においてヒトラーにJagdpanther(当時はPanzerjaeger 8.8cm auf Panther I )、Jagdtiger(当時はJagdpanzer VI)と共に披露された。

制式名称はPz.Kpfw.VI Tiger Ausf.B。非公式での呼び名は「Konigs Tiger」(ドイツ語でベンガルトラと読む)。連合軍兵士のアメリカ兵からは「King Tiger」。イギリス兵からは「Royal Tiger」と呼ばれた。
制式名称がきちんと決まるまでは、目まぐるしく変わった経歴があり、その変遷はVK 45.03から1942年9月にティーガーⅡとなり、10月にはティーガーⅢとされ、1943年1月にはヘンシェル・ティーガーB型となり、3月にティーガーⅡに戻り(この時Ⅵ号戦車ティーガーに「Ⅰ」が付いた)、Sd.Kfz.182の特殊車両番号が付き、6月にティーガーB型で制式名称が決定した。ケーニッヒス・ティーガーという名称は、1944年12月11日付けのシュペーア軍需相の報告書で登場しているが、実は殆ど使用されていない。

Pz.Kpfw.VI Tigerと違い前面装甲厚は150mmと厚くなり、Pz.Kpfw.V Pantherと同じ傾斜装甲を組み合わせた。
主砲は8.8cm KwK 43 L/71を採用。この主砲の威力は凄まじく、駆逐戦車Nashorn、駆逐戦車Ferdinand、駆逐戦車Jagdpanther用にも製作されたが、それらと同じく1000mの距離で165mmの装甲を貫通する事が可能であった。
防御力もあり、前面装甲150mmは当時の戦車の如何なる砲撃も貫通させるのは困難であった。
しかしながらその巨体(68.5t)にも関わらずエンジンがPz.Kpfw.V Pantherと同じMaybach HL TRM 230 P 30だった為、出力不足に悩まされたという。
実は、米軍の37mm対戦車砲搭載の6輪装甲偵察車M8グレイハウンドに、背後から撃たれて撃破されると言う信じがたい逸話がある。(大抵のドイツ戦車マニアはこれを否定するが...)
Pz.Kpfw. Tiger IIは第501~511重戦車大隊とSS第501~503重戦車大隊に配属され1944年6月6日から始まったノルマンディー上陸作戦を皮切りに1944年7月13日のリヴィウ=サンドミェシュ攻勢。
1944年10月6日のデブレツェンの戦い。1944年12月16日のアルデンヌの戦い。1945年1月12日のヴィスワ=オーデル攻勢。1945年1月13日の東プロイセン攻勢。1945年3月6日の春の目覚め作戦。1945年4月16日のオーデル・ナイセの戦い(ゼーロウ高地の戦い)。
そして運命の日、1945年4月23日のベルリン市街戦と全てを戦い抜いた。
本来ならば940両が生産される予定であったが、連合軍の空爆により生産を担当していたヘンシェル社の工場が幾度どなく被災し、その都度生産が止まり、最終生産車両数はプロトタイプを含め492両であった。

ここからは趣味の世界的な解説になるが、知っている方は知っているだろうが、Pz.Kpfw. Tiger II に搭載されているマイバッハHL230 P30(4ストロークV型12気筒水冷ガソリン)の音を聞きたいと思う方もいるだろう。
こちらに関してはプラモデルメーカーTAMIYAの1/16RC製品のTiger Iの紹介ページにエンジンサウンド収録時の動画を公開しているのだが、何とわざわざ、フランスのソミュール戦車博物館に行き、録音してきたという拘りようである。
興味を持たれた方は是非、その耳でマイバッハHL230 P30の始動音を堪能して欲しい。

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