ラジオ編

Last-modified: 2021-08-18 (水) 20:57:56

アニメ公式『魔法科高校の劣等生WEBラジオ 満開!ブルーム放送委員会』より
読者から来た質問に対して全く頓珍漢な解答。先生…作家ですよね?
 
質問をメール送信して、回答を待つという体でグダグダな会話をしつつ
初回から
た「だーーーっだーーーっていう、ものっそ早打ちで…」
あ「(笑)すごい先生」
た「なんて白々過ぎて大丈夫かな・・・」
何て進行そのものをdisり気味の会話が
 
そして中の人達の呆れぶりも、併せてどうぞ
なお。Web時代や公式ツイートと同じような文面があるのはオフレコで頼む
 

第0回

【初回から芝兄妹の怪しい関係にアフレコも引き気味】

た「まぁこの兄弟の愛は…」
あ「いやぁすごいですねぇ」
た「ちょっと言っちゃって天ちゃん。二人の愛について」
あ「(笑)この二人は、ほんとに周りがちょっと引いちゃうくらい…」
た「(笑)引いちゃ、引いちゃダメ!引いちゃだめだよ」
あ「恋人のようなふたりですよね」
た「そうだよね」
あ「兄妹とは思えない」
た「怪しいよね」
あ「怪しいですよね」
た「なんかある」
あ「なんかある」
た「(笑)」
あ「アフレコ現場でも、二人のラブラブなシーンが始まると、ざわってする」

【第0回 教えて!佐島先生! 16:10~ 「目潰し女」と「バス女」どうでもいい設定】

Q.ほのかと雫にはどんな可愛い一面があるのかな?
 
A.ほのかは一途な女の子です。一途という意味では深雪と同じなのですが深雪は「愛されたい」という気持ちを自分で抑圧しているのに対して、ほのかは「愛されたい」という気持ちをエネルギー源にしているところがあります。その裏返しとして「嫌われたくない」という気持ちも強く、その二つの感情の間で揺れ動き、自信を無くしてしまうという悪循環に陥ったりもします。クヨクヨ悩んだり、落ち込んだりもするけれど、立ち止まってはいられない恋する乙女。それがほのかの魅力だと思います。
雫は寡黙で表情に乏しい少女ですが、とても素直な女の子ではあります。友達想いで自分のことより友人のことを優先するような部分も持っています。表情の変化が小さいのは、感情の起伏が乏しいのではなく、自分の感情を表現するのが苦手なだけで彼女自身はそのことに悩んだりもしています。その反動で酔っている時は素直になり過ぎたりもするのですが、自分を表現するのが苦手な素直で友達想い女の子、それが雫という女の子であり、彼女の魅力でもある思います。

【回答途中で早くも長文の弄りが入る】

た&あ「わぁー」
あ「いいですね」
た「すごい、しかもすごい長文で返してくださって」
あ「まさかのこの早さでは考えられないほどの」
た「爆笑」
た「ほんとだよね、さすが、さすが先生だよね、ぴゃーっと早打ちで」

【結局長文の弄りで終わる】

た「すごい、今回たっぷりと答えて下さいました」
あ「ほーんとですねぇ」
≪中略≫
た「っというか、先生もっと、もっと書きたかったんだと思う」
あ「えー、私もそう思います」
爆笑
あ「なんか、もっと書きたいのが伝わって来ますよね、この文から」
た「(笑)頑張ってまとめました、みたいな」
あ「そんな感じしますよね」

第1回

【第1回 教えて!佐島先生! 19:10~ 生徒の9割が使えなくなるのに教育する意味あるの?】

Q.国立魔法大学付属第一高校には何人ぐらい生徒がいるんですか?この世界では人口の何割が魔法師になっているんですか?
 
A.第一高校の入学人数は一科生100人、二科生100人の200人です。だから三学年で600人とはならず、毎年事故により魔法技能を失って退学する生徒が1割から2割存在しますので全校生徒の人数は500人から550人です。魔法学の発達により魔法を顕在化できる比率は増えていますが、それでも実用レベルで魔法を発動できる中高生は年齢別人口比で1/1000前後です。年をとるにつれて魔法力が弱まっていく人も多く、成人後も実用レベルの魔法力を維持している者はさらにその1/10以下となります。これは日本における比率で、日本はアメリカ、イギリス、ドイツと共に世界でもトップクラスの高比率を誇っています。世界的に見れば人口比1/100,000以下という地域が一般的です。

第2回

【第2回 教えて!佐島先生! 13:20~ 二百人を入学させ百人を飼い殺し。努力でどうにもならない実力差を 入 学 後 に 作り出す、明白な教育上の差別】

Q.ブルームの中での劣等生とウィードの中での優等生の魔法での実力の差はどれくらいですか?
 
A.入学当初は殆ど差がありません。入試成績の1位から100位が一科生、101位から200位までが二科生になりますが、入試成績には配点が低いとはいえ筆記試験の点数も加わりますから、一科生の90位と二科生の110位と比べて、二科生の110位のほうが実は魔法の実力が上というケースもありえます。ただし、二年生に進級する頃になると、一科生と二科生の実力差は明確なものになります。教師の個別指導の有無は魔法力の開発にそれだけ大きな影響を持っています。達也のような例外を除き二科生のトップクラスであっても、一科生の底辺クラスに勝てません。

【パーソナリティ2人の会話。うん普通の感性ならそう思うよね】

2chアンチスレでは 魔法科高校の劣等生はラノベの最終兵器()な糞アニメ37の672 が初出
 
「へー、そしたら101位の、二科生の人は、もう涙を飲んだだろうね」
「うわ~、あとちょ~っとで!」
「そーですよね、この3年間、ブルームとして生きれるか、ウィードとして生きれるか」
「そうそう」
「この1位の差で」
「しかもその数点の差のせいで、2年生からはもうガッと、実力がね、開いちゃうんですもんね」
「そうだよ~、そうだよ~、将来家計を支えられるか支えられないかは、ここで別れてしまったかもしれないのに!」
「うわ~、可哀想だな101位」

【第2回 教えて!佐島先生! 16:45~ こんなザコ共が使う物に税金で9割も補助するのか】

Q.作中でも拳銃型、刀型、スマホ型のような様々なCADが出てきますが、大体いくらぐらい(何円ぐらい?)の設定だとかはあるのでしょうか?
 
A.通常市販されているタイプですと3万円~5万円で販売されています。ただし政府が価格の9割を補助していますのでメーカーが手にする売価は30万円~50万円です。特殊なタイプのものはメーカー売価で100万円前後というケースもあります。買い手が外国の軍隊だったりすると政府の補助は当然ありませんからメーカーの売価がそのまま小売価格になります。
 
 

第 3回 ゲスト 寺島拓篤 (パンツ・アッー!/レオンハルト)

【第3回 教えて!佐島先生! 13:40~ 女子制服のヒラヒラ】

 
Q.ずっと気になっていたのですが女子生徒の制服のローブ?は選択できるのですか?何種類あるのでしょうか?
 
A.あのヒラヒラを作中ではジャケットの内側に着るガウンと言う意味でインナーガウンと呼んでいます。大学生が卒業式に着るアカデミックガウン(アカデミックドレスとも言いますが)あのゆったりとしたガウンの簡略版です。インナーガウンの柄は、雪、月、花の三種類で具体的なデザインは品位を損なわない限り自由です。作中世界ではテーラーマシンという自動洋裁、和裁、刺繍機械が商業用に普及しており、お店で安くレンタルすることも出来ます。中学校の選択教科でその操作を教えていますので、自分でデザインした服を自分で仕立てることが出来る高校生も珍しくありません。自分で仕立てられなくても安価に仕立てを依頼することができます。ですから女子生徒達は自分の好みでインナーガウンの柄を選び、アレンジし、カスタムメイドしています。なお、色も品位を損なわない限り自由です。

【第3回 教えて!佐島先生! 17:40~ レオの実家は元ヤ○ザ 設定は中の人に渡しておけよ…】

Q.西条レオンハルトのことを詳しく教えてください。レオンハルトということは外国人なのでしょうか?せっかく寺島さんもゲストに来ているのであまり公式プロフィールに載っていないような小さな裏設定などあれば教えてください。例えばレオンハルトは二科生の中では優秀な人材だとか。
 
A.家は草加市(埼玉県)にあって民間更生施設を営んでいます。暴力癖のある青少年を預かって更生させる仕事です。更生した若者に仕事を斡旋する事業も行っています。彼の家は元々古いタイプのヤクザで、彼の父方の祖母がドイツから流れてきた祖父と結婚するにあたり、祖父が「ヤクザは嫌だ」と条件を出した為、祖父に惚れ込んでいた曾祖父が組を丸ごと更生施設に作り変えました。彼の家は今でもヤクザ当時の面影が残っており、チンピラは門構えを見ただけで逃げていきますが、やっていることは極めて真っ当で地元の警察とも良好な関係にあります。この祖父はドイツの魔法師開発研究施設の出身で最も早い時期に軍事用遺伝子改造魔法師として生まれました。残念ながらレオが幼い頃に亡くなってしまいましたが、最初期の遺伝子改造魔法師としては異例の長生きをしています。レオは魔法師の才能をこの祖父から受け継ぎました。彼が付けているCADも祖父から贈られたものです。才能だけでなくレオは祖父によく懐いており、ある意味お祖父ちゃんっ子でした。そして家族構成は祖母、両親、姉です。家族にはレオ以外に魔法師は居らず、姉からは可愛がられていると同時に恐れられていて、レオも姉に対して少しギクシャクしているところがあります。ただ家に集められている元不良少年達とは良好な関係を築いていており、「若親分」扱いを受けています。レオの趣味は夜の散歩で、都会をフラフラ歩き回ることもあれば、一人で夜の山歩きに出かけることもあります。その所為でトラブルに巻き込まれたり、思いがけない出会いを経験したりします。

【キモウト中の人も困惑 2014年5月中旬】

魔法科高校の劣等生は糞アニメだということはオフレコで頼む28の302 初出
 
302 :風の谷の名無しさん@実況は実況板で@転載禁止:2014/05/15(木) 23:37:40.70 ID:r3u4IJdT0
妹の中の人のラジオを聞いてたら劣等生の時だけトーンが落ちてたからな
他の作品の現場では楽しい・面白いっていってたのに
劣等生だけみんな原作を片手に困惑してるって
 
 

第 4回 ゲスト 内山夕実 (エリカス/千葉エリカ)

【私はこんなんじゃない…by 内山夕実(言葉を選びつつ、暗にエリカスの性格を否定?)】

う「あの~壬生先輩のね、あの~退院にお祝いに行った時にですね、まさかの先輩である桐原先輩に、こうね突っかかって行くというか」
た「突っかかって(笑)」
う「突っかかって行くどころか、からかっちゃう」  
あ「ガンガン行ってましたよね~」
た「あはは」
う「いや、こう、なかなかリアルに考えるたら結構怖いことしてるな~と」
あ「あはは」
た「あはは」
う「まあ、そこはさすがエリカのキャラクター」
あ「エリカだから許される」
う「そうそうエリカだから憎めないキャラクターだな、愛すべきキャラクターだなと」
 
た「夕美ちゃんもそういうとこね、あったりするよね。ガンガンとこう…」
う「先輩に突っかかって行くとこ?」
全「あはは」
ゆ「いろいろ語弊があるからね!注意して!」
あ「誰にも分け隔てなくお話しできる」
ゆ「ゆうても、天ちゃんとそんなに面識ないのに、めっちゃ天ちゃんがフォローしてくれる」
 
 ~中略~
 
う「今までは、この~その~深雪と達也君の兄妹が、もう明らかに話というか会話を聞いてると本当に高校生か?って言う感じじゃあないですか」
た「まあ間違いない」
う「あまりにも落ち着き過ぎ」
た「十五、六才だからね」
う「冷静に考えたらそういう事なんですよ。ただ、そこで同じクラスのエリカが、こう~とんでもないテンション感で、明るいところで来ることによって、
  そうだ、ここは高校だと」
あ「あはは」
た「思い出させてくれる」
う「そ、思い出して、皆高校生よ(笑)」
 
 ~中略~
 
リスナーからのお便りの体で
あ「いつも元気なエリカですが、内山さんとの共通点はあったりしますか?あれば教えてください」
た「ん~」
う「共通点かあ~。そうですね、エリカを演じるにあたって正直、すごくこう作り込んでっていう事は実際してなくて、結構ニュートラルなところで
  やらせて貰ってるんで、全体的にまぁ、近いっちゃ近いんですかね」
た「テンションみたいなのが近いって事なのかな?」
う「う~ん、なんか、まあその辺さっき巽ちゃんが言ってくれたけど、まあなんだろな、自分では結構人見知りな自覚が実はあったりするんだけど」
あ「ふぅ~ん」
た「いやいやいや、いやいやいや、いやいやいや」
う「言わせて」
た「ごめんごめんごめん、一応聞くわ、一応聞いとくわ」
あ「笑」
う「あるのよ、これでもね。そう、だけど巽ちゃんもそうだけど結構周りからは色んな人と会話できてるね。みたいなこと」
た「そんな感じかな」
う「言ってもらえるので、まあ強いてあげるなら、そういった所なのかなあ」
た「ん~ムードメーカー的な感じがするから夕実ちゃんもエリカも、あたしからしたら」
う「ん?えぇ?作家さんも驚いてたよ、今」
た「え?本当ですか?」
 
 ~中略~
 
う「私はね~、前に前に行くのが苦手なタイプでして」
あ「へぇ~」
た「あ、じゃあ席で座ってる」
う「こう、傍観してるほうが良いですね」
あ「あ~副委員長でも無いくらいな」
う「そうですね、どっかで茶々を入れれれば」
た「おいおい」
あ「茶々を入れる」
う「だからイラッとされるタイプね。普段何にもやんねーくせに、言うだけは言うみたいな」
た「それやっぱ違うと思ってた」

【内山さん回 アフレコも毎回来てる!マジだ・・・アフレコ毎回行ってねえよって信者の間違いが明確に!】

信者はラジオ聞いても無かった事にしているのか?まあ、いつもの事でもあるが・・・
アフレコの教えて佐島先生のくだり 16分43秒付近から

う「いや~忙しいでしょう、この収録に時間に合わせて、すごいね、アフレコも毎回来てくださっててねぇ
た「そう!」
あ「そうなんですよ、いつも見て下さってて」
う「素晴らしい、ましてやこれはもうリスナーさんにとってもですけど、正直中の人的にもとっても重要なコーナーじゃないですか?」
た「そう、そうなんです。」
あ「そうなんです」
た「あのね、正直ね募らずに自分たちの方が聞きたいことが一杯あるっていう」
う「本当ですよ」
あ「うふふふ」
う「リスナーさんとか云々じゃないから」
あ「あたし達が聞きたいんです!っていう事が沢山あるんですけど」

【第4回 教えて!佐島先生! 17:15~】

Q.第2話で服部副会長と司波達也が話をするシーンで起動式が読めることに服部副会長は驚いていましたが、起動式は読めないものなんですか?またその理由を教えてください。
 
A.第2話で服部副会長の口から語られた通り、最も単純な起動式でもアルファベットで3万字相当の情報量があります。これはアルファベットがローマ字であると仮定して電撃文庫20ページ分に該当します。しかもその情報は言語の形を取っていません。CADが作動中に見えている数字やアルファベットはその実、無意識領域に存在する魔法演算領域が魔法式構築の際に使用するシンボルです。日常的に使用することが無いシンボリックな文字列で記述されたアルファベット換算3万字相当の情報をCADが出力する0.5秒以内の時間で読み取る。これが起動式を読むということです。達也にしか出来ないというわけではありませんが、同じことをするためにはCADの処理速度に劣らぬスピードで文字列を読み取ってその意味を理解するか、起動式を一文字一文字読むのではなく、ブロックごとに一纏まりな情報として理解する能力が必要です。どちらも常識的には不可能と考えられています。なお達也は両方の方法を同時に併用して起動式を読んでいます。

【第4回 教えて!佐島先生! 22:24~】

Q.エリカはレオのことをどう思っているのでしょうか?そしてレオはエリカのことを思っているのでしょうか?
 
A.エリカはレオのことを「面白いヤツ」と思っています。大部分、お気に入りのオモチャを見るような意味の「イジっていると面白い」ですが格闘家、選手としての彼の素質に注目している部分もあります。もしかしたら大化けするかもしれないと思っていて、なんとなく目が離せないというところです。レオはエリカのことを表層心理では「良いヤツだけど癪に障る女」と思っていますが、直感的に今の時点では自分より強いと悟っていて心の底では凄いヤツだと認めています。二人とも達也に対しては凄いけれど自分たちとはタイプが違うと思っていてライバルとしては見ていません。しかし、エリカとレオ、お互いの間ではコイツは自分と同じタイプと嗅覚的に認識していて、エリカはレオに期待している、レオはエリカに対抗心を持っている、そんな関係です。
 
 

第 5回 ゲスト 小笠原早紀 (あーちゃん/中条あずさ)

【第5回 教えて!佐島先生! 18:27~】

Q.本作には出てこないのですが、魔法科高校には遠足や修学旅行には行くのですか?もし行くのならどこに行ったりするのでしょうか?この間遠足に行ったときに気になりました。教えてください。
 
A.残念ながら魔法科高校には遠足も修学旅行もありません。魔法科高校の生徒は魔法の理論、魔法の実技に加えて、語学、数学、自然科学、社会科学などの一般教養科目も学ばなければなりません。一般教養科目は定期試験こそ無いもののその分日常点のみで評価されることになっています。一般科目に教師は付きませんが、端末を通して履修状況がチェックされます。それに加えて頻繁にレポートの提出が求められますので一般教養科目だけでもけしてラクではありません。続いて魔法の修得+一般科目の履修、この時代の高校は専門化していて、現代の大学の機能を部分的に果たしている為に高校生が学ぶことが増えていますが、魔法科高校の生徒はその傾向が特に顕著です。魔法の修得、一般教養科目の履修、クラブ活動と九校戦、それから九校戦編の次の舞台となる論文コンペ、彼らはこの時間でこれで一杯一杯です。遠足や修学旅行を組み入れる余地はありません。

【第6回 教えて!佐島先生! 15:17~】

Q.前から気になっていたのですけど、服部刑部少丞範蔵副会長は3話で達也に倒された後、会長に話しかけられた途端「大丈夫です」アピールを決めていましたが、会長に気があるのでしょうか?それとそういう気持ちがあるならそうなったエピソードってありますか?
 
A.服部は真由美に憧れています。女性として意識もしていますし、恋人になってデートするシーンを妄想したりもしています。ただその一方で真由美が高嶺の花だという現実もしっかり認識しています。彼女が十師族七草家の長女であり、いずれは同じ十師族か、あるいはそれと同等の格を持つ家柄に嫁いでいくだろうということもわかっていて、結局は手が届かないという諦めも持っています。服部が真由美に憧れたのは単純な理由で、一年生の夏、九校戦新人戦メンバーに選ばれたときに彼女のスピード・シューティングを生で観て、魔法と美貌の両方にノックアウトされたという経緯です。服部は魔法至上主義なところがあって、それも血筋や肩書きに関係なく、魔法師としての実力が第一という信念を持っています。真由美の競技を生で観るまでは「十師族何するものぞ」と突っ張ったところもあって、十師族に負けないようにとがむしゃらに頑張っていました。それが真由美の魔法にショックを受け、克人の魔法に打ちのめされて、人間が少し丸くなった―というのは余談です。そんな彼にとって魔法の実力が無い二科生が風紀委員に選ばれるというのは許されないことだったんですね。それが第二話であのような形となって現れてしまいました。

第 6回 ゲスト 木村良平 (忍者ハットリ/服部刑部少丞範蔵)

【第6回 教えて!佐島先生! 20:09~】

Q.桐原君が使っていた高周波ブレードは、殺傷性ランクがBとなっていますが、この殺傷性ランクはどれくらいの規模で分けられているのですか?
 
A.殺傷性ランクは警察が定めるランクで、裁判でも魔法犯罪の量刑に適用されます。これは日本独自の尺度ですが国際魔法犯罪取り締まりの必要性から、日本以外でも同じような尺度が適用されています。ランクにはA、B、Cがあって、具体的には次のように定められています。ランクAは一度に多人数を殺害し得る魔法、ランクBは致死性のある魔法、傷害性はあるが致死性は無い、または小さい魔法。銃器刃物に置き換えると果物ナイフはC、大型ナイフはB、拳銃はAとなります。小さな果物ナイフでも人を殺すことは可能ですが、社会的に見てそのリスクは厳格な規制を必要とするほど大きくありません。大型ナイフは高い殺傷力を持ちますが相手に接触しなければならず、多人数を殺害することは一般的に困難です。拳銃は相手に接触せずに殺傷が可能である為、容易に多人数を殺害できます。殺傷性ランクはこのような観点から分類されています。そして桐原の高周波ブレードが殺傷性ランクBであるのは、相手にブレードを当てなければならないからです。桐原の技術を持ってすれば一度に多人数の殺害が可能ですが、これは彼ほどの戦闘技術があればという条件付であり、殺傷性ランクの決定にはそのような魔法以外の技術は考慮されません。

【悲報 声優さんも引いている】

アニメのラジオ第六回
「殺傷性ランクSはなかったね」
「なかったね」
「Aでも十分」
「わかんないよーとてももってないなかなかもってない……あるかもしんないよ」
「きっと達也ですね」
全員爆笑
「だいたいこう言うの達也だよw」
「そうだよ、だいたい達也がこういうのだしてくるような気もしますけれどもねー」
「そうですねー」
 
 

第 7回 ゲスト 井上麻里奈 (風紀委員長/渡辺摩利)

【第7回 教えて!佐島先生! 16:38~】

Q.アニメでレオやエリカ達が九校戦を見に行っていましたが、九校戦に出ない生徒はどうしているのか知りたいです。
 
A.応援の選手は基地の外に宿を取っています。エリカ達が選手と同じホテルに泊まることができたのは千葉家のコネをフルに使ったからです。もっともコネを使ったのはエリカの父親で本当は彼女が望んだことではありませんでした。エリカの家庭の事情については後のエピソードで語られています。応援は自由参加ですが、一高ですと期間中フル参加で毎年100人以上、他の学校もこれに近い規模になります。ですから、参加者の人数を確定させてその宿を確保するのは、どの学校でも生徒会の重要な仕事になっています。この準備に失敗して応援の生徒が近くのキャンプ場でアウトドア生活を余儀なくされた例も過去には在ったようです。

【第7回 教えて!佐島先生! 19:56~】

Q.アニメ第10話で九島烈の精神干渉魔法に気付いた5人って誰ですか?原作でも特に書かれて無かったので気になりました。
 
A.一高では達也と真由美、他の三人は他校の生徒でいずれも知覚系の特殊能力保有者です。十文字や摩利や服部も気が付きませんでしたし、深雪も気付いていません。一条将輝や吉祥寺真紅郎も判っていませんでした。ちなみにあの時、九島烈が使った魔法は視線を固定する精神干渉系魔法で、九島烈の代わりに若い女性が舞台に現れたことに疑問に思って、その女性を凝視すればするほど魔法に対する抵抗力の強弱を問わず、九島烈の術中に嵌っていくという仕組みでした。ですから肉眼以外の眼で九島烈を探した生徒には効き目が薄かったのです。
 
 

第 8回 ゲスト 田丸篤志 (泣きぼくろ神童/吉田幹比古)

【第8回 教えて!佐島先生! 18:44~】

Q.風紀委員長の摩利姉さんが七高の生徒を助けようとして怪我をしてしまいましたが、その時会長が「治療魔法は定着するまでの応急処置でしか無い」と言っていましたよね?魔法は一度掛けても放って置くと効果が消えてしまうものなのでしょうか?
 
A.魔法の効果は全て一時的なものです。本来、物質や現象が持っている性質=エイドスを偽の情報で上書きするのが魔法科高校の劣等生の世界の魔法で、エイドスには復元力がありますから時間経過によって魔法の効果は無くなります。ただ魔法で起こった物理現象もエイドスとして記録されますから、魔法により改変される前のエイドスと、魔法の発動によって新たに記録されたエイドスのどちらが安定的かによってどういう風に復元されるかが変わってきます。例えば魔法で氷を加熱して溶かすという事象改変が起こった場合、発生した熱は魔法の効果が切れることで無くなりますが、氷が解けたという事実は残ります。この場合、冷たい水溜り、または地面に薄く凍りが張った状態が出現します。達也の分解を例にとると物質を分解する力はどこにも残りませんが、分解された物質の事実として残ります。残った物質が結合して燃焼したり化合物を作ったりという分解の逆のプロセスが起こっても、元の物質が復元されることはありません。壊れたものを元に戻すという情報よりも壊れたものは壊れたままという情報のほうが安定しているからです。魔法による治療は例えば骨折の場合は、魔法で骨が繋がっている状態を作り出します。しかし、骨は本来折れているのですから、魔法の効果が切れれば骨は折れた状態に戻ります。しかし、魔法で骨が繋がっている状態を切れ目無く繰り返すことにより骨が繋がっているという情報の安定性が、骨が折れているという情報の安定性を上回るポイントが訪れます。これが定着した状態です。

【渾身?の長文回答がバッサリ短文化される】

アニメのラジオ第八回
あ「なるほどなるほど」
た「・・・ふんふん」
田「なるほど」
あ「よく~わかりましたね」
田「いやぁ、わかりましたね。説明の必要もない位良く解りましたね」
た「いや~ちょっとこれ長いじゃないですか、田丸さんこれって簡単に言うと・・・」
田「つまりー、これを簡単に言うと、魔法の効果は全て一時的なものです!って事だよ」

【第8回 教えて!佐島先生! 24:17~】

Q.古式魔法についての質問なのですが、例えば今の世の中における「昔からの伝統を守りましょう」「古き良きしきたりを残しましょう」というようなノスタルジックな位置に古式魔法があるのでしょうか?そして現代魔法と古式魔法の使い手の割合はどれくらいなのでしょうか?
 
A.古来の伝統を守るという姿勢の古式魔法師ももちろん居ます。しかし、古式魔法師の多くは自分の目的に合っているから古式魔法を選択しているのです。例えば八雲は古来の伝統を守る立場の魔法師ですが、幹比古は「神に至る」という目的の為に魔法の研鑽を積んでいます。古式魔法は一般に現代魔法に比べ、安定性や多様性に劣りますが、特定の目的に対しては多くの場合、現代魔法より遥かに適しています。また現代魔法の習得には同じ才能が必要ですが、古式魔法の習得に必要な才能は魔法の種類によって様々です。ですから、現代魔法は使えなくても古式魔法は使えるようになるケースが少なくありません。現代魔法の才能を持たない古式魔法師の数は把握できていませんから、現代魔法師の数と古式魔法師の数の比率も正確なところはわかりませんが、実用に耐えるレベルの使い手の数は大体同じくらいだろうと言われています。

【この設定いるの?中の人も疑問に】

「へえ~」
「全然出てこないですけどね」
 
 

第 9回 ゲスト 大西沙織 (地雷女/千代田花音)

【第9回 教えて!佐島先生! 18:07~】

Q.早速ですが佐島先生に質問です。達也は今の感じからすると中学生の頃モテていたが告白されても全て断っていたと思います。一体どんなセリフで断っていたのですか?
 
A.達也は中学生の頃から大人びていました。同級生や下級生とは雰囲気が大きく違っていて、その差は高校生である今より激しいものでした。中学一年生にして三年生よりも大人びていた程です。そのせいで彼に憧れている生徒は数多くいましたが、告白を決意するまでに踏み切れた女子生徒は僅かでした。いざ告白しようとしても達也を前にすると何も言えなってしまうというケースが殆どでした。達也は穏やかに対応しているのですが、女子生徒のほうが勝手に気後れしてしまう…そんな雰囲気が中学時代の達也にはありました。そして見事告白を成し遂げた女子生徒は達也の「ごめん、君のことが嫌いというわけじゃないんだ…」という一言で敢え無く走り去ってしまうというパターンでした。それ以上達也の前で耐えられる女の子は居なかったのです。こうして達也はモテるのに寂しいという中学時代を過ごしました。そのお陰で男子生徒のウケは良かったようです。
 
※ 文庫2巻では「自慢ではないが、女性にモテた経験はゼロだ。」と書かれている

【第9回 教えて!佐島先生! 22:13~】

Q.千葉エリカには学年No.2の美少女という裏設定がありますが、3位以下のランキングも設定や佐島先生のお考えがあったりするのでしょうか?
 
A.3位以下は考えておりません。大体こういうランキングは本命と対抗までで3位以下はあまり記憶に残らないのではないでしょうか?学年は違いますが、真由美も摩利もタイプは違いますが間違いなく美少女で、花音もかなりレベルが高いルックスです。魔法師は男女を問わず、美形が生まれる確率が高く、魔法科高校は学力だけでなくルックスのレベルも一流校です。ほのかも雫も地区の公立高校に紛れ込めばトップクラスの美少女です。それを踏まえれば一高の中で圧倒的な容姿を誇る深雪、それに次ぐと囁かれるエリカがどれ程ハイレベルなルックスなのかご想像頂けると思います。
 
 

第10回 ゲスト 丹下桜 (おっぱいカウンセラー/小野遥)

【第10回 教えて!佐島先生! 16:29~ アフレコほぼ終了後に明かされる衝撃の事実に中の人も呆然】

Q.小野遥はああ見えてスパイですが、あの優しい雰囲気はスパイである自分を隠す為にわざとそうしているのでしょうか?それとも普段から本当にあのように優しい感じを醸し出しているのでしょうか?
 
A.小野遥のあの雰囲気は演技ではありません。あれはあの人本来の性格です。彼女は魔法科高校の受験に失敗したことで魔法師の道を諦め、理科高校に進学し、大学で精神医学を専攻して、精神科医師免許を取っています。
 
ここで少し解説しますと、魔法科高校の世界では戦争による人口減少のせいで人材が不足し、専門家の早期育成が必要になりました。その為、高校の段階で教育が専門分化し、魔法科高校以外にも文科高校、理科高校、教養科高校、体育科高校など専門性の高い高校が一般的になっています。国家資格も早く取れる限定資格と、取得に時間が掛かる一般資格に分かれています。医師免許も全て医療行為が可能な一般医師免許と、特定の分野しか医療行為の出来ない専門医師免許に分かれており、専門医師免許はもっとも早くて22歳で取得可能です。
 
話を戻しますとこのように小野先生は大学卒業まで精神科医を目指しており、カウンセラーになったのも精神科医としてのキャリア形成の為でした。このあたりも私たちの世界とは少し事情が違います。またしても話が脱線してしまいましたが、要するに小野先生はスパイになるつもりなど無かったのです。
彼女のBS魔法と呼ばれている固有技能は他人に認識されなくなるというスパイや泥棒向きのモノでしたが仕事の道具にする気はありませんでした。ただそういう力を持っていれば使いたくなるのが人情というものです。彼女は自分のBS魔法を使って最初は些細な悪戯を、段々と大それた悪さをするようになっていきました。しかし悪いことは出来ないもので、公安には彼女の特殊技能の天敵となる能力「自分の五感に対して如何なる魔法的干渉を受けない」というBS魔法の持ち主がいて、その人に悪戯の現場を見つかってしまったのです。小野先生の悪戯は明らかに犯罪行為でした。その現場を押さえられた彼女は、犯罪行為を見逃す代わりに公安のスパイになることを承知するしか無かったのです。彼女は元々少しドジで少しお調子者の優しい女性です。公安のスパイをやらされているのは、彼女にとってもとても不本意な事で「早く公安を辞職したい」といつも考えています。

【第10回 教えて!佐島先生! 21:50~】

Q.自分はテレビアニメを見てて気になったんですが、達也は深雪にプレゼントや入学祝等を贈ったりしているんですか?
 
A.入学祝ではありませんが達也が深雪に誕生日プレゼントを贈ったエピソードは電撃コミックスNEXT 魔法科高校の優等生 第1巻冒頭に描かれています。雪の結晶をデザインした髪飾りはこの時に達也が贈ったものです。深雪が達也にプレゼントすることも当然あります。これもコミックス魔法科高校の優等生第3巻に出てくるエピソードですが、達也の誕生日プレゼントに深雪がバイクのヘルメットを選んでいる描写があります。ただ深雪から達也にというケースではプレゼントよりも、気合の入った手料理を振舞うことのほうが多いです。そうなったのは昔何が好きかを聞かれて「深雪の手作りがいい」と何気なく洩らしたセリフを深雪がずっと覚えているからだったりします。そのうち料理やお菓子だけでなく達也の普段着も深雪の手作りになることでしょう。
 
 

第11回 ゲスト 大原崇 (モブ崎/森崎駿)

【第11回 教えて!佐島先生! 14:26~  認めなきゃ、現実を】

Q.なかなか憎めないキャラの森崎ですが、他の生徒から見て森崎はどんな印象を持たれているのでしょうか?色々なキャラクターから視た森崎像を知りたいです。
 
A.レギュラー陣からの印象は芳しくありません。深雪は入学直後に嫌な思いをさせられたせいで関わりたくないと思っています。ほのかと雫は「認めなきゃ、現実を」という生温かい目で森崎のことを見ています。彼の実力に関する二人の評価は「テクニックで補っているけれど、地力は他人を見下せる程ものじゃない」で一致しています。上から目線のようですが、ほのかと雫が地力で勝っているのは誰の目にも明らかですし、実は教師陣も二人と同じ評価です。エリカ、美月、レオは入学直後の事件の印象を引きずっていて、「いけ好かない」と感じています。幹比古は二年生になるまで森崎と殆ど面識がありませんが、美月やエリカがよく思っていないので精神的にも距離を置いていました。
 他方、達也グループとあまり親しくない一年一科生の間における森崎の評価は男女ともかなり高めです。それは百家本流に比べて劣っている先天的な魔法力を、技術の向上によって補おうとする愚直な努力と、その結果、自分より明らかに才能で勝っている上位に喰らい付いている成績、九校戦でも決して得意ではないスピード・シューティングで準優勝して見せた勝負への執着心、そう言った才能の差を努力で埋めて、ある程度の結果を出している姿が平凡な一科生の共感を呼んでいるからです。森崎の短所は、自分と他人を比べ過ぎるところでしょう。もう少し精神的なゆとり出来て、自分より成績が劣っている者を見下すことで自分のプライドを支えようとする子供っぽい部分が無くなれば、彼はもっと人気が出ると思います。

【第11回 教えて!佐島先生! 18:24~】

Q.九校戦編でリタイヤした森崎は心の中でどんな思いだったのでしょうか?きっと良い所を魅せたいと意気込んでいたはずだと思うのですが…
 
A.ベットで悔しさに男泣きしました。絶対安静で無ければのたうち回り叫び声を上げていたことでしょう。もし彼一人が軽傷だったなら四高の天幕に殴り込んでいたはずです。彼はそれくらいモノリス・コードにプライドを賭けていました。自分が雑草と見下した達也が同級生の女の子達に実績と才能を称賛されていたのです。同級生だけでなく上級生の間にもそれに同調する空気がありました。それを見て森崎は「自分が達也以上の成果を上げないと自分が間違ったことになってしまう」と自分で自分を追い詰めてしまいました。その為にはモノリス・コードで優勝するしかないと思い込んだのです。だからモノリス・コードで達也が二科生だけのチームで優勝したその結果を知って、彼はますます追い詰めれてしまいます。アニメでは語られていませんが、文庫第5巻に収録されている「優等生の課外授業」というエピソードで心境の変化をもたらす事件に遭遇するまで、森崎はかなり危うい精神状態になっていました。
 
 

第12回 ゲスト 早見沙織 (キモウト/司波深雪)

【第12回 教えて!佐島先生! 24:00~】

Q.ほのかは達也のことが好きですが、一方で深雪とほのかは友達同士でもあります。深雪から見てほのかはどんな風に見られているのでしょうか? 深雪はほのかの恋心に気付いているのでしょうか?
 
A.深雪は、ほのかのことを親しいクラスメイトであり友人だと思っています。深雪にとってその人が兄・達也の価値を理解しているかどうかが友達として付き合える第一条件になります。ですから、いち早く達也のことを認めたほのかは深雪の目に好ましく映りました。もちろん達也に好意的であるという理由以外にも、ほのかの性格や容姿を女の子らしくて可愛いと思っています。深雪は自分の性格を「裏表が激しくて可愛げがない」と考えていますから、ほのかのストレートな感情表現を羨ましく感じているという面もあります。深雪は幼い子から大人に合わせた対応を求められることが多かったので、ある程度の裏表は仕方が無いところではありますが、本人はもっと可愛くなりたいのでしょうね。達也に対しては十分素直なのですが…。
ほのかが達也に恋をしていることは深雪だけでなく達也グループ全員が気付いています。こういうことにはわりと鈍い美月と幹比古もなんとなくわかっています。ちなみにレオは他人のことであれば意外に敏感です。達也本人も知っています。何故なら九校戦の後、夏休みに北山家の別荘へみんなで遊びに行ったときに告白されているからです。残念ながらテレビアニメでは放映されませんでしたが、そのときのエピソードは電撃文庫シリーズ第5巻に収録されています。深雪はほのかが達也に告白するときに雫の呼び出しを受けていました。親友に対する雫の援護射撃です。そのときに深雪は「ほのかに嫉妬するかもしれないけど、邪魔はしない」と雫に明言しました。今のところ深雪本人はそのつもりです。本心はともかくとして、また今のところですが…
 
※ 文庫5巻では「大丈夫。わたしに、ほのかの邪魔をするつもりは無いから。……ヤキモチは焼くけどね?だから、安心して、って言っても無理かもしれないけど」と書かれている

【第12回 教えて!佐島先生! 30:50~】

Q.深雪と言えばお兄様一筋でほかの男子には目もくれないという印象ですが、実際に深雪の理想の男性というのはどういう人なのでしょうか?例えば深雪に好意を寄せている将輝などは如何ですか?
 
A.深雪の理想の男性は達也なのですが、深雪はそのことに気付いていません。というより無意識にそのことに目を背けています。実の兄を恋愛対象に見るなんて不道徳だと考えているのです。達也を恋愛対象にするなど恐れ多いとも思っています。ときどき行動が意思と理性を裏切ってしまいますが…
達也が男性として好きだということから目を背けるために、深雪は自分の恋愛感情そのものを見ないようにしています。そのせいでどんな異性がタイプか?ということも自分でわからなくなっています。将輝から向けられている好意は理解できるのですが、深雪はそれを受け止めることが出来ません。思慕に応える恋愛感情が壁の向こうに隠されている状態になってしまっているからです。
こと恋愛面に関して言えば、今の深雪は身体だけが成熟して心は思春期が始まったばかりの状態です。愛しく思う相手に「恋をしてはならない」と強く思っているために意識と無意識の折り合いを上手く付けられなくなっています。
 
 

第13回 ゲスト 村瀬歩 (カーディナル・ジョージ/吉祥寺真紅朗)

【第13回 教えて!佐島先生! 13:40~】

Q.吉祥寺真紅郎はカーディナル・ジョージと呼ばれていますが、これは誰が言い出したあだ名なんですか?まさか自分からでしょうか?
 
A.結論から申しますとUSNAの魔法学研究者が言い出したニックネームです。
 吉祥寺が見つけ出した基本コードは魔法理論の分野における世界的な発見で、その論文は日本国内だけでなく海外でもほぼ同時に発表されました。弱冠13歳という年齢もあって天才少年・吉祥寺真紅郎の名は世界に轟いたのですが、残念ながら「キチジョウジ」も「シンクロウ」も欧米の学者には発音しにくい名前でした。
ただそれだけなら精々「シンクロウ」に落ち着いたはずでしたが、発音に四苦八苦するアメリカ人学者の中に偶然、昔の日本文化に詳しい年配の学者が居て「キチジョウジはジョージと略すんだ。」と得意気に語ったことがきっかけとなり、「ジョージ」という愛称が定着してしまったのです。そして吉祥寺が発見した基本コードは、英語でカーディナル・コードと言いますので、この二つを合わせたカーディナル・ジョージが魔法学の世界における吉祥寺のニックネームになりました。
なお、一条将輝が吉祥寺のことをジョージと呼ぶのはカーディナル・ジョージと無関係の偶然の一致です。

【第13回 教えて!佐島先生! 18:53~】

Q.質問なのですが、達也の通っている一高と将輝達が通っている三高。それぞれの校風や学校ごとの特色というのはあるのでしょうか?それとも国立魔法大学付属の高校としてある程度は同じようなカリキュラムで均一性を持っているのでしょうか?
 
A.魔法大学の受験資格を得るために必要なカリキュラムは共通して教えます。
しかしそれ以上の付加的な部分については学校別に特徴があります。一高と二高は国際評価基準に適合した魔法力の向上を重視しています。国際基準に沿った教育といえば聞こえはいいですが、一番無難な教育方針ということです。三高は戦闘系の魔法実技を重視します。四高はこれと対照的に魔法工学的にみて意義の高い複雑で工程の多い魔法を重視しています。
 魔法の方向性だけでなく、それが使用される環境で特色を出している学校もあります。七高は「海の七高」の異名からもわかるように水上・海上で実用性の高い魔法を通常のカリキュラムとは別に教えています。八高は寒冷地帯や高山地帯といった厳しい環境化において、有益な魔法を実践で学ぶ野外実習を取り入れています。
 独自色を強く出している学校ばかりではありません。五高、六高、九高は極端に特徴的な教育方針を採ることは無く折衷的な校風です。例えば九高は国際評価基準にこだわるばかりではなく、戦闘系魔法も平行して教えています。
 
 

第14回 ゲスト 早見沙織 (キモウト/司波深雪)、小笠原早紀 (あーちゃん/中条あずさ)

【第14回 教えて!佐島先生!&たっつん先生! 15:25~】

Q.質問なのですが、深雪は何故CADを調整するとき下着になるんでしょう?アニメで見たときドキッとしました。
 
A.服にも服そのもののエイドスが存在し、僅かとはいえサイオンを放出、吸収していますのでそれが測定の際のノイズになります。本当は何も着ていないのが一番良いのですが、さすがにそれは達也が止めています。ですから、CAD調整の時には下着だけの姿になるのです。その代わり達也の負担にならないように深雪は露出が大目のデザインを選んでいます。決してそれ以外の邪念はありません。

【第14回 教えて!佐島先生!&たっつん先生! 19:27~】

Q.中条あずさは次期生徒会長ですが、あまり自ら生徒会長になるタイプではないのに何故、生徒会長という重責を担うようになったのでしょうか?もしかして実は野心の塊だったのでしょうか?
 
A.下馬評では服部が真由美の次の生徒会長でした。あずさは生徒会長になりたくなかったので、服部が生徒会長になると聞いて安心していました。ところが服部は十文字から部活連の次期会頭に指名されてしまいました。そうなると生徒会の中で次の生徒会長候補はあずさしかいません。真由美は是非ともあずさを自分の後任に据えたいと思っていました。そこで説得役として白羽の矢が立ったのは達也と深雪の兄妹です。過去のトラブルをネタに達也があずさを脅し、深雪がその横であずさをなだめるという二人のコンビネーション。それに加えてトーラス・シルバーの最新CADというエサを目の前にぶら下げられて、あずさは生徒会長に立候補することを承諾させられたのでした。この詳しいエピソードは電撃文庫シリーズ第5巻に収録されています。

【第14回 教えて!佐島先生!&たっつん先生! 24:16~】

Q.真由美は達也に恋愛感情を持っているのでしょうか?気になります。
 
A.異性としては意識しています。しかし、恋愛感情と呼べるほどハッキリしたものではありません。真由美が達也に対する自分の感情の種類をハッキリさせないのは、彼女が奥手だからではありません。中学生の頃から何度もお見合いモドキをさせられて、恋愛というものに妙な先入観を持ってしまっているのです。今の自分に纏わり付く様々な柵を忘れさせてくれる強烈な感情を抱くことが恋に落ちるということで、我を忘れさせてくれるような強さが無いなら、お見合いモドキして結論を出さないまま何度か会っている複数の男性とあまり変わらない、という夢を見ているのだか冷めているのだかよくわからない思いを抱いています。だから相手が自分をどう思っているのか試すような真似をついついやってしまうのです。

最終回

【最終回 教えて!佐島先生! 28:20 ~】

Q.どの学校にも大抵、学園の七不思議や恋愛に関する伝説が一つや二つあったりするものですが、第一高校にはそういった類のものってあったりするのでしょうか?
 
A.第一高校に限らず、魔法科高校は不思議でいっぱいです。というのも、魔法の暴発がしょっちゅう起こっているからです。深雪や真由美のようにきちんと魔法を使える生徒は一握りで大多数の生徒は自分の魔法をコントロールできていません。
そういう未熟な魔法師が集まって魔法実技や魔法実験を行っていますので、予期せぬ魔法的現象が発生するのは日常的です。特に二科生は教員の監督なしに実技を行っていますので、魔法の流れ弾を頻繁に発生させます。現代魔法のシステム的にそういう魔法の暴発が起こっても短時間で消えますし、所詮は流れ弾ですから大した威力は持ちません。精々気温が2、3度低下するとか、湿度が局所的に上昇して結露したりモヤが出たりとか、床と窓が振動して妙な音を立てるとか、光が不自然に屈折して、鏡に映る像が歪んで見えたりとか、そのレベルです。
ただ時にはそういう予期せぬ魔法的現象が長時間残ることもあります。同じような事象改変が何度も繰り返されて、それを自然な状態と世界が錯覚してしまっている場合です。そういうイレギュラーな現象はそれが明らかになった時点で教職員が対処して消去しますが、それまでは怪奇現象として生徒たちの目に触れることになります。こんな風に七不思議的な怪奇現象が日常的に発生しているので、本物の心霊現象が発生しても区別が付かないことでしょう。
なお、恋愛に関する伝説は少なくても第一高校には存在しないようです。

【最終回 教えて!佐島先生! 32:27 ~】

Q.作中で達也が使った究極の分解魔法マテリアル・バースト。これは質量を直接エネルギーに変換する魔法なのですが、変換できる質量に上限はあるのでしょうか?
 
A.変換できる質量の上限はありません。ある程度均質な構造の物質であれば、無制限にエネルギーへ変換できます。
ここでいう均質な構造とは成分が均質であることではなく、歯車とか、電子回路とか、高等生物の分化が進んだ器官とか、そういう機能的な複雑さの有無のことです。ですから、猫やネズミのような小動物でもそのままではエネルギーに変換できません。実際には必要の無いことですが一旦、雲散霧消(ミスト・ディスパージョン)で元素レベルに分解してからマテリアル・バーストを仕掛けることになります。
 他方、小惑星の内部は様々な鉱物が不均質に分布していますが、「鉱物の塊」という意味における構造は均質なので、達也が認識さえ出来ればどんなに大きな小惑星だろうとエネルギーに変えて消し飛ばすことが出来ます。鉱物、鉄の支柱などの金属の塊、布、液体などはマテリアル・バーストを使いやすい対象物です。布は染色や刺繍がされていても、構いません。
 一方、複雑な構造を持つ機械や電子回路、生物はマテリアル・バーストの標的としては不向きです。もっともこういう複雑な構造を持つ物はマテリアル・バースト以外の分解魔法の標的としては逆に適しています。
なお、マテリアル・バーストが分解魔法に分類されるのは物質とエネルギーがシームレスな関係にあり、物質は固定化されたエネルギーであるという考え方によります。

【最終回 教えて!佐島先生! 38:40 ~】

Q.佐島先生。今回でこの番組も最終回となります。リスナーの皆さんにメッセージをお願いします。
 
A.まずパーソナリティーのお二人に感謝を。とても陽気で楽しい番組にして頂いたと思います。アニメ魔法科高校の劣等生に素敵な花を添えていただきました。おっと、二人ご自身が素敵な花でしたね。
このコーナーで頂戴したご質問は、電撃文庫から魔法科高校の劣等生をお楽しみ頂いているファンの皆様と、アニメでこの作品を知って頂いた皆様の間で情報を共有する性質のモノもあれば、この番組で始めて明かされた裏設定的な情報に関わるものもありました。
 服部が真由美に憧れたきっかけとか、服部と桐原が親しくなったきっかけなんかはこのコーナーが無ければ明かされることは無かったでしょう。雫の部屋のベットは、ほのかが泊まりに来ること前提の大きさという設定などはそのうち作中で描かれたかもしれません。深雪の理想の男性像についてのご質問は今後の展開に大きく関わってくる部分でしたので正直にお答えするかどうか悩みました。こういう今後のネタバレ的なご質問もありましたね。
 今回でこの番組が終わってしまうと伺いとても残念な気持ちです。原作者としてではなく、一リスナーとしてまたの機会があればいいなと思っております。きっと皆様も同じご意見、同じご感想ではないでしょうか?